Renta! 限定漫画付き
表紙が黒ベースにカラフルなジェラートのイラストでオシャレだなと、表紙買いしてしまいましたが、話の進み方が小説のようで、落ち着いた雰囲気がとても好みの作品でした。
背景や文字で物語を進める場面が多いところが印象的で楽しめました。
身体から始まる恋なので、ありがち、よく言えば王道だと感じましたが、読んでみれば映画を観ているようですぐに物語に引き込まれました。
とてもお勧めできる作品です。
話題に上がっていないのが不思議なくらいです。
読んだあとはジェラートがものすごく食べたくなります笑
ドラマCD化おめでとうございます!!
(もう発売してますね笑)
いやー、おしゃれですね。
私自身、キレイ目の絵がすきなので、結構ストライクです。
身体から始まった関係だからこそ一歩踏み出すには勇気がいる。
なんとも新鮮ですね。最近読んでいる中では、想い→身体ですけど、この二人は身体→想いなのでやきもきしちゃいますね。
少し絵が、ぶれているところもあったりするんですが私は気にならなかったです。
今後のご活躍が楽しみですね。
あと、お料理を書くのが上手なのですごく、食べたくなります。
最初は「royal vanilla」を先に読んでしまいまして。
遅咲きゆえの悲しみで、続編→オリジナルはよくやってしまうのですが、この作品に関してはその読み方もアリかなと思ったものの、気になったので時間を置いてこちらから順当に読み直し中です。
出会い系の掲示板で知り合ったHNしか知らない2人。
週末、近所のジェラテリアで待ち合わせして、ジェラートを食べながら家に帰って寝る。
半年続いた関係はそこから進むこともなく、変わることもなくて…。
いろいろな味を試すkioと、いつもバニラしか選ばないsato。
ジェラートのフレーバーを選ぶように、今まで何人もと出会ってきたであろうkio。
一歩を踏み出すことができなくて、同じところに居続ける選択肢しかないsato。
大人と20歳は過ぎてもまだ子供。社会人と学生。
気楽な関係を「恋」だと自覚してしまえば息苦しくなってしまう。
相手に気持ちを求めることすら望んだことがなかったsatoの不器用な初恋の話です。
sato目線で話が進んで行くのですが、kioの表情にも注目です。
ところどころで「愛おしくて仕方ない」という表情をしてるんですよね。
わたしたちにはsatoといるkioの姿しか分からないので、もしかしたら先に読んだ「royal vanilla」の刷り込みのせいかもしれないと思いつつ読み返しても、やっぱり優しい顔をしてます。
ごはんを一緒に食べに行ったり、誕生日に会おうと誘ったり、kioからサインは出ているのに、satoだけが気付かないこの状況。もどかしい。踏み出しておしまいよ、と背中を押したくて仕方ないです。
その後ジェラテリアの冬期休業のせいで関係が後退したようになったときのkioの横顔が…。
きっとこの状態でkioが何かを言ってもsatoの方は誕生日のときのように頑なになるだけだろうし、もう一度あんな拒絶を受け入れる余裕がkioにもなくなっている感じが伝わってきて、すごく寂しい横顔です。
その後の展開ももう切なくて。自覚して赤面するsatoとは対照的にkioの目から感情が消えてる…。この表現力、素晴らしすぎました。
後半の展開はバニラの味のキスやら初めてのはんぶんこやら、ひとつひとつが語り出したら番外編まで延々と止まらないので、この辺りで留めておきます。
出会い方ってそんなに重要なのかなと考えてしまいました。
どう出会ったかより出会えたことの方が大切に思えるけれど、satoのような経験しかなかったり、kioのように大人だからこそ体の関係以上には踏み込んでこない相手に自分も一歩引いてしまうこともあったりして、気持ちを見せる必要がない出会い方だったから余計に見せられなくなっていくものなんですね。
心理描写も素晴らしいのですが、絵が伝えてくる力もものすごくて、文句なしに神です。
読み返すと最初に感じた印象が弱くなったりすることが多いのですが、前に読んだときよりも今回の方が胸に沁みました。こういう作品は本当に貴重ですね。
ジェラート屋さんが、話の中心になっているところがとてもおもしろかったです。お互いのいい加減なハンドルネームしか知らないセフレの関係から恋人になることの難しさが、伝わってくるのがまた良かったです。
エロのシーンも少なくない数あって満足です。
そして、絵もとてもきれいで、読みやすくて、ページをめくる手が止まりませんでした。
切なくて、複雑で、恋の難しさが、ひしひしと伝わってくるストーリーをとっても、どこをとっても最高な作品でした。
初めて読ませて頂いて、全くレビュー等も読まずでの感想なのですが、この作品、映画をみているような気持ちになりました。
回想や、その時その時の背景、小物とか、すごく二人のそれぞれの感情がより読み手に物言わずとしても伝えてくるようで素敵でした。
絵とかももちろん素敵なんですが、人間らしいというか、不器用な二人のやり取りさえできてない関わりが、臆病だったり、強がってたりうまく出せない感情って負の感情だし、きれいなんて言葉になかなかなるものではないのだけど、この作品では、ああ愛おしいな、きれいだなぁ…って私は思えてならないです。
あと、やっぱりジェラードが食べたくなりますよ(笑)。