初恋大パニック

hatsukoi dai panic

初恋大パニック
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神28
  • 萌×243
  • 萌17
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
16
得点
367
評価数
94
平均
4 / 5
神率
29.8%
著者
月村奎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
秋平しろ 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813013075

あらすじ

新人ながら初作品が人気の作家・壮介と敏腕編集者の旭は初打ち合わせの時から相性は最悪だった。でも知れば知るほど二人は惹かれ!?

表題作初恋大パニック

藤原壮介,デビュー作がヒットした新人作家,23歳
小宮山旭,攻の担当になった敏腕編集者,30歳

その他の収録作品

  • 初恋ファンタジスタ
  • あとがき

レビュー投稿数16

誤解が誤解を呼ぶ勘違いラブコメ

月村さんの作品と言えば男前攻め×ウジウジ受けというようなイメージでしたが、本書はそうした月村さんの持ち味を残しつつ新しいカップリングに挑戦された、大変意欲的な一冊だと思います。

敏腕編集者の旭(受け・30歳)は、文学賞の大賞をとった新人作家・壮介(攻め・23歳)の担当に。
お互い第一印象は最悪。
しかし相手のことを知れば知るほど惹かれ合っていき…というような話。

攻め受け両視点あり。
お互いのお互いに対する様々な誤解が笑いを誘うテンポの良いコメディです。

旭は、学生時代に小説家を目指すも挫折し、編集者になった人物。
仕事では非常にスマートですが、内心は壮介の才能に嫉妬しており、彼のコミュ障故の生意気な言動や無駄に整った容姿等にもイライラしています。

壮介は、政治家や芸能人を輩出するセレブ一家に生まれるも、コミュ障でずっと引きこもっていたニート。
何気なく応募した小説で文学賞を穫れる程の才能の持ち主なのに、本人はまるで自分に自信なし。
オシャレでイケメンな担当編集者に怯え、彼が自分の作品を褒める言葉も嘘くさいと身構えてしまいます(旭は壮介の才能を妬んでいるので、これは遠からずなのですがw)。

そんな二人が、ある日ついにお互いの言動にブチ切れ、腹を割って話し合った(罵り合った)ことで仲良くなっていくのですが、このあたりのテンポの良い応酬が最高。
特に、素(?)の毒舌を顕にした旭が、壮介のことを「おまえ」「中二病」「コミュ障」「黒魔術師」等、ボロカスにけなし始める一連のシーンには爆笑でした。
いつもはスマートな大人の態度を崩さないのに、地雷(作家になれなかったこと)に触れられるとガチ切れする旭は大変面白いキャラですv

旭に惹かれていく壮介ですが、旭が百戦錬磨のゲイであるとの噂を聞き、自分のようなコミュ障は相手にされる訳がないと及び腰。
担当作家とは寝ない、と旭に宣言されていることもあり、なかなか想いを打ち明けられません。

旭は旭で、どうしても壮介にアプローチできないある理由があって……
個人的には、仕事のできるカッコいい年上受けにこういう余計な乙女要素は不要と感じましたが、お互いに誤解し合ったまま展開していく勘違い系ラブコメとしては面白い設定だと思います。

ラストではその秘密も壮介に打ち明け、晴れてラブラブに。
月村さんお得意の男前攻め×乙女受けに落ち着いてしまったのはちょっと残念ですが、仕事面では、旭はこれからも優秀な編集として壮介を支えていくことでしょう。

巻末には、月村さん原作・秋平しろさん作画の2Pマンガが。
初体験の感想をメールにして送られ、職場でムラッとしてしまう旭&そんな旭にベタ惚れの壮介のほのぼの後日談でした。

ラストはいつもの月村さん作品っぽいですが、それまでの展開は一味違っていて大変楽しく読める一冊でした☆

13

楽しくって、ニヤニヤしちゃう。

後書きで作者がご自分のことを「金太郎飴作家」とおっしゃっているが
この作品も、いつもと雰囲気は違うけれど月村さんらしさは健在で
いつも安心して食べられる金太郎飴、
こういう切り口の違う作品は、テイストが変わってなかなか美味しい。

御曹司だけれどヒッキーの作家・壮介と、その担当編集者・旭。
このえらく有能な編集者の旭くん、恋愛でも百戦錬磨なのかと思ったら
いやいや、これがなかなか(笑)


最悪な出会いに始まって、気になる存在になっていくが
それぞれ屈折した思いや誤解を抱えているのがある日爆発、
罵りあいのに発展。
普段はそつなく優秀な旭が、コミュ障の壮介に対しては
自分の嫉妬や羨望を持て余して、つい感情的になるのが
なんとも面白くて可愛らしいし、
実はハイスペックなくせに中二病をこじらせている壮介が
一途な思いを抱いても、ぐるぐる思いを打ち明けられないのも可愛い。

最後は急に進化した壮介が結構男前ででもワンコな攻めになって終わり、
そこはもっとダメでも良かったかなぁ……と思わなくはないですが、
交互視点のコメディタッチで描かれたそれぞれの思いも
やりとりも面白く、ゲラゲラ笑いながら読み終わりました。


何度も登場する「領収書下さい」にまつわる悲喜こもごもが
またなんとも上手い!


巻末には、秋平しろさんの作画による後日談の漫画が。
これがまた楽しくて最後にまたクスッとして読了だった。
秋平さんの絵は割に好みだし、この漫画も良かったのだけれど
全体のイラストの印象としては、微妙に違うかな、という気分も……

8

お、変化球投げましたね

電子書籍で読了。挿絵&おまけマンガあり。カバー折り返し(初めの方には著者さまと絵師さまの近況が、終わりの方には「月村奎の本」というものが書いてあるあの部分です)まで収録されております。
タイトルが書いてある初めのページにSHY NOVELSのロゴが入っているんですが、SHYとNOVELSの間にハートが2つ重なったイラストを入れるために「文字」ではなく「画像」でロゴを入れているんですよ。そこだけ「画像を貼りました」風に地色が違っているのも、紙の本をほぼ忠実に再現しようとした努力が見えます。「もう本棚がヤバイので電子で読みたい派」の私としては、太陽図書さんにとても好感を持ちました(もう少し早く出してくださったなら100点満点です)。

さて、お話ですが今回は「しっとりした月村節」ではなく「ポップな月村さん」の方です。
「能力があるのにコンプレックスを抱えている登場人物が頑張る話」という点では、ご本人があとがきで書いているように「金太郎飴」なのだと思います。
でも、それが読みたいのです、私は。
そして、頑張ったものには幸せが来るよね、と思いたいのです。

今回は二人ともコンプレックス野郎でした。
おまけに、一人はそれ故偽装していますし、一人はそれ故真逆に誤解されています。その辺のひねりがいつもとちょっと違った雰囲気を醸し出しているのかなー、と。
ラブが最高潮に達した時、この偽装と誤解が剥がれてホントの彼らがむき出しになるわけなのですが、もうそれが可愛いのなんの!

小説家×編集者なので、月村さんの仕事に対する姿勢も垣間見える様な気がしました。
B(ボーイズ)の部分も、L(ラブ)の部分も、ずーっとこの分野で書き続けてきた月村さんの誠実さも、三つ巴で堪能させていただきました。

7

楽しめた一冊

月村先生の作品は作者買いしています。

今作は割とライトな印象の作品でしたが、それでも月村先生ならではの表現や言葉の使い方が素敵で、楽しく読む事ができました。
今回は受け様と攻め様視点が交互に登場しています。そして今回は受け様攻め様共にネガティブキャラです。でも、深刻さや重さはないです。どちらかというとコメディ路線な印象です。
それに、ネガティブキャラとはいえ、攻め様は基本ハイスペックで、ちょいちょい包容力みたいのも垣間見せてくれていますし、受け様もやり手編集者ということで、そこそこしっかりしている部分もあり・・・で、割と安定感を感じるカップルでした。

攻め様も受け様も見た目や行動とのギャップが・・・というのもこの作品の楽しみどころかなと思います。(百戦錬磨のテクニシャンに見える受け様が実は清い体なのだけれども、それをこじらせていて・・・というパターンも月村先生ならではのパターンで、個人的にはとても好きな設定でした。)

5

楽しいラブコメディ

さらりと読める楽しいラブコメディ。違う方向にこじらせまくった2人が勘違いを重ねつつも、どうしようもなく惹かれあっていく様子にニヤニヤさせられました。

周りから「出来る男」と思われているので、プライベートも充実した百戦錬磨の男を演じている編集者の小宮山さんが、歳下で「童貞のはず」の藤原さんに翻弄されて、取り繕えなくなっていく様子のかわいいこと。2人とも色々めんどくさい性格なのですが、基本的に素直な性質なので終始明るい気分で読めました。
引っ掻き回し役の漫画家先生もツッコミどころはありますが、憎めないキャラ。

表紙イラスト、デザイン、挿絵……程よくポップでかわいく素敵でした。この表紙、ほんと好きです。

明るく楽しい一冊でした。

電子書籍版で読みましたが、他にも書いている方がいらっしゃるように、カバー折り返し部分まで収録されていたり、奥付にもロゴを使用していたり、紙版に近づける努力が好感度高かったです。今後、特にこういったエンタメ系作品では電子書籍の需要はますます高まると思いますので、電子書籍にもきちんと力を入れてくださるのは嬉しいです。…あとはやはり紙版と同時発刊が当然…なんてことになると嬉しいですね。

4

百戦錬磨のハードル

敏腕編集者の旭が新しく担当することになった話題の新人壮介。
初顔合わせの打ち合わせ直前に旭と編集長の会話を小耳にはさんでしまった壮介は、旭の表と裏の顔に疑心暗鬼。
旭に何を言われても裏をかいてネガティブにとらえてしまう最悪の展開。

一方の旭も、才能あふれる壮介への嫉妬から素直になれず、こじれる二人。
勘違いが勘違いを呼ぶ展開に何度も笑ってしまいました。

しかも旭は童貞にも関わらず、ベットでは百戦錬磨との噂が先行してしまうというハードルの高い展開(笑)
取材がてらに入ったラブホでの旭の動揺っぷりが可愛すぎました。
そしてネガティブな割に、旭への思いに対しては強気な壮介のギャップもよかったです。

面白くてさらっと読める作品でした

3

肉じゃがを頼んだら、グラタンが出された感じ

 あれれ?いつもの月村先生の作品と全然違うっ。期待していたものじゃないっという感じでしたが、これはこれでおもしろかったです。マイナスから始まる恋って、何だかいいですね。二人とも最初の頃の印象と、読み終わった後の印象が変わってまたページをめくりたくなりました。会話のやり取りは楽しく、くすりと笑えるシーンもありました。両方の心理描写を読めることで、お互いのことも理解できました。
 もうちょっと切ないシーンや、心が揺さぶられるシーンが欲しかったです。

2

スピン元

スピンオフを先に読んでいます。
というのはわたしが、メガネのツンデレ系受けが好きではなく、こちらの作品はあらすじや表紙などでそこにドンピシャキャラ設定だったからでして。
ただあまりにスピンオフが好みだったので、手を出してみました。
や、これ、なんで読まないでいたんだろう。
すごく面白かったです。

受けの旭は30歳の、担当した作家は必ず売れるという有能編集者。
そして攻めはその旭が新しく担当することになった、期待の新人作家 壮介。

受け攻め交互の三人称(月村作品は受け視点三人称が多いから珍しい)のためにお互いのことを良く思っていないことはこちらにもわかっていましたが、それでも本音の暴露シーンはひじょうに面白く、そこで引き込まれました。
旭が普段と違う「俺」という一人称が飛び出してしまうところも、すごく良い!(他作品では誤字と迷ったけど今回はすごく自然)
そういう笑っちゃう箇所もあるので、ご自宅での読書をお勧めします。
スピンオフの攻め、漫画家の鈴木がお気に入りのため彼が嫌味なく良い存在に書かれていて大変満足でした。

2

黒大型犬の飼い主

月村先生のお話を読み進めてきて、こちらはすごく新鮮でした。攻様が、中身が厨二な引きこもり少年なまま、社会に放り出されたコで、受の旭も最初っから壮介くんにキレてる。とてもこの二人でラブストーリーになるとは思えない感じ。しかも前情報無しで読んだので途中まで受攻逆だと思ってました。それくらい、旭さんがいじらしくはないのが面白かったです。
というか本当に、序盤あたりは旭が壮介くんに対しての感じ悪さが止められないのが滲み出ちゃってるんですよね。
交互に視点が変わるので、旭さんより壮介くんの気持ちに沿ってしまって、ツラかった。ぶつかり合う場面では、イヤイヤ、旭さんの方が傷つけてるだろ謝り方も誠意も足らないだろって思っちゃう程だったのですが、
壮介くんはそこで社会人としての自分はそんなこと言われたってしょうがない、と、悔しさのなかにも旭の言葉を受け止めようとしてるのが、成長の片鱗で。そこから猛然と変わっていきます。

だんだんいいオトコになっていく攻様というお話でした。

このお話以上に、後の『初恋アミューズメント』の方でより分かってきますが、壮介は大型犬タイプの攻様で、それも新鮮でした。
鷹揚な育ちの良さも見せつつ、旭に対してだけ獰猛だったり飛びついたり。耳を下げて「だめ?」て待ってる様子が目に浮かびます。これはやられる。
作家として基盤を作ったあとも、「ちゃんとした社会人」コンプレックスな壮介がこの後の『初恋アミューズメント』で名刺やスーツに異様に憧れる様子がわかって可愛すぎてジタバタします。萌えすぎて面白すぎてあちらの作中結構大事な場面だったのに壮介くんが愛しくて笑ってしまいました。この二作は両方読まないと面白さが半減というか、もったいないですね。
旭さんがあちらでのほうがずっと敏腕編集してていい人なんですよね〜!今作は旭さんを丸裸にする壮介くんの力てことでしょうか。

お仕事ものとして、作家さんの気持ち、編集さんへの気持ちなど、これを書く作家さんのこともやっぱり思い浮かべながら読むところもありました。
表紙の黒魔術師な壮介くんがサッパリ爽やかなハスキー系ワンコに変わる挿絵もとっても素敵でした。

1

鼓動がつんのめるみたいに躓く

月村先生の過去作品探索中。これは2016年作。小説家さんが絡むお話は大好物で、「王道なお話なのに面白い」という月村先生好き好き発作出たので萌2にしました。年下ワンコがお好きな方にも良いのではと思う本編230P+秋平先生のコミック2P+あとがき。何回読んでも声上げて笑っちゃう(笑)

政界元重鎮の孫でクールイケメンなルックスの超大物新人を担当することになった、編集者の旭(あさひ)。自身が小説家の夢を断念した過去があるため、小説に対するクールな視点が持ち味だったのですが、初投稿作で15万部のヒットとなった壮介のデビュー作は本当にのめり込んでしまったお話。さてどんな奴だと思っていたら・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
鈴木(受けが担当していた漫画家、人類皆友達タイプ)、編集長の安村(この人好き♡あったか狸おやじ)ぐらいかな。鈴木くんがスピンオフになっているみたいなので後で読んでみよう♡

***以下好きだったところ

とても恵まれた環境に生まれたくせに、それが原因となってコミュ障ひきこもりになった攻め。彼がだんだん心を開いて、受けにトキめいていく様子がとっても良かったです。レビュータイトルはその彼の心中をつづった一文。素敵だわ、この鼓動がつんのめるって言い回し・・うっとり。

育った環境?年下だから?か、甘えるのもすぐに上手になって、ああだこうだと受けを口説き落とそうと頑張るところも「ああ可愛い・・・」。案外押しが強くって、ナイスでした!イケメンわんこに押し倒されるのって夢なんですよね(笑)

受けも、取り繕った大人な様子だったのが一転してブチ切れるところが面白かったです。そうめっちゃ王道だと思うんです。年上受けが大人なフリして年下攻めを諭すというか導こうとするんだけど、翻弄されちゃうってパターンで。今まで何作か読んでいるはずなのに、楽しい。小説家ネタだからかな?やっぱり月村先生マジック?月村先生のお話進めるペースが合うのかな?

月村先生バイアスかかっているかもしれませんが、面白かったです。スピンオフも読んでみよう。年下わんこ攻めや小説家ネタがお好きな方でしたらおススメです!

1

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