お父さんが 恋している

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表題作男やもめも花は咲く

旭川,大学生,牛丼屋アルバイト店員
植松,サラリーマン,バツイチ

その他の収録作品

  • 男やもめは若葉と共に

あらすじ

四十路になり、離婚。仕事は忙しく、部下は使えない。最近いいことがないサラリーマンの植松がそんな時に出会ったのは牛丼屋でバイトしてる大学生・旭川。仕事終わりの心がやすらぐ何気ない一時。親しくなったある日、突然旭川からデートのお誘いをされて…!!!ゆくえ萌葱が贈る、ワンコ系大学生×四十路やもめおじさん(娘あり)の年の差BL。

作品情報

作品名
男やもめも花は咲く
著者
ゆくえ萌葱 
媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
KAREN COMICS
発売日
ISBN
9784537134582
4.2

(155)

(80)

萌々

(44)

(23)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
22
得点
649
評価数
155
平均
4.2 / 5
神率
51.6%

レビュー投稿数22

バツイチ

良い作品でした。地に足がついている感じがあった。下手におとぎ話過ぎず、現実感がものすごく強いわけでもなく、きちんとエンタメ化されています。欲を言うならこの先がもっとみたいなと。
最後まで引っかかっていたのは、植松が何故離婚に至ったのかというところ。離婚してから丸くなったというには無理があるほど根っこから穏やかそうに見えるので、離婚前いかほどに家庭を顧みない男だったのかもう少し描かれていて欲しかった。「ノーマル…」という問いへの植松の返答から、まぁひょっとしたらそうだったからってのも考えられなくはない。娘との関係修復もかなりあっさりしている印象。40歳にしては老けた作画なのは心労加齢で自分を納得させてみた。

旭川が主役だとするとかなりのサクセスストーリー。バイト先のタイプのバツイチノンケ客とお付き合いできるとか、かなりのレアケースだろう。それも相手がたまに年上の余裕と色気を見せてきたり、かと思いきや可愛い属性まである。う〜ん魔性の自称ノンケ。

萌〜萌2

0

ほんわかラブストーリー

いやぁ、植松さん、40歳なんですね。
絵の感じがもう50歳手前な感じで、えらい年の差だと思って読んでました。

仕事でややこしい部下はいるし、離婚しちゃったばっかりだし、毎日のように牛丼屋でご飯食べてるし…そりゃ老けるか。
でも、大学生の旭川くんと出会って、そして好意を寄せられることで元気になっていくんですよね。娘との関係が、二人の関係を進めるエッセンスになってて。
娘ちゃんのうつわが一番でかいんじゃ無いだろうか(苦笑)

最後は、やっとこれからラブラブが始まるぞ!ってところで終わってしまうので、その後の二人を見たかったなぁ。やっぱり。
ほんわか、やさしいBLではあるけれど、オヤジンスキーとしては、ここからが本番だと思っちゃいました!とはいえ、40歳なら、そんなにオヤジじゃないよね。
どーしても絵の雰囲気でそう見えなかったってのが一番かも。

0

いい話〜!!続きを下さい〜〜

睨恋、偲恋、白刃と〜と読んできまして。
白刃でも思ったんですが、絵がめっちゃ良くなってますね(偉そうにすみません)。
元々見やすい好みの絵でしたが、線の強弱、立体感のつけ方がすごくいいなと。

日常の些細な出会いから、お互いを知って惹かれあって…という流れが丁寧かつテンポ良く引き込まれました。

旭川くんの笑顔に「あら かわいい」と思う植松さんと同じく、私は旭川くんと、そんな風に思う植松さんに、あらかわいい、と思っちゃいました。

睨恋、偲恋もそうだったけど、相手にきゅんときたり、気になったり、意識していくさまの表現がとても好きです。

特に、表情がいい。
恋しているんだな、という目をしていますもんね。

メールに不慣れで、わたわた植松さんの誤変換の「スイカまん」は笑いました。
(余談ですが、昔母がガラケーでメールを覚えた時、誤変換がひどすぎて妹とよく爆笑したのを思い出しました)
重森はメールを教える役だったのねw

ゆっくり、でも確実に進む2人だけど、植松さんが(この場合 俺はこの歳で良かったかもしれない)というのもよかった。

焼肉屋さんでお付き合いして下さいと言われた植松さんが、肉を焼きながら、
娘とメールをするようになり「新しい事を始めると新しい事がやって来るもんなんだね…」
「付き合ってみようか」
と答えた流れが秀逸!!と唸りました。

で、更によかったのが…
咲子が旭川くんとメールしながら
(私の知ってるお父さんは こんな表情しなかった)
(お父さんが 恋している)
この間に旭川くんはメールで「愛しています」
咲子号泣。
咲子の独白。
咲子察する能力高し!
いい子。
↑ここめちゃくちゃいい場面!!
と鳥肌モノでした。

この後、旭川くんを本気で好きだと自覚した植松さんがいっぱいいっぱいで、前半とは別人のようで。

それでも一生懸命気持ちを伝えるし、旭川くんはもちろん誠実にうれしそうに応える。

ああ、やっと始まる〜。
旭川くんはエロいことしたいし。
植松さんはもう少し整理してから向き合うと言うし。

さあここからね、というところで終わりか〜〜となりましたw

ものすごくいい話でした。
だからこそ、めっちゃ続きが読みたいです。

あとがきの「花つけてみました」の先生の自画像がめためたかわいいです♡

1

オジサン受けの可愛さを再確認

読みたいと思っていた作品でようやく読めました。
年下ワンコ×くたびれオヤジという事で、そこそこの期待を持って読んだのですが、想像よりずーっと良かったです!

無感情社畜マシーン(元嫁曰く)だった植松が牛丼屋バイトの大学生旭川に絆されるストーリーです。
植松は旭川に告白されても自分の身の上話をしたりして、相手にそれでも付き合いたいのか確認させるような余裕があるんですね。
さすが40代といいますか、落ち着いてらっしゃる。

しかし娘が関わることによって、ちょっと嫉妬したり娘に指摘されたりして、徐々に余裕をなくしてもだもだしちゃうのが良かったです。
懐の深さ、落ち着きと共存する初々しさ。
大人の男の可愛い部分が見事に描かれていて、オジ受けの良さを再確認できました。

親の恋愛なんて気持ち悪いしかないと思うのですが、複雑な感情を抱きながらも応援してくれる娘にはホロッとさせられた( ;∀;)
これからもお父さんの恋をアシストしてあげて欲しい。

いい大人になっても何かを始めたくなるような、素敵なお話でした♡

2

癒し系CP

〖DMM電子書籍〗
修正 : -
カバー折り返し : なし
カバー下 : なし
帯 : なし
裏表紙 : なし
カバーデザイン : 不明
電子限定特典 : なし
備考 :
ふた言 : 燃え上がるような激しい恋愛って魅力的だけど、こういうほっこり温かみのある恋も素敵よね。あと咲子ちゃんとっても良い娘さんで私は嬉しい。

〖紙媒体〗
未読

0

年の差ラブ&親子の成長物語

四十路バツイチリーマンとワンコ系イケメン大学生の年の差ラブです。

バツイチな上、仕事に疲れ切ったサラリーマン・植松が行きつけの牛丼屋でバイトする爽やかな大学生・旭川と出会う。
店に通ううち少しずつ仲良くなっていく2人だが、旭川はバイで植松のことが好きだと言い…。

旭川と連絡を取るために入れた、ラ◯ン的アプリで高校生の娘とも繋がることができた植松。
旭川に告白され付き合う時の理由が、新しいことを始めると新しい事がやってくる…というもの。
この理由、すごく好きでした!
そうだよねー、って妙に納得しちゃった。
旭川のおかげで娘とも仲良くなり、娘も父の幸せのために動く。
今作は、年の差ラブであって、親子の成長の物語てある。

旭川への恋心を自覚し、これから2人は発展していくんだろうな…というところで終わってしまいますが、今作はそれでもいいのだと思います。
この先の2人を想像して、読者も幸せな気持ちになれるでしょう。
少しの物足りなさと満足さがせめぎ合うまま、読後の余韻を楽しみたいと思います。

1

植松の再生

植松のくたびれ具合にこちらも気の毒になってきました。
その植松の癒し、牛丼屋の旭川くん。いい子ですねー。
下手したらお父さんくらいの年齢の植松に恋をして。

植松も付き合ってみようと。
でも旭川を好きかはまだわからない。
そりゃいきなり男と、しかも随分年下のキラキラしたイケメンですもんね。

植松の娘が最初は邪魔でした。
しかし娘のお陰で植松が自分の気持ちに気付いたり、旭川の気持ちを知れたり。まあ彼氏がいるのに旭川とメル友になってかなりやり取りしてるのはどうかと思いますが。

植松も気持ちを自覚したらドキドキで。なかなか連絡もとれず旭川は自然消滅かなと思っちゃったり。

植松が恋する気持ちを取り戻した?感じでしょうか。生き生きしてドキドキして。

しかし旭川、お父さんに重ねてたところから恋愛へ、なるかな?ちょっと不思議でした。

0

恋心は世界を輝かせるものなのです

んん〜…
ゆくえ萌葱先生ってこういう絵でしたっけ…
…という違和感が若干ありつつも、内容はバツイチのくたびれリーマンの光のない日常が、牛丼屋さんのバイト君と知り合い、バイト君から好意を寄せられて、日々が輝き始める…というイイ話。
読んでても、このバイト君が冴えないオジさんに頬染めるさまなどリアリティ面での厳しさはありつつもかなり微笑ましい。
オジさんリーマン・植松さんははじめ余裕なんですよね。
相手はまさかの同性なんだけど、若くてわかりやすくて可愛いなぁ、と思っているんでしょうね。
2人のデート風景も微笑ましい。周りからはどう見えるんだろう?親子でもなく兄弟でもなく友人というには年が離れすぎていて。
それでも若い旭川くんがエスコートしようと頑張ってるのがとってもいいですね。
途中から植松さんが離婚して離れてしまった娘が出てきて、植松さんと旭川くんの関係性が深まることにブレーキがかかったりして読者としてジレジレしました。
また、自分でも旭川くんへの想いが高まり、当初の余裕は何処へやら、アワアワと恋にうろたえる植松さんの姿、かっこ悪いんだけどここはリアリティがあったと感じました。
この話ではキスまででエロはありませんが、キスもなくても良かったかも、と思うくらいほのぼのした恋の始まりのお話だったなぁという印象です。

0

いくつになっても恋はドキドキするんだなぁって思いました

恋するっていくつになってもいいなぁって思いました。

牛丼屋でバイトしている大学生の旭川くんの真っ直ぐさ。キラキラしてて眩しいくらい。
植松もそんな彼のことを「大型犬のようだな」と感じるくらい、ド直球で接してきます。

植松自身は そんな旭川くんの様子を大人の余裕をもって眺めている。
40代ともなれば落ち着いて対応できるのかしら、年の功ってやつ?と思ったけど、違かった。

植松自身が旭川くんへの恋心を自覚してからは、あんたは高校生か?って感じのあわあわぶり。
お誘いの返事の文面に悩んでみたり、デートでは始終ドキドキしっぱなしで心臓が苦しくなるくらい。
人を本気で好きになるって、いくつになってもドキドキするんだなぁって思いました。

そして他の方も書いていらっしゃいますが、「バイ」にする必要はあったんでしょうか?
待ち合わせしているだけで人目を引いて、周りの女性がそわそわするレベルのイケメン。
男も女もライバルなんて、つらい・・・。

1

可愛い二人

年下大型ワンコ×くたびれたサラリーマンのカップルですが二人がとても可愛いです。

受けの植松は離婚後週に何度か牛丼屋さんに通っていて店員の旭川と仲良くなっていきます。
旭川のおかげで植松はしだいに若々しく元気さを取り戻していきます。

旭川も顔を真っ赤にしたり映画館で手を握ってみたりとやる事がいちいち可愛い。
植松も恋愛感情を自覚してからすごく可愛かったです!

ただ旭川が自分でバイだと言っていたのが少し気になっちゃいました。 受けに一途なのはわかっているんですが私の勝手な希望ですがゲイでいてほしかったです。

エッチなしでも十分満足な内容ですがせっかくなのでもっとラブラブなのも見たかったです!

2

可愛い

オジサン受けってあまり好きじゃないので購入をためらっていましたがゆくえさん作品だしな、と思って手に取ってみました。

草臥れたおっさんが、年下の元気な男の子に元気を分けてもらうお話。
と、一言でいうとそういうストーリーなのですが、旭川くんと植松さんの感情の機微が細やかに描かれていてストーリーに引き込まれました。

仕事人間で、妻に愛想をつかされて離婚されてしまった植松さん。
職場(牛丼屋さん)に深夜訪れる植松さんに惹かれていくわんこ系大学生の旭川くん。

少しずつ相手を知り、少しずつ相手に惹かれていく。
相手との年齢差や、男同士という葛藤。
そういうものを乗り越えて、徐々に近づいていく彼らがなんとも可愛らしいのです。

最後までエチシーンはありませんが、それがまたいい。

ほっこり、優しい気持ちになれる、あたたかい作品でした。

6

良かった~

これは良かったです。
オヤジ受けは好みじゃないのですが、植松がリアルにくたびれてて、たまに見せる可愛さもリアルで。
変な色気も可愛さもなく、普通。
でも好きになるといろんなところが可愛いく見えてしまう。
その描かれ方が自然で良かったです。
久々に読み終わった後にほんわかした気持ちになりました。
にやけちゃったよ。

この作者さんの作品の中でもかなり上位です。

またこんな作品待ってます!

6

おっさんがおじさまに。

くたびれたおっさんが徐々に覇気を取り戻して
大人の余裕を持てるようになる。
そんな余裕を持ってたはずなのに、恋を自覚した瞬間 そんな余裕はふっとんで、恋の焦り、トキメキを思い出す。
娘とたいして変わらない若い男性に対して、
40代の子持ちのおっさんが、そこまで気持ちを動かすなんてそうそうできたもんじゃないはず。
ゆっくりゆっくり気持ちが重なっていく過程に無理がないので
それを至極自然に見せてくれました。
どんどん若返っていくのに、時には大人の余裕をかます。これから益々磨かれていくんだろうな~♪

4

オヤジ受け、たまらん!

年下攻めのオヤジ受けが大好きなんですが、最近あまり当たりがないなあと思っていたらいきなりきました!大当たり!(当たりがなかったというのも単に個人の好みだけの意味なので、作品としてどうこうではないです)
二人が近づいていく過程がゆるゆる丁寧に描かれております。
エロはないですが、エロを入れるために話が早急になるくらいならばなくていい!
受けは特別格好いい訳でもない普通のおっさんで、それがいい!!攻めの大学生は本当大型わんこで。(この子がとても格好いい!みたいな設定はいらなかったような?)
娘さんもいい子で、あんな状態で両親が離婚したのに、複雑ですよね。

何度読んでも癒されます。
オヤジ受け好きな方には、全力でオススメです!

11

いいよこれ

わんこ学生と一人じゃ何も出来ないオジサン...
最高な組み合わせじゃないですか...

この本を読むと本当に心が洗われるようです...
本当です...
なんか男女とかどうでもよくなってきました...

愛があればいいんだよ!って感じになりました。

くたびれちゃってるおじさんに元気いっぱいの若者...いいですよ...
ラストの酔っ払っている時の旭川くんが植松さんの会話がとても.../////
控えめに言って萌え禿げる...

続きが読みたくなる作品でした...

4

ちょっと腐った心洗って来るε=ε=┏(・Д・)┛っていう時に読む本

レビュー見て評価も良いし、キュン萌のピュアストーリー☆かぁ…腐れネジ曲がっている私が読んで良いんでしょうか…最近かなりエグいBL読みながらでも飯食える位だからなぁ…。

エロ無しと分かっていながらも頭の中2割は期待して読んでるから、も…もう少しエロの潤いを…_(´д`_|||)と思っていると初デートの焼肉屋で攻めが「…あなたが好きです」と告白。受け「少し俺の話をしようか」攻め・私も背筋ピシ。
この台詞って一気に空気変わるんだよね。
個室で手を繋いで…キタか!?…部屋間違えて入ってきた女店員…今回の過ちは許せぬ…。

娘の咲子ちゃん、淡々とした良い性格ですな。
普通連絡取っていなかったとは言え、父親に恋人が出来たらあんまり気分良くはないと思う。
自分にも恋人いるから、その辺整理がついているのだろうか?

ただ、彼氏の相談の名目とは言え、攻めと連絡取るのは良くないぞ。
雰囲気的には大丈夫そうだが。
咲子「旭川さんてお父さんの事好きだよね」
受け「そうだな」

世間的には気持ち悪いのかもしれない。だけど攻めは自分を好き…さすが大人だなぁ。卑屈なしで攻めの気持ちを素直に正しく読んでいる!
咲子ちゃんも初めて見る恋をする父に戸惑い、妬み、嫉妬…それでも応援したくて、そうなると自分が邪魔なんじゃないかとか…一気に感情が込み上げてくるが「私…お父さんが笑っている顔が見たいから」
この一言で全てお父さんには幸せを一番に考えて欲しい気持ちが伝わる。
本当にJKですか!?

受けは攻めの気持ちを分かっているのに、行動となると出来ないwww
器の大きいおっさんも恋愛となるとウブい。
やっと来たLINEもなんて返したらいいか既読無視状態でウロウロw
便利な筈のLINE機能を憎む所だよね。

二人部屋でサシ飲みしながら、攻め酒の勢いでせまる!描き下ろし万歳!…が、両手握られ「もう少し待ってて 大丈夫 もう少し整理して向き合うから」お預けです…orz
けど、持って行き方が上手すぎる!
こんなこと言われたら私も素直に正座して待っているわ!

でも見て分かるくらい攻めの下半身は大変な事になっているんだから、次と言わず抜くぐらいしてやってくれよ!若葉のセーヨクなめんな。

追伸
スイカまんは何度みても笑えるwww

4

スイカまん(誤変換)に笑った

仕事人間で嫁にも逃げられ、日々疲れている40歳の受け。時々通う深夜の牛丼屋で、アルバイトをしている大学生・攻めとふとしたことから言葉をかわすようになる。若い店員との会話や笑顔に癒され、気分も上向きになってくるが、ある日デートに誘われて…。


きゅんきゅんモダモダする、とても可愛らしいお話でした。
受けは少々くたびれたサラリーマン。仕事のことしか頭になかったせいで妻に離婚され、1人暮らしをしています。流行りにも機械にも弱く、LINEで「すまん」と打とうとして「スイカまん」になったりも。
残業して深夜に帰宅しても食事の用意がないので、帰りに牛丼屋でごはんを食べたりしています。

その牛丼屋でアルバイトをしているのが大学生の攻め。これまでもバイトしていたのですが、疲れて下ばかり向いていた受けは顔も覚えていませんでした。それがあるきっかけで言葉をかわすようになり、お互いに純粋に好意を持つように。

受けはくたびれていますが、大学生の攻めが好きになってもおかしくない魅力のある人。そして攻めはもう文句なしに可愛い。イケメンなのにふにゃっとした笑顔だとか、優しい心配りだとか、これはすんごくモテると思う。
デート中も、あまりのイケメンさに周りの視線を集めていました。これでバイだという設定…いや確かに受けは魅力的だけど、他にいくらでもより取り見取りでしょ! と気になって仕方なかったくらいです。これバイ設定じゃなくゲイ設定でもよかったな…(私の心の平穏という観点から)。

突然出てきた受けの娘も良い子で、好感が持てました。でも仕事にかまけて家庭をおろそかにし、離婚に至った父親なのに、若い男と恋愛してて腹は立たないものかなぁ。良い子だけどちょっと物分りが良すぎるというか、都合のいい展開かなとは思いました。

個人的にすごく萌えたのが、受けのオトコマエさでした。手をつないでドキドキしすぎてテンパる攻めに「肝っ玉が小さいな」とかニヤって笑うのとか、すごいいい男だと思った。あと必要以上に自分を卑下しない、攻めの気持ちを否定しないところも素敵。娘に「旭川さん(攻め)てお父さんのこと好きだよね」と聞かれて「そうだな」って答えるのとか、攻めに好意を示されて「俺なんか」」とか言わずに「どうしてこんなおっさん好きになっちゃったの」って笑うところとか。イケメン攻めが優位な立場じゃなく、いい意味で手玉に取られてる雰囲気にすごく萌えました。

いい年下攻めでした。エロがなかったので、続編が切実に読みたいです。

11

恋で人が変わる時

ゆくえ萌葱先生は、作家買いしてしまう作家様のお一人。
非BLを含めてすべて揃っていると思います。
先生の作品の中でも、かなり好きな展開のお話です。
なかなか先に進まない、なかなか決断が出来ない。
自分の気持ちがよくわからない。
そんな、大好きなじれった~い恋のお話です。


このお話の感想は、どうしてもネタバレし過ぎになるかも?
ここからは、ご注意ください。

実はぶっちゃけると。
オジサン受けや下克上ものは、特別好きな方ではありません。
キャラによってはちょっと苦手な時があったりします。
見た目老けすぎなオジサマも、受けだとちょっと苦手な時があります。
そんな訳で、このお話は少し悩んでから買いました。

植松さんは、なんとまだ40才。
はじめ植松さんのくたびれ具合はどう見ても50才前後に見えました。
くたびれているのには、それなりに理由もあるのですが。
老けすぎだよなぁ~と思いました。

ところがこの植松さん、少しづつ雰囲気や行動・言動が若くなってくんです!
旭川くんの明るさに癒されて。
好意的な言動・行動に影響されて。
次第に表情や他者に対する態度にも変化があらわれます。
まさに、恋は人を変える、ですよね!

旭川くんは、若くて元気な牛丼屋のアルバイトをしている大学生。
彼の明るくて真っ直ぐすぎるくらい素直な性格は、まわりをとても幸せにしてくれます。
旭川くんも、自分に影響されて少しづつ元気になっていく植松さんに惹かれていく訳ですが。
辛抱強く植松さんのテンポに合わせるところが素晴らしい!

植松さんはバツイチ子持ち。
一緒には住んでいなくても、やっぱりお父さんなんですよね。
娘とあまり年の変わらない旭川くんへの自分の気持ちに、なかなか確信を持てず。
気持ちが行ったり来たり。
大人な顔の下に、色々な感情がぐるぐるしています。

子を持つ親であるこの年で、かなり年下の、しかも同性相手に恋をする。
迷いが無い方が不思議ですよね。
トントン拍子に恋が進めば、そんなに印象に残らないのですが。
植松さんの迷いが最後の最後まで続いて、そこがとても好きでした。

ちなみに表紙裏には、娘さんと植松さんのエピソード漫画がありまして。
これがかなりお気に入りです♪
私が十代の頃に自分のお父さんに変化があったら、私ならどう思っただろう…?
そんな事をリアルに考えてしまうお話でした。

ゆくえ萌葱先生、ありがとうございましたm(__)m

7

めでたしめでたし

学生くん(攻め)のワンコ/ヘタレ具合バランスが、受けの落ち着きと相性ぴったりに感じます。40のわりに老けてるんじゃないか(by担当さん)とあとがきにありましたが、高校生の娘がいて、いまの彼の事情を考えればちょうどいい、むしろ十分若いと思いましたよ。作者は、年下彼氏と一緒にいて若返っていくので問題無しみたいな感じで答えていらっしゃいました。ホント、そうですね!想像できるなぁ。

牛丼屋でのやりとりから、とうとうデートとなるのですが。そのデート中も、とりあえずはぐらかしたり、ツッコミ入れるんじゃなく、そこはとっても落ち着いた様子で自然に話を聴いてあげる、やもめおじさん♡こういうのに、なんだか癒されるんですよね。お肉は焼いてあげてるし…なんだこのカワイイ光景!デートのシーンは、どこをとってもよかったです。

今はもう一緒に暮らしていない娘のこと、離婚前から仕事ばかりでほとんど話もしていない...ずっと、気になっていたんでしょうね。きっと本当は寂しくてたまらないはず。そんな彼女と話せるようになったのは彼がいたからだし、彼への気持ちに気づけたのは娘のおかげ。娘ちゃんも、ほんとよかったね!!!シンプルに感動でき、萌えられるステキなお話でしたよ。

10

おっさんの顔の変化に注目して欲しい!

今作の見どころだ!と思ったのは受けのバツイチおっさんが、
大学生の攻めにぐいぐいと引っ張られ、疲れ切った社畜から
恋するおっさんに変身していく過程で、
受けの「顔の絵や表情」がどんどん変化していくところです。

大抵は、こんな過程なんて言葉の説明のみで終わってしまいそうですが、
いきなりコロッと絵が変わるのではなく、
じわじわとゆっくり時間をかけて絵が変わってきているのです。
受けの目つき、しわが減ってきている(コレ、ほんと注目!)、
活き活きした表情に
「ああ、ホントに攻めにじわじわと元気貰っているんだな~」ってことが
とても伝わってきます。
ゆくえさん、伝え方、上手い!

≪あらすじ≫
よく会社帰りの遅い時間に牛丼屋に通っていた
バツイチ四十路の受け。
牛丼屋のアルバイトに自分を見ていてくれている大学生の攻めが
いることに気づきます。
話しているうちに親密になる2人。
休日に出かけるような仲になり、受けは攻めに告白されます。
受けは攻めに自分の過去を告白し、働きすぎて家庭を顧みず
離婚され、娘(17歳)も母について行ったこと等話します。
それでもよければ……という話になり、2人は
お付き合いを始めますが……?

----------

ヘタレ攻めが好きなので、もう攻めが可愛くてたまりませんでした><
受けは攻めの事を「大型犬」になぞらえたりしますが、
まさしくそんな感じです。
受けのちょっとした言葉や仕草に、真っ赤になっている姿が
萌えるのです。
カワイイ~~♪
しかも、街頭で立っていたら周囲からチラチラと見られるほどの
男前というのですから、完璧じゃないですかー☆
こんな可愛い男前に好かれて、受けはホントに幸せじゃないですかね?

途中で登場し、かなり出演頻度の高い受けの娘。
「良い方向に働くのか、悪い・気持ち悪いと捉えられるのか」
かなりハラハラしながら見守りましたが、結果的に良かった。
でも、正直言って、娘の登場は要らなかったかな~?
昔の家庭の一端を見せようとしたのかもしれませんが、
このストーリーには無駄な部分だと思いました。
私がBLに、あんまり女はいらないっしょ?と考えているから、
そのように思うのかもしれません。


でも、今作の恋をしているおいちゃんとは、いいですね。
最初は変に余裕があるような大人な雰囲気があったのに、
恋をした途端、余裕がなくなり、相手の一挙手一投足に
アタフタしているのが、見ていてほんわかしちゃいます。
好印象、好印象。

物語はキス止まりですが、十分萌えられると思います。
ただ、絵柄はちょっと固い感じがするので、好き嫌いがあるかな、
とも思います。
トーンをあまり使っていなかったり、大学生の攻めとかは、
BLというより、少年漫画に出てきそうな顔だちをしていたりもします。

おっさんに萌えて欲しい一作です。

5

年の差スローラブの最高峰かも!!!

仕事に追われ、家庭を顧みる余裕すら無くなり
妻から離婚届を用意され一人娘は妻についていき
一人暮らしの中何の楽しみすらない植松。
よく行く牛丼屋の若い店員が猫舌の植松を気にしてくれていたようで
熱いお茶ではなくお冷やを出してくれた事がきっかけで
その若者・旭川とちょっとした会話をするのが
だんだん楽しくなってくるのですが…。

んあああああああ!!!
この胸の高鳴りをどうしよう!!!!
私までいちいちドキドキしてしまって
植松さんにも旭川くんにも感情移入しちゃって
なにこの二人はもう!!!!になりながら
最後まで読んでしまうのが惜しかったくらいです…。

植松さんの、四十路ならではのくたびれ感と余裕さが
旭川くんによって変えられていって
すっかり忘れさっていた学生時代のようなときめきを覚えたりとか
可愛いに決まってるじゃないですか!!!
旭川くんはど直球で好青年で
選ぼうと思えばいくらでもお相手はいるだろうにねぇ…
植松さんを元気づけたいだけだったのに
いつしか人柄に触れていくにつれ
「隣にいてあげたい」だなんて…最高!!
(「介護じゃないよね?」の植松さんにふいたww)

待ち合わせと映画館の手つなぎシーンは
めっちゃくちゃ好きなんですけども
何より娘の咲子とのわだかまりが解け
咲子も旭川くんとやりとりするうちに
父を理解しようとして
今まで見た事のない恋をする父の表情を……
うっわ、もうこのシーン思い出すだけで泣いてしまう……!!
読んでる時はもちろんダヴァと涙腺決壊でした…。

そこからの!!!自覚した植松さんの
大人の余裕はどこに!?の初々しい戸惑いありがとうございます!!!
旭川くんが本当に優しくて植松さんを思いやってくれて
なんて素敵な青年なの……!!
なのにやはりところどころ若さが出るのがたまらなくて
植松さんも年上の特権と言わんばかりにブレーキかけたり
アクセルかましてくれそうだったり
ああもうズルい!!植松さんズルい!!!
最後は旭川くんと同じ心境でしたww

とにかく大好きな設定をゆくえさんが描いて下さったので
おじさん受け…受けといいながらH描写はございませんでしたが
とてもとても満足させていただきました!!!

カバー裏のあとがきも
咲子の彼が、植松さんと旭川くんとの初対面時に
咲子の容赦ない台詞に笑いつつ
やっぱり恋っていいですねぇ…としみじみ!

読み終わっても何度でも読み返したくなります!!!
「何でこんなおっさん、好きになっちゃったの…」の
困ったようで嬉しそうな植松さんの笑顔、
いくら見ても見飽きないくらい素敵……!!!

18

キュンキュン萌えた〜(^//^)

毎日深夜まで仕事・仕事。
奥さんには愛想尽かされ離婚。
言葉の通じない新入社員。
家には溜めた洗濯物とゴミ。
そんな毎日に疲れ果ててる四十路リーマンが主人公なのですが、四十路というよりアラフィフに近いくらい枯れ果ててます。おじさまの色気なんてものはなく、枯れ果てたオジサンといった風貌がなんだか物悲しいw

そんなオジサンが可愛い大型ワンコ攻めと出会ったことにより
乾いた土に潤いを与えられ
そこに恋の種の植え
時間をかけて芽吹く
ーーーーーといったお話です。
攻めも受けもメッッチャ可愛かったーーーー!ヾ(*´∀`*)ノ
じわじわ動く恋模様にニヤニヤしちゃって堪りません♪

ちなみに。エッチは一切ありませんでした(悲) 残念ながらキスのみです。(しかも"チュッ"って軽いヤツ…)書き下ろしにナイに等しいぐらいのシーンがチョロリ。オジサン受けヤホーイ\(^o^)/でセクシーを期待していらっしゃる方は要注意です。


週3日は訪れる深夜の牛丼屋で話しかけてきた店員さん(攻め)
明るくて笑顔の爽やかな青年との会話に癒されるようになった受けは、真っ直ぐな笑顔を見て『あら、かわいい』『いい笑顔だ(いやし)』とほだされてるモノローグがとっても可愛いヾ(*´∀`*)ノ
冒頭で疲れ果ててたお顔もだんだんと明るくなってく姿が良いです。

そんで、若くて真っ直ぐでド直球な攻めの好意を受け止める様が"さっすが人生経験積んできたオジサマは違うな!"っていう。切り返し方ズルいわ〜!急に大人の色気出してくるので、こちらがジタバタしてしまったw

そんなこんなで、徐々に仲良くなった2人の初お出掛け。
コレはメッチャ萌えたーーーーー!!!ヾ(⌒(ノシ >ω<)ノシ
予定日にカレンダーに丸付けてたり
服に悩んでみたり
交換したL◯NEのやりとりにワタワタしてたり
と、当日を迎える前からそわそわしてる受けが可愛いくて、ニヨニヨしてる攻めも可愛くて、私もニヤニヤw

そして迎えた当日。
受けから「学生時代のデートを思い出す」と言われて顔を真っ赤にするワンコ攻めがメッッッッッチャ可愛くてキュンキュンする!!!
その顔を見た受けは気持ちに気付くものの、特に進展はなく何事もなかったかのように映画館へ行くわけなんですが。
この映画館の中でのシーンがもぅもぅ…ッ
萌えが爆ぜる………ッッッ:;(∩´///`∩);:
手繋ぐだけでキュンキュンMAXで息苦しかったです///
イッパイイッパイになってるワンコ攻めが可愛すぎて可愛すぎて可愛すぎてどうしたらいいのか(ФωФ) インタビュー記事に載ってる攻めが可愛いと思った人には是非見てもらいたい!あれ以上の可愛さがココある…!(あくまで個人的な感想です)

後半は受けの娘さんが登場します。
攻めが家に遊びに来てた時に鉢合わせし一緒に食事をしたのをキッカケに、攻めと娘は年が近いこともありL◯NEで連絡を取り合う仲になり。
受けはそのコト面白く思っておらず、また、攻めと会えない時間が増えるに連れ自分の気持ちは「本当に好き」なのか悩むように…。

そんな姿を隣で見てた娘。昔の家庭を顧みない父親ではなく、1人の恋してる人間で。その相手も父親のコトを大切に想ってくれてるのも知って。
自分の存在が障害になってると感じて父親の背中を押します。

娘から背中を押されようやく自覚した恋心。(遅)
余裕を見せてた前半とは打って変わって、もだもだと不器用全開wメールひとつでオタオタアワアワ、恥ずかしくて目を合わせられないなど、初恋かよってぐらい初々しいくて萌えるw上手く喋れず手汗握ってドキドキしっぱなしな四十路が気持ちを語るシーンにはホッコリです(﹡´◡`﹡ )

個人的な萌えは中盤に爆発してしまい後半はちょっと失速気味なところもあったのですが、ニヤニヤキュンキュン楽しめました( ´艸`) ♪愛の育みに心癒される1冊です。

10

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