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表題作おとなりの野獣さん

真神雄豪,27歳,朋の元同級生で隣室に住む人気作家
栗木朋,26歳姉夫婦の部屋に住む事になったパン職人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

姉夫婦が海外赴任の間、部屋を預かることになった栗木朋。隣人に引っ越しの挨拶に行くと、そこには小学生の頃のクラスメイト・真神雄豪が住んでいた。雄豪は、19年ぶりに再会するなり、朋に「いい匂いがする」と言いながらキスをしてきて!? 驚きながらも抵抗できない朋は、それから毎日のようにキス以上のことまでされてしまって……。

作品情報

作品名
おとなりの野獣さん
著者
間之あまの 
イラスト
花小蒔朔衣 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
お兄ちゃんのお嫁入り
発売日
ISBN
9784344839014
3.9

(121)

(44)

萌々

(43)

(25)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
15
得点
470
評価数
121
平均
3.9 / 5
神率
36.4%

レビュー投稿数15

この街に住みたい!

今作も溺愛・あまあまに揺らぎがなく、じっくり堪能させていただきました!

攻めの雄豪は先生曰く「野獣系」とのことですが(タイトルも野獣さんですしね)、再会したその日にキスして触ったり、それを怒ってるんじゃないかと次の日に朋の好きなものを差し入れしたりなど、やってることは小学生が好きな子に構うのと似たようなもので、小学生系野獣?見た目も言動もカッコいいのに、そんなところが妙に可愛くてツボでした。

受けの朋は身も心も小動物系です。小学生の頃に雄豪からもらったキーホルダーを大事にお守りとして持ち歩いていたり、再会してからも雄豪に好き勝手されてるのに嫌じゃないのはそういうことなのに、まるで自覚がない朋に、こちらはもう焦れ焦れしました。

小学生の頃からの初恋同士、ようやくくっついたよ~と思ったら、またもや小動物の朋は最後まですることは不安で、「付き合うけど最後までしない」ことに雄豪も尊重しちゃうのです。
ある出来事がきっかけでようやく二人は結ばれることになるんですが、カレンダーに「合体予定日」の印をつけて楽しみにしちゃう豪くん、もはや野獣ではなく忠犬です。いつのまにやら朋がしっかりリードを握っています(笑)

私的にお気に入りキャラは朋が勤める「atelier 麦」の店長とお孫さんのダブル米原。良い味出してました。

このお話には「お兄ちゃんのお嫁入り」の八束家が登場します。「嘘つき溺愛ダーリン」の雪穂が名前だけ、ちらっと。未読でも問題ないですが、読んだほうがストーリーが広がるかもしれません。

読み終えて思いました。この街に移住したい!!麦のパンを食べて、あちらこちらで萌えを補給し、公園で八束家のちみっこと遊びたい!

息が少々荒くなってしまいましたが…、間之先生と花小蒔朔衣先生は最強タッグですね。間之先生の世界と花小蒔先生の可愛いイラストが見事にマッチしていると思います。

9

優しい野獣の愛情がたっぷり詰まったお話

間之さんの御本は全て拝読し、その全てが例外なく全て私の心を揺さぶってくださるのですが、
受けよりも攻めに対してかわいい!という気持ちが生まれたのはこのお話が初めてでした。
受け目線でお話が進んでいくなかで、こんなにも攻めの優しさや愛情を感じることができるお話はなかなかないと思います。

朋くんのことが大好きですぐにでも手を出してしまいたいと思いながらも、きちんと朋くんの気持ちが整うまで待つと言い切った豪くんに、本当に朋くんを大事にしたいと思っているんだと真摯さを感じました。
匂わす発言があっただけですが、抜き合いの際に朋くんにフェラをさせているということや、初めてが抜かずの数発というところは流石野獣だと思いました。
それでも、豪くんは優しい野獣といいますか、ドーベルマンのようだなと思います。

同じマンションの同じ階に同性カップルが2組も住んでいる、かつ、階下に同性を恋人に持つ人が更にもう1人いるという確率は限りなく低いと思います。
その上、職場の人間がみな同性愛に理解を示し肯定的である確率も、決して高くはないと思います。
しかし、そういう世界観を現実味がないと思うことなく、優しい世界だなと感じながらほっこりとした気持ちで読むことができるのは、間之さんの優しい文体がなせる技だと思いました。

カフェ「卯月」や雪穂さんの名前が登場したり、本編にしっかりと絡むように八束ファミリーが登場したりと、これまでの作品との接点が見えてくるのはファンとして単純に嬉しいです。
特に八束ファミリーは一番好きなお話のキャラクター達なので、しっかりと登場してくれて本当に嬉しかったです。
作品が完結してもキャラクター達は生きていて成長しているんだ、ということを実感できましたし、間之さんが全ての作品を愛していらっしゃるのだと感じます。

4

疲れたときの癒し

疲れてるときに、無性にあまあまほのぼの系を
読みたくなるのですが、
そんなときは間之あまのさんの作品の出番が多くなります。

花小蒔さんがイラストの作品は、
シリーズとは呼べないかもしれませんが、
微妙にリンクしているので、
他のキャラが登場するのがまた楽しいです。

今回は、「お兄ちゃんのお嫁入り」のキャラ、
八束ファミリーの左隣に受けの朋が引っ越してくるので、
八束さんちの3きょうだいががっつり絡みます。
で、このマンションには、
「嘘つき溺愛ダーリン」の受けである雪穂が住んでいるので、
台詞はないものの、雪穂と攻めのハルもちょっとだけ登場。
レストランの長月や、卯月も名前が登場します。
今回新しく、朋が働くパン屋さんの
「アトリエ 麦」が登場するので、もしかしたら今後の作品に出てくるかもしれません。


攻めの雄豪は小学生のときにアルゼンチンに引っ越して、
大学はアメリカに進学するなど、海外生活が長かったので、
自他共に認めるほど、情熱的で愛情表現もストレートです。
スペイン語の甘い言葉をささやき、
朋をこれでもかと甘やかします。
完全なるスパダリです。
夕食後に「がぶがぶタイム」に突入したり、
たしかにタイトルどおり野獣なんですが、
ちゃんと待てのできるいいこの野獣さんです。
まあ黙って待ってませんが(笑)

朋はぽややんとしてるんですが、
意外と芯は通っていて、流されつつも嫌なことは嫌と言ったり、
ふたりの今後について考えてちゃんと言葉にできる子です。

間之さんの作品はおいしそうな料理がたくさん出てきてお腹がすくんですが、
朋はパンを愛するあまりパン職人になったので、
おいしそうなパンと、付け合わせのディップやスープが
たくさん登場し、今回も飯テロでした。


またリンクした新作が出るのが楽しみです。

3

甘くてきゅんとするお話

再会モノです。

再会するなり豪が朋をゴリゴリに押していきます。
きっと食べようと思えばあっという間に朋のこと食べちゃえるのに
そこはちゃんと朋の気持ちを大事にする野獣の豪なのです。

それにしても朋が流されやすすぎて
よくこの歳まで綺麗なまま育ってこれたな…としみじみ思いました。
豪みたいな人にもっと早く見つかってたら、朋はもうパクッですよ。
とっくに食べられちゃってます。
だからこそ食べられてなくてよかったーって思いました(*´▽`*)


途中青緑眼鏡氏にすごくハラハラしましたが、豪がさすがでした…!
青緑眼鏡氏のしたことは犯罪だしすごく悪いことなんだけど
青緑眼鏡氏がいたからこそ豪と朋は先に進めたと思うと、なんとも言えない気持ちになったり…。
最終的には豪が助けてくれたし、朋が不安も含めて丸ごと選びたいって思えるようになったのは良かったです。

いきなり最後までするんじゃなくて
徐々に慣らしていって~と言うのも豪っぽくて好きだなぁって思ったし
二人の初めてをちゃんと読むことが出来たのがすごく嬉しかったです(*´▽`*)
待てさせられてた分たっぷりと二人の甘々が読めて
とても幸せな気持ちになりました♪

二人のお話が読めて良かったです~(*´▽`*)

0

安定の糖度高めヽ(´▽`)/

幼馴染の再開ものです。
間野先生ならではの、安定の糖度高め。
ストーリー的には目新しい感じがなかったのですが、個人的にはキャラの魅力が胸キュンポイントでした!
都合良すぎたっていい!たまには夢が見たいんだ〜って時にオススメです。
甘くてほこほこした気持ちになります(笑)

受け様は小動物っぽいかわい子ちゃん。攻め様は野獣っぽいのに、理性的に受け様を大事に出来るスパダリな印象。
小学校の同級生で。引越しで離れ離れになっていたんだけど、実は当時からお互いを意識していた二人が、偶然隣同士に住むことになって。好きな気持ちを確かめ合っていくおはなし。
隣同士に住むことになった経緯とか諸々、都合良すぎな事がありますが、刺激がないので安心して甘さに浸れます。甘々です。
子リスちゃんな受け様が狼っぽい攻め様に甘噛みでがぶがぶされているのが萌えでした!
八束ファミリーも登場します。
あと、恋の甘々に加えて美味しそうな食べ物の魅力も安定感です。
今回はパンです。本から焼きたてパンの香りが漂ってくるようです。読み終わってパン屋にダッシュしました(笑)

11

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