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陰と日向のボーダーライン

kage to hinata no border line

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表題作陰と日向のボーダーライン

丸山和彦
受けの上司
柴村
新人サラリーマン

同時収録作品街角のプロローグ

ロベルト・アメンドーラ
勤勉なイタリア人,25才
ユースケ・マツダ
ロベルトの家に下宿中の留学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし「雪の夜」

あらすじ

ゲイであることを必死に抑え込んで生きてきた新人サラリーマンの柴村。
憧れているのは会社の出世頭である上司の丸山課長だ。
スマートで仕事ができて格好いい大人の男。
そんな完璧な丸山が夜の公園で行きずりの男とセックスしている場面を目撃してしまう。
お互いゲイであることがわかり付き合うことになるが、
逢瀬を重ねるごとに会社での丸山と違う顔を見せるようになる。
人前でいたずらされ、冷たい言葉に辱められ、乱暴なセックスを要求され…。
柴村の歪んだ顔を望む丸山に、心は乱されてしまい――。

作品情報

作品名
陰と日向のボーダーライン
著者
大島かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796409834
3.9

(102)

(30)

萌々

(49)

(15)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
397
評価数
102
平均
3.9 / 5
神率
29.4%

レビュー投稿数12

ギャグ封印で、なおかつトラウマ絡み、しかも年上○○ですと…?

去年の10月に読破。
表題作は全編ギャグ封印シリアス路線、しかもちょいダーク系なので、かもめさんのギャグが大好きな私には合わないかと思い、買うつもりはありませんでした。
でも「恋ときどき、焼きサバ定食」よりもこちらの方が評価が高かったし、2日間限定半額セールだったのでポチリ。
下記2作品が収録されています。

①表題作、107ページ+描き下ろし:
リーマン同士「トラウマ持ち上司x健気ワンコ新人」(えrは他著作よりやや多め)
みなさんのレビューを読んで攻めはどんなひどい奴なんだと構えていましたが、全然大丈夫でした。
それに受けが本当にいい人!
自覚があるのかないのか、攻めよりも一枚上手で、結局は攻めをうまく手のひらで転がしてめでたし。
毒親のせいでトラウマを抱えた攻めの凍り付いた心を、描き下ろし最後のページで受けの「俺が溶かす」。
これがすーーごく良かった。

②短編:「イタリア人x日本人留学生」(えrなし)
私もたまたまこういう「マンマミーア!」って絶対言わなさそうな(というか言わないw)物静かで真面目なイタリア人(しかもイケメン)が友人にいるので、すごく親近感わきました。
かもめさんの絵柄は白人さんに合う!
語学あるあるも日本人あるあるも「そうそう」と頷きながら、たっぷりと堪能できました。
てゆーかDVDが進撃ー!ww

<こんな方にオススメ>
・かもめさんのギャグ封印シリアス作品にご興味ある方
・年上攻めお好きな方

0

気持ちはわかるが試すのはやめて

「陰と日向のボーダーライン」
いかにも愛されて来たであろう明るく正しい柴村。そんな柴村から憧れられている課長の丸山。柴村を試す気持ちはわかるけど…。
まあ憎んだりひがんだりよりはまだいいか?
こんな丸山を受け止めて真剣に考えて守ろうとしてくれて。良かったね、丸山!
ちなみに試す系の攻めは苦手です。

どこかで読んだのですがビートたけしさんが、30過ぎても親のせいにする?親を恨むのはバカだ。みたいなことを言ったそうで、それ以来自分に何度も言い聞かせてます。
30も超えたら自力で人生を建て直さないと。

「街角のプロローグ」
ユースケ偉い!差別に折れず前向きで努力して明るくふるまって。
ロベルトは生き辛そうですね。共感しかない。許せないんだよね…。

ユースケとの暮らしが楽しくて良かった。
最後も良かった!

1

心重い系攻で2作品

◾️影と日向の〜
『最後まで手放せないものになりたかった』

表題作は、重めの社内恋愛

一見完璧だけど、相手を試して愛を確認しないと安心できない上司と、明るくて人好きのする部下(自分はゲイかもしれないと悩む)。憧れの上司には暗い過去があり、今は今で実の母親に金を無心されている

一応ハッピーエンド?だけど、最後の最後まで仄暗い。そもそもメンヘラ系のキャラクターが得意でないので、ちょっと好みとは違いました

◾️街角のプロローグ
イタリアの真面目リーマンと、イタリアに語学留学に来た大学生(?)がルームシェア(というか居候)する話

日本人だからではなくて俺だから、イタリア人だからじゃなくてあなただから

カタコトのイタリア語で一生懸命に話しているのがこちらにも伝わってきて、思わず脳内変換しながら読んだ(伊語はわからないので英語で)

真面目なイタリア人のメールが可愛い

2

トラウマあるからこそ受け入れられた関係

表題作
クールな丸山課長がいい。
幼少期の親からの仕打ちでのトラウマの描写が辛かったけど。
素直な部下・柴村のカミングアウトを受け止めたの、自分がそうしてもらいたかったことをしてあげたのかなと。

丸山は柴村を試すようなことをしてしまうのわかる。
柴村は戸惑って一時、距離をとったけど、丸山に応えてハピエンになってよかった。

柴村が丸山の母親へ、丸山のことをもう傷つけないでと言ったのが、ただのいい人ではなく、ほんとに誠実な人で丸山を大切に思っているとわかった。
それも、丸山も過去、ゲイだと隠さなければならなかった辛さがあったり、辛い人の気持ちがわかる人だからなんだろうなと。

丸山はそんな柴山と出会えて、お互い必要で、必要だと思ってもらえてよかったなと思った。

描き下ろし「雪の夜」で
きっと課長(この人)は凍えたままだった
俺が溶かす
の柴村の独白がかっこいいもんね。

「街角のプロローグ」
イタリア人と日本人留学生の話。
イタリア人気質ではなく、マジメで無愛想で実はシャイなロベルトかいい。

日本人は勤勉と言われたユースケが「俺が 頑張ってる」と言ったのもよかった。

最初はユースケが下宿するのを嫌がっていたロベルトが、ユースケ帰国後、孤独に耐えられない姿がかわいい。
送ったメールもよかったし、返信のメールを怖くて読めないのもどんだけー!とw

ラストもよかった。

1

クールに見えて、実は臆病。未熟だけれど、きっと物凄い大器。

大島さんの作品だからと迷わず手にしたのですが、
なにやら不穏な表紙。
そしてタイトルも、『影』と『日向』。

「仕立て屋ー」を読んだ時にも、
微かにどこか物悲しさを感じたのですが、
今回はそこを前面に押し出した感じ。

試しながらも、終わりを恐れる。
それはきりきりと痛いけど、理解できる心理。
そしてそれが分かるから、なおさら胸の奥が痛くなる。

相手が柴村君で良かったね。

肉体的には丸山×柴村なんだけど、
精神的には柴村×丸山なのかな。


もう一作も好きなお話。
派手ではないけれど、とても、とても印象に残る作品。


暗いイメージなんだけれど、
読後感はじんわり幸せ。
なので、評価は神よりの「萌×2」!

3

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