イラスト入り
初めこそ辛い目にあっていたオメガが幸せになるオメガバースで、オメガの成長を嬉しく思うお話でした。
白国はアルファが絶対的存在であり、オメガは国によって管理され、アルファの子を産む存在だけとして扱われている。
受け様は、そんな白国の王の息子でオメガのシア。
18歳になっても発情期が訪れず『役立たずなオメガ』として応急の外に捨てられてしまう。
そこで黒国のアルファであるイズマに助けられる。
このイズマがこの度の攻め様であり、シアはイズマと共に黒国へ。
最初は痛々しいシアでしたが、アルファもオメガも皆平等の元で生活している黒国にて、周囲の人達の当たり前の優しさに触れ、何よりイズマからの溺愛で癒やされていく。
籠の鳥状態だったので、シアがいささか子供っぽく泣き虫だなぁ、とちょっと、ウ~ン(・ัω・ั)な印象だったのですが。
でも、愛を知り強くなろうと変わっていった姿に、最終的にはほっこりでした。
イズマは、最初から溺愛モードでにやにや。
発情したシアを抱きしめての威嚇とか、独占欲もよきかな、だったのですが。
実はめっちゃ強い『光のアルファ』でしたってのは、なんたかご都合主義な感じがしちゃいましたけどね(^o^;
イラストはコウキ先生。
シアの無垢な可愛らしさがぴったりでした。
初めての作家様です。
オメガバースは好きなのですが、あまりにも学習せず同じことばかりを繰り返す主人公の行動にイライラさせられてしまいました。
文章自体はライトで読みやすく、すんなり入ってきますがその分、物足りなさが残る気もします。
何より個人的に気になったのは、内容の描写と挿絵の表情が合わないこと。攻は今そんな険しい表情なの?と何度か読み直してしまいました。
もう少し内容にあったイラストをつけていただきたいです。
「アポロンの略奪 オメガバース・契りの運命」のルサの両親のお話があると知り読んでみました。こちらのお話を先に読んでいればと後悔しています。
まず白国と黒国の成り立ちの違いや国民の特色がスッと頭の中に入って来るからです。
さらに次巻の「アルテミスの揺籠 オメガバース・結びの運命」を読んでいれば、赤国がどんな国かも分かったと思いました。
こちらのお話は白国の王の血を引くオメガのシアと黒国のアルファのイズマのお話でした。
実はイズマには出生の秘密があるのですが、最高位のアルファがどうやって生まれてどんな力があるのかも興味深かったです。
シアが箱入りで育ったのと白国での価値観でガチガチなのがとても焦ったくハラハラする場面も多くありました。
しかしイズマが思慮深くピンチには必ず助けに現れるスパダリぶりがとてもスカッとするお話でした。
こちらにチラッと登場するシアの異母兄のサウロと、イズマの友人のオリカが次巻のCPなのでこちらの本を一番先に読むことをお勧めします。
こちらのシリーズの受けは酷い目にあっていても、攻め以外には抱かれていないので地雷がある方でも安心して読めると思います。
コウキ。先生のイラストに惹かれて購入していたのをやっと(;・∀・)読みました。
初読み作家さん。
オメガバースですが、作者さんオリジナルの設定もあります。
白国と黒国という架空の国が舞台。
白国はアルファ・ベータ・オメガの階級差がまだはっきりと残っている国で、オメガはアルファの子どもを産む為だけの道具のような扱いで、王宮で庇護はされているけれどもアルファやベータから蔑まれている存在です。
黒国は人種・性差による差別の無い国です。
その白国で生まれたオメガのシアが、私の大好きな不憫で無垢で素直な受ちゃんです。
ラスト付近はじんわり涙してしまいました。
シアちゃんは18歳になっても発情しないため王宮から追い出されてしまうのですが、生まれてから育った環境で植え付けらる思想というの本当に恐ろしいなと思います。
けれども、イズマという運命の相手に出逢い、白国での考えだけが正しいものではなかった、もっとオメガも自由に生きる事ができるということを知って強くなっていくのが可愛いです。
イズマの甘やかしぶりや嫉妬心を隠さないところが私的には好感持てました。
二人の子どもルサが成長が楽しみです。
イズマとルサちゃんで、シアちゃんの取り合いをしそうだな~( *´艸`)
二人の物語ではありますが、二つの国の物語としても興味深く楽しめました。
そして、シアちゃんの異父兄・サウロとのエピソードも心にとまりました。
続編では彼が主役なので、そちらも楽しみです!
タイトルの通り、私には全く合いませんでした。
だけど、読んでいて普通に意味は通るので、このレビューを読んで私とは趣味の違う方に読みたいと思ってもらえたら幸いです。
以下、ネタバレ入ります。
まずは主人公のシアはかなり幼い印象があります。
回想シーンが多く、幼少期の話題が多く占められています。
受けは攻め以外の人にもねちねちと性的なことをされています。
出逢ってからも救済としての側面が強く、情熱的な恋愛という感じにはなりません。
そしてその後たっぷりとラブラブな描写……というわけでもなく、割とすぐに妊娠してしまいます。
私個人の感想を端的に言えば、もっと二人のラブラブが見たかった!です。
私の好みが〔運命的な恋、情熱的な恋〕なので、割と正反対の方向のお話でした。
ということで、私には全く合いませんでしたが、逆に言えば可哀想な境遇の受けに萌える人には向いていると思います。
これは私がきちんと説明を読まずに買ったのが悪かったのですが、妊娠ネタがあります。
苦手なんですよ、私……。
あと、国の名前で訓読みと音読みが重なっているのが、地味に気になって……。
結局最後まで読んだので、魅力はあると思います。
なので、上に書いたことが苦手じゃない、むしろ大好き!という人には合うと思います。