イラストあり
ぷはっ…ビビッて長らく積んでたのに読み始めたら面白くて一気読み。モヤるを通り越してしんどくなったんですけど、作家様の気迫が伝わってきたっていうか、すごい内容だな~これ!っていう印象です。
※三角関係、ってタイトルにしようかと思ったけど、”ネタバレ”なのか?と小一時間…。
この受けさんがビッチというより、この物語は”二股”ラブストーリーだよね?っていうところが、なんか斬新に見えてしまったのでしたw。心は彼氏にしか捧げないけど、身体が疼いたら彼氏以外の誰かとも寝ちゃうかもっていうのでなく、ふたりに対して同時に種類の違う特別な感情を抱いてる受けさんなんですよね。執着をたちきれない、腐れ縁の画廊オーナーが大人ぶってるけど、ぜんぜん大人な態度じゃなくて、なにかにつけて嫌らしかったです。。つか、マグロってセーフなのか?!な衝撃とともに、全員に対してツッコミいれたくなってしまった。明らかに、あの男がつけた痕だよね~(合意で)っていう受さんの身体を抱けちゃう、この年下攻めって実はとてもMなのかな?とか違う方向からも検討してしまいました。本当に、見事に不釣り合いな二人なんですよ、でも別れられないってゆー沼。。。途中何度も”別れちまえ!”って叫びそうになりました。
というわけで、3人の生々しい愛憎が鮮度高く伝わってくる圧巻の筆力ではありました。キレッキレのエロ描写と運動神経いい奴はおせっせも上手いっていうトリビアに萌があったので”萌”にしてるんですが、これは”萌”なんていうほんわかしたものではなく、”神”or”しゅみじゃない”二者択一系の名作なのでは?と思える見事な依存劇場です。
一目惚れした攻めの高良が自分では興味もない日本画の画材屋に毎週通う理由…それは毎週火曜日にくる相手。綺麗な、受けの環紀。
ゲイの自覚もないまま、半年の間、声もかけられずにいた高良が意を決して話しかけようとするのですが、出来ず。。。そんな時にアクシデントで怪我をした高良を家で手当するという。
環紀は実はゲイだということをその時に知ります。
もー、最後まで、なんていうか、モヤモヤしてしまい、さらに高良の純粋すぎる、その割に物分かりのいいふりをしてしまう、環紀も自分の気持ちにいまひとつ何を大事にしたいのかを選び切れず。
宇津木を優先するんですが、本当の気持ちとも違って…
萌ポイントを定め切れずに読み終わってしまいました。
安西リカさんらしい、ちゃそうなんですが、やはりもう少しきゅん、とするところが欲しかったかなと思いました。
萌2が既に訂正できない、残念。「しゅみじゃない」で評価。
安西作品の中で、多分もっとも読後感良くない作品ではないかと思う。
自分がどんなに不幸であっても、
他人を巻き込んで不幸をバラまくような遊びで、無垢な医大生を巻き込んではいけない。
自分勝手な病人だと思った。
愛人を連れて、さっさと海外へ行ってしまえ、と呪いたくなる。
ただ外見が美しいだけの心が幼い相手に愛を注ぐ医大生はどこか病んでいる。
不毛で安定感ない、共依存的な関わり。
綺麗事じゃない話を読みたいという人にはいいと思います。
登場人物たちに唖然としつつも、最後まで読めてしまったのはある意味すごいのかもしれない。
攻めがザックリ、時にはジワジワと多種多様に受けに傷つけられるのが気の毒で気の毒で……。
惚れたもん負けというか。
なんかまっとうに育った健全な攻めが、受けと当て馬とのドロドロ(一言では語れない)に巻き込まれてしまって、これでいいんか?みたいな……。
こんないい子を、おまえらの共依存みたいなドロドロ沼に巻き込むんじゃねー!!みたいな。
ビッチだった受けの過去とか、そういうのは、まぁそういう人もいるよね……みたいな感じなので別にいい。
だけど当て馬のおっさん専用の無気力な抱き人形と化して、当て馬が作ったキスマークを攻めの目前に晒せる神経が良く理解できない……。
当て馬は、ヒタヒタと差し迫る死から逃れるがごとく受けに執着してて、俺の目前で二人でエッチしろ!とか悪趣味で下衆くて……
疲れた……。
あらすじから、一途ワンコと芸術肌で自由奔放なビッチ受けのお話で、ビッチが攻めと出会って愛を知るみたいな内容かたなぁと思ったんですね。
だけどそんな単純な中身じゃなかった……。
購入元のシーモアの評価が5評価中、4.5で(レビューは読んでない)評価も高いから買ってみたんだけど、こんな展開だったとは…。
ちゃんとちるちるを見れば良かったよ……。
どういう結末になるのか見届けてやろうという一心で読み終えたけど、求めてたのは、こういうんじゃないんだ……!!
世間にはこの話みたいに綺麗事だけでは済まされない関係とかあるのはわかるけど、私は趣味じゃないなぁと思ったのでこの評価です。
本当に受けがダメでした。
みなさん、本当に心が広い。
わたしには、どうしても受けの考え方や行動が受け入れられなかったです。
攻めが一歩二歩引いて欲しいものを素直に言えない、というのは分かるのです。
三角関係の一人、宇津木が病で心細くなり可愛がっている受けを手放せないのも分かるのです。
ですが………
①恋とか愛とかわかんなーい!恋人って何?定義ってあるの?みたいなことをいうアラサーはない。そして、それを育った環境からくるもの、と理由付けてるのもありえないですね。その位の歳になれば常識的にわかります。周りが遊んでようがわかるはず。
②体の関係は攻めと以外しない、といいながら宇津木からの誘いは断れない、といいあわよくば見逃してもらおうという精神がありえません。マグロに徹するとか関係ありません。そんな自分勝手が通ると思うアラサー。甘い。
③極めつけは、他人の痕を攻めに見せてしまいそれを攻めが言及しないからとスルー決め込むところ。いやいや、大人は雰囲気で別れよ、的な感覚でしょうか?ないない。まず、痕ついてんなら見せないで。傷つくことを考えて。
④やっぱり攻めが悲しむから宇津木との関係を終わらせたいと散々傷つけたあとで相手のことを思い遣ってる風に断りをいれるところ。ないない。今更?って思うし、それを言うなら相手がではなく自分が冷えた雰囲気に堪えられなくなったからでしょう。そのせいで絵がかけない。身勝手すぎる。
⑤宇津木に最後といわれ3Pを誘われるが前のように楽しめないよ、俺変わったから。と告げたこと。いや、それ言うなら最初に言って断固として断りなよ!!本当に今更何言ってるんだよ!!宇津木も散々振り回して!!
⑥宇津木が諦めてくれたのに治療のため海外に行く宇津木に着いていくと言い何の連絡もなく朝帰りし攻めに伝えたところ。ないない。また、あわよくば見逃してもらおうとしてる。じゃぁ、別れてから行きなよ!!!
総じて、受けの愚痴ばかりですみません。
本当に受け付けなかったので。
そして、読了後の今、はらわた煮えくり返っているので。笑
本当にアラサーの社会人か?と言いたくなる言動ばかり。高校生の色恋沙汰か?と思わんばかりの配慮のなさ身勝手さ狡さ。初恋だから、では騙されません。
そして、最後に。
攻めも宇津木も人間臭かったのが良かったですが、わたし的に魅力がなく惹きつけられませんでした。
読みやすい文書でしたが。