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表題作何でやねん!(2)

土屋来
漫才師、「バンデージ」のボケ、24→27歳
相川仁
漫才師、「バンデージ」のツッコミ、24→27歳

その他の収録作品

  • どないやねん!
  • これが僕らの生きる道!
  • あとがき

あらすじ

仁が土屋とコンビを組んで九年。
今やビジュアル系(?)若手お笑いコンビとして名を馳せた『バンデージ』は、テレビに舞台に大忙し。
ゴールデンタイムの番組も決定し、充実した日々を送っていた。
だが、漫才で認められる前にルックスで人気が出てしまったためか、やっかみ半分の嫌がらせも多い。
それでも土屋がそばにいれば乗り越えられる。
そう思っていたのだが…?「何でやねん!」続編、書き下ろしで登場。

作品情報

作品名
何でやねん!(2)
著者
久我有加 
イラスト
山田ユギ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
何でやねん!
発売日
ISBN
9784403520945
4.4

(35)

(19)

萌々

(12)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
153
評価数
35
平均
4.4 / 5
神率
54.3%

レビュー投稿数10

泣きながら読んだ続編。漫才師を目指す高校生2人の、「その後」の物語

1巻に続き、Kindle unlimitedにて読了。
はーーーーーーもう、読みながら頑張る(頑張りすぎる)仁の葛藤が
辛くて切なくて、泣きました。。( ; ; )

スタジオのトイレに駆け込んで戻してしまうシーン。
泣かずにいられなかった、、

あの1巻の15歳(!!!!)だった青く初々しい二人の、
9年後(〜12年後)のお話です。

山田ユギ先生の表紙イラストを見ただけで、
感激で体がブルっと震えました。
二人とも精悍な顔つきになって、、仁は時折タバコなんか吸うようになっちゃって。
(精神的にストレスを抱えた時のみ、ごくたまにっぽいですが)

二人揃って売れっ子になり、周囲からの妬み嫉み・やっかみに加え
仁のトラウマを暴く週刊誌記事での暴露、
それをネタに精神的揺さぶりをかけてくる若手芸人仲間...

ここでもまた、高校時代からの二人の親友・優勝が大活躍でしたね…!✨
もーーーー本当に好き。
調べていないのですが、優勝が主役のスピンオフもあるのかな?
読みたいー…!


で、そんな素晴らしき友人・優勝の指摘が本当にもう、
思い遣り溢れていて、的確で。
ハッと目が覚めたような気がしました。
(仁のために持ってきてくれた”ある物”も、素晴らしかった)

いつの間にか”恋人”としてよりも”相方”としての面が
強くなってるんちゃうか、もっと凭れて甘えていい、という言葉。
言われた仁と共に、読んでいる自分の心にもストン、と落ちてきて
うるっとしたー...

自分は土屋に負担をかけるだけだ、自分は辞めるから
お前は残れ、と言う仁、
俺も辞める、と言って譲らない土屋。

土屋の高校時代から一ミリもブレない、相川(仁)への絶対的愛情と
相方として彼を求める心。
病室で二人抱き合ってワンワン泣くシーンで、私も一人鼻をぐずぐず言わせてました。

最後の最後にやっとやっと、土屋に”恋人として”甘える姿を
見せられるようになった仁、本当に本当に良かったねー…!

1巻ではエッチ描写も1度のみ、うっすらと…でしたが、
この2巻では二人の強まる絆と共に、濃厚であまーーーいエッチが
終盤に見られて(それまでにも何回か描写あり)、ただただ眼福至福でした✨
(山田ユギ先生のイラストも最高に良かった!!)

大型わんこな土屋の執着っぷり、独占欲、
そしてしなやかな強さと包容力に惚れ惚れした2巻でした。

1巻も「神」評価でしたが、この2巻、できることなら星を2倍にしたいなあ、
と思うほど刺さる内容でした。

今まで久我先生の「芸人シリーズ」、何作か読んできたのですが
きっとその中にこの土屋×仁ペアも出てきている、はず。

ゆっくりではありますが、順を追ってシリーズを読んでいきながら、
二人の姿を作品の中に探していく楽しみができました(*´˘`*)

仁の今でも抱える消えない”トラウマ”の記憶ごと、
優しく優しく包み込んで安心させてくれて、
ステージに立てるようにしてくれる土屋。

1巻ではまだ見えてこなかった(←気付かなかった自分のばかー!)
彼の男前っぷりに、ときめいて悶えて、たまらなく萌えた一冊でした・:*+.

0

大人の2人も!

漫才師として苦楽を共に過ごすことになった2人。

相方のために強くなりたい、強くならなきゃって、
好きすぎて空回ってすれ違って…って展開、大好き!
男前すぎる受けが崩れてく様が良い!
そして、二人が選んだ道も男前!!
相思相愛、この2人じゃなって感じさせてくれる~~~!

テンポよく会話が進み、漫才関係のお話も興味深く、
ラブいところはかわいくエッチで楽しく、
じんわり温かい気持ちにもなれる大充実な1冊です。

そして、本編とはあまり関係ありませんが、
同級生の弟×妹エピ、野球選手になった際、
長年片思いし続けた難攻不落な相手(妹)に「初打席で出塁したら付き合う」
と言われてホームラン打っちゃうの!!ときめいちゃいました。
妹もさんざんかき回してくれたけど、一世一代のイベント事にはホームランよね…としみじみしちゃいました。
そういった周りのキャラ話も楽しめました。

0

相方で、恋人で。

「何でやねん!」の高校時代の2人から、若手漫才コンビのホープ「バンデージ」の2人になった土屋と相川の物語。

「どないやねん!」
ルックスのいい2人。漫才師以外にもお互いドラマ出演などしてぐんぐん人気が上がってくる。
大阪と東京と行ったり来たり、色んな仕事の掛け持ち、ネタを練るのも稽古も睡眠時間もどれも中途半端で、意地悪な先輩芸人、わがままな若手女優、いつも優しすぎる土屋…そんなあれこれが知らず相川にのしかかっていた。
そんな時「バンデージ」が遂に東京のゴールデンに番組を持つことが決まり、相川の疲労とストレスが爆発。同時に「笑い」が怖いというトラウマが再発し…!
本作では相川目線が中心で、同じ疲労度の土屋がどう過ごしてたのかは描かれず、ただ土屋に寄っかかっちゃダメだ、土屋の足引っ張っちゃダメだ、土屋に依存したくない、負担になりたくない…そこに押しつぶされる相川の姿が続きます。
「バンデージ」の危機、そこから抜け出すのはやっぱり土屋との絆。そこが人情味があっていいんだよなあ。恋もコンビも1人だけで立っていこうっていうのは無理。支え合ってこその2人。そこの描き方が本当に上手いんだなあ。

「これが僕らの生きる道!」
さらに3年後の2人。今は安定して仕事をこなす「バンデージ」。
だが、土屋が写真誌に女優との写真を撮られた!相川にちゃんと言わな、と焦る土屋。
もちろん相川は余裕です。
おまえ、女あかんのか?土屋→「相川にしか興味ない」
逆に抱くことに興味がないことはない、という相川に抱かれようと腹をくくる土屋です。
すっごい包容力あるのにこのドヘタレな土屋がいい味出してる。羨ましいくらいラブラブ!

1

何度も読み返してしまう

久我有加さん、初読みでした。
1・2巻一気読み。もう、ほんと面白かった!
私のツボである、男前だけど受けに対しては弱気なワンコ攻めと、仕事で辛いときに助け合えるという要素満載(笑)

1巻では高校生だった二人が2巻では24歳。
高校生コンビとしてデビューして9年、苦労しながらも着実に実力と人気が上がってきて、とうとうゴールデンの番組を持たせてもらえることに!そうなると、昇っていく二人を妬む人達が出てくる。
そんな中で相川のトラウマである過去のいじめ体験が週刊誌に掲載される。笑われることが再び怖くなる相川だが、自分は芸人だから、記事のことも過去のいじめのことも笑いにすると土屋に宣言するが、土屋は相川が傷つくことで笑いを取りたくないと言う。だけど、その土屋の思いやりが相川には辛かった。笑われることが怖い相方って最悪や、いつまでも土屋に頼ってどうするねん、このままやったら土屋を潰してしまう、と。いろんなことが重なって 心身ともに疲れ切った相川は「仕事ができない」と土屋に告げる。土屋は驚きもせず「ええよ、一緒にやめよ」と。

この場面で号泣。1巻はなんとなく土屋がんばれ~と思いながら読んでたのが、2巻は相川にどっぷり感情移入。だから土屋が一緒にやめよ、と言ってくれたとき救われた気持ちになった。

相川は土屋に対して 相方>恋人だったけど
土屋は相川に対して 恋人>相方だった。
だから、一緒にやめると土屋は言い、土屋の才能を信じてる相川は残れと言った。

幼馴染で二人をよく知る、優勝のナイスアシストもあり、大切なものに気付けて良かった!
相方と恋人をちゃんと分けて考えられるようになって良かった!

他のシリーズには、さらに歳を重ねたバンテージが登場しているということなので、読んで見たいなぁ。


3

芸人シリーズ全巻読破しました

シリーズといっても一作ずつ別のお話として完結してるので、続き物ではなく、年代もちょっとずつ違うのですが、少しずつ色んな部分でつながっていて楽しくてニヤニヤしてしまうシリーズなのです。

どのお話も好きなのですが、やはりこの「何でやねん」のカプ二人が原点であり、他の小説にも30代、40代となっても一番このお話のカプが登場してるのです。特に受けの相川は他の小説(「月よ笑ってくれ」)でも重要な役割を演じています。この世界観の中での芸人達の兄貴的存在というか姐御的存在というか・・・いや性格は男前ですが、色気たっぷりなんです。イラストも上下巻になってるもの以外は全部違う方が描かれてますが、この「何でやねん」の二人が色気ナンバーワンですね。

「恋で花実は咲くのです」の大人カップルも好きでしたが、あの二人よりもこのバンデージの方がさらに年齢が大人なんだと思うと感無量です。高校生からスタートした二人がシリーズ最後の方ではお笑い界の王者となり、年も40代なんです。でもいつまでたってもラブラブで二人とも色気があって・・・もうBL大河ドラマのようです。

この世界ではゲイのコンビは大成する、みたいなことになってて、まあ実際はもちろんありえないと思いますが、一種のパラレルワールドみたいなもんだと思えば楽しいので良いじゃないか!と思います。

久我有加さんの関西弁BLは新書館の宝だと思うのでその才能を大事にしてほしいです。関西弁の話、はまる人は絶対はまると思います。でも関西弁じゃない話で名作も多いです。

2

この作品が収納されている本棚

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