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表題作男心と胸毛と女装

毛利
会社員,剛毛
嫁島了
同僚の会社員,体毛フェチ

同時収録作品マジカル★カーペット

真樹
真澄

その他の収録作品

  • 男心と胸毛と女装 extra(描き下ろし)
  • マジカル★カーペット extra(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

体毛が濃すぎることが原因で彼女に振られた毛利。ヘコんだまま会社の飲み会に参加し、そこでも剛毛をイジられていると、美形で人気者の同僚・嫁島が寄ってきて「胸毛をなめさせて」と酒に酔った勢いで体毛フェチを暴露しての爆弾発言!介抱するため、嫁島を自宅へ連れ帰った毛利は、嫁島が思いの外自分好みの顔をしているので、コイツが女だったら…と、体毛に触れることを条件に元カノが置いて行った服とウィッグを着せてみることに。嫁島の女装が超自分の好みだと気づいてしまった毛利は――…!?面食い剛毛男と女顔体毛フェチの規格外なアブノーマルラブ★

作品情報

作品名
男心と胸毛と女装
著者
日野雄飛 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
ISBN
9784801961401
3.9

(78)

(29)

萌々

(21)

(23)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
300
評価数
78
平均
3.9 / 5
神率
37.2%

レビュー投稿数11

受けの性嗜好…( ̄▽ ̄;)

体毛あるキャラはあまり得意じゃないので戦々恐々と読みはじめましたが、なんのなんの面白かったです!
表題作と短編が収録されてます。

『男心と胸毛と女装』
毛深い毛利と体毛フェチの美形な嫁島が酔いも手伝い、嫁島を女装させてHする事から話が始まります。
この毛利の毛深さったら、BLにしちゃ珍しい毛深さで(^^;;
そんなびっしりな体毛に興奮する嫁島は、女装したら女にしか見えない美形。
毛利は毛深さが理由で彼女に振られているからいいんですが、嫁島は彼女が居るんですよ…。
彼女居るのに、毛利とのHと女装にハマるのがちょっといただけないかな、と。

嫁島と頻繁にHするようなり徐々に嫁島の事が気になる毛利。
しかし嫁島の興味は自分の体毛だけだろう…と悶々とするのもよく分かる嫁島のフェチっぷりなんです。
私自身、体毛は無いに越した事ないと思うタイプなので、全く共感できない嫁島の嗜好( ̄▽ ̄;)

嫁島が彼女と別れ毛利に告白するが、毛利は浮気するような奴無理」と拒絶するんです。
はぁ〜!?散々ヤッてきたオマエが言うな!とイラッときました。
そんな事態になりながらも、最終的に体毛ではなく毛利個人が好きだと証明する嫁島が健気で可愛かったです(*´Д`*)

『マジカル★カーペット』
好奇心旺盛でアグレッシブな兄にコンプレックスを持つ真樹。
そんな世界中を旅していた兄が帰宅し、土産物の絨毯を広げて二人して乗ってみると、何故か絨毯から向こうに行けなくなる。
婚礼用品の絨毯だからHしないと出られないんじゃないかと兄が言いだし…。

ツンツン弟×何考えてるか分からん兄です。
お互い好きは好きなんでしょうが、それは果たしてラブなのか?という感じがして萌えなかった…。

短編もしっかりエロありますが、表題作はエロエロです。
エロエロながらも、恋愛の葛藤とかモヤモヤがあり読み応えもありました。
個人的には表題作はかなり好きだったけど、短編がイマイチだったので『萌2』評価で。

7

女装してても ”すけべ野郎” のままなんです!

日野雄飛先生って、特殊性癖を描くのが得意な作家さんってイメージ。
本作も、顔フェチと毛フェチ、性癖こじらせてる二人のお話です。
毛深いのも女装も、私には苦手性癖なんだけど、読んだら意外におもしろくって、何度も読み返してます^^

ほぼフェチ同士の表題作、最後に短編も1話収録されています。


●「男心と胸毛と女装」
毛利は毛深くて、嫁島は女の子みたいなかわいい顔したイケメン。

会社の飲み会だっていうのに
嫁島「胸毛舐めさせてくれよ」
毛利「好きなだけ舐めろ。その代わり女になってケツ貸せよ」
嫁島「いいよ。オレ元カノにアナル開発されてたし」
って、とんでもない会話を同僚たちの前でしちゃってます!
いやー、酒こわいw

で、嫁島はフェチを優先するタイプで、毛利が毛を触らせてやると言えば、ホイホイ女装して抱かれちゃう…
とってもチョロい。

顔フェチの毛利には嫁島は女装してれば理想のタイプ、毛フェチの嫁島は毛を触れればなんでも良くて、二人はフェチ追求のカラダの関係を続けていきます。
嫁島には彼女がいて、毛利は ”毛だけ” の存在なことが虚しくなり…

そんな時、嫁島が彼女と別れて、(さんっざんエッチした後に)「オレを毛利の彼女にしてください」とかわいくお願いしてきた!
なーのーに毛利ときたら、「浮気する奴ムリ」と断りやがってぇぇぇ。
お前がその浮気相手だろーが?なにふざけたこと言ってんだ?と、横っ面はったおしたくなりましたが…
それも最後につながる伏線です。

顔フェチ、毛フェチだった二人が、そのフェチがとっぱらわれてしまったらどうなるか?
その後の態度で、相手に本心が伝わるってものです^^


毛モジャモジャの良さは最後まで私にはわかりませんでしたが、本作の女装はキャラを女性化してないのが良かったです!
嫁島は女装して抱かれていても、エロトークが同性同士の遠慮の無さで、”すけべ野郎” のままなんです!
見た目はめちゃくちゃかわいい女子なのに、男×男感をしっかりキープしたエロシーンに仕上げてるのがすごい。
その男×男感があるエロさがクセになります^^


●「マジカル・カーペット」
好きでもなんてもない兄弟が、アクシデントでエッチしなきゃいけなくなる話。
セックスしないと出られなくなるのカーペット版です。
私には良いも悪いもなんの感想もでてこない話でした。

この短編より、表題作のエロ番外編を見たかったなぁ。


あとがきによると、「ここらでとっつきやすいイチャラブBLを描いておかないとな…」って考え発で、方向転換もありつつ出来上がったのが本作のようです。
えっと、特殊性癖でちっともとっつきやすくないと思うんですが…
でも日野先生のなかでは、ライトなストーリーなのかもしれません。
まだまだ私は修業が足らないな。

6

友達に貸す本に潜ませたい一冊

びっくりしました。
こんなに切ない作品だったとは。

毛や女装に興味はなかったので表紙とタイトルで悩んでいたのですが、某通販サイトのポイントで購入。買って良かったです。読んで良かった。

軽くも読めるけど、ものすごーーく重くも読める。
この作品は深読みに深読みを重ね、読んだ後に議論をしたくなる作品が好きな方には絶対おすすめです。
絵にクセがあるので綺麗系やほのぼの系が好きな方は怯むかもしれませんが、毛深さがしっくりくる見た目や青年マンガに出てきそうな受けの女装姿だからこそ、この作品に活きてます。

流されるとかセフレとか理解できない派です。
いくら現実の世界にいる方々のブログや掲示板、国内外の記事を読んで内容を把握はできても理解はできない。そういう行為は気持ちありき、というところで頭が固まっているせいだと思いますが、倫理的にはその方が良しとされるわけで。
倫理外にある「セフレ」問題ですが、受けは攻めを「動くディル◯」、攻めは受けを「オ◯ホ」と考えているなんて話も聞きます。本作でもそれに近い表現がありました。同性の行為は自慰の延長である、と捉えれば1マイクロミクロンくらいは「そうなんだ」と思えるかもしれません。
でもそれならひとりでは絶対できないキスをするのはなぜ?と思ってしまう。
ゲイの方は遊ぶ相手を見つける際、「体が反応するかどうか」が決め手らしいです。話が合って意気投合しても、体が反応しないと友達止まりなのだとか。それって結局「相手が好みかどうか」が大きく関わっていて、好きと思うからでしょう?とまたぐるぐる。
双方、もしくは片方だけでも「相手が好き」という感情がなければ成立しないのではないか、というのがわたしの結論なのです。片方だけが好きな場合も、もう片方は「身代わり」とかで相手の向こうに好きなひとを見ているとか。単純に「気持ちいいことができれば誰でも」というのは本当に…、あるのかなあ。…あるのかもしれないなあ。よく分からなくなってまいりました。
思春期に誰もが感じたであろう行為に対する潔癖や嫌悪感の大きさ、重さ、深刻さの違いなのかも。好奇心よりそのハードルが低ければ「気持ち良くて楽しければ」という考えになるのかもしれないし、すごく高ければ「一生を添い遂げる覚悟がなければ!」という考えになるのかも。
ひとの感情や生理や本能というのは難しい。

長々とわたしの疑問を綴ってしまいましたが、この作品はまさに「セフレってなに」という話でした。
「毛深い」という理由で彼女にフラれた毛利。
彼女が脱毛することに怒りを感じる嫁島。
元カノより「超好み」の嫁島と、全身ありんこができそうな体毛の毛利。
利害関係が一致したところで、ふたりはセフレになるのですが…。

「雰囲気で」「勢いで」始まったふたりの関係ですが、「可愛い」とか「触れていたい」というのは「好意」だと思うのです。
顔が可愛いから好き、毛深いから好き、だからする。じゃあもう好き同士でいいじゃないか!と思うのですが、このふたりは「フェチ」という枠をなかなか出てこない。先に疑問を持った毛利目線で話が進んでいくので、この辺りから焦れるタイプの切なさが目白押しです。切なさの1000本ノックかと思いました。

したから情がわいたのか、する前から何かしらの気持ちがあったからしたのか。
もはやコロンブスの卵ですが、毛利は嫁島の気持ちが読めないから自分の嫁島に対する気持ちをなかなか整理しきれない。「ホモじゃない」「顔だけ」とブレーキをかけながらも意識はするし、整理できないまま関係は重ねていっているわけで、余計に混乱するという悪循環にはまりこみます。

わたし、嫁島は元から毛利のことを好きなのかと思ってました。彼女の話も実は嘘なんじゃないかなと。それは深読みすぎでしたが、嫁島目線ではないだけに毛利と一緒に推測するしかないんですよね。毛が好きなだけなのか、毛利のことも好きなのか、毛さえあれば毛利じゃなくてもいいのか。彼女がいても毛利とするのは、気持ちは彼女、快楽は毛利と完全に割り切れるからなのか。
セフレになっていなかったら悩まなかったことで毛利はずんずん悩んで、嫁島を試すようなことをするうちにやっと自分の気持ちを自覚します。

そこから二転三転を経て終わりを迎えるわけですが、嫁島の気持ちが分かったときの毛利の行動が分からない。たいてい主人公の気持ちは裏が読めるものだけど、全く分からないのです。
ああいう場合「好きだけど、俺よりもっといい人がいる」か、「好きだけど、俺たちホモじゃない」の2パターンしかこころの準備をしていなかったのに、何か違う。言ってることが諸刃の剣で共感できないし、真意が分からない。真意がそれなら、これまでの説明がつかない。
4話終わりから5話冒頭の毛利は、これまでわたしが見てきたひととは別人。ここだけ全然毛利の気持ちが分からず、「彼女はいる/いたけど男のセフレもいる」という点をまだ掘り下げ切ってなかったから便宜上一時的に毛利のキャラを変えたようにしか思えず。違和感しかなくて、急に毛利がすごく嫌なやつに思えました。このパートをそれまで描いてきた毛利に合う言葉や行動にしてくれたら、最後まですんなり読めたのに、と残念でした。

本作では「セフレってなに?」に対する答えを「体が反応するという本能の部分を解剖すれば、やっぱり好きという感情が芯にある」という風に読みました。
この長すぎるレビューを読んでくださる方がいらっしゃるか分かりませんが、あなたはどうでしたか?

作品に関係ない前置き部分がものすごく長くなってしまいましたが、わたしと同じような引っかかりを持っている方は興味深く読める作品だと思います。
「苦いのテーマ」を読んだときも思ったことですが、読書会をしたい気持ちでいっぱいです。

同時収録作品は弟の葛藤はすごく良かったけれど、兄が苦手でした。

5

タイトルがまさに

表題ともう一作品、兄弟ものが収録されています。割と苦手だという方も多い要素目白押しなのかもしれませんが、特に表題大大大好きでした!!

◾︎表題
◾︎毛利×嫁島
「とっつきやすいライトなラブイチャBL」がこういう形になる日野先生…どういうことなのか。好きです。
特に体毛描写が嬉しい。なんなら受け攻め両方に生えててもいいと思っていて、すね毛がたまに双方にある作品で喜んでる程なので。いわゆるガチムチで体毛の人物はたまにいるけれど、このちょっと可愛い先生の絵柄での体毛は貴重です。

Qpaらしい濃いエッチシーンもありつつ、話の筋はしっかりしていて心理描写も熱い!毛利が一貫して「男性との恋愛」を強く意識しながら性欲には正直なところ、変に最近の流行りのキャラ付に迎合していなくて良かった。男心ね…

先生のpixivにある紹介漫画のゴムをつける毛利さん、きゅんとしちゃうの分かる!

電子限定おまけ 表題バニー4枚
萌2〜神

1

ヤバいのは嫁島君

ふられたばっかりの毛深い毛利君と、彼女がいるのに変態的に体毛好きの嫁島君。
イケメンでモテモテなのに何としても胸毛を舐めたい嫁島君の行動が、毛利君の元カノへの復讐心と相まってどんどんエスカレートしていきます。

嫁島君、どんな気持ちで彼女と付き合ってるんだかわかりませんが、これだけ強烈に毛利君を求めてる時点でアウトでしょ。

ラストの展開で、お互い見た目だけが好きじゃないって確認しあうところ、必死さがかわいくてなんか胸がぎゅーってなりました。

0

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