ヒツジさんはオオカミさんにとって、とても魅力的で美味しそうな生きものなのです

小説

  • オオカミパパに溺愛されています

オオカミパパに溺愛されています

ookamipapa ni dekiaisareteimasu

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表題作オオカミパパに溺愛されています

大神奈津彦,37歳,ハイブリッドアルファの作家
針谷千明,23歳,家事代行サービス会社勤務

その他の収録作品

  • お誕生日はにゃんにゃんパラダイス
  • あとがき

あらすじ

オメガであることが原因で保育士を辞め、家事代行サービス会社に勤める千明。
年末、急遽子持ちのアルファ宅に派遣された千明を迎えたのは七歳、六歳、二歳の子どもたちと、ハイブリッドアルファの大神だった。
灰褐色の毛に覆われた巨躯にいかめしい態度はオオカミそのもの。
取りつく島もない大神を気遣いつつ住み込みをスタートさせたものの、当日夜から千明の体に甘苦しい異変が…。
それは翌日になっても続き、抑制剤も効かず――!?

作品情報

作品名
オオカミパパに溺愛されています
著者
かわい恋 
イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
オオカミパパに溺愛されています
発売日
ISBN
9784576180076
3.8

(154)

(46)

萌々

(64)

(24)

中立

(8)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
19
得点
566
評価数
154
平均
3.8 / 5
神率
29.9%

レビュー投稿数19

ずっと甘々

 
変身しない獣人アルファ×人間オメガ

攻めが子持ちですが、実の子ではなく妹の子たちなので実際は未婚の独身。
運命の番がいる世界線で、出会った時から惹かれ合う二人が結ばれるまでのお話です。

小説原作でコミックも発売されています。
私は原作が小説なら細部までじっくり読みたい小説派ですが、こちらの作品はコミックでも大丈夫だったなと思いました。
むしろ、コミックの方が楽しめるかもしれません。

内容ですが、受けが鈍感すぎるのとネガティブ思考ですれ違いますが、こちら側から見たらもうずっと甘々!
救世主であるおばあちゃんが居なかったら、もっと拗れていたことでしょう…(笑)

普段は可愛らしいのにエッチの時はかなり豹変しちゃう受けと、見た目は怖いのに可愛らしいものが大好きな攻めの二人のギャップがとても良かったです。

痛い、怖い、辛いがない穏やかな雰囲気でサラッと読める代わりに、展開も王道のもので序盤から最後まで想像通りの展開でソワソワ、ドキドキ感はありませんでした。
手が止まらない!など刺激を求めている方には物足りないかもしれません。

2

エロと溺愛がモリモリ(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑

溺愛とエロとを摂取できるオメガバースもの"(ノ*>∀<)ノ

受け様は、家事代行サービスに勤めるオメガの千明。
住み込みでの育児と家事の依頼で派遣された先で出迎えてくれたのは、攻め様であるオオカミの姿を持つハイブリッドアルファの大神と、3人のかわいい子供たち。

7歳6歳2歳の子供たちがとってもかわいかった。
特に舌っ足らずな言葉使いがちょーキュート(*´ω`*)

大神の方は千明を運命の番だって感じて、そりゃーもぅ甘々に可愛がっていて。
オオカミなお姿で『ちー』呼びですよo(>∀<*)o

でも、千明は真面目で鈍感で、大神の好きが伝わってない上に、自分の気持ちにもなかなか気付かない。

すれ違いで千明が大神家のお手伝いさんを辞した時からは、ますます好きな展開でにまにまです。
連れ戻しに来た大神とのやり取りは、甘々なこと言ってるのに、気合いが入りすぎてる大神の言い方に苦笑でした(^_^)


また、大神視点の、大神誕生日のお話がよかった(*^_^*)
まさに大神にとってのにゃんにゃんパラダイス。
もう死んでもいい。いやダメだ、今死にたくない。
そんな大神の正直な気持ちに笑っちゃう。


2人と子供たちの幸せそうな姿に、ほっこりな気持ちになり、私もにこにこになれるのでした(*´∀`*)

2

とてつもなく素晴らしい

読み返し。

コミカライズの『オオカミパパに溺愛されています』を読み、
初めてBL小説を手に取ったのがこの作品です。

小説でBLを読むのってどうなんだろう?と
読む前はよくわからない感情だったのですが、
小説には小説の良さがあって、
この作品をきっかけに私は色々なBL小説を読むようになりました。


オメガバース×獣人が好きな方には
たまらないお話かと思います。
私はそれプラス【運命の番】が好きなので
この作品がとてもとても大好きです。

大神さん一家に出会うまでは不憫だった受けの千明。
大神さん一家に出会ったことにより
少しずつ生活は変わり、最終的にはとてつもないハッピーエンドなので、
不憫受けが好きな方にも良いです…!(*´ω`*)

途中、すれ違いもあって切ない場面もあるんですけど
そこは執着攻めの大神さんが流石です。

素敵な作品に出会えてよかったです。
ずっと大神一家を見ていたい…!

1

人化できない人狼

240ページの短めの作品。
人化できない人狼(アルファ)とオメガバースが存在する世界観。
運命の人と出会い、あっという間に番になって、心理描写より、濡れ場シーンが長め描写。
濡れ場はまるで「狼と赤ずきん」。濡れ場描写の頁数が多すぎ。
心理描写重点のほうが、読後に充実を感じる。 なのでちょっと物足りなかった。

オメガの母が、片親で育てたオメガの息子。
母が詠み聞かせてくれた絵本は「おおかみとひつじ」で、運命の番を教える絵本。
母はオメガ性が理由で、入籍も子供の認知もされず、夜昼働き子供を育てて、枯れるように死んでいった。
母の苦労を見て育った主人公は、恋をしたことが無い。

保育士勤務をした保育園で、オメガ性が理由で誤解を受け、解雇。
その後、派遣家政婦会社に勤務して、臨時で人狼の家に派遣となる。
初見の挨拶で、二人は反応をしてしまう・・・
ハピエン。

0

ベロが出てる

榊先生好きなので購入。特に後日談が悶絶爆笑神編だったので萌2より萌にしました。本編210Pほど+後日談16P+あとがき。人型にならない攻めでも大丈夫な方でしたら良いのでは。ほんま後日談最高。

家事代行サービスのスタッフとして働くオメガの千明。今回派遣先として言われたのはアルファの家。急な依頼ということでやむなく出向いてみれば、依頼主は人狼の容姿をしたハイブリッドアルファで・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
純、蓮、亮太(攻めの妹の子)、攻め母(ええ人)ぐらいかな。

++

攻めはあんまりコミュニケーション上手くない感じ。体から入っちゃったら誰でもうまく言えなくなるかな?人狼なので表情読むのも難しいだろうしなあ。ということで受けとは絶賛すれ違ってます。すれ違いものが好きな方もいいのかも。

受けは好きな保育士という仕事もオメガという性のおかげで続けられなくなったので、オメガじゃなかったらなあと悲しんでいる方。発情期もしんどそうだし、ほんとツライだろうなあ。スレてないし恋愛沙汰にも疎いし、このままだったら生きていくのがしんどそうだったから、攻めと巡り合えたのは本当に本当に良かったのでは。

そもそも誰かがいないと生きていけない系(特に受けが攻めにすがらないとダメ)は苦手なのですが、この受けは可愛いから「良かった」と思えました。お子様方が「ちーちゃん」と受けの事を呼ぶのも一番下の亮太の舌ったらずな喋りも可愛いいしな・・などと思いつつ最後の番外編にいったら、全てを吹き飛ばす面白さでした。

攻め視点で、攻めの誕生日を祝うべく、お子様+ちーがにゃんにゃん着ぐるみを着るという、商業本内の番外編としてはかなり振り切った内容ではと思います。カッコいいはずの攻めが、受けのあまりの可愛らしさに悶絶している様子が書かれていてですね、この番外編はこれだけの評価をさせてもらえるなら神×100ぐらい好きです。面白かったーーーー!!!子供に「パパ、べろ出てるよ」って指摘されるのはあかんと思う!

0

ごく甘・ごくエロ

スパダリ狼×健気受+可愛い子供たち3人のアットホームオメガものです。
子供たちも混じえたシーンはとても暖かくほのぼのと、
そしてエロシーンは凄くエロく甘く。
そのメリハリが最高でした!

強面な外見とは裏腹に、運命の相手をずっと探し求めていた攻。
受とお互いに運命の匂いを感じ合い、そして受の子供好きなところにも惹かれ、絶対俺のものにするぞ!とガツガツとアピールする姿がとてもキュンときます。
でもそのアピールを受は自分の身体目当てだと受け取ってしまい、すれ違い…で進んでいくお話。

全体的にかなり糖度が高く、甘々オメガバースものが大好きな私には大ヒットでした!

5

イチャイチャアマアマラブラブが読みたかった

「イチャイチャアマアマラブラブが読みたーい」熱が、私に発生。
己が荒んだ気分か、コロナ禍の閉塞感のせいか、「とにかく何も考えずにイチャイチャアマアマラブラブが読みたいんじゃあ!」と、心が叫ぶのでした。
そこで購入。
単行本では初読み作家さんです。(アンソロジーで短編を以前読んだことがありました。)

<ここからネタバレを含みます>



……よかった… 私の今の需要にぴったんこ!
イチャイチャアマアマラブラブに浸れましたよお。
コミカライズ版は以前読んだのですが、期待通り。いやもっと濃かった…

オメガバース作品です。
オメガの千明は、元保育士のハウスキーパー。家事代行サービス会社から、「急遽のピンチヒッター」として、一時的にアルファの家庭に派遣されます。「発情期を終えて間もないから大丈夫だろう」と。向かった大神家には、狼そのものの容姿のハイブリッドアルファ(先祖返りの狼人)の気難しい主人・大神と、幼く可愛い子どもたちが3人も。元保育士で子ども好きの千明は張り切りますが、仕事中なぜか突然イレギュラーな発情期が起こり…

作者さんのあとがきに、「『変身しない』獣人が攻め」とあり、「あ! 人狼ものは数多くあれど、大概、人間から狼に変身するもんな」と気づきました。
つまり、体格大きくたくましい攻めが、常にモフモフなのです。しっぽもあります。
たくましい胸に縋っても、そこはモフモフ暖かい。なにこれ? ギャップ萌え?
気難し気な大神ですが、詳しくは書きませんが、実は中身が結構可愛い。
そして、濡れ場が、実に、濃く、エロかった!
コミカライズ版もエロかったけど、2倍くらいエロかった。
なにしろコミカライズ版では、諸般の都合により白抜きにされていたトコが、文字でがっつりと描写されているのです! (どこが?なのかは読んでください)
お話は全体的に、予定調和ではあるのですが、今の荒んだ心の私は意外性を求めていないのです。「こうなったら、はい、こうでしょう!」と、ぴったりピースがはまるのが快感。
安心して読めます。
そして、可愛い挿絵が多いのが、すごくいい!
続編が出ているそうなので、即購入決定です。

2

激エロカップル

オメガバースならではのエロなのか?このカップルが激しすぎなのか?
初めてなのに、最初からドロドロに甘々なエロなんですよ。

千明が何をこだわってウダウダしてるのか理解できなかった。大神さんは愛情たっぷりなのに。鈍感を通り越してバカなのか?と思った。
どうやらそうらしい。
会社でのやり取りで、大神さんも言ってたから。

全体的にはハートフルなファミリーのお話で包み込んだ甘々な激エロ夫婦誕生の話。

涼太くんが可愛いのよ。
そして挿絵がいいのよとっても。これとても大事。

2

漫画からきました

今まで獣人に全く興味がなかったが、気になってコミックの方を拝見したら、萌え要素がたくさんあって気づいたら原作小説まで。
さっきにコミックを読んだため、とても読みやすくて、コミックがかなり忠実に再現していると感じました。
エロが、最高です。コミックで見た時もドキドキしましたが、原作を読んでると、文字だから読者の想像力に任せるという一面もあり、その描写や表現で頭に浮かぶオオカミさんもちーちゃんも激しく熱く甘く交わってました。笑
子供もでてきてとても癒されますし、可愛くて甘い内容で幸福感がハンパないです

唯一気になる点といえば、コミックだと可愛い絵柄だからまだそこまで気にしなかったが、
オオカミさんのぶっきらぼうな一面や怒った時物に当たる感じとか、引き止めることができないのは引き止める方法を知らないとか、
ハイブリッドアルファだから、獣の一面もあるから、といえば片付けられるが、
そういうシーンを読むと少しマイナスな印象がありました。

3

エロエロなのにてんこ盛り。幸福感に包まれる!

エロエロなのにキュンもモフモフも可愛いチビッ子もさらには運命の番までてんこ盛りでした。

わりと早めにエッチに突入して、え!こんなに早く?この後どうなるの?切ないパートが来るの?とハラハラしました。

まさに運命の番ですね。
でも千明がなかなか自覚できず、あんなに甘く優しくされても好意に気付かず。さらには性欲処理にオメガの相性の良い自分の体が欲しいだけなんだと斜めに思い詰めちゃって。

オオカミと羊の絵本になぞらえて幸せになりましたね。

千明や母の境遇で恋に疎くて関係や言葉にこだわって、ややこしくなりましたが、そこはオオカミパパの財力と熱意で無事に結ばれました。めでたしめでたし。

短編はオオカミパパのお誕生日編。
なかなかの暴走さんですね。そして千明の白猫着ぐるみに大興奮のオオカミパパ。
いつか生まれる赤ちゃんとチビッ子達と新しい絵本が楽しみです。幸せな予感しかしない!と思ったら続編があるの?楽しみです。

オメガバースものでもオオカミ要素や発情の詳しい描写や他のオメガバースものと違う細かい設定も良かったです。

エロエロなのにこの満足感と充足感と幸福感。
暖かい気持ちになりたい時や癒されたい時にぜひオススメです!

2

灼熱の剛棒⁈「可愛い」より、そのドエロっぷりにビックリします。

2019年度アワードに輝いていたのと、表紙の可愛さに惹かれて買いました。
最近コミカライズの配信がスタートしたので、それも読んでいて。
んんん⁈ コミカライズは、絵で魅せるというのもあって、少々煽情的に描かれているのかな?と思ってたんですよ。いやいやいや。ほぼ原作通りに描かれてたんですね‼︎という、エロエロっぷり。

健気で可愛いオメガの青年、千明は アルファのご家庭の家政夫として雇われる。
小さな子供に懐かれやすい、優しい千明は直ぐにその家の子供たちと打ち解けるが、肝心のご主人さまは素っ気ない態度。ご迷惑をかけない様にと 抑制剤を飲んでいたのに関わらず、千明は突然激しい発情期に襲われる。そしてそのまま、ご主人である大神に激しく抱かれてしまう。
えええ⁈ まだ会って2日目ですよ⁈ 健気で、どちらかというと清楚で奥手風の千明なんですが。
ビックリの乱れっぷり。突発的な発情による 酩酊状態と言えど、自ら大神の『灼熱の剛棒』を欲しがっちゃいます。その様子にもちろん煽られる大神。腰が立たなくなるまでやってやってヤリまくります。わぁ。
やる事やった後、愛人になるのは嫌だの、これは恋ではない、かもしれない、などとイジイジモダモダしまくる千明。その一方で、不器用なだけで、千明に一目惚れにも似た強いシンパシーを感じていた大神はブレる事なく 千明を甘やかし、溺愛してるんですよね。
オメガバースならではの設定として。「運命の番い」というロマンティックな都市伝説を大神は信じてもいるんだけど、千明はそれを「出逢えば、身体に変化が起こる」という亡くなった母の言葉を文字通り信じ込んでいたので、まさかそれが「発情して淫らに求める」事だとは思ってなかったっていう…。そりゃ母からはそんな風には言えませんよね。っていう。
とにかく、エッチぃか、モダモダか、の2択で物語が展開して行くので、途中少々ダレてしまいました。
最初に身体を繋げた翌日、子供のいる大神に不貞を犯させてしまったと焦る千明でしたが、子供たち、というのも 大神の子供では無く、奔放な妹が男と別れる度に生まれた子供の世話を押し付けて来たという不憫な子供たちで。そんな中で育ったのに関わらず、凄くいい子達で。ちょっと歪ではあるんですが、子供たち含めて大神と家族になる。孤独だった千明に温かい大きな家族がもたらされるというほんわか物語なんです。なのに、なのに、こーんなにエッチいっぱい要りますか⁈
むしろエッチにページを割きすぎて、その温かさが少々蔑ろにされた感さえあります。
保育士を目指していただけあって、千明は子供好き。これから千明は大神の子供を沢山産む事になりますが、分け隔てなくその愛情を子供たちに注いでいく事でしょう。
先祖返りと呼ばれる獣人型の子供、亮太がぬいぐるみの様に可愛いので、その子についてはもっと描いて欲しかったかも。コミカライズの方も出て来るだけで癒される愛らしさです。

0

エッチシーン多いです

続編が出るという事で再読しました。
特に当て馬等が登場する事なく終始甘々でした。
ハイブリッドアルファの大神が千明が運命の番だとすぐに気がついていたのに対して、鈍感な千明だけが大神に好かれてないと思ってぐるぐるしてます。
出逢ったその日にやる事やってるのに。しかも一晩中。
大神は怖い見た目に反して可愛い物が大好きです。子ども達と同じご飯に喜んだり、ハイブリッドアルファ故に動物に触れ合えない事に悲しんでたり。
人間に変身しないけど、こういう半獣人間は素敵です。
しかも防音の客間がある故にエッチも激しかった。
もちろん子ども達も可愛かったです。
最後は幸せそうな大神の誕生会で白猫千明に萌えました。
ちょっとエッチシーンが多くて、もっと日常シーンが読みたかったので神にはなりませんでした。

3

子供達は可愛いし、エロ多めのあまーい話




オメガバース設定のお話です。運命の番の話ですが、発情期のせいで差別もあり、結婚に反対されたりとオメガには生きにくい世界です。

バース性の成り立ちが少し変わっています。
はるか昔、性欲が減退し妊娠しにくくなるというウイルスにより人類は衰退の危機にありました。打開策として取り入れられたのが狼の細胞を移植するという行為で獣人を作り出し、女性は妊娠しやすくなるようにホルモン剤を用いました。彼らはたくさんの子孫を残し、現在では外見は人間と同じようにもどったものの、その影響が残ったためかアルファ・ベータ・オメガというバース性がで
きるのです。
アルファが獣人である設定は他にもありますが、この世界では獣人のアルファはハイブリッドアルファと呼ばれる先祖返りで、アルファの中でも特に数が少なく狼の遺伝子が色濃く出た特別なアルファという扱いです。

<あらすじ>
千明(受け)はオメガであることが原因で保育士の仕事を辞めざるをえなくなり、今は家事代行サービスの仕事に就いています。
次の派遣先は親の急病で実家に帰った家政婦の代理で、オーナーの知り合いの大神(攻め)の家でした。
派遣先はハイブリッドアルファの家で、依頼人は怖そうな人でしたが、依頼人の3人の子供たちはすぐに千明に懐いてくれます。
発情期が終わったばかりでしたが、万が一のことに備えて抑制剤を余分に飲んで臨んだのですが、派遣された次の日突如発情期が来てしまいます。
今までの発情期では感じたことのない暴力的なまでの発情に我を忘れ、大神に助けを求めてしまうのです。


千明は母子家庭で育ちました。母親は千明を愛し懸命に育ててくれましたが、恋人に何度も捨てられ仕事に追われ、早くに亡くなってしまいました。
子供が好きで、苦労して保育士の資格を取るのですが、オメガであることを不安に思う奥様方によって仕事を失ってしまいます。
アルファの家ということで二の足を踏みますが、保育士として働けなくなった千明を雇ってくれた今の会社には感謝していて少しでも貢献したいと引き受けるのです。
が、抑制剤を飲んでいても来てしまった強烈な発情期で苦しさのあまり大神を誘っ
てしまうのです。

大神は妹が無責任に産んだ子供3人(6歳・5歳・2歳)を母親と一緒に育ててきました。
アルファの中でも珍しいハイブリッドアルファですがアルファにしては珍しく絵本作家をしています。長らくスランプで眠れない日々が続きイライラしていたため、千明が派遣されてきた時はかなり怖い印象でした。
いつも怖い顔をしている父親ですが、上の子供たちには大神の優しさはきちんと伝わっているようでした。

抑制剤を無視した強烈な発情期がきたことで、大神は千明が運命の番だと気が付きますが、その辺りの知識のなかった千明はそのことに気が付いていません。
発情期に耐えられず大神を誘ってしまい恋人としては順番が逆になってしまいますが、大神は最初から千明を甘やかし千明に気が付いてもらおうと一生懸命です。
言葉の足りない大神と母親が恋人に裏切られ続けたことでオメガの自分が結婚相手にしてもらえるわけがないと思っている千明という組み合わせなのでなかなかくっつかないのがもだもだします。
しまいには、大神の妹への発言を千明が勘違いしてしまうのです。
最後はちゃんと大神が動いくのですが、それがまた斜め上の方向でちょっとびっくりしました。

話全体は焦れ焦れしますが、表立って悪い人が出てこないので安心して読めます。
入院中の大神の母親はとても聡明で穏やかで千明に最初から優しく接してくれます。
子供たちは大事に育てられたとわかる素直で優しくてかわいくて癒されました。
末っ子だけがハイブリッドアルファなのですが、イラストでみる3人のかわいいこと。
千明の上司は、オメガで働きにくい千明に対して危険がないよう気を遣ってくれる優しい人でした。


最後、妊娠したところまでというところがちょっと残念。ちょっとでもいいからかわいい赤ちゃんが見たかった。
発情期が重なることもあって、絡みはかなり多めだとおもいます。
特に大きな事件が起こるわけではありませんが、苦労してきた子が幸せになる心穏やかに読める話だったと思いました。

千明が小さい頃、母親に読んでもらって大好きだった運命の番をモチーフにしたお話「オオカミとヒツジ」の絵本がこのお話のキモになっています。
大好きだった絵本が縁だというのが運命ですね。


SS「お誕生日はにゃんにゃんパラダイス」
大神の誕生日、ハイブリッドアルファであるため大好きな猫と戯れることのできない大神のために家族が猫の着ぐるみを着て猫カフェパーティーを開いてくれます。
子供たちは鼻血ものに可愛いし、千明は凶悪すぎて昇天しそうな可愛さで、夜はそのまま着ぐるみプレイまで堪能し、心ゆくまで誕生日を楽しむ大神でした。

大神視点なので、千明視点でみた落ち着いた大神の印象は完全に覆りました。
かわいい千明によだれをたらしそうになっているのを子供たちに指摘されているところなんて父親の威厳なんてどこへやらという感じで、千明へのメロメロ具合がよくわかりました。
千明にはこれからも全力でかわいがってもらうといいと思います。

10

甘すぎる!!

タイトルにある通りの溺愛っぷりでした。
甘い。甘すぎる...!途中、なんど砂吐きそう...と思ったことか。

溺愛攻めが大好きな私としては、最高に楽しめました。
オメガバース作品としても、THE王道な感じで良かったです。
あと、けっこうエロシーン多かったです。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

いろんなオメガバ作品があるなかで、作者さんによって設定にも個性がでるのが魅力的です。
この話は運命の番ものですが、”うなじを噛む”設定は過去の行為とされていたり、”運命とわかる”のは発情期の匂いを嗅いでからだったり...
ちょっと違った設定を楽しめました。

話の中で、2人はちょっとしたすれ違いを起こすのですが、”見た瞬間には運命と気づけない”、というのがこのすれ違いの部分を引き立てていて良かったです。

攻めの溺愛っぷりは、最高ですね!もう甘い。甘すぎます。
ハイブリッドアルファ=先祖返りで獣人の姿をしたアルファなので、感性も獣ちっくです。
あと、人間の姿になることはないので、行為も獣人のまま行われます。
その外見には似合わず、受けを”ちー”と呼ぶのは可愛らしくてたまらなかったです。

受けは、オメガであることに劣等感をいだいていて、そこが意識の根底にあるようでした。
鈍感さとあいまって、なかなか気持ちに気づかない。

かなり終盤でお互いの気持ちを確かめ合うのですが、それに至るまでが甘く、両想いなのに!ってヤキモキさせられました。

オメガバもので、もうひとつポイントの妊娠ネタもあるので良いですね~!
ぜひ、子どもが生まれた後の話も読んでみたい。

あと、やたらと匂いについて書かれていたのが印象的でした。
オメガバっぽいし、本能というか獣っぽくて最高です。

「お誕生日はにゃんにゃんパラダイス」は、攻め視点で書かれています。
あ、こんなキャラだったの~?!とびっくりではありましたが、可愛かったです。
本編の攻め視点があったら、きっと面白いんだろうなと思います。

ーーーーーーー
オメガバ小説は初読みだったのですが、かなり満足できる読み応えでした!

2

重すぎなくてちょーどいいv

やはりお子様がいる作品は否応なしに癒されまふ(Pq*゜v`)。+゜
お子様たちがもう少し大きくなったその後の話とかも
読んでみたいなと思いつつ。

Ωである受は、あらぬ疑いをかけられ
大好きだった保育士の仕事を辞めざるを得なくなってしまう。
その後、家政婦の仕事を始めるのだが
人手不足も相まって、なんとαのおうちに住み込みで働くことに。
昔お母さんが読み聞かせてくれた狼と羊の絵本。
そこから始まる運命的な出会いとお話なのです。

Ωとα。運命の番。
大好きだった絵本とのリンク。
全部が甘い。
発情期は少し前に過ぎたはずなのに
否応なしに反応してしまう身体。
運命の相手を受け入れるために身体が勝手に準備を始めちゃうとか燃える。
無口で不愛想。
どっちかっていうと怖い感じの所見だったオオカミさんが
実は運命の相手をずっと待ってたとか。
自分とまだ見ぬ相手を思い描いて絵本を書いてたとか。
その顔で「ちー」て呼ぶとか。
無駄にツボでした。
子供たちが「ちーちゃん」て呼ぶのも可愛いですが、
いい年のゴツイオッサンの口から発せられていると思うと悶えるw

エロスも多め。
理性の飛んでいる発情時、発情期ではない時、それからそれから~
シチュエーションで受の印象が変わっていくのも面白かったです。

かわい恋さんの作品の最初がわりと鬼畜めな作品だったので
そっちの印象が強いのですが、最近甘目のが多いなーと思います。
甘いのも好きですが、ハードに鬼畜なのもぜひ拝読したい。

10

エロ甘可愛い♪

獣人オメガバースもの。
なんですけど、と~~~っても可愛いお話です!
ちょっと悲しい過去設定もありますが、基本甘々( *´艸`)

イラストもお話の雰囲気にぴったりで、素敵です!

絵本が重要なアイテムになっているところも、それに気づかない受けの超鈍具合も、オオカミさんのロマンチストな性格も、可愛い子供たちも!
特に三男君のちびモフ姿は抱きしめたくなります。

同時収録の攻め視点の掌編のにゃんにゃんまみれ具合と言ったらもう最高です!

ぜひ、出産後の一家の様子も読んでみたいです~!
溺愛度MAXでしょうがっ!

読後感ほっこりで癒されオメガバースでしたっ!

6

運命を信じるオオカミさんと鈍感なヒツジさん♪

表紙に一目惚れして購入して大正解♪
オメガバース設定の「運命の番」部分を甘々にコーティングした作品でした。
テンポ良くサクサクと読みやすかったです。


オメガバースといえば【発情期】!
個人的にここは外せないぐらい重要ポイントなんですが、
やー……大・満・足!でした(*´艸`*)

顔を合わせた瞬間、スイッチが入るのも「本能」で繋がるオメガバースならでは。
意識ぶっ放して奔放に乱れる乱れるw
昼間とのあまりの違いに二重人格…?と思ってしまいましたw

『本能が引き寄せても、心の好きは別物』と捉え、
体と気持ちの差異に戸惑う描写が入っていたのも良かったです。

可愛いくてエロエロ。
ほのぼのしててもエロエロ。
体先行の関係だけどLOVEは忘れないロマンチスト♡
とっても良かったです♪

獣人設定のモフモフも良かった~!
ふかふかの胸板に顔埋めたり。
エッチの最中、三角耳をハムハムしてる描写が入っていたり。
尻尾パタパタで感情がダダ漏れていたりw
エッチしてる時の獣の長い舌ってエロいですね╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

ほのぼの担当の子供たちはとっても可愛いです!
イイ子たちばかりで、いじらしくて、キュンキュンしました。
上2人はごく一般的な人間タイプですが、
末っ子だけがハイブリットアルファの獣人で。
お兄ちゃんたちの末っ子に対する気遣いにウルリ(;///;)

実は子供たち、パパの実子ではなく…。
産んだ女のクソっぷりはイライラさせられました。
(↑母親と言いたくないし産んだだけで母親ですらない。)


と、まぁそんなこんななお話なのですが、
オオカミパパは「運命の番」にピピーンときて、
ようやく出会えたんだ…!と感動しきり。
割と序盤から甘め展開です。

ロマンチストなパパは運命を確信してウキウキ状態なのに、
受けの千明は超鈍感で関係がすーすーまーなーいー!w

ようやくすれ違った部分を修復…となった場面では、
千明:「好きって言ってくれたことないし…(´・ω・`)ショボ」
パパ:「おまえだってないだろ(`・ω・´)ドーン」
なるほど、始まらないわけだ~と大笑いしました。
運命を信じてるロマンチストの割に、何かが足りないパパの可愛さが良い♪

後日談の『にゃんにゃんパラダイス』も面白かったです!
猫カフェの外に佇むオオカミさんの姿がー!!
捕食みたいでめっちゃ怖いよwww
にゃんにゃんエッチもエロ可愛くてニヤニヤでした♡

6

絵本チックで可愛い

獣人でオメガバースで子育てで・・・と流行りの設定てんこ盛りな作品でした。
痛さや切なさは全くなく、終始甘い感じでお話が進んでいきます。

獣人設定もオメガバース設定も独自でありながら分かりやすく、すっとこの世界に入ることができました。
とにかく獣人の攻め様がかっこいい。イラストも素敵でした。
エロも濃くって最高!すれ違いもこの二人らしくて可愛いのです。

深いドラマ性や人物描写はありませんが絵本のように可愛らしくほっこりするBLでした。
甘いお話が好きな方にオススメします。

10

ハートフルな激甘オメガバースもの(*´∇`*)

アットホームなオメガバースものですが、激甘です!ホント、びっくりするくらい激甘ですよ!!
こちらの作家さん、何作か読んだ作品が痛くて重いものだったので、今回も「溺愛されてます」と言いつつ痛い部分があるんだろうな~と思っていたら、もうひたすら甘々。ストーリーとしては軽めなので、深いものを求める方には物足りないかもしれませんが、とにかく甘さに浸ってほのぼの可愛い作品を読みたい方にはおすすめです。


内容です。
家事代行サービス会社に勤める元保育士でオメガの千明。急遽派遣される事になったのは、ハイブリッドアルファで3人の子持ちである大神。彼からは避けられているようで困惑する千明ですが、何故か顔を合わせたとたん、千明の身体に発情したような症状があらわれます。また大神も同じ状態になり二人は寝てしまい-・・・。

獣人オメガバースものです。大神は狼の姿を持ったアルファの中でも更に希少性が高いハイブリッドアルファという特殊設定。
丸眼鏡やスーツが獣人ながら知的で格好いいのです。また、最初はちょっと不器用でぶっきらぼうな印象ながら、これが心を許すと甘い甘い!恋人をこれでもかと大切にして猫可愛がりするタイプなんですね。千明を「ちー」と読んでるのが可愛いったらありゃしない。

対して千明ですが、こちらは真面目で頑張り屋。オメガですが、貞淑とでも申しましょうか。発情しても抑制剤で対応出来、身持ちも固い。しかし、何故か大神に対しては堪えきれない欲情を覚え、理性をとばしてエッチをしてしまう・・・。発情が収まったあと、落ち込んだり慌てふためいているのが可愛いです。

依頼主と寝てしまった事で落ち込む千明。そんな千明が発情がするたびに抱き、また恋人になって欲しいと口説きつつ大切に扱う大神。
そんな大神と3人の子供達との生活に幸福感を感じ始める千明ですが、オメガが妊娠する事で現れる「巣作り」という行動を無意識にしてしまった事で自分の妊娠に気付きます。
そんなおり、大神の電話での会話から、彼が子供を望んでいないと知り・・・。

と、ちょっとしたすれ違い展開。しかしこれも、そこまでヤキモキさせられる事無く解決です。なんと言うか、このすれ違い自体もより甘さを際立たせるスパイスになってるんですよ。すれ違いの結末に悶絶なのです。そう来たか~と。う~ん・・・。とりあえず、「もう勝手にやってなさい!!」状態。巻き込まれた千明の上司が一番気の毒な気がいたします。まぁ、犬も食わないよねと言った所でしょうか。

あと、エロエロです。オメガバースなので、千明が発情すると理性をとばして誘い受けどころか襲い受け状態。また、そんな千明に対する大神のセリフが激甘。個人的に大好きな乳首攻めもガッツリあって大満足しました。

本編は千明視点ですが、最後に大神視点の短編があります。本編でも大神の溺愛ぶりがしっかり伝わってきましたが、短編ではそのデレデレぶりがよく分かります。獣人ならでは、千明の可愛さに舌をデレ~と出しちゃってるちょい色ボケぶりが笑えます。こちらでは着ぐるみプレイをお楽しみいただけます。

ストーリー的にはちょい軽めなのは否めませんが、とにかくその甘さと溺愛ぶりが大変萌えました。
ハートフルな甘々オメガバースもの。とても楽しく読めました!

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