「はだける怪物 (上)」特装版小冊子「薊」

hadakeru kaibutsu

「はだける怪物 (上)」特装版小冊子「薊」
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

58

レビュー数
2
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
小冊子
出版社
新書館
発売日
価格
非売品
付いてきた作品(特典の場合)
はだける怪物 (上) 小冊子付き特装版

あらすじ

2015年刊行の同人誌「薊」(「はだける怪物」前日譚)の復刻小冊子。

表題作「はだける怪物 (上)」特装版小冊子「薊」

林田(かんちゃん),19〜20代前半
弓 冬次,19〜20代前半

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レビュー投稿数2

林田さんが背負ってる十字架…

かんちゃんが弓にDVをしていた頃を描いた同人誌の『薊』。
DVをしていた理由が描かれていると風の噂に聞き、読みたい、でもいつかコミックスに収録されるはずと思ってました^^
特装版の小冊子としてですが、大事なエピソードがコミックスの一部となったことが嬉しいです。

本編のレビューでも書きましたが、私は林田さんとかんちゃんが同一人物には思えないんです。
頭ではわかっていても、罪悪感に怯える林田さんと、弓を物のように扱う怖いかんちゃんが、どうしてもイコールにならない。

でも本作で、弓への暴力をかんちゃん視点で語られたことによって、林田さんとかんちゃんが繋がる手がかりを見つけた気がします。

高校を出てすぐ、親に代わって妹を芸大に進学させるために頑張ろうとするかんちゃん。
でもそこはブラック企業で、人格否定の罵声を浴びさせられ、土下座までさせられる…心を壊されていく過程を見ているのが辛い。

そして弓は、弱音を吐いたかんちゃんを「頑張れ」と地獄に送り出し、壊れる直前のかんちゃんを救おうとしたのに救うことができなかった。

バイトをすぐに辞める弓の言葉に説得力はなかったと思う。でも弓が悪かったわけでもない、弓は弓なりにかんちゃんを心配して励ましていただけ…
想いは高校の頃のままなのに、境遇が変わって、タイミングがずれて、かんちゃんと弓はDV共依存へと堕ちていってしまったんだ…

家族への愛情と責任が背景にあったからって暴力が許されるわけじゃない。
でも暴虐無人でただ怖かっただけのかんちゃんの暴力の理由、かんちゃんの気持ちがわかって良かった。
誰かのために頑張ろうとするかんちゃんと、過去の自分に怯える繊細な林田さんにやっと共通点が感じられた。

そして過去の過ちを悔いて、変わろうと努力している人に、幸せになるチャンスがあっても良いじゃないか!
『はだける怪物 下巻』で林田さんが幸せになれますように。
本作を読んで、さらに強く願います。

1

この小冊子は、番外編ではなく本編の大切な一部

本編単行本+小冊子と合わせて全体的な内容としては神なのですが、
救いがなくかんちゃん好きには精神的に堪えるので萌え×2評価です。
(同人誌版と評価を同じにしています)


2015年に発売された同人誌「薊」の復刻小冊子。
漫画ページだけで46Pあり、厚みがあります。

同人誌版の方で内容のレビューはしてあるので、
こちらでは補足や書き足りなかったことを連ねたいと思います。

ちなみに、内容は同人誌版と全く同じで、加筆修正はありませんでした。
(少しだけフォントや写植の貼り方が違うぐらい)
同人誌そのままが1/2サイズになった感じかな。

加筆がなかったので小冊子付きにする必要なかったかなーと思いましたが、
そっくりそのままのミニサイズと同人誌を並べると可愛いのでこれはこれで満足v


この小冊子はかんちゃんと弓の高校卒業後〜のお話です。
時系列順で並べると、
・「薊」(かんちゃん視点)
↓「錆びた夜でも恋を囁く」(弓視点)
↓「ほどける怪物」(恋愛ルビ〜に収録)
↓「はだける怪物」
と、なっております。

他のレビューでもしつこいぐらい書いてますが…
明るく前向きで元気だったかんちゃんが、段々と蝕まれ、
身も心も削られていく内容ですのでゆるっと楽しめるお話ではありません。
しかし、今のかんちゃんを作り上げた大元の原因が理解出来るストーリーなので
これを読むのと、読まないのでは、かんちゃんに対するイメージが変わると思います。

特に「錆びた夜〜」でかんちゃんに嫌悪された方。
是非とも、チラッとだけでも、興味を持って欲しい。
暴力を振るって良い理由にはならないけれど、かなり心身喪失状態だったのですよ…。
最初は弓に気を使う優しい彼氏だったし、本当に弓が好きだったのですよ…。

しかし、徐々に歯車が狂い出す。

一番の影響はブラック企業のモラハラですが、
何も知ろうとしない、気付こうともしない、搾取するだけにしか見えない家族も一端かな。

その中で弓は弓なりに頑張ってた。
けど、かける言葉のタイミングが悪すぎた。

その後の明暗を分けたシーン。
本当は弓の優しい手のはずが、
闇に引きずり込む手になっている表現になってたのが切なかったです。

0

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