はだける怪物(下)

hadakeru kaibutsu

はだける怪物(下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神205
  • 萌×233
  • 萌21
  • 中立9
  • しゅみじゃない4

164

レビュー数
33
得点
1229
評価数
272
平均
4.6 / 5
神率
75.4%
著者
おげれつたなか 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
恋愛ルビの正しいふりかた
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784403667107

あらすじ

大阪に赴任した秀那は、偶然、林田の元恋人・弓と出会う。
林田の振るった暴力の痕を見て秀那は……。
秀那×林田の最後の本気の恋物語、完結!

表題作はだける怪物(下)

秀那 歩(リーマン・後輩)
林田(リーマン)

その他の収録作品

  • ほどける怪物番外編
  • きゅうじつの怪物
  • 描き下ろし

レビュー投稿数33

これは、弓とかんちゃんの物語。

真山と秀那には申し訳ないけれど、
これはシリーズ通して完全に弓とかんちゃんのお話に感じた。

一組の恋人同士が、それぞれの思いから惹かれあい、
それを育て、そしてそれぞれの想いから離れていく。

最後に林田(かんちゃんではなく敢えてこう呼びたい)が
秀那と一緒に、
弓から贈られたアルバムに写真を貼っていくラストに号泣。

久しぶりにBLで泣きましたよ……!

後半の弓の大人になりっぷりに驚きましたが、
それだけ安定して真山に愛されているのだなと安心v

そして林田もしっかりと愛してくれる秀那に、
過去を怖がりつつも全面降伏。

お互いに嫌いになって別れたわけではない弓とかんちゃん。
弓は真山に素直に向き合い、好きだからこそ手を離したかんちゃん。
そして諦めなかった真山と秀那。

物凄い土砂降りの雨の中を、
息を詰めて彷徨ってたような二人が、
道を違えた先に、明るい晴れた空の下で小さく息を吹き返す……
そんな物語。

これから真山と弓、秀那と林田の
それぞれの新しい恋物語が始まるのだなと。


そして前にも書きましたが、
とにかくおげれつさんの絵力が凄い!
キャラクターの表情が、指先が、視線が、物語る!
(個人的に、上巻付属小冊子のかんちゃんの唇に
八重歯の噛み跡がある所とか、
どんなにかんちゃんが唇噛んでたんだって、
泣きそうでしたよ!)

賛否両論、好き嫌いはありますでしょうが、
一組と、そして二組の恋物語として読み応え充分なシリーズです。

評価は「神」。私的にはこれ一択。

0

心からの笑顔を………

錆びた夜でも恋は囁く→恋愛ルビの正しいふりかた→はだける怪物 上→はだける怪物 下巻
発売された順番はこうですが、4冊全て揃えた上で読んで欲しいと思う作品です。

錆びた夜で~登場する弓と、かんちゃん(林田)。
かんちゃんの弓に対するDV。
これだけ読むととても、かんちゃんの行動には共感しません。ただただ弓が可哀想なストーリーであり、かんちゃんの行動に関しては嫌悪感しか残らない一冊です。
ですが恋愛ルビ~の中の「ほどける怪物」がかんちゃんとかんちゃんが転職した職場の後輩(秀那)とのストーリー。はだける怪物の序章です。この出会いでかんちゃんの「錆びた夜で~」のDVしていた心の内が吐露されます。
少し、かんちゃんという人間の一部を知り、気になる展開と後輩(秀那)との関係も近くなり心の通わす間柄になる。
そこから!はだける怪物上下巻。
また、上巻の小冊子「薊」には、かんちゃんが弓に何故?DV行為をするようになったのか?ここで明らかに。
はだける怪物は、かんちゃんと秀那の遠距離恋愛。秀那の転勤先で、秀那は、かんちゃんの部屋の壁に貼っていた写真で見た弓に出会い、心がざわめく。
秀那を通して、かんちゃんと弓が互いに会わずとも互いの幸せを知り、自分には出来なかった、してあげれなかった幸せを悔しくもあり、またその幸せを互いに心から喜び……

かんちゃんと弓が心から笑顔になれて良かった。「錆びた~」だけでは偏りのあるストーリーですが4冊揃えて読むと、良かったと、心から思える作品だと思います。

0

過去最高に泣ける話でした

物語の終結が今まで読んだ本の中で1番好みでした。
かんちゃんが心から笑えるときがきて本当に良かったと思います。
心理描写がわかりにくい、感情移入がしにくいとの声も多いですが、この辺は好みだと思います。理解力の低い私ですがかんちゃんや弓にとても感じるところが多い作品でした。

弓がかんちゃんにアルバムを渡したところ…あのシーンが私のツボをえぐってきて見事号泣しました。
2人が合わない期間にかんちゃんだけでなく、弓も過去のことを後悔していたのだなと。
しばらくあっていなかったにも関わらず、弓がかんちゃんの後悔、自分との過去を未だに強く背負っている状況などを察してか、もしくはかんちゃんとの過去は気にしてないよというメッセージか…どちらにしろあのアルバムには2人の言葉以上に伝わる思いが詰まっているのだなと感じました。

ハッピーエンドに終わりましたが私としてはまだどこか切ない終わり方でした。
弓もかんちゃんも過去から解放されたように見えて、これから先もずっと後悔の思いは消えないんだろうなと。
2人はこれから先過去を思い出す回数は減ってもあの後悔を忘れられることはないと想像すると胸が詰まりました。
ハッピーだけどとても切なくて甘いお話でした。

1

必ずしも過去と決別する必要はなく

 林田という1人の人間の過去、現在、未来。そこに寄り添って一緒に歩んでいくような感覚になったシリーズでした。社会に出て腐り恋人にDVをした過去、それを後悔して今の恋人にも何かの拍子でDVをしてしまうんじゃないかと怯える今、そして彼は、過去を見ないようにするのではなく、変わっていく自分を前向きに感じるために過去を丸ごと受け入れながら、一緒に背負ってくれる恋人と共に生きていくと決めた。秀那も飾られた弓の写真を最後まで一度も咎めることなく、林田を受け入れてくれました。そんなゴールに辿り着いた2人は、大人だし強いなぁと感じます。

 一方で、弓の表情は切なかったですね。暴力を振るった側の林田も後悔して辛さを抱えているけれど、弓にだってもちろん複雑な感情が残っている。彼にとっては、暴力を振るわれたこと自体が辛かったわけではなく、自分が林田の暴力を止めさせるだけの言葉をかけられなかったこと、根本的に解決してあげられなかったこと、受け身になるばかりで同じ目線に立つことができなかったことが辛かったのだなぁと。真山に愛され、今の恋愛にはきっと満たされていると思いますが、かつて本気で好きだった相手を自分が救えなかったことへの寂しさは感じて当然でしょう。真山と過ごす中で、彼のそんな気持ちも時間が解決してくれればいいのだけど。彼の大らかな優しさはやはり一番の魅力だと思うので。林田にはそれがかえって辛かったけれど、真山ならそれを受け止め、愛でるだけの器もある。やっぱり人間、相性というものもあるよなぁと考えさせられた作品でした。

1

かんちゃんが笑えてて良かった!

好きな作者さんで、「錆びた夜でも〜」→「はだける怪物(上)」と読んでましたが、下巻は発売後もなかなか読めませんでした。
学生時代の純粋に弓のことが好きだったかんちゃん(林田)が、大切なものを守ろうと一生懸命になりながらボロボロにされていく過程が悲しくて悲しくて…
過去のことだと、今は秀那と出会うことが出来たと分かっていても学生時代のかんちゃんの笑顔が失われたことを思うと辛くて気楽に読めませんでした。

そしていざ読んでみての感想ですが…
泣きそうになりました!林田と弓が苦しみから解放されて本当によかった(泣)
「錆びた夜でも〜」でハッピーエンドを迎えた弓も心の奥でずっと悔やんでいたんですね。林田に何もできなかったこと、笑顔を思い出せなくなったこと。
だから秀那に林田が笑えていることを聞いて安堵できたシーン…ここでまず泣きそうでした!

他の方のレビューで「心理描写が分かりにくかった」というご意見も見られましたが、私はこれで良かったと思います。林田や弓の表情や、無声映画ような過去のシーンから伝わるものがあった気がします。むしろその辺りの受け取りを読者に委ねているのかなと感じました。
再会する2人も見てみたかったですが、2人の過去や傷はそんなことで簡単に解決することではなく、これからも時間をかけて癒していくものだと思います。

私はBLはファンタジーとして読んでいます。
でも最近の作者さんの作品はファンタジーを超えて心に刺さるものがあると「エスケープジャーニー3巻」を読んでも思いました。

林田と秀那、弓と真山、これから喧嘩もしたり男性同士ということで辛いこともあると思います。
でもみんなずっと2人で幸せになれよ!と思えるラストでした。

2

ほろほろ泣ける

ようやく過去から解放されたのかな。
シリーズ通して深いなぁって思ってたけど、最終巻もやっぱり深かったぁ。

林田のしたことは許させることじゃないけど、本気で悔やんで苦しんで、秀那が間に入ってやっと前に進めたね。長かったね。辛かったね。

「はだける〜」に入ってから何度か幸せそうな弓との思い出が出てきたり、社畜時代の林田(かんちゃん)が出てきたりして、あんなに明るくて人一倍人のために頑張ってたかんちゃんの人格がすっかり変わってしまったことがとても悲しかった。
暴力は絶対ダメだけど、でももしあの時弓がいなかったら林田はもうこの世にいなかったかもしれない。
それを思うとやっぱりあの地獄みたいな辛い時期は弓でなきゃいけなかったのかなって思う。

弓は弓で変わってしまった林田に精神的に追い詰められたからこそ、真山に想いを伝えることが出来たのかなと思う。

2人には辛いことだったけど、今の幸せには必要なことだったのかなって。そう思うと少し報われる。(でも林田の上司は絶許)

秀那も弓に会うことでようやく林田の過去が見えたのかな。秀那がちゃんと過去を見たことで林田は前に進む決意ができたように思う。

最後に弓がアルバムを渡すシーン、なんでアルバムなんだろうと思っていたんだけど、これが弓なりのかんちゃんへの贖罪(助けてあげられなかった、もしくは追い詰めてしまった)だったのかな。
林田は弓はきっと俺が謝ったら許して友達に戻ってしまうって、弓のことはよくわかるからって言ってたけど、きっと弓も一緒なんだよね。
弓だってかんちゃんがそう考えてることわかってて、わかった上でかんちゃんを許すよと、こっちもごめんねとアルバムを通して伝えたんだと思う。
そしてその想いが伝わったから、林田は写真をしまったのよね。
このシーンがめちゃくちゃ泣ける。感想打ってても泣けてくる。

柄にもなく長文で感想書いたわりに私の語彙力では良さが全く伝わらないけれども、とにかく林田と弓がやっとそれぞれ歩き出せた。
過去は消したいほど辛いけど、その思いも全部ひっくるめて受け入れて進んでいく。
本当に別の道を歩いていくんだなと、どこか寂しくもあり、おめでとうと言ってあげたいような不思議な気持ち。
長い間ありがとう、4人みんなに伝えたいです。

1

わからない…誰か解説を教えて

レビュー読んでると皆さん満足されてるんですね…

私はわからなくなりました
電子で読んだのですが(シーモアの白抜き最悪ですよ)

弓さんがあまり幸せそうに見えなかったです
上巻では真山といるとき幸せそうだったけど下巻でその描写が一切なくて
林田さんが今の恋人には笑顔を見せれてると知ったとき、泣いちゃうってもうそれ未練かな、と

暴力から逃げたかったとき助けてくれたの存在が真山であって本当に本当は好きなのかんちゃん(林田さん)だったんじゃない?と…

長電話で降りてこない描写がありましたが何か揉めてる?のかな
裏路地で抱きしめてるシーンも神妙だったし

弓さん幸せになれたのか、それだけが心配です
写真の中の高校時代の二人の笑顔を見るたびに悲しくなって泣けてきました

完結に5年以上かかってるのでもう続編は無いと思いますがなんだか読んでもすっきりできませんでした

2

大好きな作者さんだったのに残念です

作者のデビュー当時からファンなのでずっと応援していました。

待ちに待った はだける怪物 の続編という事でわくわくしながら読みましたが、正直心に響くものはありませんでした。
濡れ場も意味のある濡れ場とは思えず、下品な言い方で言わせて頂きますと、エロで読者を釣りたいのかな、という印象です。
ストーリーは元カレへのDVという重い罪を題材にし、自己嫌悪と償いと救済、そして前進を描いているはずなのに、どこか淡々としずきていて人物に感情移入も共感も同情もできない。

心理描写が薄すぎだと思いました。
確かに葛藤や苦悩のシーンはありましたが、その描写が圧倒的に足らない。
もっと二人が思い悩み、衝突し、それでもお互いを愛し、相手とずっと一緒にいたいと願い、少しずつでも前へ進んでいく……。
という話なら感動できたのですが、
本作は暴力という重い題材にも関わらず、なんとなくあっけない流れでした。

エロにページを使うより、もっと二人が苦悩し、衝突し、喧嘩でも良いので心から話し合うシーンを増やしてほしかったです。

結末は完璧だと思います。
だからこそ、そこへ至るまでの過程が残念でした。

作者は元は心理描写や人物への感情移入のさせ方が上手なタイプの漫画家だったはずなのですが、
ストーリーや心理描写よりもキャラクターやエロに萌えさせる作風へ変わったという印象を持ちました。

画風は相変わらず大好きなので、中立にしますが、ストーリーは期待はずれでした。

この作者さんの漫画なら内容も間違いない!と期待しすぎて読んだのが間違いだったのかもしれません。

9

かんちゃんの物語の終結

この一連の作品をかんちゃんの物語として読んだ場合、こんな美しい終わり方があるのかと思った。
かんちゃん…林田さんは、過去を抱えながらも秀那と幸せになる道を選んでくれた。

私にはどうしてもかんちゃんが加害者一辺倒とは見えなくて
それ以前に家族から経済的DVを受けていたし、ブラック企業で激しい暴力を受けていた。
二重に被害者である…というか、その被害がなければ果たして林田さんは弓に暴行を働いたのだろうか?

ウィキペディア先生を読むと、DVは「男はこうあるべきだ」という偏見が強い人ほどDVに寛容であるという傾向が東京都やWHOの調査でも指摘されているそうだ。加害者は何らかの精神疾患にあるとして、治療やカウンセリングの対象として捉えるアプローチも試みられているそうだ。

林田さん自身も何らかの治療を受けるべき人だったと思う。
しかし、林田さん自身も周りも、そんなことには気づかない。
弓はサンドバックになって林田さんを受け入れ続けていたが。

弓と別れた後、身体だけの関係と言いながら秀那を求めたのは、林田さんの自傷行動でもあり
自ら救済を求めていた結果なのかと思いました。

秀那とぶつかりながら強い信頼と愛情関係を結んでいき
秀那によって弓との関係まで救いをもたらされるなんて、
秀那、よくやった!ありがとう・・・と思いました。

かんちゃんと弓が再び会わず、写真によって幸せな頃を思い出したのが本当に良かった。
一生再び会うことはないだろうけど、かんちゃんにも弓にも幸せになって欲しい。
過去に大きな過ちを犯したとしても、心から反省し、そして自らに恐怖を抱えながら生きる林田さんの傍らにずっと秀那がいて支えて支えられて生きていって欲しいと思いました。

13

林田さん。ありがとう!

評価は下巻のみのものです。

私が沼落ちしたきっかけとなった3作品のうちのひとつがこの「はだける怪物+ほどける怪物」でした。
本当に思い入れのある作品で、上巻と「ほどける〜」はそれこそ何十回読んだことだろう。
林田さんは長いこと一番好きな受けでした。

ようやく下巻が発売されて、めちゃくちゃ嬉しかった!
連載では読んでいたけど、やはり描き下ろし含めてまとまってから読むのは一味違うものですから。
ただ、待ち望みすぎていたからかな、随分とあっさりした感が。
私の場合、BLにハマるきっかけとなった頃に読んだこの作品の、激しいエロとその対極にある繊細さがすご〜く新鮮で心のあらゆる場所に響いたんだと思います。
その後様々なBLを読み漁って、少し自分の中のBL観が変わってきていた今のタイミング。
作品から受ける印象も以前とは違いました。
あの頃感じたインパクトは今回は感じられず、心的描写に終始したわりに、何となく主人公たちにも共感出来ないまま終わってしまった下巻でした。

辛口ですみません。

私を沼に落としてくれた大切な作品であることに変わりはありません。
個人的な作品との出会いのタイミングの問題でもあると思います。
本来なら手放しで絶賛して神評価をつけたかった。

シリーズ全体としては、数年分の想いと感謝の気持ちを込めて「神」とさせていただきます。

19

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