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表題作かつとし

通称「オジさん」
バーで声をかける年上男性
克利
一夜の関係を選ぶ青年

同時収録作品オートマチック・コントロール

裕希
コインランドリーにいた大学生
克利
コインランドリーで話しかけてくる男

同時収録作品モノローグ

志雄
学生時代の先輩
克利

同時収録作品スイート・ハラスメント

津村大智(たいち)
新入社員
内藤
職場の上司

その他の収録作品

  • いつかくる朝
  • ごあいさつ
  • カバー下イラスト&作品解説

あらすじ

その眼差しに、誰もが虜。

「さみしいの?」
「…うん。さみしい」
あることをきっかけに、本気の恋愛をしなくなった青年・克利(かつとし)は、一晩だけの関係を繰り返している。
彼の視線、声、仕草、笑顔……それらに惹きつけられた男達は、気づけば彼の身体を抱いていた。それなのに、彼は笑顔で去るだけで、誰のものにもならない。
そんな克利の前に、年上でどこかおどけた様子の男が現れる。今までの男達とは違う雰囲気を持つ彼に、克利は……。
謎めいた青年・克利の、愛の遍歴を描いた衝撃作。

"恋"をしなくなった克利が、再び出逢った"恋"ーーー…

作品情報

作品名
かつとし
著者
上野ポテト 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
ISBN
9784834264067
4

(51)

(31)

萌々

(6)

(5)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
9
得点
199
評価数
51
平均
4 / 5
神率
60.8%

レビュー投稿数9

表紙とタイトルが絶妙

上野先生作品初読みです。この後、4作読みます。
表紙の雰囲気とタイトルからひとクセある作品だろうなと思いましたがその通りでした。
「かつとし」という名前、白明朝デザイン(好きなんです)が絶妙です。
冒頭のコインランドリーで出会った彼が克利のことを苦手だと思った…私も全く同じ印象を持ちました。
笑顔のようなタレ目の奥が笑っていない不気味さ。なで肩、丸みを帯びた背中…など。
自分が弱いから周りに合わせて自己主張せず周囲をうかがっている。
でも先輩が好きなことはあきらめられない。
弱いと自覚していても我は強い。結構ふてぶてしい。弱い人の意外なあるあるを感じました。
その辺の描き方がお上手で独特の世界観がおもしろかったです。

もう1本のお話は読みやすかったです。
イケメンともてはやされる津村がそれに乗っからず不機嫌そうなのがよかった。

0

上野ポテト先生にしかかけない

向こうの人を読んですごく衝撃的だったのですが此方がデビュー作だったのですね!
絵柄がというのは私も正直感じました。特に今回の設定がいろんな人を魅了するというものでしたがそうはみえなくて?になりました
が、それを引いても夢中になって読み進めてしまうストーリー性と、キャラの感情が本当にリアルで共感する部分が毎回あってすごい作家さんだなと感じます。
絵柄は最新の連載ではかわいらしくきれいでてすごく読みやすくなっています。味があるのも好きですが、、!
お話はネタバレより読んでもらいたい!!
一般的なBLと流れとか視点が違って飽きずに読めます
複数の男からの視点があるのでそこだけ地雷な人は注意かもです
お話としては面白かったのですが、主人公のかつとしが好きか?ときかれたら苦手なタイプで表題作が少し物足りなかった(もっと読みたかった)ので萌2にさせていただきます

0

BLというよりサブカルマンガっぽい、好き

オススメされて読んでみたらとっても面白かったです。表紙とタイトルのインパクト大。
「かつとし」って。
前半4話がオムニバス形式で「かつとし」周りのお話が進んでいきます。
後半2話はまた別の短編です。

1話目の衝撃ったらなかった。
不気味さも感じた。キュンとかない。
今日一日ツイてない主人公(1話目だけの)、自宅の洗濯機が壊れたのでコインランドリー利用してた
陽キャっぽいイケメンが着ているTシャツまでランドリーに放り込んで馴れ馴れしく100円貸してと話しかけられ挙句キスされてしまう。
100円返したいから明日ここで待ってると言われて悶々とする主人公。ノンケだし、厄介な人だなと思ってるのに一日中頭から離れなくて見に行ってしまったらいるじゃねーか!からの、自宅お持ち帰りの上に乗られちゃってるのですよ。
コインランドリーの得体の知れないイケメンの秘めてる淋しさを読み取ってしまってつい流されてノンケなのにオトコとSEXしてしまってるんよ。バックスタイルなのは自分に気を遣ってくれてるのかと思ってたら、「先輩っ!」って呟くのを聞いてしまって複雑で傷付いた気持ちで眠りについたら翌朝100円が机の上に置かれていて彼は消えていたって1話。
すごーく気になる。面白い!って掴みは大OK!

2話は、コインランドリーのイケメンくんの高校1年生の時のお話、3話は現在のワンナイト相手目線のお話、4話が表題作「かつとし」です。
すんごくよく出来たお話でした。
読み終わって4話の最初に戻ると成る程!となりました。確かに気になるわと。

BLというよりもかつて太田出版から出ていたエロティックスfに掲載されていそうなストーリーでした。わかりやすさよりも余韻を感じさせる。

後半のお話は、年の離れた先輩後輩リーマンラブ。こっちのお話も良かったです。恋愛を諦めた隠れゲイの主人公の心を落としにかかる新入社員イケメンくんとのお話。

この作者さんの他の作品も読んでみたくなりました。

シーモアで購入
修正の要らないアングル

1

色気を感じる

なんとなく手に取った一冊。
でもすごく好きになりました。
こういう出会い大切。

「オートマチック・コントロール」~「かつとし」
唯一無二の雰囲気が味わえる仄暗さ。
ず~っと真夜中の誰もいない街灯だけの道から抜け出せない、
不安が付きまとうような感覚。
それから心地よい現実味のある人間性。
くすりとも笑えるところはなかったけれど、こういうのもいいなあ。
オムニバス集みたい。共通する登場人物は克利。

「かつとし」克利が気になるオジサン視点
過去のトラウマから、自分からいくのはいいけど相手からこられると拒絶してしまう克利。
バーで話しかけてきたオジサンの目的がナンパだと分かった瞬間冷たい表情でサヨナラを告げる。
再会した電車内でほっぺをつんとしてきたオジサンに見せた嫌悪の表情とその後ぐるんと後ろ向きになった克利が可愛かった。
不安定な後姿は守ってあげたいとは違うけれど、大事にしなきゃとは思わせる力がありました。
結果的に克利の笑顔が見られたので良かった。オジサン、かつとしをよろしくお願いします。

同時収録「スイート・ハラスメント」
上記の作品が陰ならこっちは陽。
堅物新入社員と恋愛離れしてたゲイのおじさん先輩。
ゲイじゃないけど押せ押せな新入社員くんとリハビリデートへ。
「内藤さん好きです」「・・・何となくそうかなと思ってたよ」の会話が好き。
多分津村が告白しなかったら、自分に好意を寄せてると知っていてもセクハラ云々で怖がって内藤は行動に出なかったと思うので告白してくれてよかった。
抱くつもりだったけど抱かれちゃうおじさん可愛い。ぽよんとしたお腹もよき。





1

なるほど、これは「かつとし」

読み終わった後タイトルにかなり納得できる作品。
すごい作家さんが出てきたなぁと思いました。
親近感のわくポップでかわいい絵柄とは裏腹にどことなく寂しげで影のある演出、情景描写や語り口など、お話の見せ方が素晴らしい。

まず、コインランドリーで行きずりの関係となる相手目線から見た「謎の青年かつとし」に心を奪われてしまう。
そしてその彼がなぜコインランドリーまで足を運んだのか、
そこまでに至った経緯を描く「モノローグ」、
別の第三者目線からみた「かつとし」で彼の人物像が見えてきたところで
ようやく表題作「かつとし」に入る。
構成がとてもユニークかつ、最後の演出であっさりとお話を終わないところがとても面白かったです!!

同時収録のスウィートハラスメントは大きなドラマは起こらないですが
落ち着きのある、淡々とした理想のおじさん受けでこちらも盛大に萌えました。

2

この作品が収納されている本棚

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