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そのまま漫画にすればいいのに!な、まるで王道の少女漫画なお話でした。
本の厚さに対して展開が早くて。もうこのまま両想いでラブラブへ?と思ったら。
少女漫画あるあるな完璧な彼女候補が現れて…。
出会いのきっかけから展開から互いのキャラから本当に少女漫画ですよね!
もう渉と時宗をまんま漫画にすればいいのに!なお話でした。
若きイケメンデザイナーと崖っぷち漫画家の同居生活。本当に花嫁修業じゃ〜ん!!
片想いに彼女候補の登場やプロポーズ疑惑まで渉を苦しめましたねえ。切なかったです。
ところどころに二人のほのぼの甘々がありましたが、やはり結ばれてからももっと読みたかったです。
常々思うのですが、小説で攻めがイケメンで体格がよい設定なのに、なぜイラストでそれを再現してくれないのでしょうね。
みんな細身というかヒョロいですよね。
アパレル会社内を取り仕切っているデザイナー兼社長の時宗と、少女漫画のネタに詰まっている渉。
一見接点のないこの二人がひょんな事から出逢って、お互い協力し合ううちに恋が芽生えていくといった王道ストーリー。
話のほうは、まるで少女漫画のネタを再現したような出逢いから、渉が手掛けるイケメン社長と普通のOLの恋愛ストーリーをなぞっているような感覚で進んでいく。
イケメン、セレブでありデザイナーといった時宗は、いかにも普通の人と違う高みの住人で女性から引く手あまたなイメージだ。
しかし、仕事に没頭しすぎてゴミ袋の山を築く、自炊はてんで出来ない、ハムスターを愛でている時が癒しの時間といった素顔がはっきりするとたちまちに親近感が湧いたし、デザイナーとしての熱意には好感が持てた。
おまけに漫画家に偏見を持つどころか、壁ドン・顎クイ・バックハグといった至近距離絡みの写真協力にも積極的で、なかなかノリ気だった。
一方、出逢った当初は地味だった渉にも髪型・服装を替えるようにイメチェンさせちゃった事で、見た目が一気に垢抜けて元の可愛らしさに相応しいように磨かれたかのようだった。
更には、渉の少女漫画が読み切りから連載決定したり、時宗が取り仕切るファッションブランドとのコラボ化が決定したりと出来過ぎな位にトントン拍子に話が進んでいくのだが、掛けられた魔法が解けない少女漫画のヒロインを体現しているかのようなシンデレラストーリーでもあるので読後の幸福感は崩れずに済むと思う。
途中で登場する千里って女性キャラも本当は礼儀正しいいい子なのだが、渉にとっては時宗への恋心を乱す存在だったのは確かだ。
でも、彼女を作中少女漫画のヒロインなライバル役にしちゃったのかな?
敵役ならば、冒頭に遭遇したお見合い刺客のお嬢さんのほうがいいんじゃないかな~、と思うけどね。
ファンタジー漫画を描いていた青年誌が廃刊になり仕事がなくなってしまった新人漫画家・結城渉(受け)は、女性誌から声がかかり大人の恋を描くことに。
恋愛経験がなくアイデアがわかず切羽詰まった渉は、セレブがたくさん見合いをしているという噂のホテルのラウンジで人間観察をすることにするのです。
そんな中、イケメン社長・恩田時宗(攻め)が見合いの席で紅茶を掛けられ花束で殴られている現場に遭遇します。隣の席にいて観察していた渉はそのとばっちりをくらい、吹っ飛んできて花束で窒息しそうになるは、一緒に倒れたコーヒーでスケッチブックは汚れるはとひどい目に合います。恩田にスケッチブックと服のクリーニングの世話になった渉は、盗み聞きしていた事情を話し、同じくアイデア不足で切羽詰まっていた恩田からお互いのメリットになるからと同居を提案されるのです。
渉は恋愛経験もないのに恋愛小説を描かなければならなくなり、アイデアが浮かばず切羽詰まっていた上、アパートの立ち退きなどいろいろぎりぎりだったこともあり、住居その他のお金は節約できるし、セレブ社長の観察もできるし一石二鳥だと思って思わず飛びつくのです。冷静沈着で完璧に見えた恩田が、実はキッチンをゴミ屋敷にしてしまったり、アイデアが浮かばずブランケットをかぶってハムスター相手にぶつぶつ言っていたりと情けない姿を見て、そのギャップに驚き可愛いと思ってしまうのです。
恩田は大手アパレルメーカーの御曹司でデザイナー兼社長として自分のブランドを持ってるセレブ社長です。
新しいブランドを立ち上げるためのアイデアが浮かばず同じく切羽詰まっていたのですが、渉のユニセックスな容姿が創作意欲を刺激することに気が付き同居を提案するのですが、渉の作る料理にすっかり胃袋をつかまれてしまうのです。
描こうしていた漫画の設定を実体験するという少女漫画のようなBLです。
二人の仕事についてもしっかり描かれており、その上で仕事上でもコラボという形で協力しあったりと仕事中心に話は進んでいきます。
お互いの仕事が順調になる中、恩田の元恋人でモデルの千里が帰国し、親しげにしている二人を渉が誤解したことで、渉は恩田への気持ちを自覚し嫉妬したり、恩田は恩田で渉の親友に嫉妬したりと間に二人の気持ちが重なっていきます。
切ない展開も間に挟まっていますが、嫌な人が一人もいないので人間関係のストレスはありません。
千里は美人でカリスマモデルとして成功しているのに人当たりもよくいい人だし、渉の担当編集の岡田、渉のアシスタントもしてくれる気のいい親友の寛太、恩田の秘書の石黒と渉に協力的な人ばかりです。
特に普通は警戒しそうな秘書の石黒などは恩田の面倒をみるという一番面倒な仕事が減ったと大歓迎です。
P300近くありますが、それぞれの仕事の話、二人の恋愛など盛りだくさんなので結構最後のほうまで両想いになりません。最後はちょっと駆け足だったのでもう少し先まで読みたかったな思いました。
特に家族の話。はじめの恩田の見合いは祖母の指金だったらしいし、それ以前から他の家族にも結婚についてせっつかれていたみたいなので、最初以来おとなしい祖母はじめ家族にはどう説明するのかとちょっと気になりました。
恩田からファッションの勉強をさせてもらって、もっともっと可愛さに拍車がかかるであろう渉に恩田が嫉妬するところとか想像できるのでそんなところももっと読んでみたいと思いました。
SS「小料理屋 はぎの」にて
これは純粋に楽しかったです。
本編の中で渉が酔いつぶれていた間の出来事を小料理屋に勤める親友の寛太視点で書かれています。
恩田と千里の二人が結婚すると思い込んで寛太の勤める店でやけ酒を飲む渉の世話をすることになった寛太。
偶然クロッキー帳を覗いてしまい、渉の気持ちに気が付いてしまった寛太は恩田に渉の気持ちがばれないよう気を遣うのですが、恩田には牽制されるし、頑張ったけど結局クロッキー帳は恩田に見つかるし、フォローしきれなくてごめんという寛太のわたわたしている姿が楽しかったです。
渉は本当にいい友人を持ったなと思いました。
まさに舞台は少女漫画!!
「現実では有り得ないでしょ~! でも羨ましい…!!」
ってなっちゃうお話でした(^ ^)
漫画家として崖っぷちの受けさんが少女漫画デビューする事に。
だけど今まで書いたことの無いジャンルに困り果て、題材を探しにホテルのカフェへ。
まあそうそうネタは転がってないか…と諦めかけた時、
正に探していた人物像ピッタリな人が現れ…!
と、観察していたらバラの生き埋め地獄に遭い、攻めさんと知り合う事になり…
という、貧乏漫画家とお金持ち社長が繰り広げるラブコメ。
バラの生き埋めにより死にかける受けさんが可愛くて面白くて
度々あるそのシーンの印象がやや強めに記憶に残ってますが…(´▽`)
お互いに惹かれ合っていく様や好きと気付くまでの2人の無自覚さは
正に少女漫画のようで、可愛くも切ない甘々なお話でした。
間男が出てくる事もなく、壁ドン・顎クイ・バックハグという少女漫画3大萌場面もあるので
甘々なお話できゅんを欲してる方に是非…★
アパレル会社の社長×崖っぷち漫画家のカプです。
元は青年漫画だったが、少女漫画雑誌の編集さんから声をかけられたものの、恋愛経験のない渉には少女漫画が上手く描けません。
編集さんに提案されて高級ホテルのラウンジで観察をしている所にまさしく少女漫画の王子様に相応しい恩田を見かけ、彼をモデルにすることを決意します。
偶然が重なり、恩田はデザインのモデルとして、渉は恩田をモデルに漫画としてとお互いの利益が一致するという事で恩田の家で同居を始めます。とは言え渉は最初こそ戸惑っています。でも理想の男性だと思った恩田が実はジャンクフードを食べたり仕事に集中すると食事を疎かにしたりとギャップのある人でした。
ちゃっかり渉に胃を掴まれていて、視点はずっと渉ですが恩田は疲れている時に癒しを求めたりするので絶対渉に気があるなという部分も多数あります。
少女漫画の参考としてと甘々で少女漫画で見かける展開を実践してくれたりします。結構サービス精神旺盛です。
恩田の飼っているハムスターも可愛いし、渉の幼馴染も良い味を出しています。嫌なキャラが出てこないのでキリキリするシーンもないです。それが安心のような物足りないようなという感じです。
トントンと仕事が上手くいきすぎているのでちょっとその部分が気になりましたが、全体的にあまあまで安心して読めました。
最後の短編の「小料理屋 はぎのにて」が良かったです。幼馴染大変だなと思いつつ、優しく2人を見守ってくれるんだなと思います。