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キミと恋に堕ちなければ、こんな感情知らずにいた―――。
俳優同士のお話です。
ラブストーリーで一番ドラマティックなのは恋人になるまでだと思うのですが、本作は最初から恋人設定の話なのに、すごくドキドキさせられました!
芸能界ってこうゆうところなんだろうなってイメージと、現代のSNSによる拡散能力をうまく使った展開に、うすら寒い滑稽さとリアリティを感じます。
高校の同級生で、同じく俳優で、恋人で、一緒に住んでいる二人。
シゲは”おうじさま”キャラの人気俳優、かたや慎は悪人顔とコミュ障からくる寡黙さゆえに”悪役専門”の脇役俳優。
外見イメージはシゲが白、慎が黒です。
で、二人は一緒に住んでるっていうのに、カラダの関係どころかキスもたいしてしたことがない…
というのも、昔のシゲは愛しているから慎を抱きたかったけど、慎はシゲの欲望剥き出しの姿にビビッて拒絶してしまい、セックス無しでも一緒にいればいいよねって、友達ではないけど、恋人にもなりきれないまま今に至る。
慎は顔は怖くても根は純粋でシゲのことを大事に想っている。
シゲが自分の名を呼びながら一人エッチしているのを見て、自分にも欲望があるし、やっぱりカラダでも繋がりたいとセックスに再チャレンジしようとするけど、今度はシゲが乗り気じゃない。
シゲは自分が人気俳優でいられるのは若いうちだけ、演技力のある慎のほうが名脇役として活躍すると、妙にクールで現実的。
そして慎がTVでたまたま見せた素の笑顔がSNSで話題になって仕事が増えてくると、慎の夢が叶っていくのは嬉しいのに、自分だけが慎の素顔を独占したいとキリキリしているのが切なかった…
それとニワカファンを「慎のことは何も知らないくせに」と蔑む一方で、「(芸能人を)誰より救うのは、お前らのような勝手なファンたち」とわかってるのもすごい。
そんな冷静な男が選ぼうとしていた道とは…
二人とも有名になったら、プライバシーなんてなくなり、関係がバレたら一瞬で仕事も社会的な地位も失ってしまう。
慎の夢が叶う時が、二人が別れる時。
シゲはそこまで考えて、慎と離れる覚悟もしていて、手放せなくなるから慎を抱くことができなかったって…
自分のことより、慎を愛しぬいてるシゲが泣けるくらい良い男です!
そして二人はある決断をして、カラダをつなげるのですが…
シゲは入れた途端…
攻め役の早いのって情けないし、それが原因で振られることもある欠点だと思うのだけど、シゲのそれまでの想いを考えたら、なぜそうなっちゃうのかすごく良くかわるから、情けなくなるどころか愛の深さに感動しましたよ!
描き下ろしの「ACT.3.5」
いままでのシゲの欲望発散方法が描かれています。
シゲはずっと慎をこんな風に見つめて愛してきたんだなってジーンとします。
1巻だからまだ話は続きます。
二人のこれからはもちろん楽しみだけど、この1巻だけでも愛が深くて、満足度はじゅーぶんです♪
読み終えた時の一言。
「最高です!」
光と影のような対比した俳優同士の恋。
爽やか王子様系の役をこなすシゲ×悪役をメインでやっている慎
この二人が本当にヤバイ。
口下手な俳優さんがあるテレビ番組でみせるあの笑顔。
これはもう波紋を呼ぶに決まっている!
シゲからしたら俺だけの顔なのにって葛藤しててもいいですね。
エロシーン。
シゲの雄の顔を見て怖がる慎くん可愛い。
そして初夜。もう語彙力無くなるくらいに好きです。
大体のBLだと「気持ちいい」ってなることが多いけど、このお話はリアル。
痛くて痛くて、でも辞めない。もう本当にたまらん作品です。
続きが凄く気になりますね。
慎が有名になってくれたら嬉しいのに……
でも、知って欲しくない。
……俺だけのモノにしたい
相反する気持ちに板挟みになるシゲの、苦しそうな表情が印象的でした。
お前だけの「おうじさま」になりたい、なんて使い古された台詞かもしれないけれど……本当は不器用で泣き虫なシゲが愛しく思えてなりません。
描き下ろしの『シゲのシングルプレイが今まで慎にバレなかった理由』も、思わずクスッとしてしまう内容で、良かったです。
芸能界とSNS 時代に則した描写にも納得の作品です。
続きが大変待ち遠しいです!!
うわぁ、、めっちゃ面白い…もう夢中で読んでしまいました!かなり面白い!
応援したい、でも独占したい…
周りからは黒く見える"白"を、自分だけの"白"を、汚したい…そんな独占欲と嫉妬心を抱く爽やかな白の内面は真っ黒。
シゲ(攻、私には黒く思えた白)と慎(受、私には白く感じた黒)は、共に芸能界で生きる若手俳優でありながらプライベートでは恋人同士です。2人が自身の内面と他人からの評価や視線に葛藤するお話です。
独占欲の強いシゲが、"自分しか知らない"慎を他人から暴かれていくたびに嫉妬し、その執着するような視線にゾクゾクしました。慎を応援したいのに、本当の慎を知られたくない…"自分しか知らない"慎が汚されていくようで、その気持ちの葛藤にシゲ自身の自信のなさも感じられました。駆け引き相手は他人ではなく、慎を"応援したい"シゲと"汚したい"シゲであり、自分の中にある白と黒に思えました。
慎は慎で、内に秘める可愛さが無自覚で、つい怖く見えちゃいますが、そのギャップがたまらなくて、シゲが夢中になるのも分かるなと思います!シゲの深い悩みは知らず、シゲを深く愛する慎の健気さが良いし、Hをつい怖がるウブさもいい!自身はギャップとまでは思ってないと思いますが、つい他人にはつれなくしちゃったりと誤解されやすい態度を取る一方で、実は気にしいで怖いというより臆病な部分があり、その"埋まらない差"に悩みます。黒く見えて、純粋で白いです。白さの中にシゲへの独占もあるので、そこが可愛い!
タイトルの"黒か白か"は、"白く見られている黒"のように他人から見た外面と内面の違いを表したり、自身の中にある黒さと白さだったり、シゲと慎の"ハッキリさせなきゃいけないはずの関係"がハッキリしないことを強調するかのようにも感じられました。水と油ではありませんが、決して混ざり合わない対極的な"芸能界における"互いの存在を象徴したり、プライベートでは恋人なため芸能界における存在との公私混同出来ない関係にも感じられました。自分自身の持つ黒と白、他人との関係における白と黒、両者を表すタイトルかな。黒か白か、ではなく、黒も白も…それが人間なのかなって感じました。うまく表現できませんが、とにかく深いと思いました!
2巻が12月に発売するようなので必ず購入したいです!
オススメですのでぜひ!!!
なんで今までこんないい作品を読んでいなかったと思うくらいに胸につき刺さるお話でした!!
BL作品はHが描写が多い印象で、当方もその手のシーンがあまり得意な方ではなかった為あまり読まない方だったんですが、またまたネットで見かけた慎(受け)のビジュアル私好みだったので試しに読んでみるかと読み進めたところあまりの素晴らしさに言葉を失いました。
まず慎が実はクールなキャラではなくてクシャッとほころぶ様な無邪気な笑顔を見せること(男性キャラの笑顔に弱い人間の為一瞬で落ちました(笑))
そしてシゲ(攻め)の執着とも言えるくらい慎への溺愛っぷり!本当に慎一筋でDTを貫いていたシゲの慎への愛にも涙が……
シゲの一方通行ではなく慎も同じくらいシゲのことが大好きな様子がもう堪らないです!!
私もイチコロだった慎の笑顔はシゲしか知らないはずだったのにとあるきっかけから多くの人に本当の慎の姿がバレてしまいます。
シゲとしても隣でずっと頑張ってきた慎が夢へと近づく姿は自らの理想でもある為喜ばしいもの。
ただ、その姿は自分だけが知っていたかったと理想と本音との間の板挟み。
作品タイトルである黒か白かは登場人物の外見や性格を反映しているものに見えますがもっと深い意味があるのではと私は考えました。
慎という人物は見た目は強面だけど中身は汚れを知らないくらい純粋、だけど白は黒に染まることもできる。
一方シゲは皇子様のような甘いルックスの持ち主だけど慎を独占していたいと本音とは違う黒い感情を持ち合わせている人物。
しかしそれは慎を愛しているからこそで、腹黒いという訳ではなく、慎を汚れを守る為なら自分は黒く染まれる。
本来の姿がどちらなのかではなく相手の為なら何色にでもなれるという意味合いもこのタイトルには含まれているのではないでしょうか?
物語は完結していない為結果はまだ分からないですが、2人の恋路がいい方向に進む未来だけ本当に期待しています!!