電子限定おまけマンガ付
眉目秀麗、完璧な容姿なのに実家がファンシーなせいでモテない高校生の葵。
今日も「お守り」と称されユニコーンのマスコットを持たされる…。
ある日「悪魔」に襲われた葵は、ファンシーが本当に魔除けだったことを知る!
この作品を読んで、二角獣バイコーンというものを初めて知った。ユニコーンの対になる存在、不純の象徴。なるほど。
バイコーンが淫獣と称されているわりに、すぐエロい関係にならない(ファンシーアレルギーのせいで手を出せない)ところや、
追いかけたり追いかけられたりの恋のシーソー展開がなんだか新鮮で面白かった。
悪魔(バイコーン)はなんでファンシーアレルギーなんだろう?という疑問は最後まで晴れなかったけれども、勢いがよくて楽しく読めた。
もうひとつの収録作は、妄想と現実の境が曖昧になる話。最後急展開でびっくりしたので、鳴海の視点でも見たかった。
小林先輩と美容系配信が大好きで、こちらも買ってみました。ノリは近いけれどデビュー単行本らしく最近の2冊に到達する前夜という感じ。同時収録作に小林先輩っぽさがありました。
表紙も登場人物達も、同時収録作含め作品全体がなんだかファンシーでファンタジーで可愛いふわふわ具合です。
◾️表題
あいかわらずのハイテンション。うり先生の作品の好きなところはハイテンションに隙がないところです。最近集中力欠きがちなのですが、そんな自分でもスルッと最後まで読み切らせてくれるこの流れるような読み心地。テンポがいいです。とんでもないことが沢山起こるけれど全部には突っ込んでいかないせいかもしれない。ツッコミ役もボケてるから。
◾️デイドリーム・ララバイ
古典的手法ながらこちらもテンポがいいのでだれない。
萌〜萌2
[小林先輩は、女の子でシたい]が面白くて大好きなので、こちらも読んでみました。
2作品収録されてますが、どっちも面白いやんかー。コメディタッチが心地よい。
幼少期可愛過ぎるあまり何度も同じ男に誘拐されそうになり、[おまもり]としてファンシーグッズを身につけるよう両親に教えられ育った男子高校生、葵くん。お家の外観もファンシーさでごってりしてて奇妙なので、近所の方からは変な宗教に入信してると思われちゃってる。
年頃の葵くんは、このファンシーのせいで自分がイケメンなのにモテないんだ!と脱ファンシー図ったから大変!淫魔ルイくんが現れちゃったんだわ。実はファンシーグッズが魔除けならぬ淫魔除けになってたなんて、誰が想像するでしょうw
こーゆー他には無い視点がとっても面白いです。
しかもルイくんは、バイコーン[二角獣]っていうもマニアックで良き。生気が減ってきて死にそうで、人間ではなくユニコーン[一角獣]の血を引く葵くんと交わると延命できるかもしれないからずっと狙われてたんだって。じゃあ、純血の葵くんママのが良く無い?なんて思うけど、未性交渉も条件で上手いことなってんなーって思っちゃった。
ギャーギャーうるさい葵くんと飄々としつつ、ファンシーグッズには過剰反応しちゃうルイくんなんかイイカプです。
しかし、お母さん長命って事は明らかにお父さんと生き別れになってしまうやん。2人、切ないな。
もう一つのお話、両片思い拗らせでこちらも面白かった。陰キャな里中は、面倒見がよく人懐っこい鳴海の事が実は好き過ぎるあまり、常日頃性的妄想を脳内で繰り広げていて現実なのか、虚構なのかわかんない事態が起こっちゃって?!って最近よく似てるけどちょっと違う作品読んだばっか。
でも、これは混乱しちゃうね。自分の妄想がよもやリアルになるなんて思わないもんなー。
リアル鳴海くん、割と積極的で煽動的な表情かましてくるからもう止まりませんわ。
ありがちシチュエーションも面白く読ませてくれるし、ちょっと他とは一味違う作品を描くうり先生、今後追っていきたいです。
可愛すぎんか………?(正直な感想)
高校生の鈴木葵は自覚があるほどイケメン。しかし、葵の家庭には友達にはとても言いづらい特徴があるお陰で、モテる青春とは遠い日々を送ることとなっていました。
ある日、眼鏡でみつあみおさげがタイプ(処女厨)の葵の前に処女を象徴するような、眼鏡でみつあみおさげの女の子から告白されてしまいます。喜んで告白を受け入れる葵ですが、その女の子は葵を狙うバイコーンであるルイの罠で…
バイコーンとは二角獣でユニコーンの亜種ともいわれ、ユニコーンは純潔を司り、バイコーンは不純を司るとされます。
どこから褒めればいいのかわからないので、とりあえず表紙がカワイイです!キラキラしててハートいっぱいでカワイイネ〜♡♡ってなります。写真だとわからないんですけど、女児向けの折り紙みたいな加工が施されていて、ハートのホログラムが貼り付けてあります。これは思わず手に取りたくなります。
可愛いし笑えるし読み応えもあるので、是非多くの方に読んでいただきたい作品です。
逆レ(未遂だけど)する受け、誘い受け襲い受けが好きな人にとっては、漏れなく、好きが詰まった一冊になります。
表題作も、同時収録作品も神でした。
最初のページから既にどストライクなシチュエーションで、ページを捲る指が止まらなかった。
商業ってたいてい、齢数百年や、淫魔が攻め側にいたりするけど、この作品は800歳の淫獣が受け。最高。
この方の他の作品も読んだんですが、攻め受けのタイプがどんぴしゃすぎるから、これからも追っていきたいと思います。