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偽りの皇子は淫らに啼いて

itsuwari no ouji wa mdara ni naite

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表題作偽りの皇子は淫らに啼いて

大星,反乱軍である大豪族の頭領
彰湖,18歳,皇太子の影武者を演じる青年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

皇太子の影武者の彰湖は、地方軍の反乱により皇太子本人として捕まる。病の母を助けてもらった恩義から正体を明かせず…。

作品情報

作品名
偽りの皇子は淫らに啼いて
著者
楠田雅紀 
イラスト
史堂櫂 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775527832
3.4

(27)

(3)

萌々

(12)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
90
評価数
27
平均
3.4 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数7

ねちっこい

責め苦が長かった。
もう受けは影武者になった時点で人生終わってたところを、救国軍が王城を攻めて皇太子として捕まったことで、さらに辛い目にあって。もうどうなっちゃうの〜?とハラハラして読みました。

ねちっこい責め苦が気の毒で。でも攻めがいなければ違う拷問にかけられ、さっさと殺されていたかもしれなくて。
長かった。また今日も?と。

責め苦を受けながらも身体は快楽を覚えて。
攻めの国を救い立て直したい気持ち、荒れた王都をなんとか救おうとするところ、等などに惹かれていく受け。
うーん、身体から落とされ気持ちも引っ張られ気味なのでは?とも思いましたが。
確かに攻めは良い男なんですが、ねちっこいところがどうも…。

やっと王城から逃げのびたのに、なにやってんのー?とハラハラ。
しかも顔を知られてるのに女装くらいで大丈夫なの?
せっかくあんなに知恵を絞って助けてくれたのに…。まあでも再会するためにはあのタイミングしかなかったのかもなあ。

不憫な影武者受けがほぼ快楽責めにあい、その相手との結婚式を、処刑されたのと同じ場所で群衆の前で挙げるというお話でした。

0

告白の場面が好き(≧▽≦)

前半の、受け様が気の毒過ぎて(TдT)
真実を知らないんだから仕方ないけど、攻め様がヒドイ人に見える…。
早くここを抜け出したい、と逸る気持ちで読みました。

受け様は、皇太子の影武者を務める彰湖。
贅沢三昧の皇族に対して、救国軍と称して反乱が起きる。
それを指揮する立場の1人が攻め様の大星。

彰湖は、皇太子として捕らえられ、逃げた王皇后の行き先を詰問される訳でして。
言わないのなら躰に聞こう、と凌辱される。
病気の母を看病してもらった恩を大事にして、頑として皇太子だと言い張る彰湖が、健気を通り越して気の毒過ぎ〜(ノД`)

暴力的だったり、拷問まがいの甘い責め苦だったりで、先生が日々“精進”されたエロがこれでもかと。
もちろん、最後は甘い甘いエロも(^.^)

大皇后に騙されていたことを知っても、大星の立場を守るため、民のため、最後まで皇太子として振る舞う彰湖があっぱれでした。
そして、彰湖を助けたい大星のもどかしさに萌です。

やっと彰湖として正直な気持ちを必死に言い募る彰湖に対し、大星の「愛しくなる」って、きゃーヽ(=´▽`=)ノ
「お慕い申し上げております」
なんて言っちゃう彰湖に、そうかそうかとにまにま。
2人の古風な言い回しの告白に、萌があふれました(≧▽≦)


イラストは史堂先生。
散々えろいことしてきた2人の、気持ちが通じ合ったキスシーンが好きです( ꈍᴗꈍ)




0

皇太子(の影武者)としての矜持

今回は反乱軍の指揮官の1人で地方大豪族の頭領と
皇国の皇太子に瓜二つな影武者のお話です。

貧窮する民のために救国軍が立ち上がり
攻様が受様を伴侶とするまで。

受様の住む国は高原にありますが
ここ数年、雨期に雨が降らず
収穫季に嵐が来るという天候不順が
続いていました。

しかし、
大皇后と皇太子は民の生活を顧みず
贅沢三昧な日々を送っていた為

秋から冬へと向かうある夜、
都の中心にある王城に反乱軍による
謀反の火の手が上がります。

受様は貧しい農村で母と2人、
身を寄せ合って暮らしていました。

しかし12の時に
皇太子と瓜二つの顔立ちを
目に留めた大皇后の命により
皇太子の影武者を務めていました。

そして謀反が起こった夜、
大皇后と皇太子が逃げ延びる為に
受様は江東の証となる宝剣とともに
皇太子として城に残されます。

受様は城に残れば
自らが皇太子としての死ぬことも
考えられましたが

受様が身代わりを務める事で
城外で受様の母は健やかに暮らしおり
大皇后への恩に報いることこそ
自分役目と思っていたのです。

そんな受様の前に
反乱軍の指揮者の1人として
現れた男こそ今回の攻様になります♪

攻様は北方の地方豪族の惣領でしたが
新年の祝賀に攻様の名代として列席した妹を
皇太子に汚された身を恥じた自死によって
失っていたのです。

そんな攻様が
受様から大皇后の行方を聞き出すために
選んだ手段とは皇太子が
攻様の妹にした事と同じ辱めでした。

影武者でしかない受様に未来はあるのか!?

皇太子の影武者でしかない受様と
新しい国造りを目指す攻様という敵対する
2人の恋を描いた中華風ファンタジーです。

受様は反乱軍の求める行方を知らず
攻様の責苦を逃れる術を持ちません。

しかし、
攻様は受様と過ごすうちに
受様の姿が噂される皇太子と違う事で
受様の正体を危ぶみ始めます。

そして
受様も攻様達反乱軍と関わる事で
皇族の傲慢を糺せなかった事や
民の為の国をつくろうとする姿に
次第に心を惹かれていくのです。

そんな中、
受様は母が住む地区が
暴漢によって焼け野原になった
という話を聞きつけ

城から抜け出して一心不乱に
母を捜し歩いてしまいます。

その姿から皇太子は
やはり母親の大皇后と通じていたのだと
処刑を求める声が高まってしまいます。

受様を救いたい攻様は
受様に正体を明かすように迫りますが
受様は大皇后の行方同様、
口を開く事はありません。

受様の実母は無事なのか?
受様は処刑されてしまうのか?
逃げた大皇后と皇太子の行方とは?
そして2人の恋は実るのか?

進めば進むほど
謎は混乱して深まるばかりで
解決の糸口はなかなか見つからず
ハラハラな展開にドキドキしつつ
たいへん楽しく読めました♪

攻様は最初
妹の受けた恥辱を晴らす目的もあって
受様を責め苛むために
凌辱シーンはかなりエロエロです。

でもその行為に
皇太子の影武者である受様は
絶えるしかないというのが
王道設定で萌えポイントなのでしょうが

受様の受ける責め苦は
本人由縁でなく理不尽過ぎるので
私にはちょっと濃過ぎました (>_<)

まぁ、こういった過程を超えて
大皇后の裏切りも知っても
なお影武者でい続ける受様だからこそ
攻様に望まれたのかなとも思うので
良し悪しなのかなぁ。

反乱軍から国を取り戻そうと
敵国とともに舞い戻った大皇后達の
策略を受様が身体を張って阻んだシーンは
とっても良かったです (^O^)/

今回は敵対関係から恋仲になるお話から、
月東湊さん『偽りの花嫁と真実の恋』を
押し作とします。
こちらは爽やかカプなのでエロ度低めです♪

1

表紙買い

表紙にひかれて購入。天山山脈と崑崙山脈の間にある架空の国、澄が舞台の中華ものでした。まっすぐ王道一直線だと感じたのですが、クスと笑うところも癖のあるキャラも無く、今一つ残らなかったのですいません、中立にしました。気が短い方なので、忍耐の時間が長くてちょっとイラっとしたせいかな。本編のみ240P+先生のあとがき。きっと優しい御姐様方には間違いなく響く、健気頑張り屋さんとそれを愛する方のハラハラ話。最初はお約束、無理矢理があることをお伝えしておきます。

お話は、後宮で休んでいた彰湖が地響きで目覚めるシーンから始まります。黒煙や火を横目に大皇后のところへ駆けつけてみると、大皇后と皇太子は今から城を出る、もともと皇太子の影武者であった彰湖は役目を分かっているなと念を押され・・・ああ王道。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの腹心、受けの側仕え(♀)、大皇后、ほんものの皇太子、反乱軍の方々といったところですが、印象としてはほぼ二人。(睦んでいる記述が長い・・・エロエロしい)

**内容に触れる感想

王道パターンと思うので、萌える作品もあったと思うのですが、当作はなぜか萌えず。頑張り屋さん健気さんも嫌いという訳ではないのですが、攻め受けともくそ真面目っぽかったので、響いてこなかったのかなと思ってます。ハラハラして一気に読んで、最後はよかったなと思うものの、女性として終わったのがあまり嬉しくなかったのかな。受けを愛した理由も今一つピンとこないまま終わっちゃったし。

表紙にびびっと来てすごく楽しみにしていただけに、中が忍耐長く、うー残念と思ってしまったお話でした。自分の萌えポイントにピタっと来る本って、なかなか見つからないもんですね。難しい。

3

可愛がりたい。おまえを味わいたい。

中華風ファンタジー、との事ですが。
自分の頭の中では、韓流ドラマの時代劇が(エロを除いて)繰り広げられてるくらい
ハラハラとドキドキと切なさが織り交ぜられた、
久々に面白い時代劇風のお話を読ませてもらいました。
また、「精進」されてるというエロ。
いやあ…凄い。ねちっこい。
強姦から始まり陵辱となり最後はデロデロの甘々と
3種類のエロも堪能出来ますので、
刺激をお求めの方にも満足される1冊ではないかと…笑。

受けさんの彰湖は、病弱な母親の看病と引替えに皇太子の影武者となり
生きていくことに。
そんなある日、大皇后と皇太子に反感を持つ反乱軍による謀反の攻め寄せで
捕まってしまい、そこで反乱軍の幹部であり攻めさんとなる大星から
辱めを受けることに…

と、飢饉で苦しむ民による反乱のお話。
もう大皇后と皇太子がこれでもか…ってくらい最悪で。
騙されてるとは知らず、6年も忠誠を誓い尚且つ
捕まって色んな責め苦や断罪の危機に遭おうとも
主を裏切らない決して口を割らない彰湖の姿勢がかっこよすぎて。
お陰で攻めさんのかっこよさが薄れてはいましたが…笑。
切なくて涙が出るシーンも1つ2つある今作。
是非1人でいる時に読まれることをオススメします。

4

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