明治~大正時代を舞台にした エロスと怪異の幻想BL

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表題作つごもりの通り道 下

万善巌、事故で記憶を無くした警官、24
月森藍次、よろず屋「つごもり」の主人、29

同時収録作品つごもりの通り道

万善巌、記憶を無くした警官、24
万善未散、よろず屋「つごもり」の助手で巌の従弟19

その他の収録作品

  • 曇った鏡
  • 餌袋
  • けもの酒
  • つごもりの器
  • あらしのあと(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

よろず屋「つごもり」の主人、
月森 藍次(つきもり あいじ)は人の形を借りた異形の者。
警官の万善 巌(ばんぜん いわお)は、何故か月森の助手を務めている
従兄弟(いとこ)の万善 未散(ばんぜん みちる)を守ろうと、
なりゆきから月森と交尾をして精を与えることになってしまった。

月森の真実の姿、巌の失われた過去の記憶、未散が巌に寄せる想い、
それぞれの思惑が重なり、人と妖の関係は何処へ…。

作品情報

作品名
つごもりの通り道 下
著者
日野雄飛 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
つごもりの通り道
発売日
ISBN
9784863497214
4

(34)

(14)

萌々

(10)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
136
評価数
34
平均
4 / 5
神率
41.2%

レビュー投稿数6

ストーリー、キャラともいい

複雑になっていくストーリー、表現が難しい内容だと思われるんですが、それを感じさせない見せ方、説得力、おもしろさがさすがです。

巌、藍次、未散との三角関係か。
はたまた、つごもりが未散の体に入ってのハピエン?かと思いきや。
つごもりが消え、藍次が人間に戻るとは。
でもつごもりだった頃の記憶が少しはあるらしく、しかも健康で巌とのらぶらぶハピエンと相成りました。
広げた風呂敷のたたみ具合、着地点としてはいいと思います。

ただ、藍次が人間に戻ったのは、どういう理屈なのか。
つごもりが器に戻れないほど大きくなってしまった。
巌の精を吸いすぎたんですかね。満足したのかな。
その間、器にも精がつき、元気になった体で藍次の魂が戻ったということなんですかね。

巌のモノローグ
未散を守りたい、なのにわざわざ災厄に近づくような真似をするのは
─俺は恐ろしいものが好きなんだ
─自分を危機に晒すものが 命を脅かすものが好きなんだ
にグッときました。エロスですね。
だから警察官になったというのもあるのかなと。

あと巌が自身のことを、ろくでなしと思っているの、あ、自覚あるのかとおもしろかったです。こういう人物造形好きです。

巌の制服姿もいいですが、和服が似合っていて萌え〜でした。

0

読めば読むほど好きになる♡

表紙がこれまた良いよねー。
上下巻合わせての完成する絵
良くある手法と言われたらそれまでだけど、このポーズに二人の視線の絡み合いが全てを表している!
全て読んだ後、もう一度表紙を見て益々「深いわぁ~~~♡♡」とため息が出ちゃう。

ページを開けば初っ端からワォ!(* ̄ii ̄)♡
なかなかに激しいっ。
そして主な登場人物(三人)の過去の事が語られ・・・
んー、引き込み方が上手いなぁ〜〜。
余計に納得してのめり込んじゃうよ!
そしてその三人三様の愛の形や想いがダイレクトに伝わって来るから、余計に切なくなったり。

しかしまさかこんな展開になるのか!
身体を本当に替えちゃうの?もう保たないの??とか。

でも『攻め』の『受け』への揺るぎない愛に感動してしまった。いきなり巻き込まれ、そして無骨でもあり一本気な『攻め』の大きな愛があったればこその『受け』の現し世への帰還。
異形の形を取らなくてもやはり変わらなかった愛。
愛ね、愛よ。大きくて清らかで深い深い愛よ。

普通のBLとは違う、とても素晴らしい物語でした♡

1

性癖詰め合わせ

月森の方言に黒未散とか可愛いのからちょっと引くのまで各種の萌え全部盛りかな?

人外モノをほとんど読まないので、月森の歯列には萌えよりも博物的な興味が沸きました。

ストーリーは月森がつごもりになる経緯や容れ物というキーワード登場。

なんやかんやあって月森は姿を消します。
浅草十二階からの見開きは初読の時は震災を絡めて絵的に派手にして欲しかったけど、それだと破壊神になってしまうかな。
それがなくてもストーリーは綺麗にまとまっていると思います。

1つ気になるのは元拝み屋さんの末路。大丈夫なのかアレ。

熊花と未散の会話はなかなか深い。
未散くんはちゃんと「さよなら」できるつよい子。

真面目に読むと人は容れ物だけでも中身だけでもダメだよねってお話かと思いきや、なのに謎の納得感。

レビュータイトル通り性癖が大盛りで楽しく読めました。

0

1冊でいろんな美味しさ

作画に心臓がヒュッとするかなり本気の人外(獣)作品でした。上巻でスリットに喜んでる場合ではなかった。BLらしからぬ濃さです。

しかしかながらこの終わり方はかなり残念。だって人外の月森さんが大好きだったんですもの…復活するよね…?巌(表紙/攻め)は人外ではない月森を抱けたことに喜びを感じていたようですが。うーん、真っ昼間から〜とか言うちょい初心な月森さんは非常に可愛かったけど。

小さい未散のむちむちしたほっぺと大きな目も、ショタ好きではない自分にも相当刺さる可愛さでした。しかし成長した未散のことはさして好きになれなかった。ただし大人があるからこそショタに萌えるところもある。

今日現在、日野先生のpixivで、リバが見られます。月森獣verだし、リバ好きにはたまらない〜

萌2〜神

2

何かがあってもなくっても、人は変わっていく

上巻ではちょっと不思議な大正ロマンといった趣だったこの作品、上巻の最後で巌と未散の子供時代が少し語られていましたが、この下巻で巌と未散、巌と藍次の間に交錯する想いや、そして、藍次が藍次の姿になった理由などと、物語が大きく展開していきます。
色々なことがあって、それが妖に由来するものであってもなくても関係なく、当たり前に人は変わっていくし、人の気持ちは動いていく。
そんな未散の言葉で締めくくられた物語。
きれいにまとまって良かったです。

4

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