アルファの耽溺~パブリックスクールの恋~

α no tandeki

アルファの耽溺~パブリックスクールの恋~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神24
  • 萌×215
  • 萌3
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

142

レビュー数
6
得点
192
評価数
46
平均
4.3 / 5
神率
52.2%
著者
ゆりの菜櫻 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784576181448

あらすじ

ロンドンの名門エドモンド校で人気を二分する由葵とアシュレイ。二人は生徒総代のキングの座をかけライバル関係にあったのだが…。

表題作アルファの耽溺~パブリックスクールの恋~

アシュレイ、アークランド伯爵家嫡男で監督生・α
御井所由葵、次期総代を狙う名門エドモンド校監督生

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数6

「イギリス郊外」とあり、唖然

表紙がきれいだったので購入。
この作家さんは、常にロシアンルーレット。
文章や設定に破綻はなく、当たりも出るけど、外れも少なくない。

これは冒頭に「イギリス郊外」とあり、唖然。数ページ後に、ロンドン郊外とあるので校正ミスでしょうか。オメガバースと閉鎖的な寄宿学校での階級社会をうまくからめてありましたが、唐突に出てくる「バース」という単語の意味がわからず、そこでストップ。オメガバースのバース、生まれのような意味だと理解しましたが、人名かと思いました。

1

「運命の番」を見つけたアルファの頑張り


パブリックスクールものは初めて読んだので日本の寮生活と似ているようで全然違う習慣に驚きでいっぱいでした。
身分制度や上下関係がかなり関係する場所のようで、一歩間違えると昏い話になりそうな設定なので今まで避けていたのですが今作に関しては溺愛もののようなので手に取ってみました。
受けが気が付いていないだけで、裏で受けを手に入れるために暗躍する攻めの溺愛の話といって差し支えないと思います。

舞台はイギリスのパブリックスクール・エドモンド校。
次期生徒総代「キング」を目指す日本の名家・御井所家の嫡男・由葵(受け)は入学当初からライバル視している伯爵家嫡男・アシュレイ・アークランドを毛嫌いしています。早くからアルファとして覚醒しているアシュレイと違い、まだバース性が覚醒していない由葵はアシュレイにコンプレックスをを刺激されるため苦手意識が消えないのです。
実家からも寮長ひいてはキングになることを求められ、そのための努力は惜しまず根回しも怠らない由葵ですが、アシュレイにだけはそっけない態度をとってしまいます。それなのにアシュレイは何かと由葵に絡んでくるのです。
今現在の心配事はキングに決まるまでにアルファ以外に覚醒してしまうことで、そんなことを心配しなくていいアシュレイに対して余計にコンプレックスを感じます。
そんな由葵の態度がアシュレイと由葵の取り巻きに影響を与え、現キングに呼び出され叱責されてしまうのです。キングの心証を良くするため、二人は仲違いしているわけではないことを周りに示すよう親友のように振舞うことを約束します。
少しづつ、距離を縮めようとしている最中、とうとうオメガに覚醒してしまうのです。
絶望する由葵に、アシュレイは何故か周りにオメガだとバレないような工作の共犯者になることを提案してくるのです。

どう考えてもアシュレイにとって益となることは一つもなくリスクしかない提案なのですが、正々堂々とキングの座を争いたいというアシュレイの言葉を受け、由葵はアシュレイの提案を受け入れるのです。
実は、アシュレイは新入生歓迎会で初めて会った時、すでに覚醒していたことから由葵が「運命の番」だと気付いており、番になるための機会を虎視眈々と狙っていたのです。入学以来由葵を狙う輩を遠ざけるなど、そのための根回しは怠りません。
由葵にメロメロなアシュレイなので由葵に触ることを許され秘密を共有することができることはご褒美以外何物でもないのですが、そんなことを知らない由葵にとってはさぞかし不思議だったことでしょう。
由葵視点が多いですが、時々アシュレイ視点が入るので、アシュレイの由葵への溺愛具合がどちらの視点でもありありとわかって、わかってないのは由葵だけという楽しい展開でした。

二人のヒミツの関係がバレるのではと結構ハラハラドキドキしました。
キングの座は誰の手に?アシュレイの由葵への想いは届くのか?何かと絡んでくる家柄だけの屑男との顛末は?といろいろありましたが、その間に何度も絡みのシーンが挟まれ、配分も申し分なくとても楽しく読み終えました。
というか、ここで終わるのがちょっともったいと思ってしまいました。
最後、いっきに10年経ってしまってきたので、キングが決まってからの二人の最後のパブリックスクールでの生活やそれぞれの家族との話、名前だけで実際出番のなかった由葵の弟やアシュレイの弟、卒業してからの二人、由葵の親友視点の話など、もっといろいろ読んでみたかったです。

1

思いっきり耽溺しちゃって下さい。

 「耽溺」…なんか響きがいいわー、笠井先生の表紙も美しいし、と迷わずポチッと購入。
私的にはとっても好きなお話でした。

 
 イギリスのパブリックスクールを舞台に繰り広げられるオメガバース。


 受け様の由葵は名門出身の日本から留学生で、未だにバース覚醒はしていない。
「花のアフロディーテ」と謳われる美貌の使い道を理解していて、寮の監督生となり、次は寮長、学生総代のキングまでも目指して努力の麗人。
当初はすでにアルファとして覚醒している攻め様であるアシュレイに対抗心もあったのですが、グイグイくるアシュレイとの距離感を図りかねてるかわいい面もありました。
アシュレイから抱きしめられて、ハグだ、と言われると、これってハグ?ハグ…だよな。と自問自答してたりするのが、違うから!!!とつっこみたくなる天然ぶり。


 攻め様のアシュレイは13歳の入学時、すでにアルファとして覚醒していて、受け様である由葵をひと目見た時から、自分の運命の番だ、と確信していて。
以来、由葵にちょかいをかけようとしていた不埒な輩を水面下で牽制して、いつか由葵がΩとして覚醒した時は絶対手に入れるつもりで、不自然にならないよう距離を縮めようと画策しているのですが、そんな時の由葵とのやりとりが苦笑しちゃいました。
由葵が自分にそっけないのは、自分にだけ気を許してる、甘えてるからだ、なんて言っちゃうのに対して由葵が内心抗議してる、つっこみを入れてる、というやり取りが多々あって、かわいいなぁもう、なんて。
んで、俺様系かと思ってたのに、ひたすら由葵を大事にして、尊重しているアシュレイに好感度マックスです。(俺様系も好きですけど)


 由葵がΩに覚醒してからは、Ωがキングになった前例がない為、覚醒したことを隠す共犯者としてセックスと抑制剤で乗り切ろうとする2人。
ここでも、アシュレイは由葵の心情を慮って下手に出つつ自分の方へ落ちてくるようしっかり誘導しててて。
最終的には、ライバルであるアシュレイに対して誠実であろう、とする由葵の決意に拍手でした。

 「耽溺」ってどんな意味なんだっけ?と調べてみたら、周りが見えないくらい溺れる事、とあまりいい意味では使われないようですが、アルファ、というか攻め様に至ってはそれでヨシ!!
周囲の人間どころか、受け様の反論さえも華麗にスルーして、思いっきり溺れたらいいよ。

 

4

英国エリート社会、どれだけスペックがいるんだ…

パブリックスクール(階級社会)×オメガバース(格差社会)という相乗効果設定で、学園の頂点の座(キング)を目指すのは更に難易度が高くなる…という所が面白かったです。この小説を読んで意外とパブリックスクールとオメガバース設定は親和性があるんだなーと実感しました。

ダメオタクな凡人には、家柄に学力は勿論、スポーツやゲームで勝利して、社交も出来て人望厚くないとエリートになれない無理ゲーな英国社会にあんぐりしました。どれだけスペックがいるんだよwww パブリックスクールに入学した生徒達は頂点を目指すべく、同性同士のみの全寮制のコミュニティの中で、切磋琢磨して競争、努力の毎日を6年間積み重ねていく事を強いられる…という現実に読んでいてしんどくなりました。産まれた時から自然と競争を義務付けられる男性は大変だなー。

肝心のBL部分では、カップリングが微笑ましくて好感が持てました。激甘カップルです。由葵は男子校の姫のような容姿ですが、気位が高いため意外と萌えました。パブリックスクールで××発覚で、結婚、出産でキャリアを閉ざされた女性の代弁者的な存在で描かれるのかと思ったら、違った結末で良かったです。あまりBLの受に女性の代弁者を担わす部分が見えると萎える方なので、そこは好感が持てました。そろそろパブリックスクールもので、英国人×英国人設定を読みたいです。共感を呼びやすくする為か、必ず受は日本人の設定の小説が多いので…。

パブリックスクール生活での風物詩や現実もしっかり描かれ、良作で上手く纏まった作品ですが、欲を言えばもう一捻り欲しかったかも。意外性やアクがもう少し強ければ、もっと惹きこまれた気がします。全体的に綺麗に纏まり過ぎた所が少し物足りなく感じました。
余談ですが、読んでいる最中にあとがきを見てしまい、ネタバレ!と思って、半分ガッカリしつつ最後まで読むと、ネタバレの内容と違ったという…。あとがきの内容が少しまぎらわしかったです。今後は最後まで読むまで、あとがきを読む事はやめようと決意しました。

笠井先生のイラストは美麗でパブリックスクールの美少年達を堪能できました。


5

パブリックスクール&オメガバース

ゆりの先生&笠井先生という私的最強タッグの一つ。それもあってか、苦手なオメガバースのはずなのに、こちらのアルファも可愛らしく感じられたので萌2。攻め受けの掛け合いが楽しいです。パブリックスクール&オメガバース設定の「本編250Pほど+あとがき」。カラー口絵がまさかの★攻めの御開帳★wですので、ご注意ください。

お話は、攻め13歳のエピソードから始まります。新入生親睦会に出席するべく回廊を歩いていると、側の小庭でもたついている少女が。それは新入生で一番の美人と認定されギネヴィア姫に仕立てられた受けさんで・・と二人は出会います。このシーンの受けさんがぴらぴら衣装、ロン毛で神絵!!女装ってそんなに得意でないはずなのに、笠井先生の描かれる「ほぼ女子」は、なぜか好き。こりゃ惚れるよー。

攻め受け以外の登場人物は
受けの親友ロベルト、エリオット(由葵のファグ=世話をする1年生)、同級生で同じく寮長を狙っているギル(アルファ)等々。最初っから最後までほとんどパブリックスクールが舞台です。

**攻め受けについて

受けさんがオメガ覚醒前で、運命の番に気付けないという設定。攻めさんは出会った13歳の時に、「番だ!」と気づいているのですが、受けさんが全く気付いていないことを分かって、じっと忍耐しているというところが良かったです。無理矢理目覚めさせる傲慢野郎が多いと思うのに、まあよく頑張りました。嫌われるのは絶対ヤだということで、最後の最後まで「うなじ噛んでいい?」と確認しながら事をススメようとするのが可愛かったですw

受けさんはオメガ覚醒後も弱っちくなく、上昇志向満点。寮長、その次は学校の「キング」を狙って攻めさんと切磋琢磨していて、そのあたりので二人の掛け合いも最高です。攻めさんの方が腹黒く(お約束)、仲良しの練習♡といいながら、ぎゅうぎゅうハグして尻触って・・と、やりたい放題で楽しい。

やっぱり尻に敷かれ気味なアルファだと楽しいわと思った1冊でした。

6

(糖度)大幅増量でお送りしています!!

私は元々、ゆりの先生が書く、執着攻めと強気美人受けが大好きなのです。
ライバル関係にある二人が、猫を被って空々しい会話を交わしてたりするのが楽しくて仕方ない。
本心を隠しての、駆け引きめいたやりとりと言うのがツボなのですよ。
で、どちらに軍配が上がるかな~とニヤニヤ楽しむ。
まぁ、大抵攻めが一枚上手なのですが、実の所はやり込められた感のある受けの方が立場が上。
だって、何だかんだ言いつつ、攻めは受けにメロメロだから!
攻めの生殺与奪権は受けが握っているんですよ!! 受けがその事に気付いて無いだけで!!!
受け贔屓の私としては、たまらない関係だったりするわけです。

が、今回ですね、まさにこのいつものパターンだと思ってたら、攻めが途中から逸脱。
そう彼は、超溺愛攻めだったんですよー!!
いや、ゆりの先生と言うと溺愛攻めがお約束なのですが、傲慢で実は黒幕だったりするパターンが多いのです。ご本人もおっしゃる通り、ラスボス的な。愛情表現が屈折してるタイプの。

それが今回、超真っ直ぐ受けを愛する純愛攻め。
ここまでてらい無くストレートな愛情表現をする攻めて、かなり新鮮でした。
そして甘い!めちゃくちゃ甘い!!
確かに(由葵に)耽溺だよ~!!(≧∀≦)
まぁそんなワケで、甘いもの好きな私は大変満足のゆく作品でした。


内容ですが、パブリックスクール×オメガバースです。
次期総代(キング)を共に狙う、監督生のアシュレイと由葵。
人気を二分する二人ですが、キングとなるにはアルファである事が暗黙の了解。
既にアルファとして覚醒しているアシュレイに対して、まだバース未覚醒の由葵はコンプレックスを覚えています。
そんな中、突然オメガとして覚醒してしまう由葵。
絶望する彼に対して、アシュレイがした思わぬ提案とは-・・・と言うもの。
ライバル関係にある二人が、パブリックスクールに入学して出会ってから、キングの座を狙って切磋琢磨する様子、そして結ばれるまでとなります。

序盤はいつもの如く、策士であるアシュレイに、ちょい抜けた所のある由葵がいいように騙くらかされています。
二人の取り巻きである下級生達の仲が悪い事が、キングになるためには不利に働くのです。
そこで、アシュレイを煙たがっている由葵に対して、周囲に親友だと思わせる為、仲が良いアピールをしようと提案するアシュレイ。
「親友同士なら毎日ハグするのが当たり前だ」だの、「尻を撫でる程度のスキンシップは普通だ」だの言いくるめられ、「そういうものか・・・?」と受け入れている由葵にニヤニヤします。
そう、かなり強気でありながら、ちょい抜けてる所に可愛げがあって萌えるんですよ。
で、皆の前だと邪険な態度が取れないのを良いことに、アシュレイが由葵にベタベタと、ここぞとばかりに触りまくる。
そんな彼に、内心では青筋を立てながら、猫を被った笑顔を振りまく由葵。
前半がこんな感じになりますが、個人的にこうゆうやりとりが死ぬほど好きなのです。
萌えて萌えて仕方ない。

が、今回はここから、更に萌える展開。
由葵がオメガとして覚醒-。
すると、その事を二人だけの秘密にして、オメガである事がバレないように協力すると言い出すアシュレイ。
当然その協力とは、発情期にエッチする事なんですけど。

今回ですね、アシュレイが本当に真摯なのですよ
由葵を上手いこと騙くらかして手に入れようとするのでは無く(ちょっとはそれもあるけど)、ひたすら彼の事を大事にして行動している。
ゆりの作品では珍しい事に、超真っ直ぐなタイプなのです。
彼の由葵への愛情は絶対的で疑いようが無い-。
だから読者としては、甘さに存分に浸れると申しましょうか。

由葵がオメガに覚醒してからはエロ三昧なのですが、アシュレイはこれ以上無いほど由葵を大切に抱きます。
そしてエッチの最中も、また事後も、やりとりが激甘!
ちょっと実家に帰省と離れるだけで「寂しいと思ってくれるか? 私は寂しい」と言い出すアシュレイ。
そして、「由葵の身の回りの世話をあれこれしたかった」と由葵のファグを羨ましがる・・・。
いやもう、ここまで素直に愛情を口にする攻めて・・・!!
また、普段ツン気味な由葵の、ここでのデレが最高なのですよ。
甘いな~! 甘すぎるな!!

この後も由葵の思い込みからちょっとした誤解があったり、キングの座を狙って由葵に執着する同級生とのイザコザがあったりと、波乱はありますが。
とりあえず、そんな感じの超甘々で純愛が素敵な作品になります。

あと、こちらはオメガバース。
由葵はオメガと言う性自体に最初は否定的です。
と言うより、アルファでなければダメみたいな固定観念が。
これの落とし所が素敵でした。
そう、どんな性だろうと、自分は自分。
その事に気付き、真っ直ぐ受け止める由葵に胸が熱くなります。
オメガバースだからこその着地点ですね。

あと最後になっちゃいましたが、表紙がめっちゃ素敵なんですよ。
透き通る羽の細かい部分まで繊細な美しさ。
で、口絵カラーはすんごい事に!!
店頭でカバーはかけてもらわない方がよろしいかと!



18

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