運命の向こう側

unmei no mukougawa

運命の向こう側
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神95
  • 萌×246
  • 萌27
  • 中立5
  • しゅみじゃない11

220

レビュー数
20
得点
745
評価数
184
平均
4.1 / 5
神率
51.6%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ミドリノエバ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778125554

あらすじ

Ωでありながらも持ち前の明るい性格で前向きに生きてきた春間は高校の入学式で予期せず運命の番である冬至と出会ってしまう。
それから数年、傲慢な所がありながらも春間には甘々な冬至と二人で幸せに日々を過ごしていた。
だが子どもを産んでほしいと熱望する冬至とは対照的に春間はなかなか決心がつかずにいた
。そんなある日、二人が目を覚めるとそこは別次元で?? 。

表題作運命の向こう側

石田冬至、国立研究所勤務の天才肌の研究者・アルファ
小野春間、大手メーカーのグループ会社勤務・オメガ

その他の収録作品

  • 運命のこちら側
  • あとがき

レビュー投稿数20

「向こう側」にこそ価値がある!!

安西先生と言うと、日常系のドラマチックと言う印象が強いのです。
主人公達の恋愛を、ありきたりな日々の中で繊細に綴るみたいな。
で、私はオメガバースが大好きだったりします。
ただ、安西先生の作風で、オメガバースて全く想像がつかなかったんですよね。
特にあらすじの「別の次元」でますます混乱みたいな。

が、これがすっっっつごく面白かった!!
オメガバースをこう料理するか!!みたいな。
ものすごく安西先生の良さと、オメガバースの良さが出てる!!

オメガバースが苦手な方が結構多いのは承知してるのです。
互いに本能で惹かれ合うー・・・極端な事を言えば、本人の人格だったり意識だったり、そんなものが一切関係なく「運命」で強引に片付けられてしまう部分こそが敬遠されるのかと個人的には考えたりするのですが。
が、こちら、その根幹部分にこそ切り込んだ作品です。
「運命の伴侶」として結ばれている二人が、とある偶然が重なった事により、オメガ性自体が存在しない世界に飛ばされてしまう・・・。
アルファでもオメガでも、ましてやツガイでも無くなってしまった二人-。
「運命」と言う保証が無くなった時、果たして二人は「愛する気持ち」だけでずっと関係を続ける事が出来るのか。
と言った具合で。

で、これをすごく安西先生らしく。
すごく丁寧に綴られる、ごくごくありきたりな日常。
・・・の中のドラマチック!!

主人公である春間ですが、オメガでありながらすごく前向きで明るいんですね。
飛ばされた世界では、自分はごくごく普通の青年で、発情期や妊娠に悩まされる事は無い。
その代わり、匂いで当たり前に分かった伴侶・冬至の事が分からなくて不安になったりする。
また、二人は元の世界に帰る方法を見つけます。
オメガ性が存在しない世界の方が、きっと春間にとっては生きやすい・・・。
二人はどの道を選ぶのか-。


悩んだり、迷ったり、それでも自分の中の唯一確かなもの-。
冬至への愛。
この、丁寧に綴られた春間の心情に、深く深く共感したり、切なくなったり、キュンと来たりと、すごく感情を揺さぶられます。
そして萌える!!

冬至の愛がめっちゃ深いんですよ!!
何だろう・・・。こう、全てを受け入れて相手を想う愛みたいな。
冬至にとってはですね、確かな繋がりを持つ本来の世界こそが一番なのです。
こちらの世界では、相手と繋がる唯一のものは不確かな「気持ち」でしかない。男同士なら尚更。
それでも、春間の気持ちを尊重する。
なんかもう、彼の気持ちを思うと胸が詰まって。
人を愛するて、こうゆう事だよなぁと、柄にも無く深く思ったりして。

とりあえず、二人の選んだ道はぜひ読んでご確認を。

運命で結ばれれば、ある意味すごく楽なんですよね。
でも、その「向こう側」にこそ価値がある!!
文句無しで『神』です。

21

斬新な設定ながら、温かなストーリーに萌えが滾る

安西さんのオメガバースもの。

安西さんもあとがきで書かれていますが、「オメガバースもの」って作家さまによって捉え方や描き方が異なるちょっと特殊な世界観。

今作品は、安西さんらしい、優しい世界観が描かれていました。





主人公はΩの春間。
保護されるべき存在である「Ω」という性に思うところはあれど、自身の努力と持ち前の明るさで様々な困難(発情期とか)を乗り越えてきた、ガッツのある青年。

そんな春間は、高校の入学式で、「運命の番」と出会ってしまう。

それが、αの冬至。
初めて会った時から強く惹かれ、以来、「伴侶」として家族公認の仲。

春間を愛し慈しんでくれる冬至の愛情と、彼らを見守り助けてくれる親友の白露、息子に惜しみない愛情を注いでくれる両親にも恵まれ、Ωとしての面倒な制約もありつつ幸せに暮らしている。

最近の春間の目下の悩みの種は、冬至に「子どもを産んでくれ」といわれること。生みたいという気持ちと、守られるべき存在であるΩになりたくないという葛藤の狭間で揺れ動いている。ところが、そんなある日、「オメガバース」という特殊な性がない世界へトリップしてしまい―。



オメガバースものはドシリアスな展開になるものが多い中、この作品は、とにかく優しい。

Ωは守られるべき存在、あるいは蔑視される存在ではあるものの、表立って差別することは許されていない、という世界観であることもあって、Ωたちに悲壮感はない。

そして、Ωの伴侶となるαたちが、とにかくスパダリさん。そして、自身の伴侶であるΩを心の底から大切にし、そして愛している。

そういったバックボーンがあるためか、シリアスな雰囲気はほぼ皆無。

この作品が描いているのは、どんな状況下であっても、常に愛し合い、慈しみあうという事の素晴らしさ、だったように思います。

オメガバースという性がない世界にトリップしたことで、自分が本当に望んでいるものは、そして愛している人は、を再確認する。「オメガバース」という特殊性を損なうことなく、安西さんらしい温かい展開を両立させていて、めちゃめちゃ萌えました。

冬至×春間のほかにも気になる脇キャラはたくさん登場していて、ぜひともスピンオフ作品を書いていただきたいなと思いました。白露の伴侶が女性だったのが「BL」という観点からすると非常に残念でした。白露のナイスガイぶりに悶絶したので、彼の伴侶が男性だったなら…、とちょっと思ったりしました(でも、彼の伴侶が女性なのはきちんと意味があります)。

冬至と春間の子どもも見てみたいし、続編を激しく所望しています。

オメガバースの間口をさらに広げた斬新な設定と、優しく温かな愛情に満ち溢れた作品でした。

文句なく、神評価です。

14

地に足がついた現代オメガバース

BL暦は長いのにオメガバース暦は浅い私がこちらのレビューを書いてしまっていいものか迷いましたが…。

まず読み始めて、本物を読めそうな予感にワクワクしました。

攻めの冬至の愛情深さと、アルファ故の苦悩が良かったし、受けの春間の「運命、かかって来いやあ!」的なキャラに清々しさと小気味良さ感じました。
オメガの春間がこんな感じなんで、薄暗〜くならないんですよね。
(薄暗いオメガバも大好きなんですが)

ミドリノバエ先生の絵も、今まで数えるほどしか拝見していませんが、いつものスタイリッシュ感に加え今回は色気も合わさり、こんなに色っぽい絵を描く先生だったんだな、ととても新鮮に感じました。

最後の短編はものすごく短いんですが、アルファの孤独という視点は始めてで、アルファであるが故の冬至の苦悩が綴られています。これがすっごく良かったです。

安西先生がオメガバース描くとは予想だにしていなかったし、担当さんから、どうでしょう?と提案されたのかと思ってたんですが、先生自ら描きたいと言われたようで、二重に驚きました。

兄の北斗も興味あるし、風花と清明CPも読みたい。

読む前は別次元設定に不安があったんですが(個人的に苦手なので)、こう来たか〜!と新しい視点で描いてくださった先生に神です。

12

今までのΩバース作品とはひと味違います。

上位に来てたので気になりつつ、ようやく読みました。やはり面白かったです。他のΩバース作品と違い、かなり研究やら保護やら法整備が整った世界です。何よりもαのΩに対する溺愛ぶりが凄い。
今まで苦手だった方も安心して読めるんでは無いでしょうか?
本編は春間目線で進んで行きますが、最後にある短編は冬至目線なので余計に萌えました。
この作品の良いところは、何事にも優れて恵まれてるように見えるαが実際は孤独を抱えていて、理解者はΩしか居らず、魂から自分のΩを求めているところでしょう。それ故に登場する数少ないαの冬至の父親も清明も、伴侶を溺愛して大事にしています。どちらかと言えばΩに選択権があるというのが、目新しかったです。
異次元に飛ばされた事で相手の深い愛情と、自分の心の中にあった違和感が解決して良かったです。
元の世界に戻った春間も風花も子供を持とうと気持ちが変化しているのが、また良かった。

7

目の付け所が違う

いつもオメガバースに関しては警戒マックスで読む本を決めます。
今作も他の姐さんたちのレビューを見て大丈夫そうだと購入。
安西さんはいつも日常の話をとてもすてきに書かれる作家さんですが、今作も他のオメガバースとは一線を画した話だったと思います。
今まで呼んだ話では、アルファとオメガそれぞれの人生があって二人が出会い伴侶になっていくというところが話の軸になるのですが、今作はすでに伴侶である二人がバース性のない平行世界へ行き、二人の関係を改めて考えるという話でした。


<あらすじ>
オメガである春間(受け)は発情期や検査などの兼ね合いで仕事が思うようにできないことをもどかしく思っています。その上、伴侶である冬至(攻め)には子供が欲しいと言われ続けうんざり。子供を作った際に自分がどうなるかが怖い春間は決心ができないのです。
伴侶である二人は常にお互いの匂いを感じ、感情を読み取ることができるのですが、ふとこの匂いがなかったら自分たちはどうなるのだろうと思ったある朝、お互いの匂いがしなくなっていることに気が付くのです。
よくよく観察すると、二人を伴侶として認めていたはずの家族がただの親友だと思っていたり、バース管理局に関する資料がないなど、総合して考えた結果、自分たちはバース性のない世界に移動してしまったことに気が付きます。

冬至の説明がとても分かりやすくて、「並んでいる違う具材のサンドイッチが他の具は同じままで卵とベーコンだけが交換された世界」という、異世界というよりは無数にある重なり合う平行世界を精神体だけが移動したという状態なのです。

高校の入学式で初めて会った瞬間から、身体がお互いを求めそのまま伴侶になってしまった二人は一般人のような恋愛をしていません。セックスに関してもお互いのフェロモンに影響されてすぐに本能の導かれるままに求めあってしまいます。
感情を匂いで判断できる二人は互いの愛を疑うこともありません。そんな二人が、バース性のない世界で、相手が言葉のままに本当に自分を求めているのか判断できず、不安になってしまうのです。この世界に来たことで春間は言葉の大切さを知り、バース性の運命に支配されることなく冬至のことを愛していることを確認するのです。

アルファにとってこちらの世界は今までの特権がなくなり不便極まりないことですが、オメガにとっては発情期などの煩わしいことが何一つない本来の力を試せる世界です。
オメガであることは上層部しか知らないので会社には身体が弱い設定になっており、発情期などは有給で処理していたのですが、そうした制約のない世界で自分を試したことで、自分のことを見つめなおすことができたことは春間にとってとてもよい経験になったと思いました。

元の世界に帰ることができると分かったとき、この世界にいたままだとこれから春間が他の人を愛するかもしれないというリスクを承知したうえで、春間が後悔するくらいなら帰らなくてもいい、何よりも大切なのは春間だという冬至の愛には震えます。

そしてもう一組、春間たちと同じく移動してしまったカップル。アルファの清明とオメガの風花。
やはりオメガの制約がなくなり喜ぶ風花とは反対に清明は元の世界に戻りたいと切望するのです。
「バース性があれば絶対に自分から離れていかないとけど、この世界ではいつ誰に取られるかわからなくて気が狂いそうだ」と告白する清明に、冬至とは正反対ですが今までの余裕をかなぐり捨てても絶対に失いたくないという執着が感じられてどちらのアルファの愛も深すぎて読んでいて幸せでした。

そして、最後に二人の春間がほんのちょっと、お互い一方通行ながらも想いを伝えあえたのが良かった。

ただ、一つ不満があるとすれば、せっかくの春間の決意なので、子供が生まれて二人で育てながら仕事を頑張る姿が読みたかった。きっと後輩君は驚きはしても春間と共に頑張ってくれると信じてます。
‪後日談が読みたいです。‬

7

めっちゃ爽快!

オメガバースが苦手です。でも安西先生だし・・と購入。そしたらびっくり仰天、オメガバース設定ある本の中で一番好きだわ、これ!なんて爽快なの!!!と嬉しい驚きでした。オメガバース苦手な方でも一度手に取っていただきたいと本当に思います。妊娠・出産シーンはないので一応お知らせします。
「本編240Pほど+攻め視点の二人の出会いに関するSS5P(これが秀逸っ)+あとがき」です。
ああ読んでよかった・・・他のオメガバースももう少し好きになれるかもしれない・・安西先生に感謝感謝です。

お話は、金曜日の夜、高校の同級生で親友の白露といきつけのレストランバーで夕食&呑みを楽しんでいるシーンから始まります。白露は、冬至と春間が初めて出会って「伴侶だ」と気づき、発情してしまった時に助けてくれた大恩人。結婚して二児のパパとなっていて可愛い娘の話で盛り上がり、「で、お前はどうなの」と問われ、ちょっとプチ切れ・・と続きますw この冒頭シーンからして、キャラ全員が生き生き脳内で動き出す!楽しい!

攻め受け以外の登場人物は
その白露の兄(オメガ)とその伴侶、白露嫁、その子供と攻め受けの家族少々。白露兄とその伴侶もなかなか良かった。この方たちのエピも読んでみたいなあ。とりあえず感想を心交社さんに送ってみよう♡どんなペーパーが出てくるか楽しみです!

***とっても好きだったところ

オメガが健気というテイストではなく、超前向き!自立心旺盛!素晴らしい!
出会った最初の頃は、アルファである冬至が「お前は俺のオメガだろ」と押さえつけようとするので大喧嘩と記載されているのですが、他作では喧嘩になるというシチュ自体があまり無かったような。今まで読んできたオメガバースものって、オメガが健気に耐えるという事が多かったように記憶していて、それがなんだかカチンとしていたのかもしれません。

春間が怒って拒絶すると、冬至は心底驚き慌て、すっかり参ってしまうらしく、「そうよ!それぐらいでなきゃ!」とアルファざまあ!に感じて嬉しかったんです。今まではオメガの酷い扱いが嫌と思ってたのですが、加えてアルファの俺様態度にムカっとしてたんだわ、と今回気づきました。

そしてもう1点好きなところが。アルファ側のオメガを求める気持ちが良かったです。
冬至は割合ずっとヘタレってるのですが、このお話の最後のSSで、「アルファはオメガがいないと何かが欠落している状態なんだ」と自分の中で定義づけられて、アルファがオメガに恋焦がれる気持ちが本当にすんなり理解できたのです。アルファを最初から最後まで可愛く思えたのは、このお話が初めてかもしれない。サブカプの白露兄の伴侶のヘタレ具合がめちゃくちゃ可愛かった・・

あと、フェロモンがないとお互いの気持ちがわからなくて不安がる様子や、春間が「自分が歩いてきた道からひょいと別の道に移るのはいやだ」というセリフもじーんとしたなあ・・・いい言葉だ・・・

とあっちこっち良いところがありすぎて書ききれませんので、もう止めておきます。
「オメガバース苦手な方はぜひぜひ、お手に」と強く思う1冊でした。先生の発想すごい!!

6

オメガバース + 異次元トリップ

作家買いしている安西先生のオメガバースどんなだろうとワクワクと手に取りました。
ストーリーの面白さへも期待はもちろんですが、この作家の描くオメガバースってどんなんだろうという興味が湧いてきて。

天才物理学者のα 冬至 × 努力家のΩ 春馬

こんなオメガバース初めて読みました。
オメガバース +次元トリップものでした。
αβΩのある世界からない世界に転移してしまったカップルの物語です。

少々のオメガバースの解説の後、出会ったという説明の後すぐに数年後の倦怠期(?)って感じになり、運命のつがいとのドラマチックな出会いや色々あって結婚いて…というあたりはさらっと飛ばしてしまったのは残念 、、、とか思ってましたが、大事なのはそこじゃなくて出会いから11年経って気持ちの上で岐路に立って迷っているところで考えさせられる出来事に遭遇!というところなのですね。

春馬が仕事に全力投球できないジレンマや子供を産むことへの恐れ、Ωというハンデが無いことのメリットを謳歌し、元に戻れない方が楽だし便利、子供も生まなくていいし…と戻れる可能性があっても帰らない選択肢を意識した春馬に対して、冬至はこの次元での自分が少し不便だったり面倒なことがあっても春馬がここの方がいいなら戻らなくてもいいと言った時愛を感じました。
標準設定だと傲慢で支配欲の強いαだけど伴侶として理解して溺愛している愛情深いαが良かったです。
王道とは外れた地に足のついた普通のカップルの普通の恋物語風のオメガバースが面白かったです。

冬至視点の短編がまたいいんです。
自分のオメガを強く求める理由とか、初対面で感じた衝撃や喜びなど、春馬が知ったら小っ恥ずかしくなるくらいの一途さと健気さがよーくわかりました。

友人の兄とそのαを含めて、その後の話が読んでみたいです。
どんな内容かはわかりませんが、今だけついている番外編全プレハガキ付きがあるうちの入手をお勧めしたいです。

6

ハートフルオメガバース。

 安西先生の書かれるオメガバース!!!
とても楽しみに、わくわくと読ませて頂きました。
なんというか、意表をつかれた、というのかな。
なるほどー。
物語の中で春間と冬至が、普通に一生懸命生きていて、とても好感の持てる愛おしい2人でした。


 オメガバースの世界から、バース性のない異世界へトリップしてまった2人。
出会ってすぐ運命の番として生きてきた2人にとって、フェロモンで相手の気持ちがわからない不安があり、運命の相手ではなくなった自分以外に好きな人が出来るかもしれない、という不安がつきまとう。
 
 フェロモンを感じなくても、バース性がなくても、やっぱり春間が、冬至が、誰より好きで、何より大事にしたい存在。
これからは言葉にして「好き」って言い合おうって笑う2人がとてもかわいかったです。
そして、自分が歩んできた人生を大事にしている姿がとてもかっこよかった。


 読み終わった後、自分の人生をふと振り返ってみたりして。
そして、周りに対してもっと優しくありたいなー、と思ったりして。
そんな気持ちにさせてもらう、ステキなお話をありがとうございます。

2

運命!?

オメガバースの運命の番だからと強烈に惹かれ合うことに、どれほど気持ちが伴ってるのかモヤモヤしてたとこに刺さった!!

突然バース性がない世界に飛ばされオメガバだけど日常BL!
当たり前がなくなり、戸惑いながら言葉を尽くし思いやり、改めて関係を強固にしてくの愛が深い~

性差が逆境となり力が湧く時もあれば、線引きしてるとこもあり、そこに気づいて踏み出していくのも良かった!!風花さんとこも愛が深まり、クールぶってるCPのデレは良い、笑っちゃうくらい痛快!!
運命で出会えたことはあくまできっかけで、運命や性に葛藤しつつそれ以上の想い募らせてくの沁みる!

発情期えっちとオメガバのない世界の不馴れな初々しいえっちと2パターン読めたのも嬉しい!!普段は男前な受けがどろどろで誘っちゃうのも、素面で勇気振り絞って誘えのもどっちもクル!!
日常→オメガバ界に飛んだ違う世界線の二人のことも気になっちゃいます。

1

面白いのに道徳的!

遅ればせながら読みました。
高評価の方が多いのが頷けます。

オメガバース作品も、当初の『スパダリαと可哀想なΩ』だけではなく、様々なバリエーションが登場してとても興味深くなったと思います。
私は、古からの少女小説の流れを汲む『健気な受け』や『可哀想な受け』は好きなのですが『可哀想なまま運命に流されていく受け』は苦手なのです。
その可哀想な状況故に形作られたものが、それぞれにあると思うんですね。
それを自分の個性として受け止めて、前向きに善処しようとする登場人物が好きです。

春間くん、ドンピシャリですよ!
特に、バース制のない異世界にトリップしたら『その世界での自分』は『自分』よりもちょっと手を抜いて生きていたことを知る部分なんて、凄く好きです。
つまり、障害があると燃えるタイプだったんですね、春間くんは。

こういう捩れがありつつも、冬至との恋愛関係は揺るがないというのも安西さんのお話らしいです。
安心して読める。
そして、冬至は自分の恋する春間に対して、とても民主的。
『人と人の関係は、強い方が譲るべき』という所も気持ちが良かった。
(あまり好きな言葉ではないですが)こんな風に道徳的でありながらグイグイ読ませるお話って、稀少だと思います。

オメガバースにおける私の好みど真ん中は『運命の番じゃない人に恋をする』なので(ひねくれててごめんなさい)『大興奮!』とまでは行かなかったのですが、面白く読み終えました。

7

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