イラストあり
オメガバースならではの悩みや葛藤なんかがありつつ、そこにプラスされる異次元トリップが斬新ですごく面白かった…!
作品独自のオメガバース設定も自分好みだったので、ぐいぐい引き込まれて一気読みでした。
第2の性が存在する世界のふたりの仲には何か問題があったわけではないけれど、
日々の"当たり前"の幸せを深く噛み締めるときはもう過ぎていて。
これから先も離れる選択肢なんてないのに、今の段階から一歩先に進むことを躊躇ってしまう…
そんな晴間の揺れる感情には考えさせられるものがありました。
こどもを産む・産まないの問題は本当に難しい…。
でもバース性のない世界で暮らしてみて晴間の気持ちは変化していくことになり、
最後には入れ替わりが起こって良かったと思える結末になってくれて本当に良かった…!
色々思うところはありながらも、最後まで感情を乱さずに晴間との愛を信じた冬至の器の大きさにも感動して、じんわりあたたかい気持ちにさせてもらえた作品でした。
高校の入学式で自分にとって「運命」のアルファの冬至に出会ってしまった春間。それから長い年月共に過ごしてきたけれど……。オメガバースからの……とっても面白い設定だった!!こういうのは初めてだなぁ。そのことによって2人の間が揺らぎ始める……
アルファが普通の社会だと恩恵受けられなくて色々スキップできないは笑っちゃった。そうよね〜!!
とても興味深いテーマですごく面白かったです。2人の心情の変化も含めて先が気になってあっという間に読んじゃった好きなお話でした!
スピンオフ作品である『オメガは運命に誓わない』の方から先に読み、あちらにも出てきていたスピン元が気になり、読んでみました。
高校の入学式で運命的な出会いをし、10年が経つカップルのお話。
ある日突然、バース性のないパラレルワールドに飛ばされ、今まで阿吽の呼吸のように匂いで分かっていた互いの気持ちが分からなくなり、困惑し…という姿が描かれた作品です。
もう、この「バース性のないパラレルワールドに飛んでしまう」っていう設定を思いつく安西先生の頭が素晴らしすぎる&すごすぎるなあと…
アルファとオメガという結びつきがなくなり、フェロモンも感じなくなり、生まれる不安と疑念。
そして、オメガの春間にとっては発情期もなく抑制剤も不要な、不思いがけず居心地のいい世界に転移し、元の世界に戻るのか?この世界にとどまるか?という葛藤。
主に受けの揺れる気持ちと悩みに共感しながら、夜中に読み始めてほぼ徹夜で読み切ってしまいました。
個人的には、カップルの恋の進展を見たい、という欲があるためスピンオフ作品の方が好みだし、萌えたなあ、と。
スピンオフの方でマッチングセンターに登録して成婚を夢見る「(一人は)さみしいだろ」って呟くアルファ攻め様がめちゃくちゃ好きだったので//
こちらの作品は、より「考えさせられた」という感じ。
自分が春間だったらどうするだろう、と思いを巡らせ、春間と一緒になってうーんと悩み、そこに読み応えを感じました。
スピンオフ作品に出てきた菅田によると、風花は戻った後、子供を産んだんですね。「子供を持たないという選択をしたアルファ・オメガ」の姿を見てみたかった気持ちもあるので、彼の中でどんな心境の変化があったのか、主役ではないけれど、そのへんを掘り下げて読んでみたかったなあ、という気持ちも。
”萌え”とはちょっと違ったけれど、愛とは”本能”に左右されるものなのか、それを超えた結びつきがあり得るのか、そんな深いテーマについて色々思いを馳せることのできる作品でした。
最新の”普通の恋人”がすごく好きだったんですが、そういえば、
こちらのオメガバは読んでなかったな~と復習中。
バース性のある世界からない世界へ移動してしまったアルファとオメガ。
うわっ、、オメガバだけでもお腹いっぱいなのにさらにパラレルワールド!?とちょっと抵抗を感じたのですが…サンドイッチの具材に例えるワープの仕組みがわかりやすくてw、あとは没入できました。
それぞれのバース性によって当たり前のように結ばれた二人が、その当たり前のような”性”がなくなったときに、本当に恋人でいられるのか?という実験的ラブストーリー。伴侶を決定づける要素がなくなって、バースによるハンデもなくなった世界では選択肢が広がるんですけど、それでも同じような選択をするのだろうか?というオメガバ作品へのアプローチ、安西先生らしいな~と思いました。
お互いの存在と状態を判別していたシグナル(匂い)がなくなって、相手の気持ちに対して確信が持てず不安になる描写が素晴らしいです。バース性のない世界で改めて「好きだ」と気持ちを確かめあった受の気持ち、”言葉にしなくてはいけない感情が、なんだかすごく頼りなかった”、という表現がめちゃくちゃ刺さりました。”伴侶”ではなく”恋人”という立場から、あらためて相手を好きな気持ちを自覚していくという流れが新鮮でした。番でいたとき以上に、相手を思いやって、それぞれが後悔しない決断をしようと受が葛藤する場面はハラハラしてしまいました。
また、周囲と共有する記憶(事実)が違うところで生きていくってちょっと気持ち悪いというか違和感でしょうね。そこで同じ過去を積み重ねてきた人間関係の大切さも感じたりして、、いろいろと考えさせられる課題図書的作品だなと思いました。ただ、、やはり”子供”云々の描写はモヤっとしちゃいました。
全くそうだと知らずに読んだのですが、普通のオメガバースじゃ無かったので面白かったです。
オメガ性の世界からそうじゃ無い世界へ移動してしまった二人。
オメガ性の世界なら、番、伴侶という絶対的なつながりがあるのですが、普通の世界にはそれが無い。すぐに別れることだって出来る。
そんな不安定な関係に不安を感じながら、戻るべきか悩む受け。
オメガ性の世界では、オメガであることに引け目を感じ、妊娠も避けて、ちゃんと自立したいと考えていた受けですが、普通の世界で考えが変わります。
攻めとの関係が実は添え物ではなく、二人でしっかり作り上げるものだと認識できたからでしょう。
そして子どもを授かっても良いと思えるようになり、自分の仕事とオメガ声の世界に戻ることを天秤にかけて…
自分の身に置き換えると、そこで仕事を取っちゃったんですが、攻めのような強力な愛情があったら変わっていたのかな。
考えさせられる作品でした。