イラスト付き
これがいわゆる『彼氏み』……!?
ノリが軽めでほどよくチャラく、
でも仕事にはしっかり向き合っている吉嵩のキャラがすごく好みでした。
おとなしくて殻にこもりがちな凌に
グイグイいくけど引くところは引いて、
ここぞ!というときには押しまくる、みたいな。
駆け引き上手で色気たっぷりな吉嵩に
少しずつ心も身体も拓かれていく凌の変化も可愛かった…!
様々な場面でふたりの相性の良さは伝わってきて、
友達から少しずつ関係が変わっていく様子も
とても自然だったなと思います。
吉嵩の好意はわかりやすいものだったのに
凌はなかなかそれに気付かず、
自分の気持ちもわからぬままで
すれ違いそうになってハラハラしたけれど
凌自身が動いてしっかり乗り越えてくれて一安心。
吉嵩との出会いによって強くなった凌を見れたのも嬉しかったです。
吉嵩が過去の話をするとき言い淀んだり不自然になるのが気になっていたけれど、
それも最後には全部キレイに回収してくれて本当にスッキリ!
甘くてエロくてものすごーく幸せなところに着地してくれて本当に良かったなと思いました。
ラブホテルのオーナーと小説家の受け。
受けは27歳にして恋愛経験なしのピュアピュアDTで、同い年なのに大人っぽく百戦錬磨ぽいイケメンオーナーの攻めに甘やかされて籠絡されるお話です。
もう初めから攻めは受けに対して甘くて口説きモード。でも川琴先生の攻めらしく(?)きちんと弁えた口説きなんですよね。
相手の様子をしっかり伺って、仕事モードの時は邪魔しない。でも隙あらばご飯に誘ったり必要なお世話したりグイッと距離を縮める。強引すぎず受けファーストにしてくれて少しずつ自分に気持ちを向かせる感じ。(好き)
余裕があってモテモテな攻めがどうして受けに尽くしてくれるのか?それは作品の中できっちり回収されます。
今回は身体から入る関係で、あれよあれよとエロいことを教えられて恋なのか?肉欲なのか?受けは悩んでいましたが、鈍感さんながらきちんと自分の気持ちに気づいて頑張っていました(笑)
2人のえちシーンは中々に濃厚。(さすがラブホテル)
予定調和ですが、安心して読める甘くて可愛い2人の恋物語です。
高校で小説家デビューを果たした凌の次回作のための取材として担当編集者が知り合いのラブホテルオーナーを紹介する。紹介された相手は吉嵩といって、初対面から距離をグイグイ詰めてくるタイプ。
なんと初対面のその日のうちに飲みに行き、執筆のためにとホテルに泊まることに。そして執筆のためならとホテルの一室を格安で貸してくれると言う。
凌はラブホテルオーナーという肩書きや、遊んでそうというイメージで本気で自分に思いを寄せる人は居ないと言う吉嵩に、告白してくる相手の気持ちを値踏みしたらダメだと珍しく強い口調で言う。
そして徐々に距離を詰めていく2人。その距離は頬にキスをするところから始まり、添い寝をしたり、徐々に舌を絡めたり、吉嵩が凌の性器に触れたり…そして「好き」を確認してのえちまで。
とにかくDTな凌が怖がりで警戒心が強かったり、予防線を張りまくりなのを吉嵩がちゃんと把握をしていて、凌が逃げようとする前に捕まえたり囲いこんだりと徹底的にコントロールしているところが最高でした。
が、思いもよらない事件が起こり、凌は吉嵩のラブホテルでの執筆が出来なくなり、必然的に会うことも叶わなくなってしまう。凌は自分に迷惑をかけない為にと連絡を絶った吉嵩を思い、執筆に専念する。そしてその後、思いもよらない事実が明らかになり、凌は吉嵩に放った言葉のブーメランを受けることになる。
めちゃくちゃドラマティックでしたが、作り込まれすぎてるなっていう不自然さがないので、すごくお話に入り込んでしまいました。またゆっくり読み返したくなる、優しいお話でした。
ラブホテルのオーナーと、小説家のお話です。
最初から吉嵩の言動に、ん?と思わされるところが
ちょこちょこあったのですが、その疑問は読みすすめると全部わかります。
凌があまりにも鈍感なので、吉嵩にかなり同情してしまいましたが
無事、自分の気持ちをわかってくれてよかった…!
初恋がまだな人間が初恋を自覚する難しさを
この作品で改めて感じることができました。
エッチなーシーンは濃厚で、たまらなく幸せな気持ちになったし
これから二人はバカップルの階段を上がっていくんだろうなぁと思うぐらい
ラブラブっぷりが見れてよかったです。
じれじれした場面もありましたが
二人が想いを通わせるシーンは感動でした。
読めてよかったなぁって(*´ω`*)
世界観や文章に変なクセがなく読みやすくて楽しめました。ラブホテルや小説家仕事の描写もくどくないけどしっかり書いてあり、彼らの日常の一端が味わえてすごく良かったです。
途中までは、スパダリでもラブホのオーナーは萌えんなぁと思っていたのですが、凌を落とす為の行動は盲目的なものではなかったし、凌を意識し出したきっかけもあり(特別版の小話にて。あれは確かに強烈だ)好きになれました。
川琴さんは「糖酔〜」が合わず挫折していたのですが、こちらの作品も殆ど最初から二人がくっつくのが丸わかりでも面白く読みました。
タメだから敬語無しにしても敬語で話す凌にキスするぞと言ったり、LINEのやり取りが可愛らしい。
Hシーンも濃やかで、未経験の凌がキスやフェで興奮するさまにかなり興奮したし、アナルプラグ入れて待ってたり慣れない対面座位も最高。吉嵩の気遣いも甘くて、至る所にキスして宥めたりも良かったです。セックスを経験してから、会えず帰宅する日に「今日は何もなかったな」と考える凌が可愛い…!
小説家の主人公だからこそ面白い言葉使いもあって、「サル的なアレ」とか、「中国の兵馬俑みたいに、吉嵩さんの背後に女の人がいっぱいいそう」とか、凌の罵倒バリエーションに関係者女子が言った「語彙力〜」に笑いました。