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本能に身を任せる快感。「優等生」が砕け散る。
古川さんの芝居のファンなのでキャスト発表されてから原作を購入させて頂き、試聴を聞き、ある程度心づもりはしていたのですが予想を遥かに超えた古川さん榎木さんの演技に圧倒されたCDでした。
※感想は仙崎×巽編のみとなります…すみません…
原作を拝読するとエロティックな部分と理不尽かつリスキーなカーストゲームという部分に目が行ってしまうのですが、声優さんの芝居でドラマを追っていくと高校という社会からは隔絶された特殊な場所だからこそ抑圧されたものが吹き溜まりになって危険な遊びに向かっている…そんな一触即発感が感じられたというか…構成的にもバランスが取れた内容だと思います。
★古川さん…エキセントリックで古風な言い回しを用い「劇場型」でクレイジーな唯一無二な高校生を完璧に演じていて、その性質故に孤独と背中合わせであり、理解者となってくれた巽に傾倒している様を芝居で納得させていて驚異的な演技だなと思いました。
他人に対する威圧的な話し方、巽に対しての甘く危険な話し方、時折激情にかられたり巽の裏切りに声を荒げたり…などと様々な芝居を聞いている側に説得力を持って届ける…その憑依ぶりが必聴かなと。また新たな扉を開いた感がします笑。
★榎木さん…原作を拝読した時はいい子であらんと求められその苦しみぬいた反動を仙崎という存在を利用して楽しんでいた感がしたのですが榎木さんのお芝居で聞くと巽が熱を持ってそこに存在していて本当に仙崎を愛していたんだなと、最後の瞬間には母親と仙崎との間で苦渋の選択を迫られてどちらも捨てられず‥結果として袂を分かちながらも仙崎への気持ちを誇りを持って胸に刻みつけ、ずっと待っているという印象が味わえて…とても良かったです。
とにかくやはり圧巻は古川さんの怪演とでも言うべき仙崎の演技かなと…。気になる方はどうか是非是非聞いてみてほしいです。仙崎って本当にいたんだ、そう思えるCDでした。
だいぶ前に手に入れていましたがようやく落ち着いたのでレビューを...。
カーストヘヴンの中でもいちばんの推しカプである仙崎鴨×巽耀一郎のCDが聴けて本当に幸せな気分です!
仙崎のCVが発表されるまでもずっとドキドキソワソワしていましたが(笑)、発表後もやばかったです...!まこにゃんの演技が最高すぎて......!!
なかなか見ないようなキャラだったのでこの役がハマるのは本当にすごいと改めて思いました。
巽役の榎木さんも二面性を見事に演じて下さっていて、本当に感無量でした。仙崎に甘えるシーンがいくつかありましたがかわいすぎました。
2人の行為はもちろん、会話もすごく変態めいていて()その雰囲気がとても出ていたので感動しました。
特に別れの朝のシーンは何度聴いても泣いてしまいます。仙巽推しなら必聴です。
原作評価が高いので、大変申し訳ないのですが、原作の仙崎巽は好きではありませんでした。
特に仙崎。あまりにエキセントリック。こんな奴、学校にいたらどうよ⁉︎としか思えなかった。
でも試聴で古川さんをお聞きして、あまりに仙崎‼︎だったので、思わず購入してしまいました。
素晴らしかったです。
仙崎の生き方、生き方の解釈?が前面に出ていた。
俺がエキセントリック?社会に、周りに流されているお前らの方がおかしいんだろ?お前ら、自分の頭で考えているのか?俺は拙くても自分で考えて生きている。それが生きるということだ。
仙崎の叫びが響き渡っているような演技でした。
まさか、私が仙崎を肯定する日が来るとは。
古川さん、どこまで上手くなられるんだろう。
末恐ろしい方です。
内容は過激かもしれないけど、もっともっと多くの方に聞いてほしい一枚。
他の方々ももちろん素晴らしかったです。
でも文章が長くなるので、ご容赦を。
シリーズ通して好きな声優さんが多かったのですが、内容に腰が引けてしまい手を出してきませんでした。でも、何気に読んだ原作のおためし版で一気に興味が沸き、このCDより先に原作を一気読みし、見事にハマりました。
そしてようやく購入したドラマCD、まず最初に一番好きなCPの仙崎×巽から聞いたのですが、とにかく役者さんの演技がみなさん素晴らしかったです。
特に榎木さん!!!
榎木さんの、真面目だけど内に秘めた繊細さが滲み出てくるような細やかな演技が、この作品で最大限に発揮されていたように思います。特に後半の、学校で起きたことで実の父親の前で謝罪させられる場面の前後の演技がほんとに聞いてて苦しくなってくるほど、聞き手を彼の心の中に入り込ませてくれて、演技力に舌を巻きました。
榎木さんは全体的な話し方よりも、語尾のちょっとした抑揚などで感情を伝えてくるのがとても上手いと思います。本当に聞いて良かった……。
他にも、脇役の女性役ではあるのですが、最近、年配の女性に年相応の方を使わず、若い声優さんに無理やり年の行ったような話し方をさせているものを立て続けに聞いたのですが、この作品はそういうことが一切なく、隅々まで丁寧に作られた作品ということが伝わって来て好感が持てました。
ただ、全体的な脚本としては、描写が伝わるものが少なく、会話だけで進むところもあり、原作を知らないと分かり辛いのではないかと思い、そこは気になりました。
この作品はすべてのCPが本当に好きなので、脇に出てくる今回はメインではないCPも出会えたのが嬉しいです。
原作にハマった後に聞いたので、ほんとに、「彼らがいる……いる……(泣)」と思わせてくれる素晴らしいドラマCDでした。
出してくださってありがとうございます、という気持ちです。
好きな声優さんが多いシリーズですが、この3は圧倒的に回数多く聴いています。大好きな1枚です。
榎木淳弥さんの巽も、古川慎さんの仙崎も、ちゃんとそこにいて。原作の、少し突飛な設定の中でリアルに生きる「高校生」というのを見事に体現しています。おふたりとも存じ上げていた上、特に榎木さんが大好きなので、かなり期待して購入したのですが、余裕でそれを超えてきました。それぞれ多面性のある人物を表現しきった、おふたりの演技力に感服です。
・榎木さんはもう、最初の話し出しから感動しました。凜とした中に複雑な気持ちを内包している声が、まさに巽で。仙崎の前だけ甘えられる普段との差が素敵で。
「僕のこと 好き?」と訊くときの「好き」が恥ずかしくて小声になっているところが好き。
どちらの道も捨てきれない苦悩は、胸が苦しくなりました。クライマックスの演技が圧巻です。
・古川さんの仙崎は、エキセントリックなところは思いっきり演じつつ、どこか無邪気で、同時に孤独を感じられるのがお見事だと思いました。仙崎も巽が拠り所なんだと、古川さんの演技で実感しました。色々と規格外な仙崎だけど、うっかり「大人」に聴こえてしまうことはなく、ちゃんと高校生なのが素晴らしい。
ふたりの間の愛を深く感じました。お互いが、他の人にはぶつけられない自分をぶつけられる、唯一の存在。このふたりが大好きです。
原作ではあつむがビクッとしていることから仙崎が実体なのが判別できますが、CDではあつむが視認する場面がなく、仙崎の最後の台詞にエコーをかけて、生死不明の幽霊みたいな感じになっています。私はこの解釈も好きです。
<刈野×梓編>
こちらも安定の演技力です。内田雄馬さんがもとから好きだし、小野友樹さんは刈野で初めてちゃんと聴いて好きになりました。ただ、この3枚目以外のところではありますが、CDだと刈野×梓はカットされているエピソードがけっこう多い。内面描写が原作に比べて深淵に至っていない気がして、キャスティングが素晴らしいだけに、少し物足りなさがあって残念です。
刈野の犬発言は、後のほうを知っていると「刈野実はけっこう犬好きだもんね」とにやにやしてしまいます。このエピソードはお気に入りなので、音声で聴けて嬉しかったです。
最後のあつむ、久世と巽の会話もぴったりでした。
原作から大好きですが、大満足でした。これからも何度も聴くであろうCDです。