木原音瀬さんのレビュー一覧

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

あまりにも愛がない

宣伝文句というかあらすじに「その後の幸せな書き下ろしショート」とあって期待していたのですが、予想の斜め上を行く本当に最終章っていう内容でした。幸せ…これも幸せの形のひとつでもありますが、木原先生の幸せってハードルが高い…。

個人的なパワーワードはあとがきの「あまりにも愛がない」。
まぁほんと嘉藤(攻)は惣一(受)に愛がないです。嘉藤の視点で進むのですが、とにかく惣一が不憫でたまりません。で…

8

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

相手のありのままを愛する様になるまで

人を選ぶ作品だと思います。
全くもって個人的な見解ですが『FRAGILE』や『WELL』がダメだった方はきっとダメなんじゃないかと思います。
とにかく痛い。身近な人がバンバン死ぬし。
でも『痛さ(心理的な痛さの方が大きい)』に耐性があり『ありのままの自分を愛して欲しい』という登場人物がほぼ不可能と思える恋愛を成就させるお話が好きな方は、いけるんじゃないかと思いました。

上巻で『男だから…

13

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

あまりに痛すぎて、もうボロボロです

読み終えてのシンプルな感想ですが、完全に理解の範疇を越えてます。
言葉そのまま、思考がストップしちゃって理解出来ない状態なんですけど。

元々、私がこの作品を読もうと思ったキッカケですが、「痛そうだけど『木原音瀬の書く純愛』って気になるなぁ」くらいの軽い感覚だったんですよ。
下巻に至っては、「もう何でもいいから、救いが欲しい」だったんですよ。
もう、このスタンスから間違ってた。
そんな…

17

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

特殊すぎる…

※結末に絡んだネタバレを含みます。

上では受けの惣一の魅力が一ミリも分からなかったのですが、今回は魅力的だなーと思えました。
嘉藤の心の動きや結末での選択には大変萌えたし感動もしました。

が!ちょっとBLとして素直に萌えるには特殊すぎる…エグすぎる…
まず受けの惣一が手術で胸を作ったこと…女性の胸ですよ…いじらしくていじらしくて、心情自体は萌えるんですが、どうも頭がついてかない。

7

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

愛という言葉しか思いつかない

上巻最後の下巻予告に「静謐で幸せな未来」とあったので、嘉藤か惣一の片方が寝たきりになり片方が支えることになるか、死に別れる前に気持ちが通じ合うとか、そんな結末を予想していました。
下巻を読み終えて、しばし茫然とし、じわじわと湧いてきたのは「これも愛」という思い。愛という言葉しか思いつきませんでした。

組内部の裏切りで死んだ組長の仇討のさ中、嘉藤は、女の体になってまでも嘉藤に抱かれたい惣一の…

34

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

後に残るが納得はできる。

とてもリアルに感じました。人の本質とはそのようなものだろうと思うんです。

確かに読後感はあまりよくはないです。
受けが攻めを傷つけ続けてきたことを考えれば当然といえるラストです。

人生でどんなに悲惨な事があろうと、自分が辛い事があったなら決して自分の周りの人にまで同じ思いをさせまいとするのが普通の人です。
自己中心な人間が周りの人を傷つけてきたならなんの代償も払わずに救われる必要は…

4

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

素敵な作品でした

とても惹かれる作品でした
読み始めると止まらない
続きが気になって仕方ない
そんな作品でした

ストーリーの展開は、目新しいものではないですが、描写が秀逸でした

攻めの人間性について、前半と後半でこうも違うかと思ったのですがそれすらリアルで受けの健気さが痛いくらい胸に刺さります
受けが可哀想な人にならないように、したたかにあろうとする姿がとても印象的で幸せになってほしいと願わずに…

2

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

まさかの商業誌

いやー、エロかったっす。同人誌で途中まで読みましたが、まさか商業誌になるとは!!
同人誌で読んだときには、「月に笑う」で悪役だった惣一に感情移入できなくて、嘉藤が不憫だなーと思ってましたが、なんだか可愛く思えてくるから不思議です。さすが木原マジック。
ここからどう両思いになるのか、下巻が楽しみです。
それから、月に笑うの甘々なお二人に会えて最高でした!

8

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

私的に理想的カップル。

すごく面白かった。

何より登場人物がとても魅力的でした。遠藤という女子は嫌な女子って感じですが、それもまたリアル。

遠藤さんはもともと里見をちょっと気にしていたんでしょう。だから待ち合わせ場所に見に行きたいという口実を作って自分に気がある風である事を確かめていたのではないかと思いました。
柿本は里見に対して、高橋の初恋の一ノ瀬と同じ様な気持ちを持っていたのではないかと思います。
無…

5

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

「月に笑う」とは別作品だと思っていいけど

同人誌でずっと追っていた惣一と嘉藤のお話が、まさか商業で出版されるとは思わなかった。
この本も、内容は全くノーチェックで、木原先生のBLレーベルの新刊は久しぶりだなぁって、作家名だけで予約してたから、読み始めてみて驚いたというかなんというか、
加筆修正はされているけど、それで惣一のダメさや、嘉藤の酷さが薄まったりするわけもないし、はっきり言えば、嘉藤の酷さがより明白になったくらいで、
この続…

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