丸木文華さんのレビュー一覧

霧の楽園 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

これはすごい執着攻め…


同著者「蜜華の檻」も読んでの感想です。

「蜜華の檻」は昭和の戦後、「霧の楽園」は大正時代。
時代背景が少し似ているのと、どちらも挿絵が笠井あゆみ先生とのことで比べてみると私は断然「霧の楽園」が好みでした。

伯爵家の長男×奉公人で難しい話があまり得意ではない私は、メイドさんだと思って読みました。

二人とも霧の館に暮らしているので作品が全体的に湿っぽい、ダークな雰囲気でした。

1

言いなり 小説

丸木文華  minato.Bob 

安定の丸木エンド……?

表紙から激しそうな内容は想像できるが、思った以上にいじめの内容が胸糞。そんな過去を背負いつつ、別の自分になる努力を欠かさず生きている受けの圭一。記憶が蘇ることはあっても、日常生活に影響するほどの傷にはなっていないようで、安心するような掴みづらいような難しいキャラ。
攻めの剛はとにかく犬だった。

付きまとう剛への圭一の感情は、自分を一番にして欲しい独占欲に塗れている。少しずつ体を赦していく過…

1

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

濃厚!!

文体から滲み出るじめじめ鬱々とした雰囲気が凄い。とても良い。

人と離れて暮らしてきた佐助と疎まれ続けてきた与六が優しさを知ってくところは暖かく、与六を鬼に仕立てさげずむ人の身勝手さが泥臭く。佐助が大事な人を得たことで朴訥な性格に独占欲憎しみと負の感情がついてしまったこともがつーーんときた。ただただ優しかった佐助が嫉妬のあまり与六のことを信じられなくなって自分本意になるとこはツラい…村人の身勝…

0

蜜華の檻 ~堕ちた麗人~ 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

受け、がんばれ…


時代は戦後の日本。
母は幼い頃に亡くなり、父親は自殺。
残ったのは当主となった受けと、体の弱い姉だけ。

戦争前は華やかに暮らしていたのが一変し、苦難する受けの前に学生の頃ライバルとも思っていた攻めが姿を現します。

自分とは違って成功している攻めに取引を持ち掛けられ、渋々条件を吞みますが何故好条件を突きつけるのか。
それは自分の姉を好いているからだと納得しようとしたり、華族とし…

2

フェロモン探偵 花嫁になる 初回限定特典書き下ろしSSペーパー ウエディングドレス 特典

白無垢だけじゃ収まりません

本品は『フェロモン探偵 花嫁になる』の初版限定挟込ペーパーです。

本編後、雪也が映のウエディングドレス選びを始めるお話です。

事件を解決して汐留のマンションに帰った2人ですが
雪也は早々にウエディングドレスの話を始めます。

雪也の中では既に着る事が決定事項のようで
映は女装好きなわけではなく
2人でタキシードでも良いと思うのですが
雪也は色は純白で、デザインは・・・と

0

フェロモン探偵 花嫁になる 小説

丸木文華  相葉キョウコ 

花嫁を襲う悲劇の真相

本シリーズは実業家兼探偵助と探偵事務所所長のお話です。

受様が負い目を持つ友人から依頼された
友人の故郷で起こる不審な事件を解決するまで。

受様は日本画の大家と琴の名手である両親の
3人の子供のうち、最も2人の才能を継いた次男でしたが、
自分の性指向に悩んだ末に家を出て探偵事務所を開きます。

攻様はヤクザの稼業を嫌って起業、
悠々自適な生活を送っていましたが、
友人の頼…

1

ノエル 小説

丸木文華  門地かおり 

BL版、源氏物語


物語の時代は戦後の日本。
当時6歳で孤児である受けを外国人である攻めが拾い、自分好みに育てます。

作中にもありますが、源氏物語をモチーフにしていて今風のBLにした感じ。
とはいえ、色んな受けが出てくるでもなく、至って攻めはノエル一筋。

最初から伴侶にするつもりで自分だけの世界に閉じ込めて、自分だけのものにしたいという攻めの執着が最高でした。
対する受けも攻めの執着を心地よいと…

1

フェロモン探偵 花嫁になる 小説

丸木文華  相葉キョウコ 

まさかの

作家買い。
丸木先生の人気シリーズである『フェロモン探偵』シリーズの11巻目にして、なんとまさかの完結編。丸木先生の書かれたあとがきを読んで愕然…(あらすじにも「感動の完結編!」て書かれてましたね)。めっちゃ好きなシリーズだったのでこれで終わりかあ…、と寂しい気も抱きつつ。

今シリーズでは映さんが監禁されたり、母になったり、ロシアまで行ったり、さまざまな地で、ありとあらゆるトラブルに見舞わ…

2

mother 小説

丸木文華  門地かおり 

天使と母

いつもにこにこと笑い憎しみや怒りといった負の感情に囚われない天使と例えられる受けが、レ〇プされたことにより人間らしい闇部分の存在を自分の中に見出し、苦しみます。
更にア○ルセッ…の虜となってしまう。

攻めはそんな天使の親友。
初見だったらやっべぇ奴とビビった気もしますが、『モンスターフレンド』で耐性ついていたので諸々予想できました。

受けに対しての執着が露骨なんだけど、家柄の力もあ…

1

隷属志願 小説

丸木文華 

需要と供給


これは自信を持って言える見事な執着攻めでした。

二人の出会いは高校生で、社会人になって再会。
攻めはヤクザに、受けは既婚者になっていました。

受けの直人は依存したい、攻めは依存されたがっています。
といっても病んでいるのとは違い、受けは強い雄に雌のように守られたいという思いです。

表紙がほの暗く、タイトルも重ためだったのでビビりながら読んだのですが、意外とスラスラ読めまし…

1
PAGE TOP