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2014年の作品、あとがきに「青春ものを書きたかった」。
・・高校の弓道部の部員たちがインターハイに向けて修練する中で起きる恋愛騒動物語。
主人公の新は、母似の小柄な体躯。新は、「猿腕」に悩んでいた。
(女性に多い。肩や肘の関節が通常より柔らかいと、腕が反り返る。)
弓道7段の師範だった祖父の弓射に憧れる新は、猿腕矯正に物凄く努力をして、弓道部以外にも弓射を見学する男子生徒がいるくらい、美しい姿で射すまでに上達する。
いちばん最後の章に、青木君視線の新の容姿について説明がやっとある
実は、新は女子より綺麗な美少年。
更に立ち振る舞いと弓射が美しいので、ファンが大勢いる。
でも可愛い新を兄弟がコッソリ守っていたので、新は自分の容姿と魅力に無自覚、自分は、中庸の凡庸だと思っている。
無防備な新に、脅すようにして新と関係を持つ青木。
新に一目ぼれした青木は事情持ち。憧れの先輩・新と青春の思い出を作りたかった。
表紙で損していないかな?
表紙は、夕日を受けている二人で雰囲気は有るけど、新が馬面で美しくない。
電子版は、挿絵無し。面白かったです。
★弓道の解説:https://www.kyudo.jp/
用語解説:https://bit.ly/3lkTTpT
「飛 中 貫」https://bit.ly/3A4r5YR
主人公(受)の性格が好きになれなかったんですけど、だ、駄目でしょうか…?
自分の今までの傾向から鑑みるに、どうもあまりに鈍い人は好きじゃないのかなと。鈍い人って人を傷つけるんですよね。で、人を傷つけておきながら怒って自分が傷ついていたりする。それって自業自得じゃん、って冷めた目で見て終わっちゃうんですよね。それを可愛いとも健気ともこれっぽっちも思えず…。
うーん現実の人物像の好悪とリンクしてしまって、BLファンタジーに入りきれなかっただけかも。丸木さんの描く、相手を手に入れる為なら相手に嫌われても構わないレベルで執着する人物像(攻)は好きなんですけどねw
弓道部を舞台にした高校生同士のお話です。初めての感情を持て余したり、性指向のことで悩んだり、部活に没頭したり家族に励まされたり…と、思春期らしい描写の詰まった爽やかな作品でした。ちょっぴり痛い展開を予感させるあらすじですが、結構さくっと読める一冊だと思います。
五つの章に分かれていて、四章までは新(受)視点+最後の章だけが俊輔(攻)視点でした。この最終章が良かった!主人公の新の人となりが客観的に描かれていて、どうして俊輔が新に惹かれたのかが分かりました。
新と兄弟たちとの関係にも萌えました(笑) 新に彼氏ができたことを知ったらどうなるかな?後日談があれば読んでみたいです。
青い春と書いて青春とはよく言ったもんです。
久々の学生もののあたり作品だと思いました。
自身の心もわからないし操ることもままならない思い、苛立ち、購うことのできない運命とかいろいろ文章に表れていて、自身の焦燥感をかき乱されっぱなしでした。
弓道部内の話で設定が随所にちりばめられていてそこも凄く面白く何よりも袴でいろいろやっちゃうところとかもうおいしすぎるとしか言いようがありません!!!いや、本気で弓道やってらっしゃる方とかはけしからんと怒られるかもしれませんが。。。
話の流れ的に全体的にのほほんでいくのかと思ったらそうでもなく、思わず涙ぐむシーンもありなお良かったです。
青春もので良作をお探しの方は是非お勧めです。