一穂ミチさんのレビュー一覧

アンフォーゲタブル 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

『忘れない』が繋ぐ想い

新聞社シリーズ4作目。
ボリューム的にはそうでもなく読みやすいページ数だったのだけど、
このシリーズのどれよりも重たいテーマで本の厚さの倍くらいの読み応えがありました。
お仕事BLとしての一面と、心の奥を暴いていくような展開が本当にすごい。めちゃくちゃ引き込まれました。

冬悟と望、どちらの気持ちを考えても辛い部分がたくさんあるので
さくさく読み進めるには苦しいところもあります。
何…

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ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

『惹かれる』ってこういうことを言うんだな

「off you go」で何度か名前が出ていた西口が今作のメイン。
政治部記者の彼と国会速記者の碧とのお話でした。

お互いに相手の存在を認識していて、深く関わり合う前から意識もしていた西口と碧。
これまでは接点が無かったから交わることなくいたけれど、ひょんなことから話すようになって距離が近づいていくなかで
最初はうっすら見えていただけだった好意が少しずつ濃度を増していく様子がたまらなく…

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アンフォーゲタブル 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

素晴らしいストーリー展開

新聞社シリーズがとても好きで、本作に辿り着きましたた。一穂先生買いでもあります。
このシリーズでは、佐伯をはじめ、静、西口など登場人物が非常に魅力的で、かつお仕事BLとしてもとにかく大好きで、本作も心に沁みました。


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出会いこそ突飛でしたが、そこから交流が始まる冬梧と望。

自分のことに対して無頓着すぎると望に怒られる冬梧。
自分はストレートで男は無理だもんという冬梧…

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アンフォーゲタブル 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

シリーズ集大成

ラストのラストでものすごい重い題材を持ってくるところが本当に先生らしいですね
これまでのシリーズすべてとても良く、何度もないたのですが、この作品ももれなく泣かされました
製薬会社の偽造、それによる社員の自死…どこを切り取ってもものすごく苦しい一冊でした
そして主役のふたりも一筋縄ではいかず、再会するまでにものすごい時間がかかりました
でもその時間は確実に二人に必要な時間だったし、それを経て…

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ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

言葉とは

文字で書き起こした言葉と人間が実際に口にする言葉
同じなようで全然違う
同じなのは一度発したら取り返しがつかないということ
それを序盤に伏線として織り交ぜておいて、それをそのあと大事な場面で回収させる…
天才すぎませんか…?????
書き起こした言葉は裏にどんな意味があったとしてもそのまま受け取られる他ないけど、人間が発した言葉は時として裏返ったりねじまがったりして相手の心に届く
あー…

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off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

キャラづくりが圧巻

まるで、本当にその人たちがいるかのような質感でこちらに伝わってきます
これ、すごすぎません??
癖、表情、言葉遣い、心の動かし方…
何をとってもしっかりこのキャラはこうするだろうなというのが土台にしっかりあって、本当に生きているみたいに感じられます
それがまたさらに感情移入を深めてくれて読む手が止まりません
前作と今作どちらも、私の中では「過去」がテーマかなと思っています
isinyo…

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OFF AIR 2 ~イエスかノーか半分か~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

計のトラウマと潮のこわいもの

本編の時間軸に沿ってあのころの話と分かるものから、いつでもこんな日々を過ごしてそうに思える何気ない日常話、他にもパロディなど盛りだくさんの一冊。前作「OFF AIR」より少々切なさ成分多めかな。皆お元気そうで何より。

特に好きだったのは「ばらいろポップ」。他のとこでもうっすら見えてはいたけど、潮がいなくなったあの朝が、計のトラウマになっているのがハッキリ分かる。酔って理性を失くしてしまわない…

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OFF AIR~イエスかノーか半分か~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

大切に読みたい一冊

かなり満足度の高い総集篇だった。特に「なんにもいらない」は本編に入っていてもおかしくない内容じゃないかな。なんでもない日常の二人からカップルイベントまで、さまざまなお話が読めてとても楽しかった。

「なんにもいらない」は、もちろん国江田家への彼氏紹介が印象的なお話だけど、個人的には病気になったときの潮の様子が心に残っている。本編で潮の過去が語られた際に意外だと思っていた事柄が、こういうキャラな…

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イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

弱みになり、強みにもなる

シリーズ前二冊を読み、そろそろ計が潮を助けるターンが来て欲しいと思っていたので、希望にぴったりの三巻目だった。潮の背景が思いの外しんどく、潮の中の計の存在の大きさがしっかり分かってとても良かった。

計と潮の仕事も生活も、簡単に奪ってしまえる政治家の親を持つ潮。弱みを握り、圧力をかけて操ろうとする、なんてイメージ通りの汚いやり方。計を人質にされたに等しい潮の苦悩が辛い。ホテルでのお別れ前夜は切…

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イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

そのままの自分で二人になる

続編では計が嫉妬を覚え、ストーカーのように追いかけていく姿まで見られる。字面で見ると少々怖い気がするが、計に限ってはこれも成長と思えてしまう。潮視点で、その誠実さと包容力を実感できるパートもあり、とても良かった。

計のお仕事中心で見る日常は、計の中で潮の存在があまりに大きくなっていて驚く。竜起とは表面的でない付き合いが続いてるけど、それでも計は潮がいないと、本音を晒して生きていけないだろうこ…

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