※このレビューはネタバレ有です
この作品は、私がBLを読み始めたごくごく初期に出会った本で、私にとっての初ヤマシタでした。
BLにはまる前は、とんがったサブカルものや純文学系小説などが好きだった私。
本作の斬新な手法や、直接なエロなど無くともBLを伝えてくる力量?センス?そんなものに一発でシビれたのだった。
これがオトナのマンガか…ってね。
何もエロシーンがズバリ載ってるから大人向けなのではなく、空気感やら会話やらから漂…
※このレビューはネタバレ有です
短編集。
でも、作品は半分までで、残り半分がギャグ色の強いエッセイが収録されています。
今までの作品とは少し色合いが違う…というか、もしかして収録できる短編が足りなくなったのかもね⁇
「ストロボスコープ」
「泣けるBL」が初出とのことで、確かに不憫な男が主人公。
男は喫茶店の店主・和(かず)。
人間関係が狭い地域で、過去自殺をしかけたんだけど、そのことでゲイバレ、その他色々バレ、毎…
※このレビューはネタバレ有です
「ジュテーム、カフェ・ノアール」(2009年版)の、購入者特典ペーパーとなります。
大きさはハガキ大。
紙質はかなり薄い。ペラペラの紙でした。
白い紙に青いインクでのモノクロ印刷。(他の色展開があるかどうかは不明)
以下、内容となります。
↓↓↓↓
①長髪の方のカフェ店員、スプーンを見つめながら
「…前から思ってたケドさ、おまえん家の食器 シッブイよな………」
…
※このレビューはネタバレ有です
短編集です。
表題作は、クスッと笑える感じで面白い。
んだけど、他の作品は少し難解というか、ひねりすぎてるというか。
そんな感じがして物語の中に入れず、外から見てもよくわかんない、という印象を抱いてしまう。
「目蓋の裏にて恋は躍りき」
美大の学生同士の2人。
沼上はシニカル、馬原は子供っぽい。沼上は馬原が好きというより、馬原の持ってる感性みたいなものが眩しいということなのでしょうか…
※このレビューはネタバレ有です
新装版が2015年10月に発表されています。今から読む方はそちらをどうぞ。
本作は2009年発表。
ヤマシタ作品らしくエロはごく薄めの作品が多く、純文学系の短編小説のような読後感。
初読時、何と言っても好きだったのが「サタデー, ボーイ, フェノミナン」。
私がUFOとか好きだからかな…?
というのはさておき、再読してやっぱり好きだ。
高校時代ゲイバレしてイジメの対象に。そんな暗い話で…
※このレビューはネタバレ有です
新装版が2018年8月に発表されています。今から読む方はそちらをどうぞ。
本作は2008年発表。
ヤマシタ作品らしく(?)、BLと非BLの狭間のような空気感、恋愛の当事者ではない脇の人物からの視点、また当て馬・ライバルの立ち位置ではない女の子。
冒頭の表題作は、痛々しい片道通行の想いが行き交う。
愛されたい、ではなく、愛する人をください、という祈りのような。
次の「ラブとかいうらしい…
※このレビューはネタバレ有です
ヤマシタトモコ先生作品の中で一番好きかもしれない。
内容は、ヤマシタ作品の特徴ともいえる女性の存在感と、非BLとの境のようなものも多い短編集。
「ベイビー, ハートに釘」
社会人の姉と高校生の弟。親は亡く二人暮らし。
視点は姉。弟は同級生に恋をしているらしい。
保護者面談で学校に行った姉は、弟がホモとからかわれているのを見て…
弟は苦しんでいる。それを見る姉も苦しい。でも、どうやら…