新装版 ジュテーム、カフェ・ノワール

Je t'aime cafe noir

新装版 ジュテーム、カフェ・ノワール
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神10
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
75
評価数
18
平均
4.2 / 5
神率
55.6%
著者
 
媒体
コミック
出版社
祥伝社
シリーズ
onBLUE comics(オンブルーコミックス・祥伝社)
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784396783709

あらすじ

10周年を記念して、名作短編集を新装化!
後日談ショートも描き下ろし。

他人の人生はドラマだらけ。
ラストにコーヒーでも一杯。
「好きとか言って ごめんほんとに……でも」

「好きなんだ」
男から男への告白を皮切りに、混乱と笑いが連鎖していくカフェを描いた表題作のほか、週5で食事にくる親友との愛溢れる食事、気持ちを見透かされ、「気色悪い」と切り捨てられた元・同級生との再会など、ドラマチックな短編7本に加え、新規描き下ろしを収録。(裏表紙より)

表題作新装版 ジュテーム、カフェ・ノワール

同時収録作品ラ・カンパネラ

高橋一(大学生)※攻・受設定ナシ※
日比谷要(大学生)※攻・受設定ナシ※

同時収録作品サタデー,ボーイ,フェノミナン

桐谷(バー店員)※攻・受設定ナシ※
三浜(客)※攻・受設定ナシ※

同時収録作品こいのじゅもんは

同時収録作品食・喰・噛 cu,clau,come

加保(料理上手)※攻・受設定ナシ※
城尾(食べに通う)※攻・受設定ナシ※

同時収録作品魔法使いの弟子

同時収録作品ワンス アポン ア タイム イン トーキョー

その他の収録作品

  • 魔法使いので。
  • ジュテーム、カフェ・ア・ラ・クレム~タムラの巻~
  • ジュテーム、カフェ・グラッセ~髭の巻~
  • ラ。
  • 描き下ろし『新・魔法使いの弟子』

評価・レビューする

レビュー投稿数3

ヤマシタ作品の魅力

久しぶりに読み返したけれど、やっぱりヤマシタ先生は短編が上手い。線の細い、この頃の絵が好きです。タイトルロゴがマグカップの底についたコーヒーの輪染みに囲まれたようなデザインで、シャレがきいています。

初めて読んだ時は「魔法使いの弟子」にいたく感動した記憶があります。時間を経て、今回は全作品にクるものがありました。

話が逸れて恐縮ですが、わたし、ヤマシタ先生がBLで描く女の子がすごく好きなんですよね。テーマ買いしたリブレの『女子BL』ってのが実はお気に入りのアンソロで、なぜにヤマシタ先生が寄稿されていないのか…、と残念に思ったくらい、女子視点で描かれた作品が特に秀逸だなと思っているのです。

この作品集も表題作然り、「魔法使いの弟子」にも女性が登場します。なんていうか、特定の女子キャラを魅力的に仕上げているわけじゃなくて、「こういう感性を持つ女子が好きだ!」っていう客観的なスタンスで描かれている感じ。ま、BLなので男たちの引き立て役に終始している点も好感度に貢献しているのかもしれませんね。

ヤマシタ先生の女子像って、なんだか憧れてしまうんですよ。彼女たちの魅力って、続き一体何なのだろう?

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

「魔法使いの弟子」

主人公は中学生か高校生の女の子。ボールで遊んでいたら、ママに近づいてはいけないといわれている男の家にボールが入ってしまった。(ボール遊びって、中学生かなぁ?)

その家の住人は男好きで気がふれている、と近所で専らの噂だった男。男がラナンキュラスや朝顔とお話ししている様子をみて、自分も草花とお話してみたいと少女は屈託なく男と言葉を交わします。

私は女の子だから、男の人が好きなあなたと一緒にいても大丈夫だよ。

僕は…女の子は生まれつき魔法使いだから怖いんだ。

なんてストレートでいてロマンチックなやりとりでしょう。これです、ヤマシタ節!

実は繊細で傷つきやすい男たちの心中を、さらっとモノローグにのせる。そして傷ついた男の力になりたいと純粋に思う女たちの姿を、BLで描いてしまうのです。

とても短いけど、これは女の人の無私の情というか、母性みたいなものに救われる男のお話なんですね。ヤマシタ先生の描く女性たちは包容力に溢れています。わたしはきっと彼女たちが見せる母性に惹かれているのかもしれません。

男性に限らず女性もそう。男性が父性を求めるように、女性も母性を求めている…。女性視点のBLは、 なぜだかそういったことを思い出させてくれるのです。

どのお話も切ないものばかり。「食・喰・噛」と、「ワンス アポン ア タイム イン トーキョー」はとりわけ余韻が素晴らしかった。詩雪さんがズバリ、全作品に共通するテーマをご指摘くださっていらっしゃいますが、プラス、わたしはそれぞれの旅立ちみたいなものも感じるなぁと思いました。お話はそれで終わったわけではなくて、各々の人生の次章が始まる、そういう期待感みたいなものも。

2

こころはひとつ!

題名を和訳すると・・・
「好きだぜブラックコーヒー」だそうです(※作者のtwitterより)。
何度読んでいるかわからないお気に入りの短編集。
個人的に、超おすすめな一冊です。

せつなさを残す作品がほとんどですが、どれにも思いのほか「好き」のセリフがしっかり登場するのにはやられてしまうし、出来事の裏にある"見えない心情描写"がすごいのです。表題作『ジュテーム、カフェ・ノワール』は、目の前で起こる出来事を追うだけでも面白くてたまらないですが、次々に出てくる店員たちのナイスアシストにほんのりハッピーになれるのがよい。セリフがどれも最高です。それからこれは一冊を通してですが...相手に言葉で伝えられないことがあっても「心はひとつ」になっている、と感じる空間が描かれ、それがとても好き。

今作は新装版で、描き下ろしがプラスになっているほかに、各作品の掲載順序が大きく変更されています。また、旧版にあったカラー口絵は無くなっており、本の最後が驚きのカラーで〆られていました。ジャケットイメージも大人数カオス(表題作全キャラ)な感じからずいぶん変わっている。

この本には全部で7個続きの話が収録されていますが、一つずつ「こんな話」って書くのはとても難しいんですよ。やはり感情メインの感想になってしまいましたので、ぜひ先のふばばさんのレビューをお読みいただきたいです。順序も書いてくださっています。

7

涙の止まるコーヒーです

2009年刊の短編集の新装版。
どの短編も軽いひとひねり、ひとさじの皮肉、ひとつまみの悪意…
この妙味、ご賞味あれ。

「ラ・カンパネラ」
のっけからナナメに構えたヤマシタトモコ節炸裂。カンパネラは鐘のこと。暗くて偏屈な日比谷要(ひびやよう)君の着メロが鐘の音。誰とでも友達になれるタカイチが要を好きになる。
心で鐘が鳴った きみに嫌われたい きみが好きだ
ねえ 鐘鳴った?(要もこれから好きになるかもね)

「サタデー,ボーイ,フェノミナン」
高校時代の手酷い拒絶。謝りに来る好きだったひと。
「もう一度お前に好かれたいって俺はっ…」
地球に未練なんかないほど傷付いた少年の頃の恋だったけど。
ぼくをさらってくれUFO 今なら宇宙にふたりきり 放り出されても構わない

「こいのじゅもんは」
ゲーマーの恋。 ゲーム用語を使った噛み合わない会話。
それでも現実はリアルな生身。「…殴られた脇腹が痛くってさ…」
でも、嫌いだったら「召喚」になんか応じない。
「…かけていいよおれに 恋の呪文」

「食・喰・噛 cu,clau,come」
餌付け、していた、続きと思っていたけど。………泣くなよ
……タマネギだ
(読んでるこっちが泣けてくる)

「ジュテーム、カフェ・ノワール」
「この狭い空間にホモが3人!」のドラマだらけの群像劇。
3組のお客のカオスが、一杯のコーヒーで終結!
「涙の止まるコーヒーです」…超〜〜小粋!

「魔法使いの弟子」
恋の魔法に囚われている男。別れた男が忘れられなくて。
知り合った怖いもの知らずの女子高生は、この呪縛を解いてくれるの?

「ワンス アポン ア タイム イン トーキョー」
東京の京浜急行の車掌さんになった男。ある日車内で高校時代に好きだった男を見つける。なにげにずっと忘れないくらいに好きな。
沿線の駅名。大鳥居、穴守稲荷、天空橋(実際の駅名です)、素敵だろう天空から羽ばたくんだ 今日はどちらまで?…ねえ今日はどちらまで?
「…さよなら ようこそ 東京へ」

ショートショート4篇があって、

描き下ろし「新・魔法使いの弟子」
そのカレへの未練は吹っ切れたのかな?新しい恋ができるといいね。

一言づつ書いてみたけど、これじゃなんだかわかんないよね。是非読んでみてください。どれも奇妙にねじれたヤマシタトモコワールドが炸裂しています。

8

ふばば

詩雪様
コメント下さっていてありがとうございました。コメントにも気付かず返答の仕方もわからずでして、大変失礼しました!
この新装版は、書き下ろしがちょっと少ないよ〜、と思っております…。

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