最新レビュー一覧

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

BL観を変えられた神作

こんなに面白いBL小説を知らずに生きてきたのか自分はと最初読んだ時は震えました。
それくらい物語が濃厚で面白い。

こんなにもハラハラとこの2人は幸せになるか?と心配になる本は今まで読んだことがなかった。
上だけでは完全ハッピーエンドとはならず、ぜひ愛することまでの一気読みがおすすめ。
自分は木原先生の作品はこの美しいことがスタートだったんですが、一番この美しいことが読みやすかったです。…

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トリッキー・ゲーム 小説

綺月陣  小山田あみ 

濃厚で読み応え抜群!

とにかくストーリーが読み応え抜群。ドラマを観ているみたいなハラハラ感、臨場感があり夢中になって読みました。
最後はちゃんとハッピーエンドでほっとして読め読後感も良き。
主人公トーマの前半からオネエキャラとしての生まれが丁寧に描かれていたのもドラマ性が高い。
濃厚で常に起承転結の転が続く面白い小説でした。最高。

自分は溺愛物とか一目惚れからのすぐ上手くいくみたいな物語が苦手なので、ここま…

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コイビト偏差値 小説

成宮ゆり  水名瀬雅良 

生徒×教師、初出は2009年

ずっと自分に言い訳しながら生徒に流され流され、結局惚れてしまう教師のお話。高校生×教師で初出は15年以上前の作品なので、いろいろゆるゆる。折口は最後までハッピーな未来を描けない状態で終わってしまい、続きが読みたいと思った。

始まりは元彼の結婚式帰りに泥酔し、夢うつつの状態で生徒と寝てしまう、BLあるある。再会は当然校内、その相手である百瀬は妙に余裕ぶってて高校生とは思えない振る舞い。きっと将…

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悪い男は飼い馴らせない 小説

成宮ゆり  桜城やや 

そういう時代の作品とは思いつつ

主人公が愛すべきおばかというか、愛しにくいおばかというか。真咲のトラウマ克服に関する描写が足りず、スッキリしない気持ちが残った。他にもモヤる点は多いが、そういう時代の作品だからと諦める必要があるのかな、と思った。

真咲はお人好しなのか学習能力がないのか、何度も西垣に騙される。普段は強気で口が悪いのに、いざとなったら何もできずにやられっぱなし。塩田に対し、嫌よ嫌よも好きのうちを素でやっていて受…

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素直じゃないにもほどがある 小説

成宮ゆり  金ひかる 

この二人でよく上手くいったな

傲慢と俺様に自己完結型という属性がプラスされると、ここまで面倒なことになる、と見せてくれたようなお話。樋野がそんなキャラで、これを市原視点で見るので、振り回されてる感がすごい。この二人でよく上手くいったな、と思った。

ストーリーはBL一本な感じ。副社長で結婚間近の樋野と、変態ホイホイな花屋の店長市原が、偶然再会するところから始まる。樋野の結婚話は中盤あたりでさらっと種明かしされ、良く言えば安…

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理想の男の作り方 小説

成宮ゆり  桜井りょう 

やっと報われて良かった

遠回りしまくった長い両片思いのお話。学生時代と社会人になった今とを行ったり来たりの構成で、昔から清水には次々不幸なことが訪れるし、直は清水に人生ごと捧げてるのが分かってくる。遠回りしてもしなくてもくっついてた二人だと思う。

清水の事情は、見えてくればくるほど辛くなってくる。あんな親でも見捨てられない子供の顔を持ち続ける清水が切ない。キレたらやりすぎる面はあるものの、よくおかしなグレ方をしなか…

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お前になんか惚れてない! 小説

成宮ゆり  海老原由里 

見栄っ張りと意地っ張り

メインカプのBL的あれこれはとても好き。ただ仕事面でのストレス要素が結構多く、腐った会社はそのままで終わるので、すっきりしない。現実的といえばそうだけど、せっかくフィクションなんだし、一発かまして欲しかったかな。

ゲイとノンケの酔って体から始まるお話。佐藤視点オンリーでも、佐藤だけでなく鈴木も素直じゃないのがよく分かる。佐藤は見栄っ張りで鈴木は意地っ張り。なのでややこしい拗れ方でなかなか上手…

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その男、侵入禁止! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

強引に見守らされているような

ヤクザとお友達の土木作業員と警視、この二人がどうやって恋人として付き合っていくのか、興味深く読んだ。やっぱりというか、普通に(?)すれ違って揉めていた。
最終的には佐伯が緒方を好きなんだから仕方ないと思わされ、強引に見守らされているような、不思議な感覚。もしかしたら、読者も緒方に睨まれているのかもしれない。

始まりは付き合いたてのカップルらしいラブラブな雰囲気から。そこから徐々に緒方、とい…

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その男、取扱注意! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

今後が気になるカップル

面白かった。ほのぼのご近所づきあいのお話かと思いきや、隣人の謎な言動が気になり始め、いろんなところがつながっていく展開に引き込まれる。この二人が今後どう付き合っていくのか、先が気になるカップルだった。

佐伯は相手の内面的なことには鈍感っぽく見えるが、迷子にすぐ気付いて声をかけたり、ぼっちオジサンを誘ったりと、見えているものへの対応力は高い。特に身の危険を感じる場面での分析力がすごくて、野性味…

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三十代で再召喚されたが、誰も神子だと気付かない 小説

司馬犬  高山しのぶ 

再召喚で、じゃない方扱いされるお話

オープニングが面白すぎる。再召喚された神子なのに、「貴様、どこから入った?」と不審者扱いされて剣を抜かれるくだり、コントとして秀逸すぎるw モブ萌えにはたまらない楽しいお話の始まり。
前回の召喚を経て現実世界に戻ったものの、しょっぱい現実を経験して辛酸も舐めつつ、果たすべき責任もちゃんと果たして…という地に足のついた神子という設定も良い。

教皇メルディは、普段は怠け者なのに決めるときは決め…

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