最新レビュー一覧

非BL作品

私立探偵・麻生龍太郎 小説

柴田よしき 

まだまだこの先も気になる

「聖なる黒夜」「所轄刑事・麻生龍太郎」に続いて読んでみた。麻生の元に、猫のようにふらっとやってきては唐突に帰る練との関係が、一つの区切りを迎えてしまう一冊。再度この二人が交わる瞬間まで読めるんだろうか。

元天才刑事の探偵なんて、事件モノとしては美味しい設定。事件を呼び寄せる麻生の不思議な能力は健在で、真実を視る慧眼も冴えている。元警官から元検事の弁護士、かつて逮捕した者まで協力者にしてしまい…

0
非BL作品

所轄刑事・麻生龍太郎 小説

柴田よしき 

空白期間がとても気になる

「聖なる黒夜」の後に読んた。及川と麻生、未来の二人を知っている状態で読むと、及川の穏やかさに驚く。麻生にあれだけの激情を向けるようになるまでは描かれておらず、「聖なる黒夜」までの空白期間が気になる。事件もの・人間ドラマとしてはとても面白かった。

若かりし頃の麻生は、社会人経験はまだ浅くても、未熟さを感じさせない客観性を持っている。でもその闇雲な視野の広さも、自己分析においては役に立たないのか…

0

BLゲームに転生したらサイコパス攻めに溺愛された 小説

夜光花  奈良千春 

色んな意味でドキドキのサイコパスルート

夜光花先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
サイコパス 3
エロ 3
コミカル 2
恋愛 2
な感じだと思います。

三輪さん×守くんのカプです。

ある日、前世の記憶を思い出した守くん。そこはBLゲームの世界で、更に自身は総受けの主人公だった。攻略キャラのイケメン達と恋に落ちたくない。どうにか恋愛フラグを避けていたが、ゲ…

1
非BL作品

聖なる黒夜 下 小説

柴田よしき 

最後の言葉を守って欲しいと願う

なんだが茫然としてしまう読後感。誰も救われないし誰も救えない。麻生と山内の背景に大きすぎる闇がある限り、今後どんな展開を迎えても、晴れて幸せに、なんてことはないと思う。それでも最後に麻生の決意が見られて良かった。

上巻ラストから新情報は何も出ていないけど、山内の冤罪説は作中で徐々に真実として扱われていくようになる。麻生については心の問題だったのか、葛藤の末に認める方向に傾いていく。警官は不向…

0
非BL作品

聖なる黒夜 上 小説

柴田よしき 

読み終わるまで寝れない

めちゃくちゃ面白い!匂い系とか関係なしに小説として、序盤から引き込まれた。そして上巻最後に明かされた真相(まだ疑惑?)の衝撃たるや。こんな因果関係を背負いながら麻生と笑って話す山内……。これは読み終わるまで寝れない小説。

始まりは、とある暴力団幹部韮崎の殺人事件から。刑事の麻生は、先輩刑事の及川に引き合わされて、韮崎のパートナーとして仕事をする山内と再会する。関わった過去があったとはいえ、な…

0
非BL作品

鎮魂歌-不夜城II- 小説

馳星周 

誰も救われない切なさ

歌舞伎町の暗部で、一人の狡猾な男がトップに上り詰めるまでを、その男に利用された二人の視点から追っていくお話。匂い系とされる所以は、終盤の展開にあるのかな。誰も救われない切なさが後を引く読後感だった。

視点主は主に二人で、一人目は秋生。別視点では、ものすごい腕を持つ美貌の殺し屋といった評価だが、当人視点では子供のような幼い心の内が見える。初恋の義姉を殺したトラウマに囚われ、似た女に執着し始める…

0

愛は金なり 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

ちょっと覚悟してから読みたい作品

めっちゃくちゃしんどいお話。主人公が肉体的にも精神的にもギリギリの状態で、読んでいるこちらもダメージを受ける。が、全てが片付いた後は、埋め合わせのようにた~っぷりのエロ。なんだか情緒がおかしくなりそうだった。

湊はヤクザの金ヅルであり金貸しなんてやってはいるが、悪の世界に染まりきることなく生きている一般人。あんな環境でも逃げたい助かりたい生きたいと思える精神は、本当にすごいと思う。正直飛ぶか…

0

劣情宅配便 小説

井上ハルヲ(オハル)  みずかねりょう 

年下攻めらしい未熟さと必死さ

精神より身体の比率高めなBLかな。運送会社の上司と部下のお話。メイン二人ともが自分の中でぐるぐるしてる感じで、妙なすれ違い方。宮本の年下攻めらしい未熟さと必死さが見られるところが好きだった。

岩崎は仕事では人を良く見ているようで、人望がありそう。だが恋愛になると思い切りが悪くなる印象で、悩んでる心理描写でも核心を突いている感じが無く、後出しで本音が出てくる。そっち方面は初心っていうギャップキ…

0

オンエア終了、反省会をはじめます! 小説

芹沢まの  みずかねりょう 

社会人として成長していく

主人公にとって人生の大事な場面だったラジオ内容が心に刺さらず、一歩引いて読んだ。新入社員が社会人として意欲的に成長していく姿が見られたのが良かった。BL的には、この一冊に描かれたその先の二人に萌えがある気がした。

湊人はアナウンサー志望で、心理描写から承認欲求の強さや自我を出したい気持ちを感じた。真面目で融通が利かず、いろいろ考え過ぎて大変そう。内面は繊細っぽいが振る舞いはいっぱしの主役、で…

0

破談になるはずの婚約でオメガの騎士は絶倫の大公閣下に溺愛される。 小説

天城  凩はとば 

びっくり

 Amazonさんで評価が高かったので拝読しましたが、ちょっとびっくりしました。

 Ωが委縮して夜の相手ができなくなるくらい威圧感が強い王弟αが嫁を探すことになり、Ωとしては行き遅れている騎士の受けにも声がかかります。顔合わせで受けが委縮しなかったことから王弟の妻に選ばれた、という話でした。
 それぞれの背景については説明があり、国の英雄である攻めに受けは以前から憧れていて、といったことは…

1
PAGE TOP