あさだ2枚さんのレビュー一覧

Punch↑ 3 コミック

鹿乃しうこ 

切なくシリアスな1冊

◾︎牧志青(建築士 31歳)×浩太(大工 19歳)
THE王道の記憶喪失展開!一昔前は王道でしたが最近めっきり減りましたけどね。やり尽くされた感があるからでしょうか。今だと、こういう展開にしなくても面白くなりそうなのに〜と少なからず思いますが、リアルタイムで読んでたら一層胸熱だったんだろうな。

牧との恋愛関係もそうですが、浩太の自己肯定感がどん底の中で、19歳の浩太は職場に受け入れられてい…

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Punch↑ 2 コミック

鹿乃しうこ 

同時収録の過去編がいい

◾︎牧志青(建築士 31歳)×浩太(大工 19歳)
イカれたおっさん呼ばわりされる牧だけど、事実だから否定できない。最初に鹿乃先生のまえがきが入ってますが、牧の扱いに笑ってしまう。頬は染まっててもいいですよ先生!

牧が1巻ふらふらしてたお陰で、浩太にドンドン本気になっていく様が観察できるのが面白い。押されると引く牧が可愛い。素直になると照れる牧が可愛い。
最初からベタ惚れで甘々で一途なの…

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ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

一コマ一コマがお洒落

これがデビュー作とは…すごいですね。

えすとえむ先生の作品は、先生しか描けないと思わせるところがすごい。
この一連の短編集もそうですが、えすとえむ先生の作品はストレートに表現するより行間を読むよう求められたり、一定の教養が求められるところがあるので、その全てを理解できているかというと正直自信がありません。自分がもっと追いつけたら、神評価にすべき作品だと思う。
かつ「エイジ・コールド・ブル…

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プリンス オブ サハラ コミック

新田祐克 

新田先生だから描ける

新田先生ってアンソロのお題に沿って作品を描くのが本当にお上手なんですよ!短編の中できちんと盛り上げて、落とす。エロもありながらエロだけでもなく、文脈がきちんとあるしっとりした展開に、熟練の技を感じます。

◾︎表題(アラブ物4連作)
◾︎先祖編イスハーク×ラファエル
◾︎現代編 カァディル×アンリ
このストーリーを完成させる圧倒的な画力!今の商業BL界でこのストーリーを描ける作家さんはそ…

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ひだまりが聴こえる -リミット- 1 コミック

文乃ゆき 

ラブ展開が!

◾︎杉原航平(難聴) 佐川太一(大学中退して社会人)
長く続く作品は、キャラクターが徐々に深掘りされていくものが多いのがいいですね。こちらもそんな作品です。
太一の友達のヤスの変化なんかは、長い作品だからこそでじわじわ嬉しい。
それと航平の闇ね…徐々に深くなっていくのがたまりません。太一が色々子供っぽいので、航平が苦戦してる様子がいい。あと男同士では初ってさらっと言って、雄全開でちょっと慣れ…

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ひだまりが聴こえる -幸福論- コミック

文乃ゆき 

シリーズ2巻目

◾︎杉原航平(難聴) 佐川太一 ※大学生同士
絵柄が前巻よりとっても好きになってました!綺麗で可愛い!登場人物が増えて世界が広がりましたね。

前半、みんなが堂々と声に出して思いの丈をぶつけまくってて怯む。「私が平気かどうかをなんでお前が決めるんだ」と言ったマヤ(航平の後輩)こそ偏見の塊で読んでて辛い

後半以降、航平の人間味が増してとても良かった!サークルの先輩にイラついて声を荒げシー…

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キミに言えないことがある コミック

もふもふ枝子 

「正しい」の呪縛

◾︎椎名恭介(デザイン事務所勤務)×雨宮佳澄(会社員) 幼馴染

父親の「正しい」に縛られている恭介と、恭介の「正しい」に縛られている佳澄のお話でした。
"厳しい親"のバックボーンは食傷気味ではあるのですが、この「正しい」の使い方が新鮮で楽しめました。親の「正しい」が身体に染み付いて、その呪縛から逃れ難くなるの非常によく分かります。無自覚に親の嫌いだった部分をトレースし始…

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YOUNG BAD EDUCATION コミック

ダヨオ 

生徒×先生

デビュー作のここから、今のダヨオ先生になると思うと感慨深いです。絵もこの時点でお上手ですが、少しだけ荒いのが愛しい。

◾︎水沢(高校生 17歳)×高津(担任 37歳)
リアルに考えたら犯罪めいた部分もあるのですが、それでも恋に抗えない人間の業とか性(サガ)を感じる。
高津からしてみれば、見ているだけのアイドルが突然自分に興味持ってくれて、いやいや見てるだけで充分幸せだったのに近くでチラつ…

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ビーンズ・キャンプ コミック

依田沙江美 

不思議な三つ子

依田沙江美先生が大好きなんです!
冷静に見たら萌ぐらいが正当な評価なのかもしれませんが、依田先生作品は至高…揺るぎない好き。

不思議な三つ子の謎が、徐々に明かされていきます。表紙からは分かりませんが、ファンタジーものなので許容できる方にオススメ。
正直終わり方はかなり唐突で、まだ続かせる気があったのかな?と思う。徐々に明かされていた謎も、あらかた紐解かれていますが、まだ完結したとは言い難…

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地獄行きバス コミック

明治カナ子 

人間の滑稽さ

目次を見ると短編集っぽいですが、単行本の半分は表題のCPです。

◾︎修(おさむ)×カンちゃん
幼少期の母の影響か、モノの執着が薄い修。一方で服マニアでモノへの執着が強いカンちゃん。修が、モノより自分に構ってほしがったりしつつも、真逆な2人は足りない部分を補い合って支え合って生きています。

明治カナ子先生は人間のどうしようもなく滑稽なところを描くのが本当にお上手。エッチシーンが生々しく…

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