ふばばさんのレビュー一覧

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

極彩色の刃のように

イヤ〜…凄かった…
粗筋や内容は省略して感想だけ書きます。

正直、中盤までは。
山藍先生にしては随分普通だと思ったし、振り切ってない感を感じてた。
美少年、芸術、肉体の美、欲望の醜悪さ。
一般人にも連想できる範囲の舞台装置に感じてしまった。
十分面白くはあるけど、アノ耽美の女王・山藍紫姫子作品、と思うと物足りなさを感じていた。
しかし!
(ネタバレ注意↓↓↓↓)



2

プレイアフターコール コミック

オオタコマメ 

甘い思いやりのDomxSub

Dom/Subユニバースは注目ジャンル。
こちらは作者様のデビューコミックスとの事。完成度は高く、非常に面白かったです。

高校生同士。
ちょいヤンキー設定の倉科はDom。
優秀で隙の無い生徒会長・一色はSub。
倉科は誤解で一色につっけんどんな態度を取っていたが、ある日体調不良で倒れている一色を見つけ…

一色がSubと知った倉科がDomパートナーとなって…とストーリーは展開しま…

1

楽園暮らしはどうですか? 小説

夕映月子  高峰顕 

愛は、感謝と感動。

特に華もなく取り柄もない地味っこにキラめく王子様が現れて…
…という少女漫画の普遍的ストーリーだと思いました。

地味っこ・朝霞は地方の鉄道会社始まって以来の東大卒。
頭は良くてもどうも世渡りというか人当たりは良くなくて、人付き合いより鉄道が好きな鉄オタ。寮の部屋には模型を張り巡らせてます。
一方お相手の市川は同じ会社の超イケメン運転士さん。でも隠れゲイ。
そんな2人の恋物語は萌が詰ま…

2

19歳のポルノエンデバー コミック

五月女えむ 

繊細な心も分別もテクもある攻め、最強

非常に面白かった!

官能小説家のおっさんと、生意気なエロガキ。
…というカップリングですが。
「おっさん」は性格はともかく外見上は全然おっさんでなく逆にイケおじで。
「エロガキ」は年相応で、読み進めると生意気どころかどんどん可愛くなっていく。
その若さゆえの真っ直ぐさと良い意味での自分本位で、作家である紫藤にグイグイ食い込んでいく。
勿論、性的な行為を先に始めたのは紫藤の方ではある…

1

赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

同じ血を持つのに

面白いッ!
読み応えありすぎる。

イマドキのBL小説ジャンルはファンタジーが多くて、ファンタジー苦手な私は昔の作品ばっかり彷徨ってるんだけど。
コレは最高だ…
日常にあらわれる亀裂、その怖ろしさ。
そういうモノをBLで描くのが最高にスリリングなのに、なんで最近こういう作風がないのだろう?残念でならない。
…というジャンル偏重批判は傍に置いといて。

本作は、近親相姦もの。
父…

2

男の密会はベッドの中で コミック

藤崎こう 

大郷xカオル編、キタ〜〜‼︎

「獣」シリーズ新作降臨!
しかも、私の好きな「大郷xカオル編」じゃないですか。嬉しいですね〜。

ところで。
「獣」シリーズ。ハードルが高すぎですよね。
タイトルが統一されてなくて、本作がシリーズの20作目。
何も知らずに買ってしまったアナタ、どうします?
…って感じで。
かくいう私もシリーズ18作目の「気高き獣のテリトリー」を読んでからの遡り派ですので、今更読めない派の気持ち、わ…

7

義を継ぐ者 小説

水原とほる  高階佑 

ハードLOVE。ヤクザBL

2010年作品。
ヤクザもの。
かなり終盤まで甘さは無くハードな展開。
…で。私こういうの大好物です。

主人公は美貌の組員、浅黄慶仁。
組員といっても、完全に本部内でカネの動きを操作している経済担当。
組長の慶次郎の寝室にまで出入りしているので、周囲からは「男妾」という目で見られている。だが実は…
…という慶仁の出生の秘密的な背景があり、そこに組長の急な死、そこからの跡目問題、反…

1

機械仕掛けのくちびる 小説

  須賀邦彦 

もっとザマァを!

2005年発表作品。

前半〜終盤まで、かなり好きな展開!
学生時代からの片想い。
恋が終わったら飽きられて離れるしかない、だから恋人よりも頼り頼られる相棒/参謀でいたい…だからこの心は押し殺す。
そんな受けの鋼のようなメンタル。
対して攻めはカリスマ性のある魅力的でリーダーシップのある風間。
勿論恋の相手は途切れなく、男も女も問わず。
今、受けの相沢は風間の後を追って入社した玩具…

0
非BL作品

絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 1 コミック

紺吉 

実写ポスターを見て。

2021春、実写化するという事で、JR某S駅のそこかしこにドラマのポスターが貼ってありまして。
私は実写ものって苦手で今までどれも見てなかったのですが、各登場人物の一人ひとりのポスターを見て興味が湧きました。
今をときめく若手イケメン俳優たちが大集合。BLあるあるの一言コメントもクスリと笑える。
とりあえず原作の方を読んでみよ〜、というわけで。

内容は、数多あるBL作品の、よくある設定…

2

魔術師シルヴァンの店 コミック

池玲文 

美しき不思議。シルヴァンという男

一言、
美しい〜……‼︎
その一言。

ストーリーとしては、日常とは離れたファンタジー的な要素と恋愛が混ざる感覚で、銀閣博士の系譜に連なっている作品のように思える。
主人公は、奴隷出身のティム。
雇い主の魔術師・シルヴァンに恋して、どうしても思い出が欲しくて、魔法の小瓶の液体を飲んでまでも。
そして想いは達せられる。
そんな可愛くて切なくて不思議なストーリーが、池玲文先生の超絶美麗…

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