ふばばさんのレビュー一覧

ディープフェイス ~閉じ込められた素顔(下)~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

激しさの根本の儚さ

下巻。(上巻は「ダークフェイス」。)

上巻のラスト。貴志はリョウに殺されそうになって…というところからの……
貴志が首を絞められて意識が飛んでる間にリョウから体を愛撫され、夢うつつに感じまくり…というところから始まります。
事後、リョウから亮司と竜司の歴史…というか、亮司が精神異常者の双子の兄・竜司に幼い頃から暴力を受け続け、自らの隠された暴力性を元の亮司から引き離してもう1人の自分・リ…

6

ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

タイトルが全て物語ってる。隠された素顔はダークな香り

秀香穂里先生といえばバラエティに富む作風が素晴らしいのですが、本作は「黒い愛情」などに連なるキレキレの、ドロドロの、エロエロの、ダークなハードBLの系譜だと感じました。
つまりは、ワタシの好み…!

主人公は、大手の明朝新聞社の新聞記者・貴志誠一。
入社以来、政治部、社会部と記者としてのエリート街道を進んでいたのですが、上司の不祥事に巻き込まれて文芸部に異動となり、文芸部を下に見ていた貴志…

2

ヴァンパイアは我慢できない extra story コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

ほのぼの〜

「ヴァンパイアは食わず嫌い」「ヴァンパイアは我慢できない」の、これまで全サ小冊子や様々なフェアでのSSなどをまとめた電子限定の短編集です。
内容は、短編が8作品、プラスアンコール番外編3本での構成。
元々おまけ的な短編ということで、エロシーンのような展開はほとんどなく、アンリと湊のほのぼのしい生活を覗き見しちゃうよ、的な感じ。
多くは非常に独占欲の強いアンリが、天然な湊に勝手に嫉妬したり、言…

1

ファインダーの鼓動 初回限定版 コミック

やまねあやの 

麻見の愛は深い

私も待ってましたよ〜!
いるいる様が詳しくレビューされてますので、感想だけ。

なんかね…ラブシーンが少ないんですよ…(あえて「エロシーン」とは言いません。あくまで「ラブシーン」。)
麻見と秋仁のイチャシーンが……足りない気がする。
物語は引き続きシリアスで、ドンパチ絡みのハラハラがずっと続いています。
そして、今回はあのフェイロン(飛龍)がずっと絡んできます。
表面上、飛龍は麻見を…

6

ドラッグレス・セックス 辰見と戌井 コミック

エンゾウ 

ヤリチンがメロリン

前作「ドラッグレス・セックス」にて私が一番面白かったCP、辰見と戌井で丸ごと1冊の本作です。
私は個人的に女性軽視のヤリチンが嫌いで、だから前作にてこてんぱんにヤリ潰された辰見にヤッホー!ヤリチンざまぁだったわけです。
さて本作。
懲りたのか薬を飲むようになった辰見ですが、途端に女子が寄ってこなくなり自信喪失?したんでしょうかね…口ではイヤイヤ言ってるけど自分にグイグイ来る戌井に寄りかかって…

6

隣人には秘密がある 小説

秀香穂里  山田ユギ 

実写向き。大人の部活動

秀香穂里先生によるボロアパートを舞台とした、大人の青春ストーリー。
主人公は、大学生なんだけど、管理人である祖父が入院し、代理でこのボロアパートの管理人になった太一。
新宿という超都心にありながら、台所もトイレも共同、風呂なし、6畳一間で家賃は3万円という「すばる荘」の住人は、みなワケありというか…
クラブのナンバーワンホステス、人気ホスト、ポルノ小説家にスーツでパチンコ屋に「通勤」するパチ…

1

やぎさん郵便 3 コミック

草間さかえ 

4人全員の笑顔

この作品は実際の連載は長期にわたっていたのですよね。
私は一気に4冊読んで、じれじれとリアルタイムで追っていた方とは多分出発点そのものが違うのだろうと思います。
4冊読んで、またループ読みして、複雑な花城や澤が段々素直…と言っていいのかな…甘々恋人になっていく様子が心に沁み渡るような。
元々甘々カップルの廣瀬x花城はますます仲睦まじく。
はじめはひっどい始まりだった澤x有原も、澤が甲斐甲斐…

2

やぎさん郵便 コミック

草間さかえ 

ひねくれる男、澤。

「やぎさん郵便」としては1巻目ですが、「マッチ売り」収録分の続きで第9話からとなっています。

鬼畜・澤が実は女性たちから可愛がられている気配り男だったり。
花城のトンネルでの客である露語の教授が、色んな状況をすっかり知っていて面白がってる食えない奴だったり。
澤が花城にまだ抱いてる複雑な感情だったり。
廣瀬が、自分のおじいさんと花城が元々知り合いと知って色々邪推したり何かを思い出したり…

1

マッチ売り コミック

草間さかえ 

花城も有原も、美しい。

本作「マッチ売り」から「やぎさん郵便」3巻の全4巻、ずーっと前から積んでて、さあ読もう、今読もう、読むべきなのだ、読まねばならぬ…と悶々としつつ全然ページをめくれなかった鬼門の書物。
なぜこれほど敷居が高かったか?
4冊全て読んだ今でも、はっきりした答えはわかりません。
そして。
4冊全て読んだ今でも、「読んだ」ような気がしないのです。
うーん良かった〜!と晴れ晴れもせず、読んだそばから…

1

俺の可愛いモンスター コミック

山本アタル 

男の娘じゃないよ、「椿」だよ。

ちるちるのアタル先生紹介記事で知った作品。この受けのビジュアル、表紙だけだったらまず手を出さない系の作品でした。
でも読んでみたら面白かったですよ……!

「俺の可愛いモンスター」
この受けの子。ジェンダーレス男子っていうんですか?
男の娘ちっくだけど男の娘じゃない。アイデンティティは男で、ファッションは着たいものを着る。可愛くって女の子に見えるとして、何が悪いの?みたいな。
でも当然…

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