みざきさんのレビュー一覧

夜明けの唄 1 コミック

ユノイチカ 

骨太なストーリーに魅了される

こちらの作品がユノイチカ先生のデビューコミックスと聞いて驚いています。
前評判と煽り文が絶賛の嵐だったので、4巻が出るタイミングで一気に読んでみようかと手に取ったのですが…
ああー、もっと早くに読めば良かった…!!評判の良さも納得の1冊目でした!
ファンタジー好きにはたまらない世界観と、美しい画、序盤からぐいぐいと惹き付けられるストーリー、そしてボーイミーツボーイ。
すごい作品を手に取って…

1

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

文章力の高さと心理描写の上手さに脱帽

小難しいことは言えません。面白かったです。
面白いという言葉が作品の雰囲気と合うのかは疑問ですが、他に言葉が見つからないほど没頭して読みました。
読み手を惹きつけてやまない文章力に脱帽です。

序章にあたる1巻では、1人の女性が亡くなった事件をきっかけに、作品全体に広がる謎を繋ぐ点があちこちにそっと置かれていたような印象がありました。
第2巻目にあたる今作では、謎めいていた点と点が少しず…

2

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

もっと早く読めば良かった

高遠琉加先生、すごい。
時間のある時にゆっくり読もうと思っていた過去の自分に、そんなことはいいから早く読めと言いたくなります。
第1巻を読み終えた今、早く続きが読みたくて仕方がありません。
「気が付いたらあっという間に読み終えていた」感覚に陥りたい方はぜひ。

高遠先生といえば、事件やミステリー要素、謎めいた特殊なテーマを描くのが本当にお上手な作家様だと思います。
全3巻で構成されたこ…

2

カフェオレ・ランデブー 小説

栗城偲  藤たまき 

最悪な日の最高の出会い

珈琲・レトロな純喫茶好きにはたまらない1冊。
常連客ほど注文しないと噂のおすすめコーヒーを私も飲んでみたい。
派手さはないけれど味がある好みのタイプのお話でした。
作品全体の雰囲気もカフェオレのようなまろやかさです。

恋人同士だと思っていたはずが、知らず知らずの内に自分が不倫相手となっていた…と、ベッドの上で今まさに抱かれている状態で恋人が既婚者だと知る最悪の29歳の誕生日。
そんな…

2

PUNKS△TRIANGLE コミック

沖田有帆 

パンクとピュアのミスマッチの良さ

すごくかわいい2人だったなあ…!
タイトルにもパンクとあるようにパンク系ファッションが印象的な作品ではあるのですが、描かれているのは好きというシンプルで純粋な気持ちなのです。
しっかりとしたストーリーで飽きさせませんし、話運びも丁寧なので、2人の関係性が少しずつ変化していく様子をじっくりと読めるのがうれしい。
パンクなのにピュア。真逆のようにも感じるギャップが効いていてとっても良かったです。…

7

獣の王と狼面の番 下 コミック

奥田枠 

この世界観が好き

見開きページの背景が圧巻の美しさ。
ゼンの目を通して、獣たちが生きる自然豊かで美しい世界が眼前に飛び込んでくるかのよう。
作画に苦労をされたとのことで、小物のひとつひとつから印象的で緻密な柄の建築物まで、苦労をしたとの言葉にも納得の説得力のある素晴らしい世界観が繊細に描写されていました。本当に美しいです。

さて、下巻についてですが、すごくすごく良かったです。
上巻のレビューで、ときめき…

11

獣の王と狼面の番 上 コミック

奥田枠 

すごくツボにはまりました

上巻のみを読み終えた状態でこのレビューを書いています。
ものすっっごく面白かった…!!萌えた…!!
美しい動植物やオリジナリティあふれるファンタジー設定が好みの方はぜひ1度読んでみてほしいです。きっと胸踊るはず…!背景もとっても美しいのです。惚れ惚れしてしまいました。
小難しい設定はありません。導入からもう面白いので、そのまま流れに身を任せて読んでいけば自然と入ってくるので大丈夫です。

4

拒まない男 コミック

三月えみ 

1冊で何度も楽しめる面白さ

コンシェルジュの白石さんの上品さと、なんでも叶えてくれる拒まない男という魅力的な肩書きにふらふらと惹かれて本を開き読み進め、おやおやおや…?!と、想像とは異なる展開の数々に読む手が止まらず夢中になり、作中で起こる出来事にぐるぐると翻弄されながら最後は見事な着地をする。
いやはやすごい。スタンディングオベーションです。
BL成分もたっぷり楽しめますし、なにより非常によく練られたストーリーと展開に…

2

夜も、朝も コミック

 

極上のありふれた日々

世先生の作品を読むとなんだか胸がぽかぽかとします。
ごく普通の日常が描かれているのだけれど、普通だからこそじわじわと心にポッと絶妙な温度のあたたかさが広がっていく。
幸せという言葉を極力使わずに多幸感に満ちあふれた日常を描くのが本当にお上手だと思います。
今作もとても心地良い小さな幸せが詰まっていました。

藤と升麻は同棲を始めて2ヶ月の恋人同士。
読者が知っていることはそれだけです。…

3

飼い犬に手を咬まれるな 小説

夏乃穂足  笠井あゆみ 

書き手の熱量と作品の迫力に圧倒された

いわゆる、読む人を選ぶ作品が大好きです。
こちらの作品はまさにそういう人間のどろどろとしたものが凝縮されている、ちょっと読む人を選ぶ作品かなと思います。
ストーリー重視の方はぜひ。

360Pを超えるページ数に濃厚な愛憎入り混じる夏乃先生渾身の1冊。文章力が凄まじかったです。
読みながら非常にゾクゾクとしましたし、この分厚さになるのがわかる濃密すぎるエピソードに読み進める手が止まらないと…

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