窓月さんのレビュー一覧

雨は悄然と降っている 小説

さとむら緑  カズアキ 

雨男といえばコレ

ローズキー文庫の版権をショコラ文庫が買い取り、電子再配信可能となった作者デビュー作(あとがきより)。ショコラ文庫さん、ありがとうございます。カズアキ先生のイラストはありません。

展開がジリジリすぎて、ほんとにクライマックスくるんだろうか?と不安になるくらい、メインの二人がすごーく狭い範囲をぐるぐるする、(ページ数の割に)実は短い期間を描いた再会ものです。

好悪が分かれるお話だろうなァ……

0

愛を召しあがれ 小説

彩東あやね  羽純ハナ 

ほのぼの♡

面白かったです〜。彩東先生のユーモアのセンスにメロメロです!羽純ハナ先生の端麗なイラストが素敵でした。

エンタメ作品においても文章がしっくりくるかどうかって個人的にすごく重要なんですが、その点、作者の文章は自然に入ってきてくれて、地味に笑いのツボも鷲掴みされてしまって…。明らかなコメディではないのに、ふとした描写にフフっと笑わせてくれます。

ヤクザと料理人(見習い)のカプですが、かわい…

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再生 小説

野原耳子  桝目の助 

ヘヴィ系

この同人作品がちるちるに登録されていて評価もそこそこ入っているのは、配信時期によるためでしょうか。とにかく登録してくださってありがたいです。正直、作品登録大変です…。

内容は先のレビューどおりで、全く同意です。女性キャラ、レイプ、喪失体験などが苦手な人にはおすすめしません。うーん、ストーリーを作るための重要食材とはいえ仕上げはカタルシス添えなので、完全に夜明けの腐女子向けかな?

読み応…

2

溺れるネコに紫陽花 小説

野原耳子  枡目の助 

書き上げてくれて感謝

2014年に第7回B-PRINCE文庫新人大賞優秀賞を受賞されている作品ですので、執筆されたのは電子書籍刊行年よりだいぶ前ですね。

本作は先日拝読して個人的にすごく好きだった『夏の庭に、あたたかい雨』(第5回B-PRINCE文庫同賞受賞)の後に書かれたようですが、テーマに通底するものを感じました。シリアスなトラウマを抱えた主人公がありのままの自分を絶対に否定しない人に出会い、前を向けるように…

3

恋を曳く 小説

淡路水  ジンドウ 

ガッツリ読みたかった

66ページと短いですが、関係性萌えは満足させてくれました。2010年Webサイト掲載作品です。先生、2010年にそれまで書き溜めていらっしゃった作品を大放出されたのかしら…。評価的には萌×2と萌の間くらいの感覚です。


曳船作業員の森尾は職場の歓送会で飲み過ぎ、後輩の砂村に介抱されながら二人が住む独身寮へと帰った。歓送会は森尾の命の恩人である井上先輩と女性社員の結婚報告も兼ねていたのだが、…

1

怖がりヤクザに懐かれまして 小説

餡玉  にむまひろ 

コミカルな年の差もの

イラストレーター(漫画家)さんきっかけで読んでみました。kindle unlimitedでも読めます。

ちょっと長めのお話。餡玉先生、初めて読みましたが面白かったです。タイトルどおりのストーリーで、ヤクザに懐かれてしまったのは霊が「視える」男子高校生。擦れてなくって真面目な子がヤクザに惚れられちゃうなんて…。大阪弁バリバリのコメディで、ホラー色は全くありません。霊に取り憑かれてしまう理屈やお…

3

そのアホ捕まえといてください! コミック

晴山日々子  ハシモトミツ 

アホの子最強

pixivで最初だけ読んでて、まとまるの待ってました。一真がか〜わいくて♡

ハシモトミツ先生(原作)×晴山日々子先生(作画)による漫画家さん同士のコラボ作品。

ヴィジュアル的にもキャラ的にも攻めは攻めらしく、受けは受けらしいカップリングかも。晴山先生の画力がそう感じさせてくれてるのかな?一真にデレな男前の理人と、アホの子上等!理人が大好きな一真の、両片思いラブコメ。

高校生の一真…

6

初恋に堕ちる 小説

高遠琉加  北沢きょう 

本当の愛なんて

久しぶりに作家様のBLワールドを堪能させていただきました。甘いだけじゃないメイン二人の恋愛には、切なさプラス後引く苦味が。しっかりとラブを味わわせてくれる期待は裏切られませんでしたが、カバーイラストには予想を裏切られるかもしれません…。今回も作者のテイストを存分に感じられるシリアスめのストーリーでした。


再会もの。
高校時代、一学年先輩で映像部に所属していた橘に告白して、ふられてしまっ…

5

一滴、もしくはたくさん 小説

沙野風結子  湖水きよ 

弟→兄←働き盛りのおじさん

枯れ人と水師、水師と水人の間で交わされるエネルギーの受授を、ガッツリエロスに変換して描かれた、ちょいサスペンス風味BL。最初から最後まで薄暗さしか感じられないところに安心感すら覚えました笑

「枯れ人」とは精神疾患の病理を指した造語です。もちろん、フィクション。でもリアルにひきつけてなんかわかる!感覚を催させるのが本当にうまい。急速に蔓延しはじめた現代病、「枯れ人」を癒す水師が本作のメインキャ…

1

ゆうづつは藍にとける コミック

青井秋 

「ゆうづつ」は宵の明星

2012〜2013年にかけて連載された作品の、待望の単行本化。

タイトルからイメージしたのは、誰にも知られることはないであろう、密やかな恋のお話でした。

時代的には明治末期でしょうか。同じ下宿で生活を共にする大学生の章吾と、大学の先輩にあたる駆け出し作家・慎太郎が惹かれあっていく、静謐で詩的な物語。


書生の章吾が下宿している主の先生は、作家となった慎太郎の恩師だった。文芸創作…

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