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ストレスフリーな心があたたまるお話でした。
登場人物みんな良い人達ばかりで、主人公もとっても良い子で。
ちびっ子の可愛さにメロメロで媚薬にドキドキで両思いにワクワクで。
最近読んだ本がみんなたまたま絶世の美人受けばかりだったからか、天然パーマがトイプードルみたいで初心な恋愛初心者で、まさか自分が誰かに可愛いと思ってもらえるなんて!な受けが新鮮でした。
男前な攻めに可愛がられて愛されて。だけど自分からは恥ずかしくてなかなか積極的になれない受けが、攻めの美人な幼馴染みの登場でハッスルして。
肉ん棒が暴れん坊!酔ってみるのも良かったですね!
恋の花にも栄養が必要なんだね!
じいじ、パパ、受け、若い衆と大所帯で毎日楽しそうです。癒やされました。
金魚のきんちゃんのところでもじいじとパパとちびっ子の愛情深さが良かったです。
彩東先生の2作目とのこと。なんとなく手に取ってみたんですけど、けらけら笑えて良かったので萌2より萌にしました。大きな何かが起こるということはなく、二人の恋話をくすくす楽しめるお話、雑誌掲載作140Pほど+その続き80Pほど+あとがき+爆笑おまけ7P。昭和の家大家族ものドラマ見てるみたい。
フレンチレストランで見習いとして働く郁生。月に1,2度来店する刀瀬になんだか気に入られたようで、何かしらの手土産を毎回渡されます。そんなある日、浪費家の母が「お金貸してっ!」と急遽来店。で金額はというと今夜中に800万などとぬかし・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
桜太朗(表紙の子、4歳、可愛い)、疋田(貸金業者、受け母の借金先)、妃奈子(攻めの幼馴染、♀)、将一郎(組長)、組員少々ぐらいかな。おうちゃん、ほんま可愛い。
++攻め受けについて
攻めさん家は、どっちかっつーと任侠って感じ。今は建設会社等10以上立ち上げてる実業家さんですが、家に若衆が複数いて、おっかないっちゃおっかないですよね。そこに家政婦等のなり手がなかなかいないもんだからと、借金肩代わりの対価として新米シェフの受けさんを雇い入れたんですが。
受けが結構肝すわってんですかね。最初はびくびくしている様子もあったんですが桜太朗もいるから和んじゃったのかな。頑張って朝から13人前の朝食作るんですよ。料理好きなんでしょうねえ・・・すごい。尊敬。
天然パーマのせいか「昔の飼い犬トイプードルに似ている」と頭をぽすぽすされても割合すぐに「崩れるからやめてくださいよ」と攻めをいなしてますしね。
そんなに「theやくざ」な環境に見えないからでしょうか、桜太朗ちゃんにプリンや牛乳かん作ってあげたり可愛がってました。
攻めさんは口調こそ「残すと承知しねえぞ」という様子ですが良いパパちゃん、受けさんのこともまっすぐ好きって感じで良かったでした。
攻め受けはふーんという感じでさらっと読めましたが、最後のおまけ番外編がめっちゃ面白かったんですよ。金魚すくいで持って帰ってきた金魚が次々お亡くなりになって、しょんぼりの桜太朗ちゃんに、じいじ(組長)が張り切って探してきた金魚がなんとアロワナ!おっさんでかけりゃいいってもんじゃねーんだよ、と大爆笑でした。全体的にくすくす笑えて楽しい本でしたが、最後のこれがまた楽しくってご機嫌で読了した一冊でした。
面白かったです〜。彩東先生のユーモアのセンスにメロメロです!羽純ハナ先生の端麗なイラストが素敵でした。
エンタメ作品においても文章がしっくりくるかどうかって個人的にすごく重要なんですが、その点、作者の文章は自然に入ってきてくれて、地味に笑いのツボも鷲掴みされてしまって…。明らかなコメディではないのに、ふとした描写にフフっと笑わせてくれます。
ヤクザと料理人(見習い)のカプですが、かわいい子供が出てくるからか、ほのぼのとしていて安心して楽しめるお話でした。
それなりに女性陣も登場するけれど、己の本能に従順な天然さんたちで嫌味がないですし、ヤクザ攻めとはいっても穏健派なので、抗争やら流血沙汰には至りません。クスリ的なものは出てきますけど…笑
とにかくおこちゃまの桜太朗くん(4歳)がか~わいくて…♡
刀瀬(建設会社経営の若頭)のお仕事ぶりがメインじゃなかったのがよかったのかな。仕事を終えた後に家でパパになる顔をたくさん見せてくれるので、ほのぼの度を上げてくれているのかも。老舗フレンチレストランを解雇され、刀瀬組の料理人として雇われた郁生が桜太朗くんと仲良しになっていく様子が、とーっても微笑ましいです。
メインカプのどちらかがヤクザでも、こんな爽やかなお話もアリなんだ…と、わたしの中では画期的な中道ヤクザBLでした。
刀瀬さん、硬派の中の硬派ですよね。男らしさや権力を見せつけるために女を侍らせるようなヤクザではなく、女性関係よりも親友を大事にしていたり。桜太朗くんを健康的に育てようと、食べ物に対するしつけもきっちりしていたり。そんな彼に無自覚な「もふり癖」があったせいで、思いがけない恋が始まります!
夜、郁生が刀瀬のために酒の肴をせっせと用意するシーンがあって、郁生自身はあんまりお酒に付き合おうとしないんですね。その理由がクスッと笑える。前作のあの人を思い出しちゃって笑
刀瀬が「ゲイじゃない」と公言したのはカモフラージュ?…じゃなかったとしても、二人が抵抗なくあの流れになっちゃうのは少々気になりましたが、ヤクザだしBLファンタジーってことで、楽しかったからまいっか〜と笑
最後に収録されているSS「夏の終わりのおはなし」がかわいかったです。おきまりのイチャラブじゃなくて、刀瀬家のドタバタが読めて嬉しかったな。爽やかな読後感はそこからきているのかもしれないですね。
で、気になるのは桜太朗くんが大人になったらの展開…。これは妄想が捗っちゃいますよ〜。
溺愛攻めあり、ちびっこあり、美味しいお料理あり、となかなかいい感じだったんだけど、ところどころでモヤモヤするところがあって、心の底から楽しむことができず……。
まず受け母の扱い。
散々迷惑かけられてきてるんだけど、親なら当然レベルの些細なエピソードを大切にして母を見捨てることができない郁生が不憫というか。
800万円の借金を踏み倒し海に沈められそうになって、息子の働くレストランへ飛び込んでくる母。
で、その借金を常連客でありヤクザである刀瀬(攻め)が肩代わりしてくれることになるんです。
自分でこしらえた借金なのに、「俺が働いて返す!」という息子の言葉にホイホイ乗って、「ごめんね」と言いつつ、タクシーで帰ってしまう……(怒)
ダメ母のテヘペロ!って感じで深刻になりすぎずに書いてあるんだけど、やってることは毒親そのものなので、この女ふざけんなよ……!というどす黒い感情が湧き上がる。
でも、その感情の行き場がないのでモヤる……。
それから郁生と刀瀬のエロのきっかけがすごくイヤ。
刀瀬の息子・桜太朗が(保育園児)が、お迎え担当の若衆に「いくちゃんはパパのこと嫌いみたい」とべそをかいたら、「これを食べさせてみろ」と媚薬入りのキャンディーを渡すんですね。幼い子供に。
桜太朗はちゃんと言いつけ通りに郁生に渡して、郁生はリキュール入りか?と不審に思いながらも食べてみたところ……という展開。
これを桜太朗がもし食べたとしたら……
うちの子なら絶対に絶対に食べると確信持って言えるので、本気でゾッとして鳥肌たってしまいました。
だって見た目は普通のおいしそうなキャンディー……。
こんなの手渡す若衆は、半殺しでいいと思う。
そもそも、こんなクスリ持ち歩いてる下っ端ってなんなの?とも思ってしまいました。
刀瀬は、極道どいえどもうちの組は法に触れるようなことはしていないみたいなクリーンな発言をしてたんだけど、なんか説得力が無くなってしまったというか。
そして何より「エロの仲介役を子供にさせる」ってのが、ゾワゾワ……
はぁ……すっごい細部にケチつけてて我ながら凹みますが、ダメなものはダメなのでごめんなさい……。
そこを抜きにすれば、攻めの言葉を勘違いしてあわあわする受けの姿は笑えるし、刀瀬はハートフルヤクザの溺愛攻めといった感じなので楽しめると思います。
平凡だけど心優しい青年が漢気溢れた攻めに溺愛されるお話でした。
攻めの将吾はヤクザだけど法に触れる事はしておらず、亡くなった親友の子を我が子として育てていました。
受けの郁生は祖父母に育てられましたが、いつも問題ばかり起こす母親を決して蔑ろにしない優しい気持ちを持っています。
将吾は郁生が新米コックとして働いていた時から気に入っていたようですが、惚れたのは家のコックとして働かせてからのようです。
将吾は自分自身は派手な男前ですが、家庭的な人が好みのようで郁生がドンピシャだったようです。
郁生には初めはトイプードルに似てるからとか誤魔化してましたが、惚れてなきゃ媚薬キャンディーで苦しんでる郁生のアレを口で慰めるなんて出来ないはず。
派手な美女ばかりに言い寄られてましたが、靡く事の無い堅物なのも読んでて好感が持てました。
一方いつも控えめな郁生も積極的な女性が現れて、自分も将吾にキチンと愛情を伝え続け無ければと反省してました。
相手の女性を決して悪く思わない公正な面も持っていて素敵だと思いました。
2人の仲は盤石で郁生も芯が強くて、将吾もかなり一途でした。
小さな桜太朗も舎弟も沢山いるし、なかなか2人の中は公に出来ないと思います。それでも舎弟達が他の女性が姐さんになったらとかと聞くのは可哀想だと思いました。何とかして!