hepoさんのレビュー一覧

日の当たらない場所(1) コミック

たつもとみお 

疎外感と焦燥感

初読で結構こころを削られたので、読み返すにはかなり勇気がいる作品でした。

人口2000人ほどの小さな島。
漁業で生計を立てる者が多い土地で、日光アレルギーを患っていることで父から疎まれ、ひとの輪に入ることもできなかった寛也。
浮気性の父と、そんな父を待ち続ける従順な母に苛立ちを感じ、性的なものを嫌悪するようになった拓斗。
同級生だった2人が15年の時を経て再会する話です。

観光や…

0

出張ホスト NYU BOY コミック

紫能了 

胸にじーんときて、清々しい

久々に読み返して、今、あり得ないほど胸が熱くなっています。
本棚整理したいのに、改めて「これは手放せないな」と思い知らされる。
きゅんじゃない、じーんとくる作品です。

出張ホストとして客のあらゆるニーズにも応えてきた片桐。
本番はなし、それ以外ならSMでもカップルコースでも何でもあり。
そんな女性専用ホストの前に現れた今日のお客さまは…。

男でした。

「男性に女性のように…

3

女王と仕立て屋 コミック

スカーレット・ベリ子 

わがまま王女が本物の女王へ

読み返すと味わいが深まる作品ってありますね。
この作品も一度目に読んでから時間をあけて読んだら、印象が大きく変わりました。

「オーダーしたスーツを着ると必ず成功する」と言われている仕立て屋にやってきた、傲慢な物言いのお坊ちゃま。
わがままが通らず、一度は帰ったものの…。

「仕事をしている姿に惚れる」というのはよくあることですね。最強の外向き状態で戦闘態勢に入っているひとは、男女問わ…

2

GAPS hanker コミック

里つばめ 

やっと崩れたと思いきや

王子はやっぱり王子でしたね。
1巻からずっと願ってたのは、片桐の余裕な顔を崩したい!ということでした。
一瞬「やった!」と思いきや、読者の想像の上を行く腹黒さ。
もうこの男には勝てる気がしません。
格が違いすぎる…。
そんな片桐に長谷川のようなふつうの恋愛しかしていない、むしろ直近ではEDで浮気されて撃沈なんていう最後を迎えたようなレベルで太刀打ちできるわけもなく。

初読のときは新…

5

GAPS RISKY DAYS コミック

里つばめ 

言霊の暗示ってあるよね

新キャラ登場でちょっとゴタつく2巻です。

三浦レオ(28)。
海外専門部署から異動してきた自信満々な新人類。
新しいチーム編成で片桐と離れ、自分以外は全員20代揃いの中、長谷川の運命やいかに!?という、職場の変化もあるけれど…。

片桐の強引な攻撃+担当チームが離れたことで、長谷川の脳内片桐占有率が大幅UPです。
さらに片桐の言霊攻撃続行。
「長谷川さんは俺が好きなんですよ」

1

GAPS コミック

里つばめ 

魅力的すぎる登場人物たち

ぽんぽんと飛び交うテンポのいい会話。
相手がどんなにイケメンだろうと簡単に流されない上司。
最高です。

37才。仕事は充実しているもののメタボにED。
そんな長谷川がひょんなことから会社の完璧すぎる後輩・片桐のもうひとつの顔を知ってしまって…。

登場人物がとにかく魅力的なんですよ!
長谷川は外見は平均的で冴えない感じだけど、仕事では有能な雰囲気が漂ってます。感覚まともで、イケメ…

3

續・ポルノグラファー プレイバック コミック

丸木戸マキ 

木島にとっての城戸とは、春彦とは

基本的にBLに関して情報収集をしないので、新刊情報や続刊、ドラマ化や映画化のニュースもものすごく後になってから知ることが多いです。
ドラマ化してたんですね、「ポルノグラファー」と「インディゴの気分」。
さらに映画化までとは…、存じ上げず。
木島役が竹財さん…。絶対美しいじゃないですか。

というわけで11カ月遅れで読みました、こちら。
すっかり忘れてしまっていたので「ポルノグラファー」…

1

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

分かりたくないしんどさ

遅ればせながら「續ー」を購入して、この作品は読み返すかどうか悩みました。
木島の「今」を読んだ後に過去の思いや関係を知るのは結構つらい。
「彼氏の元カノの話を聞いてもいいことなんてひとつもない」のと同じ気持ち。

意を決して読み直しましたが。

純文学が書けなくなって、落ちぶれていた時期の木島。
大学の恩師の通夜で偶然城戸と再会して、一緒に暮らすようになり、官能小説に転向することにな…

2

咬みつきたい コミック

常倉三矢 

寝首をかくのはどっち?

ライバル同士っていいのか悪いのか。
片方だけが敵視している場合は、まだ肩を並べてすらいない。
勝負になるのは、横に並んだ人間のみ。

同期の似鳥と志野の話です。
初読のときは「萌」だったのですが、この度数年の時を経て読み直したら「萌2」に上がりました。キャンキャン噛みつく系の受けに少し耐性ができたのかも。
「ライバル!」と言っていますが、後半までそうは見えないんだなあ。
圧倒的似鳥の…

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酔いどれ恋をせず (2) コミック

橋本あおい 

酔いどれ、恋をする

ふう、久々に読んだら、またtatenoの料理を食べてみたくて仕方なくなりました。
水澄があんなにまで惚れる料理、本当にどんな味なんだろう…。

完結の余韻に浸り過ぎて、レビューを書けないまま1年半以上経ってしまいました。
前回、トラウマの原因である中学の同級生が登場したところで終わってしまいましたが、まあ、これだけ引きずるトラウマを作るくらいのひとなので厚顔無恥ですね。
平然と「やり直せ…

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