ボタンを押すと即立ち読みできます!
読んだ後のこの気持ちはいったいなんでしょう?
悲しいとか切ないとかの言葉じゃ足りない。
国枝彩香先生の作品は2作品目ですが、衝撃的な作品です。
特に番人。暗いお話が好きなのですが、短いお話なのでもう少し続きが読みたいところでした。
上手く気持ちを伝えれずにそんな生き方しか出来なかった登場人物たちに悲しく思います。
Show Me Heavenは少し寂しさの感じる可愛いお話でした。
空の裏側は結果的にこれで良かったんでしょうね。
でも、嫌な思い出だけを忘れる事が出来ても二人に幸せな未来は待ってない気がするんです。
色んな困難が待ってそうな予感……保だけが抱えて生きていくんでしょうか。
これも歪んだ愛だなと感じます。
そして、いままでのシリアス感を吹っ飛ばすかのようなギャグ漫画!
これが、最後で良かったです(°ω° ;)
腹に溜まっていたこの何だかわからない気持ちが少し減りましたm(__)m
神と言う表現じゃ足りないです。
色々描き方は有りますが、語り部が死人っていうBLは初めてです。
死人にくちなしという言葉がありますが、それも今回の話にそれは通じませんねw
登場人物は3人。
語り部であり、今回の話を持っていく上での主人公・斎原さん。
斎原の弟。
弟は、肌が弱く、日に当たると火ぶくれしたように腫れあがる。
髪の色素は薄く、瞳の色は赤い。
そしてもう1人が、使用人の加納。
今回はこの3人の顛末を描いた作品というところでしょうか。
感想を書く立場としてはちょっと難しいんですが、一言。
非情に面白かったです(゚∀゚)神!
自分には何の興味も示さなかった母が拾ってきた使用人には世話を焼いた。
父も母も亡くなり、残された別荘。
そこで使用人は外に出ることの出来ない弟の世話をひたすら焼いている。
無骨で感情を表に決して出さないこの男が感情を爆発させる様子が見たかった・・・。
そんな斎原さんが、別荘に来てから今現在。
つまり、死ぬに至るまでの話がこの一作です。
話が始まった時には斎原はもうすでに死んでしまっているわけなので、使用人の加納が本当はどういう感情を抱いていたのかというのは読者の推測の域を得ないんですが、それがまた面白いのかなと思ったり。
感情を表に出さない加納に「伽を命じる」と、自分を抱かせるという斎原も、実際は加納を想っていたんじゃないかとか。
なんか複雑なんだけど、その複雑さ加減が・・・・ぐはっorz
こんがらがってきた(笑
ただ、あらすじをざっと読んだとき、「伽を命じる」というセリフに対して思ったことが、弟を抱かせるのか?なんて思ってたので、斎原自身が受身を取る仕草をした時は果てしなくトキメキマシタ。
こういう感じの受好きなんです。
見た目が(*´艸`)クフフ
高飛車で傲慢な雰囲気のある男が。
主従関係の「主」が「伽を命じる」なんて脚を開いたらもう生唾モノだと思うわけで。
言葉を発せず奉仕する使用人もこれまたトキメクわけで。
身体を重ねても、唇を重ねないのが暗黙のルールだった二人。
斎原が死んだ後に唇を重ねる加納にはどんな心理があったのか。
最後の「お前はそれをえらぶんだな」の「それ」が何なのか。
何度読み返しても気になるわけで・・・・・。
久しぶりに、漫画での読後感って味わったかも。な作品でした。
文句なしに好きです(ノω`*)
他短編も文句なしです。
絵もストーリーも凄くイイ。
「めぐりあいコスモ」コイツの攻は有る意味凄かった。
すさまじかった。いろいろBLみてきましたが革命だな。
あるいみこういうジャンルもあっていいと思う。
打ち砕いてくれ!観念を!!
表題作は、耽美風。
冒頭から、主人公は殺害された死人として出来事を語る。
死人の目を通したナビゲート。
斎原胤彦は、父の遺産を相続。
斎原胤彦は、幼少期まで住んだ館を売りに出して、買い手が付いたので久しぶりに館を訪れる。
館には、アルビノの弟が世話役の男と住んでいる。
色素異常で陽に当たれない美貌の弟を含めて館を買いたいという、狒狒爺が購入者。
それを告げると、世話役が怒る
弟の出生には、母の秘密が絡んでいる。・・そして、起きる意外な悲劇。
アルビノの弟は、朝日に当たっただけで火傷を起こす。
いずれ訪れる死を予感させる結末は耽美風。
死人目線で描いた異色、インパクト強い作品だった。
タイトル作、なかなかお耽美でよろしいです。
水上シン先生にも通じるようなダークファンタジー。
全てが滅亡に向かいつつ、再生を予期させるエンドが眩しい。
ページをめくる手がとまらなくなったのは「空の裏側」。
愛憎って表裏一体なんだなと実感させられる。
悲しく痛い。
終始はかなげな笑顔を見せる野宮先輩の表情が痛い。
細やかな表情の描き分けが秀逸。
…と余韻にひたっていたら
なんじゃあああああこりゃああああああ!
「めぐりあいCOSMO」
今までのダークな世界が一瞬にして消えたw
これ、どんなギャグよ?
つか、こんなの一緒に収録するか、フツー?
でも、なにげにクラウスが可愛く思えてきたよ…。
コロッと騙されて寝首かかれちゃってるとかw
イチイチ美化25%とか書いてあるのに笑ったw
さすがに作者も超ブサイクのまんまイカせるのに耐えられなかったと見えますw
実はこの「めぐりあいCOSMO」の続きが読みたいw
昨日レビューした『箱庭』同様に振り幅の大きい1冊ですが、『箱庭』ほど闇鍋ではないです。
こちらは好き!
全部で4つのお話入り。
「番人」と「空の裏側」は耽美調の作品。ダークだけど美しさを感じます。
「Show Me Heaven」は、この中では一番読みやすいBLらしいBLです。
この3作品は素敵だと思います。
問題は最後のやつですな、「めぐり逢い…COSMO」。
『箱庭』収録の「君よ知るや南の国」といい、国枝さんにとってギャグ=ブサイク?うーん…悪意のインフルエンサーですね。気付かないんだろうな。。
申し訳ないですけど「めぐり逢い…COSMO」は存在しないかのようなそぶりでレビューします。
「番人」44ページ
3人のうち1人が死んだところから始まる三角関係モノ。
登場人物は腹違いの兄弟+使用人。
死んだのは兄で、主人公も兄。死人視点で進んでいくところが面白いです。
お話の読みどころとしては、最後に「番人“達”」と書かれているところがミソなわけで、さて誰が何の番人だったのか、という点になってくるわけですが・・・
表向きは弟の霞が幽閉されている館の番人役=加納ですが、兄の深層心理は死ぬ間際の「加納をここに繋ぎ止めておくために俺は──」にあらわれているように、幽閉されていた弟こそが加納を館に閉じ込めておくための番人だった、と。
でもこれだけではラストがいまひとつストンとこない。
更にもう一捻りを加えて、結局のところこれは加納のお話だったのでしょう。
言えることは、加納と霞は館を出て幸せに暮らしましたとさ、というお話ではないでしょうね。
「Show Me Heaven」40ページ
約束をすっぽかされて途方にくれる真面目で面白味のない仏頂面オヤジに、野良猫っぽい水商売風の青年が声をかけて始まるひとときの疑似デート。
最初はなんでこんなやつと・・・と思っていたのに気付けばこのデートを楽しんでいる自分がいて──
なかなか手の込んだストーリーです。
「空の裏側」88ページ
これも3人のうち1人が死んだところから始まる三角関係モノ。
高校時代の陸上部の先輩2人+後輩。
10年後、1人の死によって残りの2人が引き寄せられるお話。
本コミックの中ではこの作品が特に好みです!
なにより「空の裏側」というタイトルがいい。
国枝さんは作中で「たとえ間違っていても 何かが歪んでいても」と書かれているけれど、誰かを本気で愛すって多かれ少なかれこういうことではないんだろうか。
恋愛はもちろん、子と親の愛情に置き換えてみても、この最後の一文の深さにガツンとやられます。
お話的にはバッドエンド(もしくはメリバ)っぽく仕上がっていますが、読み取るべきはラスト1ページかなと思います。