なぜ彼らは恋をしたか

なぜ彼らは恋をしたか
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レビュー数
5
得点
56
評価数
18件
平均
3.2 / 5
神率
11.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199005701

あらすじ

建設会社の若きチーフ・デザイナーの緒方(おがた)。次の仕事は新興のライバル社と合同の新ビル計画だ。会社の格と己の才能、当然リードするのは私だ──けれど相手方のデザイナー・堂島(どうじま)は、骨太な容貌に、繊細で確かな才能の持ち主。見せられた第一案に早くも打ちのめされる。「誰よりあなたに認めてほしいんだ」素直に意見を求める堂島に強い羨望と嫉妬を覚えつつ、緒方はその存在を無視できなくて!?

表題作なぜ彼らは恋をしたか

業界で話題の振興設計会社デザイナー・堂島譲29歳
業界の準大手建設会社デザイナー・緒方将貴・29歳

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レビュー投稿数5

冷徹で難攻不落な男の恋

合理的なものの考え方しか出来ないカタブツ、
建築デザイナーの緒方は
実績のある東峰建設のチーフデザイナーで
空間に無駄など作らない設計をします。
遊び心なんて一切必要ないと思うタイプが、
自分とは正反対の考え方の堂島と
合同でレコード会社の新社屋を手掛ける事になります。
堂島は、まだ業界内では若いノグチ・デザインのチーフで
初対面から握手を求めてくるような男で困惑しますが
緒方は自社が主導権を握らなければならないことを念頭に置き、
会う度冷たい態度をとるのですが……。

梨とりこさんのイラストが、
神経質そうな緒方にまさにぴったりで
こんなクールな見た目の人に素っ気なくされたら
凹むどころかしばらく立ち直れないわい!と思いましたw
ところが、堂島は果敢に緒方に挑み続けるわけです。
鈍いんじゃなくて、神経が図太いと言ってもいいかもしれないww
でも、そのくらいじゃなくちゃ、緒方に向かっていけないんですが!
同い年だしお互いの事を少しずつ知り合いながら
より良いプロジェクトにしたい堂島と
余計な話など時間の無駄で、
話し合いすら本当は不必要だと思続きう緒方の攻防が
とても読み応えがありました!
わりとお仕事の内容が多目ではありますが
そこに緒方と堂島の性格の違いが現れていますし
自分とは違う柔軟性に驚きつつ
いつのまにか自分も安らいでいってしまう緒方の
心境の変化がとても楽しめると思います。

堂島のアプローチは、緒方にとって最初は
とにかくうっとおしくて疲れるだけだったのに
いつしか凝り固まった心をほぐしてくれている事に気付き
更に嫉妬さえ覚えるような堂島の図面に惹かれてしまうのです。

堂島の影響で、部下とのコミュニケーションも
以前よりうまくいったりだとか
頑なな固定観念を少し崩していくだとか……。

堂島のアプローチ、すぐさまどうこうしようっていうんじゃなくて
段階を踏んでくれるような、
自分に理性をきかせている優しさにグッときましたよ!
ああもう、堂島のような優しい攻めは安心出来ます!!
だけどタガが外れて激しいキスをするシーンはたまらなかった…!!!
料理が出来るってところもポイント高いですww

後半、堂島の噂を聞いた緒方の傷ついた様子に
こちらもズキンとしてしまいました。
ここは王道っちゃ王道かもしれませんが、
だって、あの緒方がせっかく距離を縮められるという時に!!!とww

堂島によって自分を変えられてしまう怖さと悦び、
でも最後まで全ては明け渡さない姿勢が素敵でした。
そんな緒方が愛しくてどうしようもない堂島、
お似合いのお二人です!!!

ツンツンの貴重なデレって、なんでこんなに美味しいんでしょうねww

2

大人の恋愛

 大手建設会社の若きチーフ・デザイナー・緒方。
 彼の次の仕事は、業界の第一線で活躍するアーティストを多数抱えたレコード会社の新社屋。
 けれど、実はこの仕事、今大人気の新興のデザイン会社との合同の仕事であった。
 大手の意地から、何としてでもイニシアチブを取りたい緒方たちだったが、相手の会社のデザイナーである堂島は、緒方の気持ちを知ってか知らずか、緒方との距離を近づけようとしてくる。

 緒方は、己の才能を信じていたけれど、堂島のデザインを見て自分が打ちのめされたのを知った。
 繊細でそれでいて大胆で――その確かな才能に見せられ、緒方の中で堂島がどんどん無視できない存在へとなっていく。

 そして、二人で旅行に出かけた日。
 堂島は緒方に、自身の恋心を露にした。

 それっきり、堂島のことが頭から離れなくなってしまった緒方は――

 という話でした。
 かなり大人向けの恋愛話。

 仕事もできて、稼ぎもきちんとあって、という大人な二人がお互いに仕事の才能をきっかけに惹かれ合って、最後はどうしようもなくなって、それでも余裕のポーズは崩さずに仕事は譲らずに続き、やる二人の話。

 大人の恋愛ってこうありたいないー……と個人的には思いました。
 読んでると少し背筋が伸びたような気がします。

 だから最後も相手にゆだねるのではなく、まだまだ主導権は譲らない形でのハッピーエンドでした。

2

根底にある思い

今回は業界で話題の新興設計会社のデザイナーと
業界準大手建設会社の出世頭のデザイナーのお話です。

所属会社も考え方も全く正反対な攻様に
受様が落ちるまで。

受様は多くの建築デザイナーを抱えた
大型施設から都市開発に強い
大手建設会社で働く建築デザイナーです。

受様は入社当時から
激しい社内レースを勝ちぬき
異例のスピード出世を果たして昨年、
建設部のチーフデザイナーとなります。

自分にも他人にも妥協を許さない姿勢は
仕事は出来るが手強く厳しい言われ、
チーム内でも滅多に笑顔は見せません。

今回、受様が担当するのは
音楽業界でもトップランクの大手企業が
設立三十周年を祝して立てる新社屋の建設で、
会社の威信がかかっていると言っても
過言ではないプロジェクトです。

しかも、このプロジェクトは
目を引く斬新なデザインで業界内の話題を
攫っている新興の設計会社との
合同建築として依頼された為

受様は
古参の意地と自身の矜持をかけて
初顔合わせに臨みます。

そこで出会うのが今回の攻様となる
新興の設計会社のチ続きーフデザイナーです。

受様は機能的な事を第一とした
オフィスビルの設計を得意としますが
攻様は人目を引くポップなセンスで
主に商業施設を手掛けてきました。

攻様は受様と同い年との事ですが、
大手建築会社の壮年の部長達と対しても
皮肉交じりの受様の言葉にも笑顔を絶やさず
受様との仕事を楽しみにしている様子です。

受様は
攻様の意見を聞くつもりすらないのですが
攻様は強引な程に受様に関わってきます。

プロジェクトは
受様の思惑通りに進むのか?
それとも攻様の熱意が
受様の初志を揺るがす事になるのか?!

クールな受様に対する攻様って
年上の俺様系か
従順な年下ワンコ系が多いのですが、
本作の攻様は同じ年だからか
強引ながらも引きもよいミックス系。

最初の頃の受様はほとんど
攻様に振り回されいる感じで
攻様も暖簾に腕押し的な感じですが

楽しいから建築物を作ると言っていた攻様が
今回はそれだけでは通用しないからと
受様に潔く頭を下げた頃から
受様も徐々に攻様の事を
素直に認めていくようになります。

以降攻様に連れ出される度に
受様はどんどん攻様に傾いていくって
感じでしたね。

新社屋のデザインが鍵になっているので
仕事場面もがっつりで
二人が最後にまとまるまで楽しく読めました♪

今回は最初は全く反りが合わない二人のお話で一作、
水崎夢見さんの『第一印象=最悪!』をお薦めします。

3

負けを認めたときの潔さ

実は途中までは中立もしくは萌の下かなと思いながら読んでいました。
なぜなら主人公の一人・緒方があまりにも鼻持ちならない嫌な奴に見えたからです。
自分の才能に自信を持ち、ポリシーに芯が通っているのはいいことですが、柔軟性があまりに不足しているなぁと思ったからです。
しかし、その割には堂島の誘いにしぶしぶながらも乗るし・・・
あれ、ちょっと改心しようと思ったのかな?と思えば、派手なしっぺ返しを喰らわせるし。
こういうのはツンデレじゃなくてなんと言えばいいのでしょうか?
ツンツンというのもちょっと違う気がするし・・・

しかし、堂島の設計図を見てからの緒方は、それまでのかたくなさが嘘のように揺れ動きだします。
冷たい態度は継続しているものの、硬い壁は無くなり受け入れ認められる人に変わってくるのです。

仕事の面でもプライベートでもほんの少し負けを認め、素直になることで歯車が上手く回転しだすのです。

同性に恋する気持ちであったり、今までに無い敗北感であったり、素直に認めるには抵抗が大きい出来事に反発するのではなく受け入れて見れば、こんなにスムーズに事は運ぶのねという続き感想を持ったお話でした。

堂島が非の打ち所の無いいい男なので、もう少し“難”な部分も欲しかった気もしますが、ビル設計というまた新しいお仕事に出会うことができたし、結構でした。

2

氷の男が溶けるさま

さすがお仕事がっつりの秀さん、今回は建築業界のデザイナー同士を主役に据えて、ライバル関係を描かれてました。
しかしですねー、何だか読んでいて「他人同士」のワンコ攻めと、「挑発の15秒」のライバル関係、この二作品が頭に浮かんで、チラツキました。
なんか、あれが合体したみたいな話にも見えてくるのは、お仕事ガッツリのせいだからでしょうか。

若くして出世頭で優秀な大手建設会社のデザイナー緒方が、成長中の音楽学関係の会社のビルの建築を、新進気鋭のデザインでマスコミからも注目されている大手ではないでデザイン事務所と組んで行うことになるのです。
そこで、対面するのが同じくデザイナーの堂島。
機能を重視する、人間関係の苦手な怜悧な緒方と、フランクで自由な発想をする堂島。
互いの無いものに惹かれながら、緒方はそれを素直に受け入れることができず・・・という展開。

緒方がもう典型的なツンツン。
堂島の気易さが鼻について心がかき乱される、それは関心がある気持ちの裏返し。
堂島は、最初の出会いから手を握って(握手)きたり、何かと緒方との触れあいをしたがるワンコ。
堂島の図面を見て、そ続きの発想に強く惹かれるのですが、その晩誘われた温泉で手を握られたことから、緒方がだんだん不安定になっていくのですが、それは彼の才能を認める気持ちと、自分の孤独を認める気持ちとで、かなり緒方の心を揺さぶるのですよね。
堂島の仕事を認める時、それは自分の型にはまったその在り方を崩す時であり、自分の気持ちを素直に認めることになるのです。

もちろん、堂島のひととなりにも才能にも、両方惹かれる部分がきちんと表現されているので、展開に無理はないとは思いますが、人として好きであっても、それが恋愛の好きであるという変化になるとは、あまり思えなかったのですよ。
初めっから、堂島は緒方が好きで真っ直ぐに向き合ってきたけど、緒方の気持ちの変遷に、今一つ唐突感がぬぐえないのが読後の感想です。
読んでいる時は、うんうん、って思ったんですが、読み返すと・・・?って。
やっぱり仕事がガッツリな分、ゲイとかそういう特殊設定でもない限り何となく、それは恋愛になってもいいのか?疑似ではないのか?ってどうしても思ってしまうのですね。

2

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