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天国を夢みてる

天国を夢みてる
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
18
評価数
5件
平均
3.6 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
シリーズ
ローズキーノベルズ(小説・ブライト出版)
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784861231513

あらすじ

多額の金と引き替えに、少女の姿で博物館のような不思議な屋敷に『奉公』にあがっていた唯。屋敷の主人が亡くなり、ただ一人の相続人である孫・泰斗を待っていた唯の前に現れたのは、近寄りがたく憮然とした態度を崩さない青年で…。出会いから、クラシカルなメイド服で自身が少年であることを隠していたことがばれ、気まずい雰囲気になるが更に、訝しげな泰斗から、遺産相続の条件に『唯との結婚』が付け加えられていたことを告げられ――。
(出版社より)

表題作天国を夢みてる

遺産相続の為戻ってきた孫 櫻井泰斗・27歳
亡き当主のお世話係のメイド 唯・19歳 

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数3

神楽さんでいちばん好き。

すごく期待してた最新刊が『う~ん』だったので、神楽さん(のお気に入り作品)再読祭り。

ひとことで言うと『浮世離れしたおとぎ話』って感じです。100%いい意味で!

神楽さんは、ご自分でも言われてますが、作品に占める受の女装率がものすごく高いんですね。私は女装そのものには別に興味はないんですが、神楽さんの女装はまったく嫌悪感や違和感を覚えないんです。『女装』が自然に受け入れられる設定・ストーリー作りが上手いんでしょうね。

そしてキャラクター。表紙イラストや、設定から私が受けたイメージとは全く違いました。正反対と言ってもいいくらいに。
病弱で貧乏で何かと残念な泰斗(攻)と、『仕事着として』のクラシカルなメイド服に身を包み、てきぱきと仕事(料理・掃除等)をこなす、意外と男前な唯(受)。

寂しい2人が惹かれあっていく様子に、読みながら自然に入れ込んでしまいました。行動範囲も人間関係(登場人物)も非常に狭い世界で展開していくんですが、それがかえって幻想的で独特な雰囲気作りを助けていたと思います。。

全体的にふんわり・あまあまなんですが、しつこくない。すごくさらっと乾続きいた印象なんです。私はそこが何よりいいと思いました。

タイトルにも書きましたが、今のところ神楽さんでいちばん好きな作品です。なんというか、穏やかで淡々とし過ぎなところで『神』はどうかなあと思ったのでこの評価ですが(個人的感情だけなら『神』でもいいと思っています)。
実は、ちるちるでは神楽さんで『神』をつけた作品もあって、そちらももちろん大好きなんですが(そちらはもういろんな意味でインパクトがすごかった)、純粋に自分の好みではこれが№1です。

そして、宝井さんのイラストがイメージぴったりでした。

0

全ては愛する者の為に

今回は祖父の死で遺産相続のために戻ってきた孫と
館の主人にメイド姿で世話をしていた少年のお話です。

攻様の祖父を通じて知り合った2人が
お互いの孤独を癒しつつ大切な関係を築くまで。

受様は父を知らず
水商売をしていた母に育てられますが
母も受様が中三の時に男と姿を消し、
自称美術商という叔父に引取られます。

しかしその叔父は目も髪も色素が薄く
異国風な顔立ちをもつ受様の美貌を
金になると思っていいた為

莫大な資産を持つものの
雑多で珍妙な品のコレクターとして有名で
若い娘を次々と世話係として雇い入れる
特殊な思考持ちと言われる老人に
新たな世話係として売られてしまいます。

しかしながら
受様の主人となった老人は
受様にメイド服を与えはしたものの
危惧した様なご奉公を求められる事はなく
受様が世話係になって四年後に
静かに息を引き取ります。

死した老人の正当な遺産相続人が
今回の攻様になります♪

攻様は幼い頃は老人宅で過ごしますが
父に連れられて屋敷を出て以来
長く音信不通な状態でした。

老人は可愛が続きっていた孫を忘れず
条件付きですが攻様に
自身の財産を残すと遺言したのです。

受様は攻様がやってくるまではと
屋敷に留まっていただけでしたが

やってきた攻様に遺産相続の条件が
受様との結婚だと告げられて
びっくりしてしまいます!!

その上、
体調を崩していたらしい攻様が
胃潰瘍で倒れてしまい、
受様はそのまま屋敷に留まって
彼の世話をする事になるのですが・・・

こんな2人に待ち受ける未来とは?!

攻様の祖父であり
受様のご主人様だった老人の
遺言状で巡り合った2人のお話になります♪

特殊な趣味の老人に売られた受様は
愛人家業さえ仕方がないと割り切りますが

老人が求めたのは生活全般の世話のみで
受様は自分の出来る事で
老人の役に立とうと頑張ります。

そしてその頑張りは
相続人としてやってきた攻様に対しても
発揮されるのです。

女装はしていても弱々しさはなく
押しじゃなくて芯が強い感じかな(笑)

父の借金の為にブラック系な貸金業に従事し
神経をすり減らしていた攻様は
正に生きているだけという暮らしをして
祖父の家で受様と過ごすうちに
穏やかだった日々を取り戻していきます。

老人の死や借金問題などはあるものの
2人の出会い以降に大事件があるでなく
淡々と進んで行く感じなのですが

老人が気に入っていた本の存在や
受様を気に入るきっかけや
老人の遺言の真意はループしていて
次々種明かしが面白かったです♪

今回は本作同様、女装の受様の恋物語で、
神楽さんの既刊『巫女姫の結末』はどうかな?

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亡き祖父の贈り物

ただひたすらに優しく、主人公とともに読者も癒されるようなそんな現代おとぎ話のような作品でした。
主人公がメイド服姿なのですが、その外見と格好をしているということ自体がこの物語の大事な鍵だったんですねv

山の上の広大なお屋敷にメイド姿で勤める唯は、5年前に叔父に売られるような形で、この屋敷に住む老人のお世話係としてやってきました。
唯は決して老人の愛人ではなくて、あくまでもお世話係。
メイド姿は、老人の趣味?
老人の趣味で色々な収集物のあるお屋敷と広大な土地と唯は、その遺産を受け継いだ孫の泰斗の到着を待っていたのでした。
現れた泰斗は、疲れ果てた形相で、いきなり胃潰瘍で倒れ寝込んでしまう。
かいがいしく面倒を見る唯。
そんな中で、二人の会話を通して気持ちの触れあいが生まれてきます。
そこへ突然降ってわいた、土地屋敷が借金の抵当になっているという問題。
身体を売っても、この家を守りたいと思う唯に泰斗は・・・

この唯、人形のような外見にメイドの格好とくれば、女子的な雰囲気を感じるのですが、文章中では男子を感じます。
全く女々しくない。
それが、自分的に評価で続ききる点だと思います。
色々な過去がありながら、真面目で健気だけど弱くない。
ポジティブで、純粋で、好感が持てます。

却って泰斗のほうが、自分で色々やるというより、色んな事を唯とか周りの人に助けられていくという、ヘタレではないんだけど、強い印象のある人ではないです。
草食なイメージなので、宝井さんの絵がよくに合ってます。

全体的にふんわりとした優しいお話。
作者の神楽さんの少し違う一面が見られるお話でした。

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