二本の赤い糸

二本の赤い糸
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
4
得点
29
評価数
12件
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199006395

あらすじ

この赤い糸がもっともっと絡まり合って、解けなくなればいいのに――。平凡な会社員の一実(かずみ)には、人に言えない秘密がある。それは、高校時代の友人二人に抱かれ続けているということ。大学で研究を続ける理知的な英章(ひであき)と、傍若無人な大企業の御曹司・克彦(かつひこ)。なぜ何の取り得もない僕に執着するの…? 答えを得られないまま二人とのセックスに溺れる一実だけれど、とうとう終わりの時が迫り!?

(出版社より)

表題作二本の赤い糸

大学講師 英章 /大企業の御曹司 克彦
高校からの同級生で会社員 一実・28歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数4

三つ巴注意

 主人公は、平凡な会社員である一実。
 彼は実は、人には言えない秘密を持っている。
 それは、高校時代の友人と便宜上で呼んでいる2人から、抱かれ続けている事である。
 大学を卒業後も大学院に進み、そのまま大学に残り研究を続けている理知的な英章。
 傍若無人だけれども、やる事はきちんとやる大企業の御曹司・克彦。
 そんな才能溢れる人間がどうして、自分を抱くのかと疑問を覚えながらも自らその関係を断ち切ることもできず、ただただ流されていくだけの一実。

 2人の執着の理由がわからないまま月日は流れ、体の関係だけはズルズルと続き、 3人は28才になっていた。

 そんなある日、 1ヵ月の海外での仕事を終え戻ってきた克彦に、改まった話がしたいので、3人で克彦の持つ別荘に行こうと誘われる。
 英章に異論がない以上、一実はいつもの通り2人の決定に従うしかなく、翌日、克彦の車で別荘へと向かった。
 一実はそこで2人から別れ話を告げられるのだとてっきり思っていたのだが、それどころか、 2人はもう一実を共有したくないので、自分を選んで欲しいと言ってきた。
 終りになることを覚悟して続きいても、まさか自分がどちらか一方を選ばないといけない日が来るなんて想像していなかった一実は困惑する。

 そして、一実の出した結論は……

 という話でした。
 結局のところ一実は、実は頑固な一面を持っていてその一面を存分に発揮して、どちらも選べないからどちらも手を離してほしいという結論を出します。
 すると、手を離すよりは共有する方がいいと考えた他の2人が折れてハッピーエンド?
 今まで通りの関係で行こうという結論に落ち着きます。
 いわゆる三つ巴話ですね。
 個人的には、あんまり三つ巴話好きじゃないんですけど、これはまだ共有する側の人間がどっちかを選んで欲しいと言い出しただけ、ましな部類に入ると思います。
 それすらもしないしそれでいいよね的なのが続くのはさすがにちょっとあんまり好きじゃありません。

 というわけで、三つ巴話が好きな人にはお勧めします。

1

純文学めいた語り口が…!萌えないけどねw

積み上げてある3Pモノ本の山をはじから読んでいて、思わず「お?」と目を止めた。
文章に独特の魅力があります。
突き放した視点で、ところどころにマニアックな好奇心をあおる文は
ともすれば純文学的ですらあります。

でも水原先生の食べ物の好みはたぶん自分とは合わない……
バナナペッパーってナンデスカー!?と調べてしまった。
うん、これはちょっと食べてみたい。
だが、ミネストローネにブリオッシュにステーキ、と言いながらなぜにハムステーキ…。
BL小説にはしばしば食事シーンが出てまいります。エロスと食事は共通性があるのか、
ゆえに自分と合うか合わないかは食事シーンで見えてしまうことも……。

ハムステーキが出てきた時点でチラッとイヤ~な予感した(笑)

なんていうんでしょうね、作品のクオリティうんぬんじゃなく
決定的に自分と相性悪い、ってのありますね。

これ、その典型です((((汗))))
ストーリーは嗜虐的な攻め2人に支配されつつ揺れる三角関係といったところ、
ストーリーそのものはそう地雷ではない。

文が非常に魅力的で、アコガレすら抱いてしまうほ続きどなのに
なんでこうも脳が拒否するのか。キャラだめ、展開だめ、Hシーンは萎えるほどダメ!

嗜虐的な攻め2人も耐え難いモノありますが、
受けの無気力感と申しますか、自己評価の低さがイライライライラッとくるレベル。
三角関係・3Pモノ読んでいてここまで萎えるとは(苦笑)
3Pに甘さを含んだロマンスを求める自分としてはなんともはや。

うーん、コレは3Pモノとして手出しするのではなく、水原世界の一部として
とらえたほうが間違いない作品。
正直に言えば「シュミじゃない」が、心理描写や冷めた視点で書く乾いた文章など
テクニカルな部分はかなりカッコイイ。間とって「萌」。

1

ガニュメデスへの憧れ

高校生の時にクラスメイトだった攻め様二人に無理やり
犯された受け様、それから十年以上歪の三角関係を・・・
攻め様二人から気楽な捌け口と思われていると信じて
従順に二人と関係を続けてきた受け様。
でも、受け様はこの生活がずっと続くことを密かに願っている。
二人にも隠している義父からの性的虐待で受け様の心は
常に従順と諦めが当たり前で、でも自分は汚いと持っている
受け様は、どんな形であったとしても自分を求めてくれる
二人を自分から離れる事など出来ない。
義父との出来事で傷ついた受け様は神話のガニュメデスのように
自分を悪夢から連れ出してくれる存在を熱望していたから。
それが攻め様の二人だったのです。
受け様は二人からいつ捨てられても仕方ないと・・・
そんな予感が現実に?
でも、それは全然違うんですよね、攻め様二人は共に
受け様が好きで、歪な三角関係を解消してどちらかを選べと。

攻め様二人に翻弄されているように見える関係は、
実は受け様次第でどうにでもなるほどなんですよね。
受け様を手に入れる事が出来るなら攻め様二人は
きっとどんな事でもしてしまう、続き限りない受け様への執着愛です。
個人的にはかなり暗いお話なので苦手な部類です。

1

主導権は受けにあり

攻めが二人で、両方とも少しずつ違う嗜虐趣味があって、受けはトラウマから被虐嗜好があり、高校時代から二人と関係が続いている。
作者さん、過去作品の「青の疑惑」の別バージョンかとそれをほうふつとさせる作品でした。
後書きに描かれているように、大きな起伏のあるストーリーではなく、淡々と受けの気持ちを中心に描かれていきます。
攻めの、受けへの執着の形はそれぞれ違えど、自分のモノにしたいと思っている。
それが愛なのか?嗜好を満足させるだけの為の存在なのか?
と、問われれば何となく都合のよい男のような気もしないでもないですが、
それぞれに社会的地位もあって、将来もある
そんなエリートのような男達が、何のとりえもない(受けいわく)男に高校時代から十年以上も、関係を続けるはずがありません。
では、互いがライバルだから負けたくないとうい意地なのか、といえば、そういう面もありながら、やはりそれにより年月がやはりありすぎます。

その攻めの独占したいというそれぞれの気持ちを、実に受けがのらりくらりと、悩んで苦しんで、手放そうとしているわけではないのです。
むしろ、彼の嗜好を満足させる彼続き等の存在を彼が手放さないのです!
一見、主導権が攻めにあるようでいて、受けががっつりと握ってしまっている。
そんな逆転が実はあるような気がします。
受けが決して魔性とかそういうわけではない。
彼の密かな歪んだ欲望というのが、表出さないだけにジワジワっと染み出てきているような。。。

「青の疑惑」が積極的な”動”の世界なら、こちらは”静”
破れ鍋に綴じ蓋ではない、まさに二本の赤い糸を受けが絡め取っている、そんなお話でした。
淡々としていますが、決してこういう作風は嫌いではありません。
ある種病んでいる彼等の関係かも?
最近の水原作品は優しさのある淡々とした語り口だったのですが、これにはそうした甘さというのはすこしぬめっとした湿り気のあるものだったような印象です。
自分的には好きv
本も薄く、長くないのでくどくならないのがいいです。
配分をよくわかっていらっしゃる!

2

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