カップ一杯の愛で

cup ippai no ai de

カップ一杯の愛で
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神12
  • 萌×214
  • 萌9
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

262

レビュー数
7
得点
146
評価数
39件
平均
3.8 / 5
神率
30.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
ISBN
9784403523748

あらすじ

あなたがそばにいてくれたら、毎日はきっと一番星より輝く。

腕はいいのに口が悪く、度々客を怒らせてしまう美容師の夏生。
その日も失敗し、知らずに入ったゲイバーでヤケ酒を飲んでいたところ薬を盛られてしまう。
犯人は蹴り倒したものの気を失った夏生は、翻訳家の山沖に助けられる。
山沖もゲイだと知り警戒する夏生に対し、山沖はあくまで穏やかで紳士的だった。

だが薬のせいで自由の利かない体の熱を、山沖に鎮めてもらうことになり…?

年の差スイート・ロマンスv

表題作カップ一杯の愛で

山沖敬一郎,翻訳家(大学臨時講師),35歳
飯倉夏生,美容師,25歳

その他の収録作品

  • カップいっぱいの愛で
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数7

ムッツリスケベにご用心 Σ>―(*・д・*)→

うん、読んでみて正解でした。とっても面白かったです。
ムッツリスケベなゲイの敬語攻めと、口が悪く男前なのに可愛いノンケの受けの、甘いラブストーリー。
それぞれのバックグラウンドは暗く、脛に傷持つ二人。というのも、攻めの山沖は学生時代に男同士で駆け落ちし家族に疎まれる存在で、受けの夏生は施設育ちの過去を持っております。
ともすれば暗い展開になりがちな物語なのに、そうはならず比較的明るいノリのほのぼのとした楽しいお話でした。

最初、夏生が接客業(美容師)なのにめちゃくちゃ口が悪く、お客様を怒らせているのに反省をしない、そんな印象だったため、「あちゃー…」と思っておりました。でも読み進めていくうちに、最初のころ感じた印象が徐々に変わり、夏生の性格が少しずつ変化してきて、可愛く思えてくるようになりました。
たぶん接客が不慣れだったためで、お客様の気持ちに寄り添うことになったおかげで周りからも認められるようになったんですね。

それも皆、山沖のお蔭です。山沖は翻訳のお仕事をしているため、言葉には造詣が深いんですよね。言葉というのはときに刃物にも、花にもなる、だからこそ伝え方が大続き事なんだ、ということを教えてくださいました。山沖は何気ない会話の中に、こうした教訓をさりげなく盛り込んだため、お説教臭く感じさせることなく、自然と夏生の心に入っていったんだと思います。

二人の出会いはゲイバーで、薬を盛られ倒れている夏生を山沖が救い、自宅まで連れ帰り、しかも薬のせいで興奮が抑えられない夏生を介抱したことから始まりました。ノンケの夏生は、過去の嫌な経験からホモ嫌いだったため、最初は強く抵抗しました。ですが薬の威力がすごすぎて、結局は山沖の手中に堕ちてしまいました。(安心してください!手&口のみですから(^m^)

とはいえ山沖の方も、嫌がるノンケを無理やり抱くなんて思いもよらないことでした。薬のせいとはいえ、苦しんでいる夏生を見ていられず、人助けの意味でした。けれども正気に戻った夏生が山沖を非難したため、ゲイとはいえ好みがあると言い、それは夏生とは異なるタイプだと告げたのです。もちろん、ゲイ嫌いな夏生を納得させるための詭弁だったとも言えるでしょう。これには一応納得する夏生。そして、その後もなんだかんだと二人は会い続けることになります。

それは義理堅い夏生が、タクシー代や洗濯代、それに介抱してもらったことの口止め料として、差し入れのケーキと現金の入った封筒を山沖に渡しにきたことがきっかけです。差し入れは別として、封筒を受け取ることを山沖は頑として拒否しました。その代わり、と山沖は言います。「コーヒーを一杯淹れて貰えませんか?」と。

山沖は「自分で淹れたものより、誰かに淹れて貰ったコーヒーの方がずっと美味しい」と嬉しそうに笑います。タイトルの「カップ一杯の愛で」を彷彿とさせるエピソードですよね。山沖は優しい男、けれども、どこまでも心の寂しい男だったのです。そんな山沖にだんだん心を許すようになってくる夏生。これには私も読んでてほのぼの、「嬉しいっ。優しいっ。大好き」と勝手に叫んでおりました。

口が悪いのは相変わらずですし、体もほっそりしてるものの比較的大きい夏生。ゆえに、私の中では男前10%、可愛さ90%の夏生。余談ですが、対する山沖はもっと図体がデカイ、らしい。(アソコも…アハハ(^◇^)

読んでいると切なくって、可愛くって、もう!二人とも何を遠慮しているの?早くくっ付いてしまえ!と何度も叫びだしたくなりました。もちろん、結ばれます、当たり前です、こーんな甘々なバカップルなのですものヾ(●・v・人・v・○)ノ

最後に一言。
私は今まで、ムッツリスケベってどうかなぁ?あんまり好きじゃないかもって思っておりました。ですが、この小説の山沖みたいに、どこまでも親身で優しく大人な敬語攻めだったら、絶対OK、好きになるって思いました。ということで、まだまだ書きたいこと、感想は沢山あるのですが、これ以上長く書いても顰蹙買いますのでお終いに致します。長々とお読み頂き、有難うございました<(_ _*)>

2

攻めの過去をどう感じるか

表題作と続編の中編2作品が収録されています。
表題作は夏生(受け)目線で進みます。続編は敬一郎(攻め)の語りで始まりますが、途中夏生の目線も入りますので二人の心情が分かりやすいです。

表題作「カップ一杯の愛で」と、続編「カップいっぱいの愛で」と題が対になっているのですが、最初「いっぱい」の意味が分かりませんでした。カップになみなみ注いでいる状態の「いっぱい」だったのですね。

ゲイ嫌いの夏生が山沖を好きになってしまう戸惑いが良かったです。
山沖が駆け落ちをしたという過去も、表題作では気にならなかったのですが、続編でその駆け落ち相手・宮野には他に好きな人がいて山沖はそれを知っていてなお好きだったこと、現在までずっと宮野が管理する家に住んでいたことはなんだか嫌でした。そのため、読後がもやもやしてしまいました。終盤の甘さでも相殺できなかったですね。

4

二回読んだ

滅多に小説を二回読むことってないんですが、雑誌で読んだのを入れると三回かな。紙で買って手放して、もう一度読みたくなって電子で購入。

やっぱり好きです。包容力のある無口な攻と、まっすぐすぎて口の悪い受。どちらの性格も好みです。エロもそこそこエロかったし!

それに舞台設定も好き。温かな一軒家もいい。

途中うるっとするし、過去は酷いんだろうけどその分これから二人で幸せになっていくだろうなーと素直に思えました。

たぶんまた、疲れた時に引っ張りだして読み返すと思います。

3

入り込めなかった・・・

可南先生の「左隣にいるひと」がとても気に入ったので、ちょこちょこ他作品も読み始めています。
ただ、この作品は残念ながら私には合いませんでした・・・

登場人物にも話の展開にも全く入り込めず・・・
読み進めるのにも苦労しましたし、読後に何かこう重く暗い感情が残ってしまいました。
二人はちゃんと結ばれて幸せにはなるのですが、受け様、攻め様両方のバックグラウンドが暗く、二人ともある意味孤独で家族に縁がない・・・という設定が重くて辛かったです。
片方(できれば受け様)だけが重い背景を背負っていて、片方(できれば攻め様)は温かな家族に恵まれていたり、幸せ一杯な人・・・とかの組み合わせだと大丈夫なのですが・・・


2

泣かせる作家さん

可南さらささんは泣かせるのがうまいです。人が死ぬわけでもないのに泣かせるお話書けるのは才能だと思います。休みの朝からメチャ泣きした顔で家族に不審に思われたかも(笑)前に小説ディアプラスで読んで気に入っていた話で、続きか後日談が気になり買いました。

包容力あって大人だけどHの時だけムッツリの攻めと、口が悪くてキツイけど根は素直で性格が可愛い受けの組み合わせは大好きです。二人とも過去に色々傷ついた経験を持ってるから人に優しくすることができるんだなと思いました。前向きにお仕事も頑張っていく二人なのでベストパートナーに出会えてよかったね!ってこちらも素直に言ってあげたくなります。

えっちの時も受けが超可愛くて萌えました。180センチ近くあるみたいだけど十分可愛いです。ホモ嫌いだったという設定ですが素質アリアリでした。「カップ一杯の愛で」というタイトルもなるほど、と思わされます。BLでもNLでも相手を思いやる気持ちが一番大切ねと思える素敵な王道のお話でした。

3

ほのぼのあったかい

やわらかな雰囲気の表紙と、穏やかそうな攻めとはねっ返りっぽい受けに惹かれて購入。結果、まさにイメージ通りの作品でした!
個人的に表紙で受けたイメージと中身が違うのが苦手で、パッケージ=中身であってほしいタイプなのでとってもよかったです。
優しく落ち着いた攻めと、まっすぐすぎて他人と衝突の多い受け。
でも受けが一方的に諭されて愛されて翻弄されて、と言う訳ではなく、
お互いがお互いのことで一杯一杯で、正反対な面に引っぱられて成長と言うか、前進するお話でした。
二人の過去にも色々とあるのですが、その過去で重たすぎる話にならないのも良かったです。
辛い過去があった人でも、ちょっとしたきっかけで変わることが出来るんだよ、優しい幸せを手に入れられるんだよ、ぐらいのお話の方が現実的で好みなので。

あと攻めが年上の敬語攻めがなのですが、これがエロシーンになると素晴らしいむっつりさを発揮します。
やってること自体は非常に優しくて甘いのですが、ムダに丁寧な言葉で感想を述べるので、無意識(分かってて言ってる可能性のほうが高いですが)言葉責めみたいで好みでした!笑
でもエロシーンは2回で続き内容もちょっと控えめなので、あと少しボリュームがあれば神だったかも!作品の流れ的には十分合ってる量なんですけどね。

全体的に表紙を裏切らない可愛らしい仕上がりなので、甘さに浸りたい時におススメです。
こんなにかわいい話の受けがガタイの良い強気受け、ってのが最高だったので、他の話も!と思ったのですが、普段はどちらかと言うとかわいい受けが多い作家さんなんですね。
残念ですがまた受け攻めのキャラが好みのときは是非購入したい作家さんです。

1

転・起承結?

35歳×25歳という年の差カプですが
攻めが受けに対して敬語&さん付けで
普段の会話でもHでもとにかく腰が低いので
あまり年上攻めっぽさはないかも?
設定を知らなかったら、年下攻めと言われても
違和感を感じなかったかもしれません。


女性客に「その髪型は似合わない」と
ハッキリ言ってしまうような
口の悪い美容師(受け)が、
知らずに入ったゲイバーで薬を盛られ
気を失ったところを
人の良い翻訳家(攻め)に助けられ
彼の家で、自慰を手伝ってもらい……

このような導入部なのですが、
すみません、冒頭からの急展開にちょっとポカーンとしてしまいました;;
いくら薬を盛られたとは言え、ノンケの受けが初対面の男にフェラされて感じまくるのも、後日助けてもらったお礼に男の家を再訪する…という展開もちょっと無理があるような…??

その後の仲良くなっていく描写は
ほのぼの日常系で無理がないだけに、
なぜ冒頭の出会いのシーンを
こんな作為的なものにしたのかな~と違和感が。
受けがHしないと素直になれないようなツンデレならまだしも、
本書の受けは比較的素続き直でサバサバした性格なので、
何というか読者サービス以外にはあまり意味を感じないエロシーンでした;


その後のストーリーは、美味しそうな手料理や
可愛い子ども(攻めの友人の娘)など
和み要素豊富で決して悪くはないのですが、
いまひとつ入り込みにくいのは
起承転結の転の部分が弱いからかなと思います。

受けが施設育ちであること。
攻めが過去に心中騒動を起こし、実家から勘当されていること。
その他、攻めの元彼の出現や、遠恋の危機など
話が盛り上がりそうなエピソードは色々あるのですが、そのどれもが大きなドラマを生むことなく、円満に収束してしまう。
これを癒される!と好意的に見るか
盛り上がりに欠けると見るかは
本当に人それぞれだと思いますが、
個人的には後者寄りの感想を持ってしまいました。

8

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