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表題作ボーイズラブ! 1

桐島悟(読モ)・豪(学年主席)共に中学生
神林凪(悟と豪の好きな中学生)

同時収録作品ボーイズラブ! 1

豪(学年主席)
悟(読モ)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ただならぬ3P――。

硬派むっつり・豪×平凡受・凪×美人攻め(のち受け)・悟

硬派な学年主席・豪と美人系イケメンの悟は、
天然&平凡な同級生・凪が大好き。
2人が告白してもどちらも選べない凪は、
「3人で付き合う」ことにし、初心な体をとろとろに拓かれた。

処女の凪をやさしく抱いた悟だったが、同時に
過去のフラッシュバックに動揺する。
読者モデル時代、仲間達に輪姦され、脅され続けた過去を…。

悟の〝抱かれていた側〟の気配。
そこに気づいた豪は、気持ちが揺れ動き―――?

「1人で2人なぐさめるのは、キツいぞ?」

作品情報

作品名
ボーイズラブ! 1
著者
松本ミーコハウス 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
シリーズ
ボーイズラブ!
発売日
ISBN
9784396783976
4

(122)

(58)

萌々

(32)

(16)

中立

(6)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
16
得点
472
評価数
122
平均
4 / 5
神率
47.5%

レビュー投稿数16

この作品の真骨頂は3Pに非ず!

発売当初に読んで、ちょっと辛くて1巻で挫折していたこの作品
挫折、というか…2巻が出るのを待ってる体力がなかったのと、出たタイミングで読み返す気力も多分なかったんですよね、当時は……。

でも、やっぱり好きなミーコ先生なのですっごく続きが気になって、今更ながらしっかり読み直しました♡

先ず、この1巻時点でレビューでお伝えしたい事は今から読むなら「一気に3巻!」もぉ、この一言に尽きます⸜⸜٩( 'ω' )و //

地雷多めな方にはおススメしにくいのですが、、、
深め&濃いめな夜明け属性さん(←多少な障壁、障害は前菜だねって思える位のレベルですかね?)には是非読んでもらいたいシリーズです

間違いなく3Pものですが「3Pもの」である事がこのシリーズの背骨ではないのです
あくまでも3Pは骨格
この作品を支えてるぶっといぶっとい背骨は「愛」なんです!
そう、【ボーイズのラブ】に他なりません!

3巻に向けて1ページ1ページを是非、進んでいって下さい

1、2巻は萌2なのですが2巻はレビューを書く予定がないのでその分をプラスしてシリーズ評価の神としています!(3巻はレビューしたい!…いや、しなきゃっ‼)

0

やっぱり好きだ!

随分前に読んだんだけど今更ながらレビュー。

久しぶりに読み返してみましたが、やっぱり好きです。3Pモノ好きです。
こちらの3人は、個々人でそれぞれに問題を抱えてたりするんですよ、豪も悟も凪も。

まぁ凪くんは、問題はないかな?両親が居ないけど祖父母の元で愛情に恵まれてすくすく素直に育ってる。
豪くんは、医者家系で裕福なお家だけどDV家庭で何だかありそう。

問題は、悟。
顔がいいから元アイドルの母親のプッシュで読者モデルをさせられてたら、汚れた業界の乱れた性の餌食にされて精神を病んじゃってる。
それが原因で芸能活動辞めたのに、母親は自分の身代わりの自己実現として悟の芸能活動を諦めてくれない。

人間関係とか脅しとか薬使っての性行為強要とかそりゃ嫌になるよ、だって中学生なんだよ、この子達。こないだまで小学生。そんな時期に無邪気な子どもらしい遊びでキャッキャしてる凪と豪に出会って一緒につるんでたらそりゃ救われるわ。
そんで、ピュアな凪を好きになっちゃうわ。

BLなので、展開が急速じゃない?!とも思えたりするけど、このトラウマとか現実のしんどさと、思いやる気持ちと揺れ動く気持ちがたまらなく好きです。

凪くんが好きなはずなのに、悟の事も気になりだす豪くんもよいです。優柔不断とか浮気者って感じではない。優しいんだよ。

読み返してよかったです。おもしろい!

紙本で購入
引っ掻き+白線修正

0

3巻完結

最近セールをしていたのでセットで購入してみました。
読み始めて気付いたのですが、これ連載で読んでました。でもまとめて読むと、全体の流れがよくわかって良いですね。

この1巻の表紙が悟になっているところがポイントかな?
3人の男の子たちがそれぞれに関係があり、という設定。
最初は、かわいくて無垢な凪を二人のイケメンが好きで、というよくある3Pから入ります。
凪がすぐに二人を受け入れたり、どっちも好き、というのもよくある設定。
しかし、カバーが示すように、これは悟の物語なのかもしれません。
比較的早い段階で、悟が過去に受けていた暴力が明らかになります。
そして、攻め二人だと思っていたその二人の関係がクローズアップされ始めます。

1巻は設定紹介といったところ。
2巻から本格な展開があるのかな?
もう筋を忘れているので楽しみです。

0

豪×悟でテンション⤴︎

絵がより良くなられましたか。
切れ長目イケメンキター!と思いましたが、どんどんまた目が大きくなっていったような…。

凪を好きなイケメン2人。
凪は、その豪と悟どちらも同じくらい大好きだと。
それで3Pとは、まあいいんだけど、みなさん抵抗なく進展早い。

と思ったら、豪×悟の線があるかも!?
とここでテンション爆上がりしました。
イケメン×イケメンの好きなカップリング。
攻め受けポジションもバッチリ。

しかーし、悟の境遇が気の毒すぎる。
やめたげてー。
豪と凪との恋で救われますように。

豪は豪で大変そうだし。
でも豪はやさしいし、いちばんタイプで好きです。
家族の毒から解放されて、悟と凪を抱いて3人ともしあわせになってほしい。

でも、3巻まであるので波乱が続くのでしょうけれども、できるだけ不憫な目に遭いませんように。と願いつつ2巻いきまーす。

1

3人でいることこそ安寧

全3巻で、3人の恋愛を模様を描く。
少年たちの思春期における家族とのつながりと彼らが依存とも呼べるかけがえのない愛情を持つに至るまでが語られる。

登場人物は、悟、豪、凪の三人だが、主に悟の視点で展開していく。
豪は総攻め、悟と凪はリバだ。

3Pにありがちな、攻2人に受1人の愛されだけで終わらない痛々しく歪な人間関係が少年たちを引き込んでいく。
大人の汚い世界に巻き込まれる、他人の思惑に惑わされる、そんなストーリーの中で少年たちが翻弄され、唯一安心できる場所が3人のセカイだと到達するに至るわけだが、守るためにそのセカイを手放す、それでも離さないと足掻く、押し流されそうになりながら3巻の最後どう結末を迎えるのかが見ものだ。

「しゅみじゃない」理由についてだが、松本ミーコハウスさんの描く人間は人間が人間であるための一種の諦めを書くのが巧みだ。
みんなどこかで何かを諦めて生きている。それが社会で生きるということだし、妥協はいつだって必要で、手放すことにより幸せになるんだというキャラクターが多い。
それでも、手放す必要はない、俺も欠けてるところあるけどまるごと包んでやる、互いに支え合っていこうってキャラクターが出てきて、ハピエンになる。

今回も、救われない悟、自分にも欠点があるけど好きだから支えたい豪、天真爛漫で二人に全力で寄り添おうとする太陽属性の凪。
みんなで幸せになるために足掻く少年たちにスポットが当たっているが、3人だからこそ共依存に見えてしまう。ここが唯一の安寧、むしろそこにしか救いがない…ていうのが趣味じゃなかった。
なんだか、どのページめくっても暗いみたいな。
物語的にはハピエンなのだが、私的にはメリバみたいな感覚。
私、ハッピーでキューティーなお話が好きなの!

2

予想外の展開へ

作者さんの作品を読むのは初めてでした。
凪がちょっとショタだなぁと思ったら、中学生ですか…。
悟も豪も自分の事が好きだって言ってくれる。
どちらかを選べない、両方好きだ、だから3Pしようという発想に脳がね、ついていかなかったんです。
えーなんで中学生なんだろ、せめて高校生ならなんとか許容できた気がするのに。

この三角関係が壊れだすお話かと思いきや、悟と豪の育った環境や過去が色々あって、想像してたのより重い雰囲気になってきました。

既に3巻まで待機させてるので読みますが、1巻しかなかったらリタイヤしてたかもしれないなぁ。

2

松本ミーコハウス先生すごい

3巻完結既読です。
松本ミーコハウス先生は色んな意味ですごいな、と思った作品。

あとがき曰く「男の子3人でわちゃわちゃと楽しい感じを描けたらイイナと思って始めた」
それがどうしてこうなるのか!笑
癖(ヘキ)とか描きたいものをぶつけて下さる松本ミーコハウス先生を尊敬せざるを得ない。

ただこの年齢はちょっと無理があると感じてしまう。この年齢にしたかった気持ちも分かるのですが、もっとずっと頭足りない子どもだと思う。今後の展開における行動含め豪(黒髪 成績優秀 攻め)がとにかく賢い。

※電子書籍 修正白海苔

2

無邪気さと過激ですな

凪の無邪気さ!
二人に告白されて選べなくて3人でってなったときは引きました。

こんなにがっつりマンガで3Pものを読むのは初めてです。

でも悟が…。辛い過去を思い出して途中離脱してしまいます。そして豪が悟の過去を察してあらぬ夢を見て。

悟の過去、母親、父親、救いの無さに絶望します。しかもまた魔窟に悟を送り込んで。悟どうなっちゃうの?

豪が悟を心配して欲情してもセックスしなかったりキスしたりなだめているところは救われました。

が、豪にも家庭の複雑な事情があるようで。

お互い詮索しなくてやってきたのに悟は凪に感ずかれそうになって恥ずかしい!って動揺して。
凪にだけはいつもの自分でいたいのかな。

タイトル通りのお話でした。
可愛い絵なのにやってることがすごくてそのギャップにもやられました。過激ですね!

悟がこれ以上業界の人達に弄ばれませんように!

2

直球タイトル、王道カップリング、非凡なストーリー展開

ボーイズラブというド直球なタイトルと、地味可愛らしい受けとハイスペックな攻め2人という3Pのド王道なカップリングで、なんて非凡なモノを描かれるのか(O_O)
煽りコピーの「ただならぬ3P」が全然煽りじゃなくって、本当にただならないところがすごい。
2巻が出るまでちょっと様子見していた作品なんですが、三角関係好きなら読み逃し厳禁‼︎って言って回りたいくらいハマりました。

両親はいないけど祖父母に大事に育てられている〔凪〕と、健在でも難がある親のもとで育てられている〔悟〕と〔豪〕。
主人公は、まだ「恋」がピンとこない年齢の少年たち3人。
「ボーイズラブ!」のタイトルの通り「少年」と「愛」がテーマになっていて、その子供らしい純粋さが危なっかしくもあるんだけど良いなと思えるお話。
定型通りならどこか打算を感じてしまう形の三角関係も、ミーコハウスさんの手にかかってしまうと打算のだの字も見当たらない。
それと私は個人的にボーイズ同士のラブの延長にはリバの可能性が多分にあっていいはずだと思っているので、3人全員に「触りたい」「触られたい」が混在しているこの感じにはめちゃくちゃ萌えます。
かといって全員がリバースするわけじゃない。
それによって3人のタイプがみんな違うふうに見えてくるところも面白いと思いました。

この子たちの年齢を考えるとこんな風な寄り添い合い方をすることが良いのか悪いのか何とも言えないところがあるけれど、流されているだけではないのが分かるしっかりとしたストーリーになっているので読んでいて嫌な感じはしません。
カタルシスを期待して、安心して読んでいます。

2巻に続きます。

【電子】シーモア版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし

4

気持ちが重くなりました

子供の虐待ってのは、ほんとに嫌なものだな…。
一冊読んで、初めの3Pのエロエロ、凪の可愛らしさ、悟の優しさ、そんなのがいつの間にか消えて無くなっちゃった。
みんな中学生なんでしょ?
「子供」の無力さ。
「大人」の身勝手さ。
「性」の持つ二面性。
これらはきっと読む側の立場で色んな解釈が成り立つ、のでしょう。
まだ若い学生さんには大人の汚さが強調されるだろうし、独身または既婚者、子供の有無でもまた違うでしょうし、その子供の年齢でも変わるし。男性だったらどう考えるのか、も。
どの作品もそうだけど、こと「子供への虐待」(金の無心とかもね)に関しては特にそう感じる。
どんな親でも一緒にいなければならない子の不幸。
でも私は同時にこんな事も思いました。
何があっても遵法で子供を守って大きくしなければならない「親」というものの重責。
赤ちゃんの時は可愛いだけ。でもそこから最低でも18年間、自分に何かが起きれば自己生存本能が勝って人として堕ちることがあるかもしれない。
悟の母親みたいに何が起きてるか薄々わかってて、それでも送り出したり。
豪の家みたいに、子供に言う事聞かせるために母親を暴力の犠牲にしたり。
はあ、この話一体どう進むんでしょう?「2」読むの怖いわ。

3

3Pの理想型

「タイプの違う攻め二人が一人の受けを取り合って結果、三人で…」という流れが3P黄金パターンと考えていましたが、攻め二人の間でも何かあったらさらにもっと盛り上がるんじゃないかなぁ~と考えていた私にとってこの作品はまさに理想型3Pでした。

設定としては、真っ直ぐで素直で優しい受けに対し、見た目はハイスペックながらも家庭環境に問題があり内に闇を抱えている攻め二人が、癒しを求めるように惹かれてしまうというわりとありがちな設定ですが、悟に性的被害者の過去を持たせることによって話がぐっと膨らんで今後の三人の動向から目が離せなくなりました!さすが、ミーコハウスさん、おもしろい‼

気持ちはあるのに過去のトラウマから凪を抱けない悟の苦悩する姿にきゅ〰ん、凪の闇を知って劣情だけじゃない想いを持ち、唯一の理解者となった豪と不本意と見せかけながらもキスを重ねてしまう姿にまたきゅ〰ん…悟、萌える〰!

この先、家族とのしがらみや、性暴力の加害者との接触も匂わされていて、2巻が待ち遠しい!
もしや、凪と悟のリバもあるのかな…
無防備に色気だだ漏れしている悟だったら凪にさえ押し倒されそう…う〰ん、それはそれで悟押しの私としてはかなり嬉しい展開だけど(悶絶)さすがにないかな(笑)

2

「さすが」と唸ってしまうストーリー

タイトルが直球過ぎて手が出なかった作品。なんですが、先日ちるちるさんの3P特集の記事を拝見して興味をそそられ手に取って見ました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。


ただならぬ3P。

帯のその文句に偽りなしでしたね。
はじめは地味っ子くんの凪(受け)を、元読モの悟と学年主席の豪を奪い合う→仲良く3Pものへ、という流れかと思ったのですが。

自分は凪が好きなはず、なのにどうしてあいつが気になる?
という、悟と豪の気持ちの変遷を軸に、3人の関係がどうなっていくのかを読ませるストーリーでした。

3人とも明るい建前とは別に、家庭にしがらみを持っている。
1巻では悟の過去がメイン。
てか、悟の過去が一番壮絶そうなのに、一番最初に描いちゃっていいんだろうか…。

個人的に悟の両親のような子どもを食い物にする親が地雷なのでちょい萎え萎えな気分で読み進めましたが、悟の地獄は「過去」のモノにあらず、現在進行形で彼を蝕んでいく様子がまざまざと描かれている。
悟を守り、救ってくれるのはいったい誰なのか。

ただ、彼らが中学生という設定はどうなんだろう。
個人的には高校生という設定にしてほしかったな、中学生ではちょっと幼すぎやしないかい?と思うのですが、ミーコハウスさんが描かれているわけですから、きっとこの「中学生」という設定も何か意味があるんでしょうね。

3Pあり、リバあり、児童虐待あり、レイプあり。
読み手を選ぶ作品かもしれませんが、個人的にはミーコハウスさんの作品の中で一番好きかも。

次巻が楽しみです。

2

三角関係が意外な展開に…

学年主席と読者モデルというハイスペックな攻め二人が、地味な受けに惚れて、受けがどっちも選べずって、ありがちな三角関係だなーって思いながら読んだら、違いました!

読者モデル・悟は、先輩モデルに性的なおもちゃにされたり、カメラマンに愛人扱いされたり、「受け」の経験があって、攻め二人×受け一人で3Pしていても、もう一人の攻め・豪のことを意識してしまって…
攻め同士が惹かれあってしまう、こんな三角関係っていままであったかな?

地味受け・凪は良い子だし、凪だけがはじき出されることはないと思いたいけど、2巻以降で、この新鮮な三角関係がどんな展開になっていくのか楽しみです。

3

一筋縄ではいきません

恋に目覚めたばかりの男の子達3人が、肉欲のままに3Pになだれ込む、エロエロストーリー。
だったらねぇ、、、
それだけだったら、簡単に、
「ふうん、かわいくていんじゃね」
で読み飛ばせるんだけど、そこはそれ、そうは問屋が卸さない。
あの「美しい野菜」の松本ミーコハウス先生が、その on BLUEでの次の作品として描き始めただけあって、第1話こそ若気の至りの、軽はずみな3Pの、ウフフなエロエロで油断させておいて、話はどんどん、ズンズン、重たい方向へまっしぐら。
主人公達はまだ中学生で、こんなにかわいらしくて、友達と一緒にちゃんと子どもから大人になりたいって願っていて、、、
一人で生きていく術を持たない未成年の子どもである限り、全く逃げ道のないこの3人の未来。
この先の展開を見るのが怖い。
いったいどんな着地点が用意されているのか、
そこに辿り着くのはいつなのか、
全く予想できなくて、続きが気になる。

6

まさかの展開

あまり好みの絵ではないのですが、帯に惹かれて購入しました。
3Pです。
しかし、想像とは違う展開で驚きました。さすがon BLUEって感じです。
ちっちゃかわいい子が最後まで受けなのかと期待したのですが、なんだかんだリバありなので
リバ苦手な方は注意した方がいいと思います。
個人的に帯で3P謳っているのでもっと3P感あった方がいいと思いました…結構あっさりで拍子抜けしました。最初だけ3Pです…
その点少し、帯詐欺にあったような気分です。
すごく駆け足で物語が進むので、読んでると息切れしそうになりました。スラスラ読めるということなのでしょうか…
昼ドラのようなドロドロした展開に今後なりそうだな〜と思いました。BLでは珍しいと思います。
そういうの嫌いじゃないので2巻も楽しみです。

3

なんて絶妙なチョイス!

 すばりなタイトルに「おお?」と気になって予約購入しました。

 読者モデルをやっていた(やらされていた)悟と、学年主席の優等生・豪、そして平凡で小柄な凪。読モの仕事をやめて暇になった悟に周りは気を使う中「じゃあ遊べるじゃん!」と声をかけてきた凪と、凪と仲良しの豪との三人の関係が始まって…。

 この作品、かなり衝撃的でした。悟はチャラ目のイケメンで、豪は大人っぽく寡黙で、凪は無邪気で子供っぽい男の子です。この仲良し3人組の関係が楽しくエロく描かれているのですが、えええ?そんな簡単に?と、ちょっとぎょっとしてしまうほどにあれよあれよと3Pへ展開していきます。

 過去のトラウマを抱え自分勝手な親に振り回される悟は、自分を子供に戻してくれた凪と一緒に大人になって、恋もキスもいいものだと思いたいと言い、経済的に恵まれた家に生まれた豪は、複雑な家族関係がある様で、凪が人類の中で一番好きで、悟の過去を知り悟のことも同じぐらいに好きだと気が付き「お前と一緒に大人になるのは凪と俺だ」と言います。
 一番普通にみえる凪は実は両親がいなくて、本当にどちらも選べないほどに二人のことが好きで、二人が自分を好きだとわかって心から喜び、豪が悟に抱いた気持ちにも理解を示します。
 豪の自分への感情を知った悟と、悟のトラウマを知った豪は関係を持ち、凪は凪で悟の中にある寂しさに気が付き「悟に触りたい」と言う。過去のことは凪には言わないと約束した豪ですが、悟との関係を秘密にする気はないようです。だからこの微妙なバランスの三角関係のままストーリーは進んでいくのだと思います。

 最初からなんとも言えない違和感があります。無邪気通り越して無知?みたいな…。3Pの描写も濃厚でエロいのにとても無邪気な印象です。今の彼らもトラウマの中の悟もとてもとても幼いのです。大人びた様と幼さの違和感。まだ「恋」を知らない彼ら。最後まで読んでやっぱりそうか!と納得してしまいました。痛みを抱えて大人びて見えた彼らは中学生でした。私はてっきり高校生だと思って読んでいたのです。だから違和感がぬぐえなかった。彼らが中学生だからこそ、この描き方だったんだなと納得です。
 『恋のまんなか』では主人公たちは高校生で、「高校生だからこそ、辿りつけた恋のまんなか」とレビューしました。そしてこちらは中学生。中学生の彼らが辿りつく先はどこになるのか、それがとても楽しみです。松本先生のそれぞれの物語の世代のチョイスはなんて絶妙なんだろう。

9

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