特典付き
満員電車で具合が悪くなったところを助けてくれた、見ず知らずの男子高校生。
その高校生に恋をしてしまった当時中学生の平くんは、彼が貸してくれた1枚のタオルの匂いだけを手掛かりに、高校まで追いかけて来てしまう。
(ビニール袋に入れて、半年間嗅ぎ続けた!!)
結果、その持ち主である美里先輩を見つけ出してしまう……
すごいな、平くん……
この特殊能力(?)のお陰で、美里先輩のピンチを救った結果、貰ったタオルをスーハーしている平くんは、正真正銘の変態でした……笑
同時収録作品『ごめんね』が、こう……新たな性癖の扉を開きそうなお話でした……
何を言ってもネタバレになってしまう為何も言えませんが……僕は好きです。
文川先生の作品が読みたくなり、ずっと寝かせておいたこちらをやっと拝読させて頂きました。
とても可愛く、面白かったです。
まさか、若干のサスペンス要素が含まれているとは…
特殊能力的な嗅覚を持つ平と、中学生の平を助けたことがある先輩・美里のお話です。
この平がイケメンなのに変態で、かなり笑える男でした。
美里は美人で、電車で痴漢をされた事がトラウマになっており、この痴漢が実は身近な人物で…というのがちょっとした事件につながります。
平は変態ですがとても一途で、美里もついに絆されちゃいましたね。
匂いで居所を突き止めたり、もらったハンカチをスーハーしちゃうところがあったり、結構コミカルなお話で楽しませていただきました。
同時収録作は、打って変わってダークな作品です。
兄に恋する受けの闇が深い…
どちらも趣が違って、それぞれ楽しめました!
昔電車で助けてもらった人を匂いだけで探し当てるだなんて、ものすごい能力!
そんな能力を持つ平の変わり者っぷりも楽しみつつ
美里と恋人になれるか想いは伝わるのかドキドキもありつつなお話でした。
勘違いだったことが発覚したあと
美里を振り向かせられるのかどうか、高校生らしい甘酸っぱい話になっていくのかと思いきや
痴漢エピソードからの強姦未遂というなかなかハードな展開に。
でも単調にならないところがすごく良かったと思います。
シリアスな場面でもくすっと笑えるところがあってり読みやすい作品でした。
表題作は、シリアスな部分とクスッと笑う部分とがちょうどよかったです。美里先輩のビジュアルが好みでした! 平くんもかっこいいけど、匂いフェチでちょっと言動がおかしいとこもツボです。あと、平くんのお友達が可愛かったな〜〜。痴漢は気持ち悪かった……。
匂いフェチの部分は割とあっさり目かなと思いました。
もう一本の短編の方が、ちょっと苦手だったので萌評価です。
勘違い、とタイトルにあるのですぐに気付きますが、中学生のときに助けてくれた先輩を好きになり、匂いと制服を頼りに高校入学した変態攻め、平くんのお話です。
電車で気持ち悪くなったところ、連れ出して駅で休ませてくれた先輩。匂いフェチの平は、そのとき借りたタオルの匂いを頼りに恩人を探します。
最初は別人と勘違いしていますが、匂いで本人を探し当てる。変態に引いていた先輩ですが、平の真っ直ぐ嘘をつかないところに惹かれ始め。。
本当の痴漢が出てきて、平が先輩を守ったことでようやく二人が近付いたりと、エピソードはあるものの、ストーリー自体は先が読めてしまう。
でも、「君ってやつは〜」のアホ受けみたいな子が攻めの友人で出てきていい味出してたり、飄々とした受けの同級生とか、周りのキャラ含めてなんとなく安心して楽しめる高校生ものでした。なんか面白いの気軽に読みたいな、というときにおすすめ。