電子版限定特典付き
作家買い、ですが、タイトルと紹介文からとても気になっていました。
嶋二先生の描くおじさんも青年もみんなとても好きです。
ミドルエイジ、つまりおじさんのスタッフ揃いのデルヘリ、「ミドル倶楽部」から派遣されたおじさんとそのお客さんとの短編集です。
陰か日向か
大塚さんと宇野くん
上司にひそかな恋心を抱き続け、その苦しさを発散するために、ミドル倶楽部の大塚さんを繰り返し指名している宇野くん。
切ない宇野くんの気持ちの描写が続き、読んでいて胸が締め付けられます。
恋する上司の奥様の待つ家を訪問しようとしていたときに偶然、プライベートの大塚さんと遭遇してしまった宇野。
どっちが本当の大塚さん、おじさんなのか。
切なく、ほっこりするお話。
目覚める細胞
榎本さんと流一くん
恋人同士で同棲中という設定での利用、甘い夜を重ねる2人。
流一くんは、何もかもつまらないけれど、おじさんと一緒にいるときだけは感情が動いているような青年で、一緒に暮らしたい、と言い出します。
榎本さんは、派遣されてきているおじさんだけど、実は流一の亡き父親に昔、恋心を抱いていた、という複雑な関係で、それぞれの気持ちがあるなかの逢瀬が繰り返されます。
別離と再会、未来に希望を抱かせる優しく切ないお話。
はじまりなんてそんなもん
久川くんと磯貝くん
派遣先でドアを開けたのは、そりの合わない会社の同期。
デルヘリのスタッフと客としての会話と同期としての会話が混在しているのがおもしろいです。
磯貝くんの真意が読めないまま、毎週末、デルヘリスタッフとして派遣され関係が続きます。
久川くんが、最初はすごくひいていたのに、途中で、磯貝くんに気持ちが動いていき、意地悪してしまうところ、おじさんで、同期で、というのが絡んでいるのでよりおもしろいです。
自分の気持ちが自覚できていないようで、言動にはしっかり出てしまっている久川くん。
トラブル発生で2人きりの残業となり、珍しくたくさん会話をします。
ちゃんとお互いの気持ちがわかったところでラブラブになだれ込めず、しっかり仕事を全うするところもおじさんだなあとおもしろいです。
こじらせおじさんのかわいいお話。
書き下ろしは3組のそれぞれのその後のお話。
ほっこりして幸せになれます。
ずっとずっとずーーーっと気になっていた、嶋二先生のこちらの作品。
シーモアさんで本日まで1巻20%オフのクーポンがあったため、購入してみました。
…読めて本っっ当に良かった。。
おじさま専門デリヘルの嬢(?)たちと、その客との恋。
どれも印象的なんですが、やっぱりなんといっても圧巻だったのは「目覚める細胞」です。
読みながら気付いたら泣いてた、、年下一途ワンコに弱いです。
客である若き大学生・流一(攻め)と、彼の亡くなった父親と本気の恋をし、
辛い別れを経験したはる(受け)。
19歳と41歳。その差なんと22歳!!!
きっと男女でも難しいだろうに、いくつもの分厚い壁をものともせず、
ただただ真摯に愛を語って乞う攻めの姿が本当に印象的で、、
終盤、カップを握りしめながら俯いて泣きじゃくるはるさんの姿に、心の中で私も号泣です。
はーーー…刺さった。。
二人の”その先”のお話は、2巻3巻にはないのかな?
とにかくこの二人、流一×はるカプが好き過ぎて現在進行形で悶えに悶えてます。。
「はじまりなんてそんなもん」、まさかのそっちが攻めでそっちが受け!?って展開も良かった〜◎
リバを試みるも流されて常にネコ側になる、っていう巻末のキャラ説明に笑いました(*´艸`)
いろんなおじ嬢の詰め合わせ…これは2巻3巻も読むしかない!!
どんなおじ嬢たちに出会えるのか、ワクワクします☺︎
表題作は、ミドルの名にふさわしく、おじさんを派遣するHなクラブの話。
会社の上司を好きなリーマンが、Webでみたおじさんを呼んでみたら。。
優しいおじさんだけど、希望したら急にオラオラ系になって。。
というところが萌えポイントかな?
あとの方に続編が載っていて、お仕事としてのおじさんと、叶わぬ恋をするリーマンのその後が描かれていて良かったです。
他に、悲しい恋をしているおじさんと、相手の息子の話や、同僚が派遣されてきたら、という明るいテイストのお話などがありました。
Hなんだけど、しっかりストーリーがあり愛があるので読んでいて面白いです。
ゲイ風俗のボーイと客のお話3カプ詰め合わせ。素朴な絵柄でエロ成分たっぷりなのはちょっと意外。特に最後の同僚カプが好きでした。
【陰か日向か】
こちらはおじさんのギャップ萌えを楽しむ話でしょうか。プレイ中の受けが相手を“おじさん”と呼ぶのがちょっと面白いです。歳の差が強調されておじさん攻めを楽しめました。
【目覚める細胞】
こちらは入り組んだ関係のお話。22歳の年の差があるはずなのに、おじさんの方が若く見えて混乱しました。ストーリーは巻末の描き下ろしでやっと一安心。琉一が過去にこだわらず(父親の元彼と付き合うってすごい…)、はるにまっすぐなのが良かったです。
【はじまりなんてそんなもん】
これすっごく好き!ストーリーはベタですが、キャラが二人ともめちゃくちゃツボで。むっつり真面目な磯貝と一見チャラけた久川の組み合わせに萌えます!ところどころに笑えるところもあってハマる~。描き下ろしラストは感動セリフっぽく何言ってんだよ…ってつっこみたくなるこのノリが最高でした!
2巻が出たので再読。
デリヘル『ミドル倶楽部』を舞台にしたおじ嬢と客の3カプが登場するオムニバス。
・好きな人に未練のある控えめリーマン客宇野の要望で温厚なおじさんだったキャストの大塚がオラオラに豹変。
・親子ほどの差のあるキャストの榎本と客の潮。このふたりのとある関係性がせつない。
・指名客がまさかの会社の同僚の磯貝で、さらには抱くつもりが抱かれてしまったキャストの文野。果たしてリバるのか…?
どのお話しも2話〜3話展開ながらも丁寧なエピソード構成でしっかり読み応えがあります。
大塚はイケおじにオラがプラスされていて、榎本は少し影のある優おじで、文野はおじさんというにはまだ若いかんじ。
…と、登場するどのおじさんもお仕事柄のこともあってそこまでくたびれていないので、求めるおじさん具合(?)によってはもっとおじさん感が欲しい方もいるのかもしれません。
個人的にはちょうど良いおじさん具合で、大塚のオラSな荒ぶり方が好みでした。
では、続刊も読んでまたさらにおじさんにまみれてこようと思います。
