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杉崎が化けましたね!!
穏やかで頼りになる綺麗な養護教諭のお兄さん、山田。バリタチでガタイのよい男を攻めるのがポリシー。しかしもうトラブルはごめんで平穏に過ごしていたのに…。
新任でやってきた数学教師の杉崎がタイプすぎるんです!
そんな気はなかったのに杉崎が可愛すぎてついつい…。純朴でよくぞここまで無事に来てくれたな杉崎だったのですが…。
あれ?あれれれ?こんなはずではな山田。
次こそ!またしても次こそ!といつまでも攻められない山田。
杉崎の真っすぐさ。色んな意味でいいですね!
だんだんどうして山田は攻めたいのか?本当はどうしたいのか?そこまで突き詰めて考える機会は、相手が杉崎だからこそですよね!
後編では杉崎パパがなんてことを!そして杉崎までなんてことを?止めないの?
実はパパの作風にしっかり魅了されてたんですね。
山田も体力つけなきゃね!
自分よりガタイのいい男をひんひんアンアン言わせたい、という嗜好の養護教諭・山田。
勤務する高校に好みど真ん中の数学教師・杉崎が赴任してきて、職場恋愛はしないと決めていたのに…
…というお話。
どノンケの巨根絶倫xバリタチゲイです。
杉崎をいただいちゃおう、と画策してたのに、いざその時に「抱かれる」という思考が全く無いノンケに体勢をひっくり返されて巨根を押し込まれ。
なんでこんな事に?と歯噛みしながらもトロトロのメロメロになって…
コメディテイストですね。
「山田はそれを我慢できない」
恋人になった2人は大変順調に過ごしています。
合鍵をもらって杉崎の家で杉崎の帰りを待つ山田。
実は杉崎の父親はエロ漫画家。家にある大量のエロ漫画を読みながら待っていると、急に杉崎父が帰ってきて…
実は女性向けのBLの依頼が来ているがイメージがわかない。だが山田にインスピレーションが湧いたのでここでモデルをしてくれないか?と。
そこに杉崎が帰ってきて修羅場かと思いきや。
杉崎が山田をお仕置きとご褒美の波状攻撃ででろでろに甘やかす「よしよし」ものになります。
私はこういうのちょっと苦手なので、表題作だけで良かったかも。
自分より体格のいい男を組み伏せて、気持ちよくしてたまらないと泣かせることである、養護教諭・山田の前に、好みそのものの新任教師・杉崎が現れる。
過去のいろいろから、職場では「恋愛をしない」と決めていた山田だったが、さりげなく接触回数を増やすと、悪くない反応を返してくる。
ついつい、距離を近づけてしまい、廊下で挨拶をするところから、保健室に訪ねてもらえるようになり、二人きりでご飯……ととんとん拍子に進んでいく。
そしてついに部屋に招くことに成功し、いざ押し倒し、おいしくいただこうとした山田だったが、逆に杉崎に押し倒されてしまう……
という話でした。
この作者さんの話にしては、過去の葛藤とかが少なく、ちょっと本が薄めで、さらさら読める感じです。
過去と言えば、杉崎のお父様がちょっと特殊な漫画家さんだったり、実は山田の過去にトラウマがあったり……ですが、それに飲み込まれず、どちらもそんな自分を受け入れちゃって、堂々としているので、疵にはならず。
さらっと読むのにはちょうどいい本だったなあ……と思います。
しっとりとした、重めのものをご希望の方には、拍子抜けするかと思います。
今回は新任の数学教師と着任4年目の養護教諭のお話です。
攻様を押し倒すはずの受様が押し倒されて恋人になるまでの本編と
隙あらばタチを目指す受様的攻防を描いた後日談を収録。
受様は男子校で養護教諭をしています。今年で四年目となりますが、
田舎の進学校である事が幸いしてか、深刻に手のかかる生徒はおらず
スクールカウンセラーなどに出張っていいただく機会もないかわりに
「保健室の先生」の仕事は増すばかりながらも、それなりに充実した
毎日を送っています。
受様は生粋のゲイで、学生時代やスポーツチームのトレーナーだった
前職時代は無茶もし、男が切れないタイプでしたが、仕事先に好みの
相手がいると楽しいけれどろくな結果にならないと学び、守備範囲外
の男子高校の養護教諭となったのです。
受様は細身で背が高く、顔立は優し気に整った草食系で生徒に対して
親身になるので、保健室に入り浸る生徒は「受様が好き」という噂を
立てられたり、性癖を勘繰られたりしますが、受様はマッチョなガチ
ムチ系を押し倒すのが大好きなバリタチなのです♪
白衣を着ていると清らかな人間であるという気になれ、教員としては
未熟ながら、生徒や教員達からの信頼も篤く、穏やかな日々にこの職
は天職だったのかの如く心身ともにすっかり落ち着ていました。
しかし、そんな受様の穏やかな日々は新学期にやって来た新任の数学
教師の登場であえなく終止符を打たれる事になるのです。この数学教
師こそ今回の攻様です♪
攻様は180超えの長身でしっかりとした肩幅があり、精悍な顔立ちの
古風な二枚目で、もろに受様の好みのタイプで理想が服を着て歩いて
いるとしか思えないくらいいい男でした。
それでも担当クラスを持たない新米数学教師と養護教諭ではほとんど
接点がなく、遠くからこっそり眺めて目の保養としていたのですが、
配布物を作るために足を向けた印刷室で、新任の攻様のお悩み相談に
のった事がきっかけで、会釈する程度の距離感から他愛無い世間話を
するくらいに親しくなります。
攻様は受が心配になるくらい馬鹿正直で、受様が仕向けている事もあ
りますが、ことさら策を弄するしなくても攻様からの信頼や好感度が
ぐんぐん上がっていきます。
受様はそんな攻様に良心が痛みつつも、二十歳を過ぎた大人が裏を見
抜けないのも悪いと、自分を正当化する予防線を無意識に張ってもい
ました。
攻様が恋愛沙汰全般に関心が薄い理由が、付き合った彼女達と良い思い
出がない事が原因らしいと知ると、そんな攻様が可愛らしくてこのまま
女運が悪く、色恋に疎いままでいて欲しい、受様は自分に押し倒されて
可愛くアンアン言う攻様を想像してしまう自分を止められません。
そうして飲みに行った帰りに攻様の唇を奪って攻様の心を揺さぶり、
受様宅に泊まりで飲みましょうとの誘いに目を輝かせた攻様を、念入り
に掃除した自宅マンションに誘い込み、すっかりその気にすさせるので
すが、なぜか受様のほうが押し倒されてしまい!?
雑誌掲載作のタイトル作に書き下ろし続編を書き下ろして文庫化で既刊
「恋でクラクラ」の受様が通う保健室の先生が主人公のラブコメディに
なります♪
雑誌掲載時点で既読、既刊も既読ですが本作のあとがきで既刊との関連
を知るまで全く判らなかったです。先生も受様は「既刊では名もなきモ
ブ」と言ってらっしゃるので既刊未読でも全く問題ないです。
ノンケな攻様は、受様がちょっかいを掛ける性で可愛い反応を見せても
自分が男であるという認識しかなく、自分が侵される側として想定され
ているなんて思いつきもしなかったのです。そして受様は攻様に美味し
く頂かれてしまうのです。
二戦挑まれた後、攻様は受様を抱きしめながら「今までで最高のセック
スだった」と満足げでしたが、攻様を抱く気満々だった受様には自分も
そう感じていも同意など絶対したくはありませんでした。
そしてすっかり受様とのHが気に入った攻様に挑まれて押し倒され続け、
生徒に疲れているのではと言われるほどでも、1度でも攻様を押し倒さ
なくては収まりがつかない気がして、攻様の誘いを断れないという悪循
環に陥っていくのです。
思いっきりすれ違いまくっている2人がどうやって恋人同士になるのか、
ハラハラしつつ、楽しく読めました (^O^)/
新任教師の攻様が好みだった受様が自戒しつつも、攻様にちょっかいを
出し続けてその気にさせて、可愛い攻様をいざ押し倒すぞ!!と挑んだら
あっけなく可愛く啼かされて美味しく頂かれてしまう展開と、リベンジ
しようと挑むのに悉く返り討ちにあう受様がとっても楽しかったです♪
続編はエロ系漫画家である攻様の父親と関わる事で、攻様の性格形成と
性嗜好が斜めってる原因と受様がガチムチボーイを押し倒すバリタチと
なった過去が明らかになります。
雑誌掲載作が文庫化されると描き下ろしで続編がつく事が多いですが、
本作の続編はそれぞれの性癖を掘り下げ突き詰められていて、本編を
読んだだけでは想像もできなかった一面が暴かれる展開となっていて
どうやって決着するのかとワクワク読みました。
一筋縄ではいかないキャラが魅力的な渡海作品ですが、今回も扉絵イ
メージの2人からはちょっと想像もつかないような終着点であり、佳門
先生のエロさ満点なイラストも最高に良かったです♡
本編にもチラッと出てくる既刊の受様のお話はピュアな恋バナなので、
本作の大人なエロエロバージョンとは真逆ぽいですが、渡海テイストの
多彩さを味わうと言う意味で読まれてみるのもおススメです (^-^)v
『恋でクラクラ』のスピンオフ。
私はそちらは未読ですが問題なく読めました。
このお話、なかなか評価が難しくて……
「萌えたか?」と聞かれたらそれほどでもないのですけれども、でも、私は面白かったんですよねぇ。
主人公の山田先生(男子校の養護教諭)って、ガタイの良い男性をとことん甘やかして骨抜きにしてしまう『魔性のタチ』なんですよ。前の職場で恋愛がらみのゴタゴタを引き起こしてしまったので、今は「職場恋愛はしない」と決めているのに、好みど真ん中の体つきをした杉崎が新任教師として赴任して来ちゃう。イケメンマッチョなのに初心で素直な杉崎をついついかまっているうちに昔ながらの悪い癖が出てしまって、山田先生は彼を落としにかかるのですが……というのが表題作。小説DEAR+15年ナツ号に掲載されました。
山田先生は『歴戦の勇者』なんですよ。
おまけに養護教諭としてもかなり優秀。
メンタルが弱い子く保健室に来る子を「さぼっている」と考えず、ちゃんと教科担任にまでフォローするあたりとか、同性との恋に悩む生徒に『心も体(ここ、重要!)も』きっちりとしたアドヴァイスをしたりとか。いや、本当に良い先生。
そんな山田先生ですから、杉崎の様な『初心者』は手玉にとれると思っている。心も体も自分が主導権を握って、コントロールできると思っているんですね。
で、確かにそうなんです。彼が山田先生に恋をするまでは。
だけどそれ以降、杉崎はことごとく山田先生の思惑から外れた行動をとり続けます。そして『魔性のタチ』は、杉崎に振り回され続けた結果、自分の中に新たな自分を発見します。
私はこれが面白かったんですね。
まるっきりの他人と、深い関わりを持つ者なんですもの。セオリー通りになんかなるはずがない。
そもそも恋なんていうもの自体が理不尽な訳で。
ある種の『攻めざまぁ(いや、攻めじゃないんだけれどもね)』として、笑って読みました。
で、同時収録の『山田はそれを我慢できない』は、これがまた異例の展開で。
雑誌掲載から5年経っていますからねぇ。だからこそ渡海さんが余程こっちを書きたかったんだろうな、なんて思う訳です。
これを読むと『初心で素直な杉崎がどうして山田先生の思考の斜め上方向を突っ走ってしまうのか』そのルーツが解る訳なんですけれども。
それと同時に『山田先生は何故タチであることにこだわり続けるのか』も、暴かれてしまうんですよ。
これがなかなか哀しい。
そしてかなり複雑。
私がとても感心したのは、山田先生が自分に対してもひた隠しにしてきたその感情をきちんと認めることなんです。必要以上に自分を卑下したりしない処。
これが清々しかったんですよね。
自分の中にいる『可哀そうな子ども』を認めることに、むしろ「大人を感じた」とでも言うか。
山田先生は恋をすることで成長するんです。
いや、実に『トンチキ』っぽい作りのお話なんですけれども。
でも、私、感動しちゃったのよ。
とにかく、読み進むほどに私の予想を大きく裏切り続けるお話でした。
この『あまりにも思う通りに進まない』感じを『面白いと思うかどうか』がこのお話の評価を分けるんじゃないかなと思います。
王道じゃないお話を読みたい姐さま方に「いやー、当たるかどうか判らんのですけれども」なんてことを言いながら、そっとお渡ししたいような一冊でございました。
