アイツと居るためには 自己嫌悪という対価を 払わなきゃならないんだ

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表題作スイートハート・トリガー2

アレックス・ロドリゲス
大学生
コール・ジェンソン
大学生

その他の収録作品

  • bonus track

あらすじ

同棲を始めた、根暗なゲイのコールとパーフェクトな男・アレックス。
コールは自分と余りに正反対な相手(アレックス)との関係に
居心地の悪さを感じながらも、セックスに溺れることで
そんな思いに蓋をして過ごしていた。
ある日、アレックスの友人・ブラッドと意気投合したコール。
趣味もフィーリングも合うブラッドと居ると、
自分が今までになくリラックスしていることに気づかされる。
時同じくして、アレックスが一ヶ月間家を空けることに。
コールは、家を探していると言うブラッドに
「うちに泊まれば」と誘ってしまい…!?

描き下ろし6ページ収録!

作品情報

作品名
スイートハート・トリガー2
著者
ニャンニャ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
シリーズ
スイートハート・トリガー
発売日
ISBN
9784801969063
4.4

(196)

(118)

萌々

(53)

(19)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
28
得点
865
評価数
196
平均
4.4 / 5
神率
60.2%

レビュー投稿数28

テンポよい。当て馬くんがいい仕事してる。

1巻は、ツギハギ感があるような描き方で読みづらかったので2巻購入考えていませんでした。というより、1巻完結だと思ってたくらい。

2巻、3巻はテンポよく読みやすかったし、コールの拗らせ感がまた良い!
自己肯定感低すぎて自己嫌悪。
アレックスといるのが幸せなのに苦しい。

そしてアレックスもただの陽キャじゃないドロってしたもの持っていて
当て馬くんの存在が活きてる!
二人の愛の再確認のためだけの当て馬でなくて、二人の感情を各々に認識し直しさせたり、読み手の方にもわかりやすくさせてくれてる。

作画だけで好きだった1巻から、2,3巻では者だたりの方ですっかりファンです。

0

好きだからこそ、弱って迷って苦しむ

1巻の感想書いた直後に2巻読んだら!
!!!!????♡♡♡♡
1巻読んで思っていたことがアレ?と覆されるところもあり、あーーやばいやばいー好き好きドキドキズキズキ(胸が)な読後感です。

コール!オマエ…ってやつぁー
でもすっごくわかるわかりすぎるその迷い。
アレックスへの気持ちは溺れて溺れて息ができないような苦しい「好き」で。
何をどうしようがド好みの相手。
完璧で最高で、自信に満ちたアレックス。
リスカの存在すら知らないような人。
光の中の人みたい、ってモノローグがあったけど、ああいう場面すごく分かるなぁって思った。手が届かない、絶対的な隔たり。

一緒にいればアレックスの眩しさに自分の暗闇が余計に意識され。
自己嫌悪してしまうことが、もともと自己肯定感が地を這うレベルのコールにはさらに苦しくても。
趣味がぜんぜん合わなくても。
それでも好きで好きで。
アレックスはやめられないドラッグみたい。
一緒にいるとドーパミン出まくりで、もうコレしか要らない!っていう感じで(再会のメガネ萌えからの勢いがたまらなく良い♡)

ブラッドを選ぶという選択肢も充分ありだと思います。
心地いい安らげる「好き」でいられるから、穏やかでいられるだろうし。
ブラッドはスッと心に入ってきちゃったよね。
3Pの夢見るのとか、コール正直すぎて好き。
でも口でさせちゃったのは、やっぱりコールの弱さだな…でも最後までいっちゃうかと思ったので、「出てけ」はヒドイけども、元に戻れない一線を越えなくてよかった。
ブラッドを保険に残しときたいようなズルさも、ズルっ!て思うけど分かる、人間、弱いもの。

ブチギレアレックスからの心情はすぐ読みとるには少し複雑で、言葉にするのは難しいです。

アレックスは、今までの恋人たちやコールが抱えているドロドロの気持ちが分かっていなかったんだと思う。好きすぎて眩しい、好きすぎて苦しい、好きすぎてもう一緒にいられない、というような。
いつも自分の方に余裕があり、いつも先に求められて、本気で執着する必要なんてなかったはず。
いつも恋愛面では(それ以外でもかも)相手より上にいた。
でもまさか、激重愛のはずのコールが心を揺るがしたのがわかって、初めて自分を否定されたような、コールを自分なりに大切にしていた気持ちが馬鹿にされたようなショックもあったのかもしれない。余裕をなくし、コールの首を締め、このやろう…!となったのか。
でも、その後、リスカを理解できないと言いながらも口付け愛おしもうとするアレックスはとても優しい顔をしていて、また新しい、一歩深いところに進める関係になれる希望が見えました。

あー、3巻すぐ読みたいけど、読み終わるのがもったいない病が発動してしまっている。
でも、コールとアレックスがどうなるか、絶対見届ける!
(そういえば、ブラッドに口でさせたのはバレてないけど…大丈夫なのか)

0

当て馬ナイスガイ

引き続き迷走するふたりでした。
身体の好相性だけで結びついてる感が強いんですけど、”とりあえず、ヤッてみる?”から入るのがアメリカ式恋愛作法なの?(違いますw)チ○コの存在感がやたら強いぜ。特にアレックスの存在は、チ○コそのものだし、コールはアレックスのなにが一番好きって、チ○コなんじゃないの?チ○コに夢中じゃん!って気がするんですが、そこに不純さは全くなく、むしろそういった健全な欲望の赴くままに(欲望のせいで)青春を悩み謳歌してる彼らが眩しすぎます。

同棲をはじめてすぐ、アレックスが長期不在になり、そこにコールの同僚(でアレックスの友人)のブラッド(ナイスガイ)がつかの間居候することに…。んでもってブラッドってアレックスと全然違うタイプで、コールと趣味があうし、ある意味コールをとても理解している。こっちと真面目にお付き合いしたほうがいい気がするけど、コールはアレックスのチ○コを手放せないのです。アレックスが意外と誠実に浮気をしないのに、コールは…という、オーマイガーな展開でした。

”アレックスといると幸せじゃないみたいに聞こえる”と賢者ブラッドに暴かれるコール。欲しいものを手に入れるのが必ずしも幸せではないわけで、そもそも恋愛なんてそんなにいいもんじゃないのかも、ってふと思ってしまうのでした。んでもって、ブラッドから好意を寄せられたことによるコールの内面の微妙な変化を一瞬見た気がするのですが、再会したとたん無条件にアレックスのチ○コに屈服するのです。そして、チ○コに支配されたコールがブラッドとの浮気未遂?を告白するも、それでも”別れない”って宣言したアレックスの表情がね、、なんとも言えなくて、解釈ムズい!!!って叫びました。

1

モテイケメンはクズ、らしいよ

第2巻。
絶対合わなそうな2人だけどまだ続いてる。一見甘々。
しかもアレックスの方が。
一方コールは相変わらず病んでる。
…という前提があるところで、今回アレックスがバイトで家を離れる。
その間にアレックスの友人・ブラッドが登場。
大学の寮を出たブラッドを、部屋が空いてるから、と泊めるコール。
そして何だかそんな雰囲気になり、何だか浮気みたいなシチュエーション。
コールは罪悪感マシマシ。
そもそも。
コールはアレックスに対して卑屈。
そこはわかるの。
で、ここでアレックスが周囲に対して見下しているというある意味「非難」が出てくるんだけど、ここは私はよくわからなかった。
確かに「コールに対しては」、ありだったかも。
でも以前の女性の恋人たちにもそういう空気感を出してた、ていうのは私にはピンとこない。
これはアメリカや欧米と日本の空気感の違いなんだろうか。
モテ男は無意識に周囲に優越感を撒き散らすもの…ってか?
それこそ先入観のような気もするけど。
そんで、この物語はクズとメンヘラでベストマッチよん、てなストーリーに変容していくわけだけど(←ホントか⁇)。
とにかく自分はクズらしい、とアレックスが思って、そんな自分の方がコールを必要としてるんじゃないか、ってところまで行く、というのが2巻。らしい。
視点が凄く独特だと思う。
でもここはピンとくるかどうかで読後感は変わるかな。
私は、面白いとは思うけど「そうそう、そうなのよ!」とまでは。

0

アレックスというヤツぁ、しょうがねえなあ

アレックスの車が自然災害で破損、車を買うためにゲームモデリングの仕事をするためコールと1か月離れることに。それに対して寂しいけども自由を感じるコール。
自己肯定感マイナスのコールには、完璧オトコ・アレックスと付き合うには自分はふさわしくないという後ろ向きな気持ちを抱えたままでいたため、アレックスと離れることで自然な自分でいられる気軽さを感じる。そこへアレックスの友達・ブラッド(ノンケ)が現れて急激に接近する二人。

とゆーところからブラッドを、アレックスと一緒に住む自宅に泊まらせるコール。アレックスはどうせ優しいから自分がノンケのブラッドと間違いを犯すとは考えないだろう、だってオレだよ?みたいな気持ちだったんでしょう。でも、予想に反してノンケのはずのブラッドは自分を口説きにかかります。ブラッドも、のちにアレックスに言いますが「おまえがなんで男なんかと」というところからコールに興味を持っていたようです。
それな。

コールも、つい絆されそうになってしまいますが、アレックスの顔(メガネ付き)を見た瞬間に吹っ飛びます。その吹っ飛び具合がめちゃ面白かったし、コールのごく単純にアレックスの見た目とセックスにいかに惚れていたかという微笑ましいエピソードですね。
遠く離れた街でも、浮気ひとつせずにちゃんとコールのところに戻ってくるモテ男アレックスの実直さを、コールは気づくべきでしょう。わざわざオッドアイだしヤレるからってだけでヤンデレ・コールと付き合ってるわけないじゃん。
コールのひたむきに自分を求める気持ちと、けなげなかわいさと、あと体にハマっちゃってるアレックスですが、ブラッドとのことを白状された(キスだけ)とき、自分のトラウマを告白し、「別れたくない」ときっぱり言います。聞いたかコール、君は愛されているんだよ。

しかし、これで終わるアレックスではありません。
彼のプライドはズタズタです。しかも、過去に因縁のあったブラッドのこと、すっかりその復讐と思い込んで彼のところへ赴きます。
その思い込みは、ブラッドに指摘された「コールなんかに浮気はできないと思ってたろ」が如実に表しています。

この「コールなんか」というワード。
1巻でリリーちゃんが言った「コールなんかにキスして」っていうのが、彼女はアレックス自身が「コールなんか」と思っていると知っていたのだと思います。「俺じゃなくコールなんかに」と、アレックスの考えが透けていたんでしょうね。
だから、コールの浮気未遂の原因はコールではなく浮気相手にあると勝手に決めつけることで自分の思う力関係を維持できると思ったんでしょう。そういうとこやぞ。

でもそこで浮気の詳細は明らかにされず(ブラッドが出来た人物で、あの時のことをこと細かに説明するような野暮な野郎じゃなかったことに感謝)、自分の闇をえぐられたアレックス。コールが自分より優位に立つことを許しがたいアレックス。思わずコールの首に手をかけるが、コールの苦悶する声に我に返り、すぐさま謝りフォローするところ、本気ではなかったのでしょう。しかしこんなことをせずにいられないほど自分は愛される存在ではないという抗いが見れてよかったです。

本当はひどいヤツで、こんな俺でもまだお前はそばにいられるのか。

これ、よくわかります。
いくら大切にされている感があっても、本当は自分はそんなんじゃない、自分の嫌な部分を見たらきっと離れていってしまうだろう?
このように、相手にぶつかってみて初めてわかる自分のカタチって、あると思います。乱暴ですが、相手の気持ちの許容範囲を測る方法のひとつです。アレックスについては、モテすぎるゆえの孤独感でしょうか。
(非行に走る子とかビッチとかもね)

でも、コールは離れなかった。可愛いコール。
しかも、アレックスと一緒にいることの意義を、いつの間にか見出していたところも、とても良かったです。
画一化された過去の女性たちの反応を裏切る、ヤンデレの低~いところからの目線ならではのアレックスとの共存方法を、コールは見つけていました。

コールも手首の傷のことを打ち明け、ふたりはお互いの今まで知らなかった部分を見つめ始めます。分かり合おうとする姿を見て、やっとホッとしました。
このシリーズ大好きなんです。
ニャンニャさんの人物描写が一筋縄ではいかない具合が秀逸です。
そして、アレックスの見た目(体込み)とコールの可愛さがたまらんです。

また読み直そうっと。

5

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