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君は純愛にふさわしい

kimi wa junai ni fusawashii

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表題作君は純愛にふさわしい

津賀りゅうや,生真面目なα高校生
松前柚季,情緒不安定なΩ高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

煩くて、慣れ慣れしくて、正直引いてた、あの横顔を見るまではーー
αが至上の世に辟易する津賀は、αながら品行方正に生きてきた。
だがある日、苦手なクラスメート・松前が
橋の上から川をぼんやり眺めている姿を目撃。
いつもは騒々しい彼の、らしくない横顔を見たらどうにも放っておけなくて!?
描き下ろしは番の誓いとトロトロエッチ

作品情報

作品名
君は純愛にふさわしい
著者
Luria 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
ISBN
9784799747070
4.2

(110)

(56)

萌々

(33)

(18)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
468
評価数
110
平均
4.2 / 5
神率
50.9%

レビュー投稿数15

見た目や言動とは裏腹の純愛

Luria先生の初単行本を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
硬派 3
オメガバース 2
エロ 2
な感じだと思います。

アルファの津賀くん×オメガの松前くんのカプです。

津賀くんはクラスメイトの松前くんのことが苦手。しかし、言動や雰囲気、何かと騒々しい松前くんが、橋の上で見せた憂いを帯びた横顔を見てしまい…。

オメガバース作品ですが、攻めの津賀くんはアルファですが、自身のアルファをあまりよく思っていないし、硬派な性格なので絡み描写も少なめなので、オメガバース要素は多くありません。

その代わり、松前くんはある理由からあまり家に居たくないからか、脇役キャラ達の家に泊めてもらった時に身体を重ねているようで、津賀くんとの絡み描写もありますが、他のキャラとの絡み描写がほんのりあります。でもあまりオメガバース要素とかは関係ないかな。

明るい言動だけど、松前くんが抱えてる悩みやそれに対して、最初は苦手意識を抱いていた津賀くんも真摯に向き合う様になって、お互いの純愛が素敵なので、是非とも読んでほしいです。

0

救済系オメガバ

アルファだらけの家族の中で孤立すらオメガと、ベータだらけの家族のなかで、幸せながらも少し窮屈さを感じているアルファの話。

重めのエピソードもありますが(実の兄からの・・・とか。近親系地雷な方はお気をつけください)、最終的にはハピエンです。もっと手放しにエッチな本を想像してたので、思っていたよりズーンときました。

アルファくんが、第二の性に惑わされるのではなく、自分で選んで、フェロモンによる性衝動に負けないところが救いだし、そこがお好きな方も多いと思います。見た目はチャラついてますが、硬派なタイプのアルファくんです。

1

だんだんと仲が深まっていく二人の関係。ラストがとても大好きです!

αばかりの家に生まれたΩの柚季とβばかりの家に生まれたαの津賀の、オメガバの少しシリアスな作品です。

最終的にはハピエンなのですが、なんせ柚季が本当にかわいそうです。αに生まれ、期待され続けている柚季の兄はその期待の大きさから時々おかしくなり、柚季を襲ったり、ピアスに穴を強制的に開けさせたりしており、また母親も自分の子供を「あんな子」呼ばわりする始末……。かなり胸くそな家庭ですし、その中でうわべだけでも元気に見せようと振る舞っている柚季にとても心が痛みました。

そんな中での津賀との出会いは柚季にとってとても大きなものだったと思います。柚季がヒートになったときに助けたり、兄に襲われそうになっている所を助けたりと、徐々に一緒にいるうちに、津賀も最初の印象から一転、柚季との距離がだんだんと縮まっているのが感じられました。

ビジュアルの面で言うと、津賀君はとても綺麗な顔立ちです!αであることを苦手に感じている珍しいタイプですがその理由を聞くと、少し納得しました。でも根っからいい人なんだろうなと感じられるいいキャラでした!
柚季はほんっっとうにかわいいです。関西弁も相まってとてつもなくかわいい…!甘え上手なのか津賀との情事の最中もかわいいですし、個人的には特に事後の朝がかわいすぎて悶えました……。私の読んだBL作品の中でもかなり上位にかわいい受けでした!

シリアスな展開の中でも愛が感じられる素晴らしい作品でした。
作画もとても綺麗なので情事のシーンも美しくて、おすすめです!!!!

0

ストーリーがすごく良かった

とりあえず...最高でした!
Ωバース特有の格差社会について考えさせられる1作です。
本当にストーリーが素晴らしく良くて、最終回では涙してしまいました。
買うか迷っている人はとりあえず1度購入してみることをおすすめします!買って後悔はしないはずです!

0

オメガバースらしい1冊。

α一家のΩと、β一家のαの純愛。

世の中が同じ人間なのにも関わらず、性で線引きし区別することに違和感を感じるαの津賀。
そんな彼が、自分にとっては苦手な存在だった、騒がしく陽気に振る舞うゆずのいつもと違う一面を見てしまい、ついつい気にかけてしまいます。
それもゆずは学校では陽気に振る舞うも、人生を性に振り回されつづけ、家庭にも居場所のないΩ。実の兄にはストレスのはけ口にされ、家に帰らないために友人たちに"お礼"をしながら泊めてもらう生活・・・。

ゆず(Ω)のいろいろな面を見ていくうちに津賀(α)はついつい手を差し伸べるようになります。

オメガバースらしい、性別による差別、強姦、葛藤などが丁寧にストーリーに組み込まれており、その中で"純愛"を育もうとする2人が本当に愛おしかったです。もっとみたい・・・

0

攻めの一家に救われる思い

評価が凄く高い作品だったのと、ちるちるさんのツイートに惹かれて電子で購入しました。

津賀のキャラが凄く素敵で、彼の母親や家族も凄く良い人達ばかりでした。

でもですね、柚季の家族が胸糞悪かったのと彼の兄に対して甘いとしか思えないやり取りに消化不良でした。

兄の暴走はそもそも両親が原因でした。だから両親に考え方を改めるような行動を起こして欲しかったと思いました。

あの切り札を使えばどうにでもなったと思うだけに、中途半端な柚季の家族愛に納得出来ませんでした。

タイトルの純愛にふさわしいのは津賀だけに思えます。

中立にしたいところでしたが、津賀のαとしての考えに辛うじて萌にしました。

0

まさに純愛

読み進めながら泣いてしまった!
せつなくて、暖かいお話。
その後の二人も見てみたい、続編あればいいな。

0

それぞれの性

αの津賀とそのクラスメイトでΩの柚季のお話。

αでありながら第二の性について疑問をもち、誰もがみんな人間なのだから差別も優遇もあるべきではないという考えの津賀。
柚季も言っていましたが、津賀は本当に硬派でいい男だなぁ…としみじみ思いました。
彼自身、「αだから」と言われることで疎外感を感じたこと、αである自分が苦手だということでそういう考えに至っていますが
柚季のことを優しさだけで大事にしているわけではないという部分がすごく伝わってきて良かったです。
番になったその後のふたりも見てみたかったなと思いました。

0

硬派なαくん、カッコイイ…♡

〖DMM電子書籍〗
修正 : 白抜き
カバー折り返し : あり
カバー下 : あり
帯 : なし
裏表紙 : あり
カバーデザイン : 円と球さん
電子限定特典 : 漫画1P(表紙に触れる2人)
備考 :
三言 : Ωの柚季くん、頭とお股緩い子かと思ってたけどめちゃくちゃ良い子で泣いてしまった。りゅうやくんと幸せになってくれ。そしてあわよくば続編を…

〖紙媒体〗
未読

2

ハッピエンドまでを丁寧に、たっぷり描いた作品

リブレって私の中でハズレなくて好きなんだけど、これはハズレなんて書くわけなかろう。さすが、リブレしっかりしていた。
初志貫徹、キャラがぶれず、キーポイントやキーになる場面の描き込み方がえぐいくらいうまい。だから、読んでる方は、このキーアイテムやキーポイントが今後どんな風に発展してくか気になって続きをクレクレ状態。
「えー、これどうなんのー?」的な。

クールな攻がにゃんこ系受にどうやって心を近づけて、絆されていくか、そして懐っこいだけに見える受だってシガラミを解いてやらないとハッピーエンドにはならない。そこまでの運びが丁寧に、たっぷり描かれた作品。

オメガバっていう第二次性を疑問に思うのって、その世界に住んでたら絶対中高校生くらいからだって思うんだよね。特にαやΩって性が。そーゆーとこリアルなんだろうな。オメガバの世界の住人じゃないから知らんけど。

オメガバース達の日常って点では、すんなり読めるけど、私としては道義的な攻αと対極にいる兄ちゃんαをもっとクズにしてでも決着をしてほしかった。最初、αとΩって同じ人間だろ?っていう道義的観点から入って、決着が番になるところが腑に落ちない。結局二次性に落ち着かせてしまった感。
なんてーのかな、男と女は同じ人間だけど、結婚すんのは当然だろ?みたいな。
でも、きっとαとΩは同じ人間、だがそれでも番という選択をするというところにこのオメガバース作品の魅力はあるんだよな。これ以上、二次性深堀してたら別の話になっちゃうもんな。

2

良い攻めα

ストーリーがでろでろに濃いものや社会人ものを好む傾向にあって、作家買いか余程じゃないと高校生モノの新刊を買わないのですが、たまたま手に取ってみました。
口絵でかなり怯みましたが、結果、こういうのもたまには良いな〜と思ったので大変嬉しい驚き。口絵はなんなんでしょう…ちょっと違わないか?

王道オメガバースですが、津賀(攻め)のキャラがいい!極端に作った性格をしていないんです。これで例えば委員長とか、お金持ちとか、擦れすぎてるとか、ヤンキーとか要素もう一個乗っかってたら冷めてたと思う。このちょっと硬派な、β一家で真っ当に育ったαってところにグッとひかれました。母親と一緒に買い物できる津賀家の平和さが早々に描かれたところがかなり良かった。

関西弁もいいですね!作品の空気づくりに一役買っていると思う。標準語だったらもっとベタさが際立っちゃったと思う。

2人がくっついた後の甘々が特に好きです。とにかく津賀がいい。津賀ばかり絶賛して柚季には悪いけど、高校生にしてこの包容力。魅力的なキャラクターでした。

電子書籍ひかり
裏表紙有り
限定おまけ漫画1枚 表紙についてのメタっぽい可愛いネタ 神評価の方は是非

3

αもΩもおんなじ人間

"Ωだけが抑制するのはおかしい"αの津賀くん(攻)のこの言葉にやられました。凄く素敵なお話でした(*^▽^*)

自身がαである事が苦手だと思っていたのも、"Ωだけはおかしい"という考え方に通じるものがあるのかなと思いました。一家の中で自分だけがΩであり実兄に性的暴力を受けていた柚季(受)に対して、αとかΩとか関係なく"同じ人間だから平等なんだ"と話した部分、凄く素敵だなと思ったのと同時に、もしかしたら津賀くん自身がαであることでの優遇や差別を嫌っているのかなと思っていたら、描き下ろしで、自分がαであることが苦手なことや、αな兄に対して(多分)βの妹が劣等感を抱いたりと、αにはαの悩みがあり、それは他人から見たら贅沢にも思えるようなことでも、決してそうではない事が伝わり、心理描写が丁寧で素敵でした。

物語は、死のうとしていた柚季を津賀くんが助けた事で、2人の関わりが次第に深くなり、惹かれ合いますがすれ違って傷ついて、それでも一途さをお互いが貫き通して結ばれるハピエンです!!

津賀くんの言葉、考え方、凄く素敵です!ぜひ!

2

これ、めちゃくちゃ良いって!

最近は、オメガバースの苦手感が薄れまして。おかげで、良い作品に巡り逢う機会が増えました!

まず、関西弁のオメガバースが予想以上に良かったです。いつもの言葉も、関西弁だとより沁みると思いました。
Ωとしてα一家で生きている(生き抜いていると言える…)柚季がふわふわしているようで、心に重りを付けて居ることの意味。
どうにもならない性の為に生き方まで、否定されて、型にはめられているのは辛い。

なんで、性差で人を見るのか?同じ人なのに。
でも、柚季自体はその疑問すら持てない状況なんですよね。

余り関わりがなかった同級生の津賀(つがるん,と呼びます!)とふとした事で交流を持つんです。ほんと些細な出来事。
つがるんの家族が、温かいβ一家。でも、つがるんだけが突発性αなんですよね。
つがるん自身は、性差じゃなくて、人は同じと言う思考の持ち主です。だからこそ、柚季はΩという型に嵌めないつがるんに好意を抱くのですね。

タイトルにもなった、純愛。
人は同じ。性差で区別つけない。

柚季だから、つがるんだから惹かれるわけです。ヒートに苦しむ、柚季に当てられてもラットにならない。
『αなんやと思ってんねん ケダモノちゃうぞ』『普通やろ αがΩを食い物みたいにしていいわけない』これが、つがるんの柱になっている性差に対する率直な気持ち。
つ、つがるん~!めちゃくちゃかっこ良いじゃないか。
この言葉もしかり、まだまだつがるんのかっこ良い言葉が、あちらこちらに出てきます。
んも~柚季じゃなくても惚れちゃうよ…
柚季の兄に放った、言葉も良かった。兄との関係性に悩む柚季を間違いなく救う力のある言葉です。

2人がちゃんと未来を考えて、そこから番という選択を選ぶのが良かったです!
柚季も、陰がありつつ健気な可愛らしさ。

読んでみて良かった。締め付けられるようなときめきをありがとう!
Luria先生の次回作、楽しみにしています!

12

シリアスだけど方言が可愛い

ビッチなΩと硬派なαーー二人の初恋オメガバースです。

Ωの柚希がかなりメンヘラで、一人称は〝ゆず〟
高校生にもなって男の子で自分を名前呼びだし、
〝いやいや〟ばっかの駄々っ子だし、正直最初は引きました。
αの津賀もそんな柚希を苦手に思っていたのに、
ある日思い詰めた様子の柚希を見てから気になり始めます。
津賀はα至上主義の世の中に辟易していて、
バース性に振り回されないとても硬派で優しい男の子です。

お互いに惹かれ合うものの、柚希のヒートによって性を初めて強く意識した津賀は、そんな自分にイラついたりします。
柚希はαばかりの家庭の唯一のΩで、
親からは失望され兄からはストレス発散の道具にされ……
こんな家帰りたくなくなるのよく分かりますし、
とにかく兄が気持ち悪い(`・д・´)

αとΩそれぞれの葛藤がそれぞれの視点で描かれており、
読み出した時の印象よりずっとシリアスだと思いました。
津賀をドブ沼に引き摺り込みたくないと言う柚希に、
「性も他人も世界もそんなん関係なく柚希のことが気になる」
と伝える都賀からは、柚希をΩとしてじゃなく一人の人間として見てくれてるんだということが伝わってきました(;ω;)
最後まで真面目で硬派な津賀がとてもカッコ良かった!

兄を二人で撃退し、番になる約束をしてハッピーエンドです。
学生同士で不用意に番にならなかったところは好印象でした。

オメガバースの割にHは少な目かな。
柚希が友人宅を渡り歩いてましたが、モブとの絡みはなしです。
ヒートに当てられてのHもありましたが、
やっぱり両想いになってからのトロトロHが最高でした♡

紙本 修正は白抜き



11

αもβもΩも同じ人間

帯には「ワケありメンヘラΩ」と書かれています。
メンヘラ具合はインタビュー記事にあるサンプルでご確認を。

品行方正α×メンヘラΩのCPで
種に過敏になる思春期らしさもあって良かったです。

特筆すべきはα攻めの種に対する考え方…!
攻め:津賀は「αだから~」と言われるのを嫌っています。
αとかβとかΩとか、関係ないでしょ。
みんな同じ人間でしょ。っていう感覚の持ち主。

β一家の突然変異で家庭内唯一のα。
明るくて優しい家族だけど「αだから~」と言われる度に疎外感を感じていたのですね。
種で物事を考えることを嫌悪している姿に好感が持てました。

受け:柚季は逆にα一家の中で唯一のΩ。
家庭内で浮いていて、兄からはストレスの捌け口にされ。
家に帰りたくないがために学校では愛想振りまいて体使って寝処を確保する。
どこにも居場所がない危なっかしさがありました。

だからこそ柚季は津賀の言葉に救われるし、
柚季が抱える孤独感を津賀は理解できる。

全く正反対タイプ(むしろ津賀は最初柚季を嫌ってた)
だった2人が少しずつ距離が縮まるのにジンワリします。

ていうか、津賀がとにかくカッコよくて!!!
柚季の発情にあてられても本能を押さえ込んで
保健室まで運ぶとことかどこの王子様やねん的な←

よく我慢できたねって褒められても
「…人間なんで」って答えたり、
柚季から家族の話を聞いた時に
「人間なんやから」
「おんなじ人間なんやから」って口にする。

種の差別を過剰に拗らせ気味なところが思春期っぽい。
それでいて柚季の発情に誘われ初めて繋がる時は
強烈に種の違いを実感してしまうとことは青苦くてですね。

オメガバースの心と体に矛盾が生じるとこは
やるせない気持ちで萌えるのは何故でしょうね(;//;)
その後に心と体が繋がったエッチシーンもすっごいよかったです!

お悩み解決方法が「番」っていうのは
浅慮な気がしないでもない…。かな…。
おままごとみたいだし親の金あってこそだし…。
まずは自立してから考えようよ…。
(てこの感想は野暮なおばさんですね;)
番の重みが感じられなかったのはちょっと残念かな。

萌え寄り評価なところもありますが
モヤモヤを抱えた高校生の姿にキュンとしたので萌え×2です。

9

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