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今日からあんたは俺の伴侶だ
限界社畜リーマンの的井草太(受け)と、講談師をやっている化け猫の東条喜八(攻め)の、これまでの人生とこれからの人生をしっかり見つめる、救済系異種婚姻ラブストーリーです。
購入してから何度も読み、作品に込められたメッセージがとてもたくさんあってどの方向で感想を書くかずっと迷ってしまっていました。
初めの2ページの始まり方が勢いもあり、劇的でもあってすごく好きでした
うっかり正体を見てしまった草太と、見られてしまった喜八。
「化かせなかった方と化かされなかった方は双方がこの世界で生きていけなくなる」という化け猫社会の掟のもと、お互いに死なないための結婚だったけれど、お互いに救い救われして、想いを深めて、それ故にすれ違ったりして、でも諦められないものを見つけたりして。そして、本当の伴侶になって。
話の全てが丁寧で、説得力があって、引き込まれました。
喜八の今までの人生(猫生?)と、草太の今に至る人生、これからの二人で過ごす人生。もう、作者様のあとがきが全てだなぁと思いました。
とても大好きな作品です。面白かったです!
今更レビューなので本編全く関係ないけれどどうしても書きたい事を失礼します、、、
あとがきの先生の直筆メッセージの字が、、、!!!
美し過ぎて目が……一瞬後光で死にました( ゚Д゚)‼
すごく勝手に「字」から先生の美しく優しい心を感じられた気分になりました
そんな読後にすごく柔らかく穏やかで、でもどこか背筋が伸びるような清らかな心持ちにして下さった本作
素敵なファンタジーでした
猫大好きな重度の猫アレルギーな私には天国の様なお話しでした
何となく珍しいのかも知れない…?って思ったのはネコミミさんが攻めっていうのはあんまり馴染みがなくてここも新鮮でした(何となく、自分の感覚だと猫は受けってイメージが強かったので)
この作品の最大の評価ポイントは何と言っても終わり方かな?と思います
勿論、この終わりに向かう迄の道のりで感情が揺り動かされる様々な展開全てが素晴らしく、心が掴まれるのですが、、、!
それでもこの世界の設定の妙をしっかり感じさせる終わりというか「引き」の演出にすごく「粋」を感じました
そして冒頭の先生からのあとがきでその余韻を噛みしめる(ღ˘͈︶˘͈ღ)
作者さまからこの作品を「受け取った」という感覚になる読後感でした
以前から先生をお好きな方から教えて頂いていた作品で、いつか読みたいなって思っていた作品ですが、本当におススメして貰って良かった作品でした
私もこの作品、おススメしたいな(´ ˘ `*)という思いを込めて、今更ですがレビューを書いてみました
主人公の地に落ちたメンタルが化け猫に引っ張り上げられるストーリー。
主人公が十八連勤お疲れサラリーマンで冒頭からプラットホームの下に吸い込まれそうになっていますが、職場での出来事など深刻すぎる描写はありません。
全体的に優しい雰囲気の作品なので、しんどい話が苦手な方でも問題なく読めると思います。
登場キャラクターは全員善人(善化け猫)。
波乱は起こりますが当て馬や敵対するようなキャラクターは登場せず、最後まで平和で安心して読めるストーリーでした。
全体的に独特の空気を持った作品で、恐らくそれがこの作家さんの持ち味なのだと思います。
しかし、私は作家さんの癖に慣れておらず読み進めるのに若干苦労しました。
地味ですが化け猫の登場シーンが怪談テイストで良かったです(可愛い猫なので特に怖くはありません)。
どうでもいいですが十八連勤は労基違反だと思うので主人公の職場が労基に罰則を科されているといいなと思いました。
早寝電灯先生の持つ、独自の世界観・空気感が大好きで先生買いしています。”ストーリーテラー”とは、早寝先生のような先生のことを言うのだろうなあと。
こちら、化け猫講談師 × 自殺を考えてしまった社畜リーマンの異種間結婚ストーリーです。
このカップリング設定だけでももう面白くてワクワク…
疲れきった家路、ふらりと入った寄席で講談に引き込まれていくも、なぜか講談師が化け猫に見える。
正体がバレてしまったからには、”秘密を守るための契約”として結婚するしかないと、結婚を強要されてー!?
と続くお話です。
不思議な空気とコメディタッチな部分が絡み合い、「分からずやだとチュウするぞ」「誅(ちゅう)する!?」なんてささやかな掛け合いコメディがおかしくて!
化け猫族のばあさんの手によってキジトラに変えられちゃう草太も、可愛い ฅ^•ω•^ฅ
尻尾も生えてきて、たしんたしんと揺れちゃってます。
そんな中に、「俺(講談師)が語るのはフィクションだが お前の人生はノンフィクションで一回きりだ」と沁みる一言がさりげなく出てきたりして、、胸がじーんとしました。
中でも特に刺さったのが、「物語みたいに生命維持に直接関係のないものを真に迫って面白いと思えるって 生きてる証だ」という草太の一言。
BLを楽しむことも含め、”娯楽”の意義って、ああそこにあるんだなあと、ストンと胸に落ちてきました。
寿命の違う者同士で添い遂げることの不安と恐怖、自分の語る物語が誰かを救うこともあれば、それが別の誰かにとっては悲劇になることもある…
そんな不条理をそれぞれ抱えつつも、前向きに生きていこう、生きていきたいな、と背中をそっと押してもらえたように感じる作品です。✨
ぐっと引き込まれる導入で、2人がこれからどうなっていくのかドキドキしながらページを捲りました。
受けの人となりは生活に追われる現代サラリーマンで理解しやすいのですが、同じく攻めも人外(化け猫)ではありながら言動が人間らしく、どちらも共通して優しくて他者に思いやりがあります。
だからこそ種族の違い等の障壁に、より一層ハラハラしてしまうのですが...2人がお互いに歩み寄っていく過程が穏やかで優しくて、とても好きです。
ドタバタで始まった関係からゆっくり愛が育まれていく展開は癒されますし、ヒヤッとする展開も、切ない展開も、キュンとする展開もあって、強く感情が揺さぶられます。何度も読み返している一冊です。
