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表題作つがいはキッチンで愛を育む

ナツカゲ
33歳,アオシと護衛業を営む狼獣人
アオシ
23歳,ナツカゲと護衛業を営む人間

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

獣人・人外・人間が共存するイルミナシティ。
狼獣人のナツカゲとともに護衛業を営んでいるアオシはひょんなことから誘拐寸前だった虎の子供のヨキを保護、 両親のもとに送り届けるまで一緒に暮らすことになった。六年前から同居しているが、
実は恋人でも伴侶でもないアオシとナツカゲ――実家同士の都合で強制的に番わされ肉体関係を結ばされた二人。 互いに距離感がつかめずぎこちなかった二人の仲に、ヨキの出現で微妙な変化が訪れる。

作品情報

作品名
つがいはキッチンで愛を育む
著者
鳥舟あや 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
シリーズ
つがいは愛の巣へかえる
発売日
ISBN
9784815532352
3.8

(45)

(12)

萌々

(21)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
165
評価数
45
平均
3.8 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数9

つがいシリーズ第2弾

鳥舟先生のつがいシリーズ第2弾です。
少しハードプレイなので好みは分かれるかと思いますが、優しい語りで最大級の愛を紡ぐこのシリーズが大好きです。
子供メインの護衛業を営むナツカゲとアオシ。ひょんな事から虎獣人の子供ヨキと出会い、ヨキの親探しが始まる。ナツカゲとアオシの出会いはトラウマもので一定の距離を保ってきたけれど、ヨキの登場で過去と向き合い、自分と向き合い、自分の気持ちを自覚して〜というお話。できれば前作の『つがいは愛の巣へ帰る』を先に読むと更に楽しめます。
攻めの溺愛がもう甘くて甘くて、幸せすぎて切なくて胸いっぱいになる感じが最高。オススメです。

0

パーフェクトすぎる攻め!

好みが似てる腐友さんから「とにかく攻めが深い深い愛で」とオススメされたこちら。
超〜〜〜良かった!!!

なにがって、攻めの愛のデカさっていうんですかね。
こんなに誠実で忍耐強い攻めは、そうそういないんじゃないかってくらいでした。
しかも一切の見返りを求めない、無償の愛なんですよ。

ただし、あらすじにある「家同士の都合で強制的に番わされ肉体関係を結ばされた二人」というやつが予想以上に胸糞で。
受けの家族にとって、受けのアオシは「繁殖の道具」でしかないとか胸糞。
そして実の家族から、繁殖の相性を確かめるためにクスリを盛られ、不可抗力で初合体する攻めと受けが不憫で不憫で……。

だけど身も心もボロ雑巾のようになってしまった受けのアオシを保護して、献身的に尽くす攻めのナツカゲの姿が本当に素晴らしいんです。
献身:身をささげて尽くすこと。自分の利害得失を考えないで人や物事に力を尽くすこと、とありますが、本当にそれ。
その誠実さ、細やかな心配り、しかも一切見返りを求めないとか、パーフェクト!

そして、ところどころ攻め視点が入るんだけど、そこが最高なんです。
私は受けを好きすぎてトチ狂ってるような攻めが大好物なんだけど、この攻めもそれ!
ナツカゲもアオシを溺愛しすぎて、過保護になりすぎて、ちょい思考回路が大真面目に変になってるところあるんですよ。
アオシの笑顔が可愛すぎるあまり「神は我に聖者を遣わしたもうた」と天を仰いでるとか最高すぎて、読んでてニヤニヤ。
この攻め視点パートがツボすぎる。

そしてヨキという子供を保護し、事件に巻き込まれたアオシが一時的に目が見えなくなっちゃうんですね。閃光弾のせいで。
そんな盲目状態のアオシを、ナツカゲが細々お世話することになるんだけど、そこが超〜萌えるの!
一時的に目が見えなくなる状態を生み出して、強制的に二人の距離感を縮めた鳥舟先生、天才だな!と思いました。

そしてナツカゲがあれこれ世話してくれるのは罪滅ぼしでしかないと思い込んでるアオシと、「この可愛い生き物に一生を捧げよう」と決めてるナツカゲとの両片思いすれ違いの様子が、これまた切な苦しい。
私は最後の最後、泣けちゃいました。
愛情深く育てられたヨキと過ごすことによって、アオシは「家族」の在り方を初めて知ったんですよね。
そのヨキへの報告が本当に良くて、読後感が最高でした。



ーー
やっぱり「ケツ」はないわ。。。


「トチ狂ってる攻め」本棚入りしてますが、けっしてヤバい要素はないです。
途中の攻め視点パートが、とても誠実でまともに見える攻めなのに、実は結構かなりトチ狂ってるんだなーということで入れてます。

5

溺愛

前作「つがいは愛の巣へ帰る」未読。
今作、発売当初に興味惹かれながらも前作未読だしなぁ…と当時購入を見送った作品でした。
そして、最近になり、読み放題で今作をみつけ、お!あの時買うか迷った作品♪と思ってワクワクで読みました。
そして、読み終わって即ポチりました。また読み返したい素敵な作品だったゆえ。


作品タイトルに偽りなく、キッチンにて愛が育まれていく作品でした。
いや、正しくは『食事』というものに詰め込まれた攻めの愛と言いますか。
ナツカゲはアオシが自分の作った料理を食べてくれるのを、アオシと同じ食卓につける日が訪れるのを、願っているのです。
何故そのような状況になっているかはツライ理由なのですが、ナツカゲが、願う姿、アオシを想う姿は、本当に胸打たれキュンとなります。まさに溺愛そのものです。
アオシが可愛くてたまらなくって、大切でたまらなくって。
読者はそんなナツカゲが可愛くてたまらなくなるっていう、素敵な萌えの連鎖が起こる事と思います。笑

ナツカゲが狼の獣人で、感情を表すしっぽがとても可愛かったですo(*゚▽゚*)o魅惑のしっぽです。

序盤からは想像もできなかったあまさが中盤頃からやってきますよー♡おすすめです。

3

甘々溺愛攻めが好きならお勧めしたい作品

獣人×人間のバディもの、かと思いましたがちょっと違いました。

二人の関係は、仕事の相棒でありながら政略結婚をし損ねた相手でもある。
そのうえお互い憎からず思っているみたいな…複雑なのです。
二人が付かず離れずのじれじれのまま6年同居しているところに飛び込んできたちびっ子のお守りというお仕事、というところから物語の始まり二人の関係も動いていきます。

受けが健気で不憫な生い立ち、けれど強気で前向きな点が好きです。
攻めが溺愛系、かっこよくて賢くてイケメンなのにしっぽが感情で動いて可愛いんです。

スピンオフ作品でしたが最後まで気づかず読んでいました。
全く問題なく楽しめましたが、そちらの登場人物たちが魅力的で謎めいていたので読んでみたくなりました。

1

もふもふも楽しめる

前作の続きとの事ですが未読なので、今作が初です。前作を読んでいなくても充分楽しめました。
獣人と人間、それから人外までも混在する今作の世界。ただファンタジーに寄せ過ぎている気配もないのでファンタジー不得意でもわりとサラッと読めるのではないかな?という印象です。
2人の関係性や距離感が絶妙なバランスで描かれているので、ジリジリとしつつ嫌な感じではない。話の構成も読みやすく、万人ウケしそうなBLです。
なにより、キャラクターがとても魅力的。特にもふもふ度が丁度良い案配に散りばめられていて癒されます。言葉少ないナツカゲの代わりにアオシへアピールする尻尾の可愛らしいこと。また虎の子供キヨの存在もとても大きい。彼の存在自体が癒しなのですが、この可愛らしいものが2人の距離感に変化を与えていく過程はとても暖かく素敵な時間でした。
ナツカゲの静かだけれど情熱的で献身的な愛が非常に魅力的。彼らの抱える問題もシリアスな展開もありつつ、痛さはほぼ感じられません。表紙のイラストの雰囲気そのままのイメージで素直に読み進められました。
程よいもふもふBLが味わえる良作だと思います。

4

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